映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』

【インタビュー】平岡祐太「桜井玲香さんは完璧主義者?」 映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』

作曲家でもある菅野祐悟監督による初長編映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』(公開中)で主演を務める平岡祐太と、共演の桜井玲香。「今までに観たことのないアート映画」と評される本作に出演した2人に話しを聞いた。

平岡祐太×桜井玲香 インタビュー&撮り下ろしフォト

映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』

平岡祐太/桜井玲香

‐お二人がお会いになるのは久しぶりでしょうか?
 
平岡祐太(天才作曲家・城島匠 役)
はい、昨年の5月ぶり以来です。
 
‐平岡さんは、今回の天才作曲家の役としての出演オファーが来た時、どう思われましたか?
 
平岡祐太
オファーをいただいて、菅野監督に最初にお会いしたとき「とにかくかっこいい、今まで見たことのないアート映画が撮りたい」という強い想いを話されたのを覚えています。それを伺って「これは面白い作品になるだろうな」と思って出演を決めました。私自身、挑戦的なことが好きなのと、自分の感性に合うかもしれないと思ったからです。あと、全裸でピアノを弾くという点にも惹かれました(笑)
映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』

平岡祐太

‐桜井さんは、ドラマ、映画に加えてミュージカルでも活躍されていますが、本作についてはどういう印象を持たれましたか?
 
桜井玲香(雑誌編集長・向井紗枝 役)
菅野監督は作曲家さんでもいらっしゃるので、そういう方が撮られる映画がどのような作品になるのかという興味が最初ありました。
映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』

桜井玲香

‐最初に本作の脚本を最初に読まれたときの印象はいかがでしょう?
 
平岡祐太
セリフだけでなく、ト書きも含めて、完成した映像のイメージを想像するのが難しいなと思いました。なので、撮影現場に行ってみて、なるほど、ここはこういう意味だったのか、と初めてわかるものも多かったです。
 
桜井玲香
そう、撮影を通してミステリー要素もあったのか!?とびっくりすることもありました。
 
‐平岡さんは、ピアノ演奏シーンを含み、城島匠というキャラクターをどう捉えて取り組まれましたか?
 
平岡祐太
これは菅野監督自身だなと感じました。同時に、この映画も監督自身の物語なのではないかと感じて、結果的に菅野さんをコピーしたつもりでもいます(笑)
ピアノのシーンは、もともとピアノをやっていたこともあって、練習して僕自身で弾きました。
そして、菅野監督はご自分のことが大好きなのか、すぐ自分を出そうとしてきます(笑)城島の衣裳も、監督自身の私服が使われていたり。撮影に入る直前に、急に私物のネクタイを渡されて、付けてって言われたのですが、それはつけなかったです(笑)
映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』

平岡祐太

‐桜井さんは“向井紗枝”役を演じられる上での取り組みは?
 
桜井玲香
“向井紗枝”は、強さと繊細さが共存する人だと思います。強い人でいなければいけないと思う一方、弱い一面もある女性。そして、平岡さんが演じられた城島先生を慕っていて、熱狂的なファンでもあるので、それも意識しました。
映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』

桜井玲香

‐平岡さんは、撮影初日に「経験したことのない撮影スタイルに戸惑いもあった」とコメントされていますが、具体的にどういう点に戸惑いを感じられたのでしょう?
 
平岡祐太
いろんなところで戸惑ったのですが、特に思ったのは、とにかく菅野監督はシンメトリーに撮りたいんだなと。すべての場面において、シンメトリーな画作りをしに行っていると途中で気づきました。スタンリー・キューブリック監督に近いものを感じました。
 
‐桜井さんは「絵画も描かれる菅野監督と過ごす現場は新鮮」とコメントされていますが、具体的にどういう点が新鮮に感じましたか?
 
桜井玲香
いろんなシーンの画面構成が、まさしく絵画のようで、単に映画を撮っているという感覚ではないことです。
 
‐桜井さんは、以前MVにたくさん出ていたかと思いますが、そこでも演技したのに、使われなかったことありましたか?
 
桜井玲香
たくさんありました!(笑)
映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』

桜井玲香

‐共演されてみて、それぞれお互いの印象をお聞かせください。
 
平岡祐太
僕はよく人から実際に会うと印象が変わると言われますが、どうでした?
 
桜井玲香
確かに思っていたよりフランクというか、親しみやすいと感じました。お会いするまではもっとクールな方かなと思っていました。
 
平岡祐太
なるほど、そうなんですね。僕は、桜井さんは完璧主義なのかなと思いました。なんでも完璧にやっちゃう。
 
桜井玲香
ええっ!?ぜんぜん違いますが、ぜひそのイメージのままでいてほしいです!(笑)
 
平岡祐太
そうなの?でもセリフとかも完璧に覚えているし、すごいなと。
 
桜井玲香
心配性ではあるので、頑張って覚えなきゃと、準備しました。

映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』

‐最後に、それぞれ本作の見どころ含めたPRメッセージをお願いします。
 
平岡祐太
菅野監督のこだわりの世界観がたくさん詰まっている、とても美しい作品に仕上がっていて、今までになかったようなアート映画と呼ばれるようなジャンルの映画になっています。
是非劇場で堪能してください!
 
