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松山ケンイチ「3回目までは素直に観て、4回目から誰が一番訛っているかを観て!」映画『ホテルローヤル』初日舞台挨拶

11月13日、映画『ホテルローヤル』の初日舞台挨拶が行われ、全国23の劇場にライブビューイング配信された。登壇した、波瑠、松山ケンイチ、安田顕、友近、武正晴監督は、北海道ロケの思い出や印象に残っているシーンなどを語った。(フォトギャラリー)

本作の原作は累計発行部数100万部を超える桜木紫乃の直木賞受賞作。誰にも言えない秘密や孤独を抱えた人々が訪れる場所、ホテルローヤル。そんなホテルと共に人生を歩む雅代が見つめてきた、切ない人間模様と人生の哀歓。誰しもに訪れる人生の一瞬の煌めきを切り取り、観る者の心に温かな余韻と感動をもたらす。
主人公・雅代を波瑠、共演に松山ケンイチ、安田顕、余貴美子、原扶貴子、夏川結衣、伊藤沙莉、岡山天音ら実力派俳優陣が名を連ねる。

舞台挨拶レポート

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■最初のあいさつ

波瑠(田中雅代 役)
映画を去年の5月、6月で撮影してから今日までいろんなことがありましたけど、こうして無事に初日を迎えられてこんな風に皆さんで集まってご挨拶することができてとても幸せなことだと思っています。

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波瑠

松山ケンイチ(宮川聡史 役)
(中継用カメラに向かって)全国の23の劇場の皆さん、こんばんは!
全然聞こえないですね、もう1回いきますよ、こんばんは!!

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松山ケンイチ

安田顕(田中大吉 役)
劇場は(コロナ感染対策で)私語厳禁ですから。

松山ケンイチ
あ、そうなんですね・・・。
静かにします!今日はよろしくお願いいたします!

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安田顕
松山さんもおっしゃるようにこのライブビューイング、北海道、名古屋、大阪でご覧になってくださっているということでございまして、こんばんは!!

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安田顕

松山ケンイチ
なんかどうしても喋らせたくなりますね(笑)

安田顕
喋っちゃいけませんけどね(笑)
この後映画をご覧くださるということで是非楽しみにしていてください。

友近(能代ミコの母 役)
ミコの母親役を演じさせてもらいました藤原紀香です!お願いします。
あ、これクセなのでごめんなさい(笑)
失礼しました。

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友近

■公開初日を迎えて

-今日の初日を迎えられてお気持ちはいかがですか?

波瑠
やっぱりお客さんの前で(舞台挨拶が)できないっていう寂しさがすごくありつつ、何言ってもスベるみたいな感じがすごくありますし(笑)、でもこういう機会だから、カメラを通して電波に乗っていつもより多くのお客さんの所に、同じ時間で届いてるっていう事を楽しめたらなと思います。
けど、(このアクリル板に)収まる感じが、なんかお店のマネキンになったような感じで不思議な感じです。

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波瑠

■北海道ロケが役柄に与えたもの

-波瑠さん、安田さん、オール北海道ロケということで、北海道の空気に触れたことによって何か役柄に反映されたものはありましたか?

安田顕
僕は北海道出身ですが、普段行くのと、ロケ仕事で行くのとでは、見える景色が違うんだなってことに気がつきました。
やっぱり北海道は広いですからね。釧路って遠いですから、なかなか北海道人間でも行く機会がなかったりするんですけど、釧路湿原とか、改めてその美しさや素晴らしさを再発見できたなという思いました。

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安田顕

-北海道の言葉としてはいかがでしたか?

安田顕
楽でした。ずっと生まれ育ってますから北海道のイントネーションはすんなりと出すことができたので。
桜木先生も、「安田さん、本当に北海道のオヤジそのものですね」っておっしゃってくれてますね。
あ、桜木さんも北海道でライブビューイングをご覧になってるんですよね?

(シーン)

安田顕
なんか(客席の反応が無いと)滑ってるじゃないかって寂しいですね(笑)

松山ケンイチ
ここは記者の方々しかいないですからね。記者の方々はウンともスンとも言ってくれないですから。

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安田顕
あ、でも後ろの方の5分の1くらいの方は、ちゃんと拍手してくださってますよ?

松山ケンイチ
あ、あれはうちの宣伝部です。サクラです。サクラ(笑)

-松山さんはご出身は北海道のちょっと下の方ですけど、北海道を舞台に演じられていかがでしたか?

松山ケンイチ
やっぱりこの題材をやるには、現地に行かないといけないですし、行くことで目線も変わってくるし、人と人の距離感も変わってきます。
それって細かいことなんですけど、実は大事なんですよね。
そういうのが、自分が意識したり計算したりすることよりもっと大きな力となって、カメラの中に入り込むんだと思います。
それがやっぱり地方ロケの魅力だなと思います。

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松山ケンイチ

■北海道が舞台の作品なのに実は・・・

-監督は松山さんに方言の指導はされたんですか?

武正晴監督
だんだん、東北の訛りになっていってましたね(笑)
東北から北海道に働きにきた人という設定なのかなって逆にリアリティを感じました(笑)

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武正晴監督

松山ケンイチ
さっきから安田さんにも方言のこと言ってますけど、僕が自分の青森弁でしゃべっちゃったというのは内緒って言ったんですよ。
インタビューの時も内緒の話だって言ったのに、よく書けるなって。
だって、(今日のライブビューイングは)北海道の人も見てるんでしょ?「北海道の言葉じゃねーよ」って思いながら見ちゃうでしょ?

友近
取り乱すなって(笑)

松山ケンイチ
いや、優しく見て下さい(笑) 北海道の皆さん、すみません!

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■笑っていれば自分も周りも幸せに

-友近さんは短いですがとても印象深いシーンでした。武監督作品の常連ですが、今回はどのような話をされましたか?

友近
短いシーンですが、皆さんの心に残るようにされたいというお話があったので、その役柄にならなきゃならなきゃというよりは、しっくりセリフを入れて演じていくうちに、その人になれるかもしれない、あまり難しく考えないでおこうという感じで挑みました。
でもこのシーンで北海道に行けたっていうのがとても嬉しくって、とにかく地方にロケ行ったりとか、旅行に行くのが好きなので。
方言も、モノマネが基本好きなので、ネイティブに近い寄せることはできたかなと思ってるんですが、皆さん見ていただいてどう思うか分からないですけど、そこもちょっと見ていただきたいなと思っています。
セリフもパンフレットに載ってるので言ってもいいんだと思うんですけど、とにかく笑っていれば自分自身も周りの人も幸せになれるって、日頃仕事をしてる時もその台詞を思い出して自分に言い聞かせながらやってます。

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■服の脱ぎ方の“クセ”を見られて恥ずかしい

-そして、印象的なシーンで言うと、クライマックスでの雅代と宮川のシーン。このシーンはどのような気持ちで演じられてましたか?

波瑠
そのシーンで着衣を脱いだりするんですけども、お風呂入る時とかの服の脱ぎ方って、自分の脱ぎ方しか知らないじゃないですか。
そのクセをたくさんの人に見られてる気がして、なんか恥ずかしいなって思いました(笑)
でもな、そういうちょっとしたところに人間臭い感じとかが一緒に出てくれればいいなと思いました。

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-緊張感もあるシーンですが、松山さん、現場はいかがでしたか?

松山ケンイチ
淡々とやれたと思います。さっき友近さんがおっしゃったように、印象的な台詞がこの作品にはたくさんあります。
僕もにとっても、いまだに忘れられないセリフっていうのがそのシーンにあるんです。
そのセリフっていうのは、原作にも書いてありますが、その言葉が僕ら二人の緊張感、空気感になったのは間違いないと思います。
だからその台詞に助けられた、セリフに感化されたことが、すごく大きかった気がします。

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■誰が一番訛れていたか?

-皆さんにとって見逃さないでほしいシーンを教えて下さい。

波瑠
私が個人的に好きなのは、ボイラー室で従業員のミコ(余貴美子)さんと和歌子(原扶貴子)さんが、女子のお茶会の場みたいになる、あの空間がすごく好きでした。
親との確執がある雅代にとって、あの空間は温かみを感じられて、多分安心できる空間だったんじゃないかなと思うからです。

松山ケンイチ
そうですね。1回目は素直に観てもらいたいんですよね。
で、2回目も素直に観てもらって、で、3回目も素直に観てもらって。
で、4回目ぐらいになったら、この4人のうちの誰が一番訛れてたかっていうのを重点的に観てもらいたいなと思います。
実は、波瑠ちゃんも少しずつ変わっていってる所があって可愛いんですよね。そこを楽しみに。

安田顕
ホテルを舞台にした群像劇ですから、見どころは沢山あって、一つを選ぶことはできないんですけど、長い年月の話ですから、いろんな波瑠さんが見れます。私も歳を取って行きますし、時代が長いもんですから、時の移り変わりの演出が、やっている側としても楽しかったし、観ていても好きです。

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■積極的に逃げることは前向きな行為

-原作者の桜木先生と、波瑠さんと安田さんは北海道で一緒に宣伝活動されましたが、お会いになって感じられたことがありますか?