桜井玲香
絵画も描かれ、同時に音楽家でもある菅野監督が作る映画はとても素晴らしくて、一つの美術館、そして一つの音楽映画のようにもなっています。ぜひ劇場で観て、聴いてほしいです!

映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』


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■撮り下ろしフォトギャラリー

[インタビュー:安田寧子/写真:三平准太郎]
 
<平岡祐太スタッフ>
ヘアメイク:MIZUHO(Vitamins)
スタイリング:石橋修一
衣装協力店:JOSEPH HOMME、KASHIYAMA
 
<桜井玲香スタッフ>
ヘアメイク:室橋佑紀(ROI)
スタイリング:山本杏那
 
平岡祐太(ひらおか ゆうた) プロフィール
1984年9月1日生まれ 山口県出身
2002年第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを獲得。2005年、映画「スウィングガールズ」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2010年には大河ドラマ「龍馬伝」に陸奥宗光役で初出演を果たし、2016年にはNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」にも出演。「新・浅見光彦シリーズ」(TBS)では4代目・浅見光彦を演じる。
近年では「放課後カルテ」(日本テレビ・2024)、「マイ・ワンナイト・ルール」(テレビ東京・2025)、映画「忌怪島」(清水崇監督・2023)、「夏目アラタの結婚」(堤幸彦監督・2024)、舞台ではa new musical『ヴァグラント』(明治座・新歌舞伎座・2023)など話題作に出演。主演映画『REQUIEM ある作曲家の物語』が公開中。
 
桜井玲香(さくらい れいか)プロフィール
1994年5月16日生まれ、神奈川県出身。
2011年に乃木坂46を結成。初代キャプテンとしてグループを率いた後、2019年に卒業。
卒業後は、俳優として、2021年「シノノメ色の週末」映画初主演、2022年ミュージカル「DOROTHY~オズの魔法使い~」単独主演、2023年MBS/TBSドラマイズム「灰色の乙女」でW主演を務めるなど、活躍の場を広げている。
現在、映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』が公開中。

映画『REQUIEM~ある作曲家の物語~』

《INTRODUCTION》
本作は、若き天才作曲家として名声を欲しいままにしている城島匠を描く物語。
城島は大学の同期で10年前にこの世を去った神野慎吾から「死後、10年かけてレクイエム(鎮魂歌)を作曲してほしい」と言い渡されていたが、神野とある女性の関係が心の傷となり、作曲が進まなかった。
そしてアシスタントの不祥事なども発覚し、城島はますます追い込まれていく。
本作で監督を務めるのは、劇場版「名探偵コナン」・大河ドラマ「軍師 官兵衛」「半分青い」等、数多くのヒット作品を音楽で支える超売れっ子作曲家として名高い菅野祐悟。
城島を演じるのは平岡祐太。城島に寄り添う雑誌編集長・向井紗枝に桜井玲香、城島のアシスタント・姫野光一に安井謙太郎(7ORDER) 、神野にフリースタイルピアニストのけいちゃんが扮する。
そのほか「DAUGHTER」で竹中直人とダブル主演を務めた関川ゆかや、上地由真、加藤雅也も名を連ねる。
 
《STORY》
その音楽は、愛か?狂気か?
これはあるひとりの作曲家の物語である。
今は亡き親友、神野慎吾の幻影に苦しみながらも「約束」を果たそうとひたむきに生きる城島匠。
他人からは順風満帆に見える、その人生に潜む『苦悩』と、それを支える人々の『想い』が絡み合う。
多くの愛を受けながらも、愛に飢え、愛に苦しみ、葛藤し続ける作曲家がたどり着いた音楽(レクイエム)とは?
出演:平岡祐太
  桜井玲香 安井謙太郎 けいちゃん
  関川ゆか 上地由真 藤田多梨亜 西尾聖玄 加藤雅也
監督・音楽:菅野祐悟
脚本:宇咲海里
挿入曲:mahina「STAY TRUE」/KANATSU「REQUIEM」
企画・プロデュース:梅村安
製作:「REQUIEM」製作委員会(ABCフロンティア、ABCアニメーション)
制作:カラビナ アイエス・フィールド
配給・宣伝:アイエス・フィールド S・D・P
宣伝協力:BANKSY
©2024「REQUIEM」製作委員会
公式サイト:https://requiem-cinema.jp/
 
2025月2日28日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかより全国ロードショー

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