波瑠
すごく楽しかったです。桜木先生は気さくでお話も面白いですし、でも質問に対しての疑問をきちんと見逃さずに考えるちょっとシリアスなお顔とかもとても印象的でした。

安田顕
そうですね。僕が印象的だったのは、「ホテルローヤルを食べ物に例えると?」という質問があった時に、桜木さんが「塩大福です。しょっぱくて甘いから。」っておっしゃったこと。なるほど!絶妙だなって思いました。

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波瑠
私が印象的だったのは、「何かから積極的に逃げるということは、発送の変換をしていくと、とても前向きな行為なんじゃないか。」っておっしゃっていたことです。
その言葉に、私はとても目から鱗だなと思いました。「私は今も逃げ続けているんです」とも桜木先生はおっしゃっていて、あぁ、そうだなぁ、私もきっとある時の自分から逃げてきた今の自分なんだなぁと思えたんです。桜木先生と一緒に取材を受けられたのは、私の人生のを豊かにしてくれるすごい貴重な時間だったなと思います。

■最後にメッセージ

武正晴監督
本当に素晴らしい原作とキャスト。それと北海道の景色、風景を気に入っていただければと思っています。

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波瑠
私も、13歳の頃、自分が持たされた人生からワっと逃げ出してこの世界に入ってきた、逃げてきた人なんです。そういう私が、(この映画の原作小説が)直木賞を受賞された当時、読みたいと思って手に取って読んで、素敵な本だなあと思った時から全く想像のできない今日なんです。私がまさか雅代を演じる日が来るとはとすごい思いますし、演じさせてもらって良かったと強く思います。この映画を楽しんでもらえたら嬉しく思います。

■桜木紫乃メッセージ

武監督はじめ俳優、スタッフ、関係者のみなさま、映画「ホテルローヤル」公開おめでとうございます。今日を生きる人を励まし、昨日の自分を赦せる映像作品にしていただけましたこと、原作者として心から感謝申し上げます。スクリーンを通して、多くの方々に映画人の熱い思いが伝わりますように。長く愛される一本でありますように。この日を迎えられたことに感謝しつつ、みなさまの健やかな毎日をお祈りしております。

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■フォトギャラリー

[写真・記事:Jun Sakurakoji]

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映画『ホテルローヤル』

ストーリー
北海道、釧路湿原を背に建つラブホテル、ホテルローヤル。
雅代は美大受験に失敗し、居心地の悪さを感じながら、家業であるホテルの仕事を手伝うことになる。
アダルトグッズ会社の営業、宮川に淡い恋心を抱くも、何も言いだせずに黙々と仕事をこなす日々。
しかしホテルには今日も、閉塞感を逃れ“非日常”を求めて様々な人々が訪れる。
投稿ヌード写真の撮影をするカップル、子育てと姑の介護に疲れささやかな高揚を求める夫婦、行き場を失くした女子高生と妻に裏切られた高校教師。
そんな中、ホテルの一室で心中事件が起こり、雅代たちはマスコミの標的に。
さらに父・大吉が病に倒れ、家業を継ぐことになってしまった雅代は、初めて「自分の人生」に向き合う決意をする…。

出演:
波 瑠
松山ケンイチ
余 貴美子 原 扶貴子 伊藤沙莉 岡山天音
正名僕蔵 内田 慈 冨手麻妙 丞 威 稲葉 友
斎藤 歩 友 近 / 夏川結衣
安田 顕

原作:桜木紫乃「ホテルローヤル」(集英社文庫刊)
監督:武 正晴  脚本:清水友佳子
製作幹事:メ~テレ ファトム・フィルム  製作プロダクション:ダブ  配給・宣伝:ファントム・フィルム
(C)桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会
公式サイト:https://www.phantom-film.com/hotelroyal/

予告篇

TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中

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