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根矢涼香、映画監督になる。

SNSから始まった映画『根矢涼香、映画監督になる。』幾多の困難を乗り越え、ついにスクリーンで上映

9月25日、アップリンク吉祥寺にて映画『根矢涼香、映画監督になる。』の初日舞台挨拶が行われ、主演の根矢涼香、出演の水石亜飛夢、上村奈帆監督が登壇。リモート接続のキャスト8名とともに、本作のオーディションやコロナウイルスの影響で上映の延期期間中に感じた思いを語った。

『根矢涼香、映画監督になる。』は、タイトルにも名前が含まれるインディーズ映画で活躍する女優・根矢涼香が主人公。その主人公“涼香”が、映画監督になる夢を抱き、現場に出て今年で2年目になる助監督として悪戦苦闘する姿を描いた作品。SNS(Twitter)で公開された作品を再編集し、5月からの劇場公開が決まっていたが、コロナウイルスの影響で上映延期となり、劇中の“涼香”同様、幾多の困難を乗り越えてようやくスクリーンでの上映となった。
上映は、10月8日(木)までの2週間限定のレイトショー(アップリンク吉祥寺)。連日舞台挨拶あり。

舞台挨拶レポート

【登壇者】
根矢涼香
水石亜飛夢(真壁啓太役)
上村奈帆監督

【リモート舞台挨拶】
1.景山慶一(助監督 石橋利伸役)
2.森累珠(女子高生役)
3.小林沙耶(涼香の先輩:桐島里美役)
4.時岡司(ゾンビ役)
5.上田操(涼香の同期:藤原るり)
6.二見悠(キャメラマン役)
7.オノミチ(ヘアメイク役)
8.関幸治(映画監督 鈴木大輔役)

■上映初日を迎えて

根矢涼香
初日を満席で迎えられて嬉しいです。本当は5月に上映する予定だったのですが延期が続き、今回、9月25日から上映することができました。この日を迎えられて嬉しいです。

根矢涼香、映画監督になる。

根矢涼香

水石亜飛夢
延期して、こういう形(飛沫対策フィルムの設置やリモート舞台挨拶の組み合わせ)ではありますが、初日を迎えられて嬉しいです。

根矢涼香、映画監督になる。

水石亜飛夢

上村奈帆監督
先行上映は、あまや座(根矢涼香さんの出身地、茨城にある映画館)さんで行っていましたが、舞台挨拶に立つのは今日が初めてとなります。皆様の前でご挨拶できてうれしく思っています。

根矢涼香、映画監督になる。

上村奈帆監督

■キャストの感想

根矢涼香
コロナウイルスによって、撮影現場が止まり、映像業界だけでなく、多くの方々の日常自体も変わってしまったと思います。そのような中、ネヤカン(『根矢涼香、映画監督になる』の略称)はオンライン上映をしていたので、キャストやスタッフの皆さんとリモートで顔を合わせる機会が多くて、その時にとても元気をもらいました。こうやって、映画館で皆さんと一緒に映画を共有できるのは、一番の最高なことですね。時期は空いてしまいましたが、(振り返って)噛みしめるのには良いタイミングだったと思います。再び火を点けられる感じがしています。

水石亜飛夢
コロナウイルスの影響で、前に進もうと思っても進めず、元気を失ってしまう状況だと思います。この作品は、背中を押してくれて、根矢涼香さんの魅力が満載で、皆さんのシュンと心を元気づけてくれるのではないかと思います。こんな時期ですが、皆さんにお届けできることを嬉しく思っています。

■オーディションを振り返って

上村奈帆監督
ちょうど、1年前くらいに撮影をしていました。オーディションは長時間のエチュード(即興劇)という変わったやり方をしていて、みなさんの特徴が出ていて、印象の爪痕を残してくれました。エチュードの設定は、「一方は相手のことが好きなんだけど、その相手は好きな気持ちに気づいていない」シチュエーションで、“告白をしたとしたら…”という課題でお芝居をしてもらうものでした。それを1日中、2日間にわけて行っていただいて、オーディションから濃い思い出があります。

上田操
オーディションはとても楽しかったです。あんなに長時間のエチュードをしたオーディションは初めてでした。告白のエチュードと、バイトの先輩が店を出すというときの初日に遅刻する後輩役のシチュエーションでお芝居をしました。その時は、直前まで準備をしていなくて、ヤバイと思ったのですが、逆に何の準備もしていなかったことで、ありのままの感情でお芝居ができました。オーディションから帰宅して振り返ってみても楽しくて、これで落とされたとしても、自分としては納得のいくオーディションでした。そんな現場の方々と一緒にお仕事させていただいて、とても良い経験をさせていただきました。

小林沙耶
私もオーディションのことをよく覚えています。私は初めに、仕事場の上司に告白するというシチュエーションでしたが、実はちょうどその時に私自身が職場の先輩に告白してフラれたんです。オーディションの相手が関さんで、告白した職場の先輩とぴったりの年齢だったんです。実際に現場で関さんにお会いして嬉しかったのと、ビックリしたのと、素敵な俳優さんなので思い出して楽しくなってしまったのと、職場の先輩にフラれたことの悔しさがこみあげてきて、いい意味でモヤモヤしてきました。

関幸治
(そのエチュードで)めちゃくちゃフッたよね。

小林沙耶
めちゃくちゃフラれたんですけど、リアルでとても楽しかったです。その現場で上村監督が笑ってくれたこととか、空気感がとてもよくて、全部が楽しくて良い思い出です。

■リモート参加のキャストから

景山慶一(助監督 石橋利伸役)
撮影からもう1年経ったのかという気分。コロナウイルスの影響でまだ座席数の制限がある中、観に来てくれてありがとうございます。

森累珠(女子高生役)
オーディションで受けた4人組で、そのまま出演することになったことが思い出としてあります。また、おかわりネヤカン(リピート鑑賞)してもらえたら嬉しいです。

小林沙耶(涼香の先輩:桐島里美役)
コロナウイルスの影響で生活が変わってしまいましたが、それが新しいことを考えるきっかけになっています。皆さんの目の前で直接お礼をする環境ではなくなっていますが、画面や映画といった色々な環境で皆さんと繋がれるようになったことが嬉しいです。また皆さんにお目にかかれるように頑張ります。

時岡司(ゾンビ役)
楽しく、熱く、皆さんと撮影に挑みました。その中の一員になれたことを嬉しく思います。
落ち込んだ気持ちを吹っ飛ばしてくれる作品なので、ネヤカンをよろしくお願いします。

上田操(涼香の同期:藤原るり役)
本来の時期に公開するのがベストだと思っていた時期もありましたが、映画館に映画を観に行けない生活を長く過ごしている中で、楽しみに思う気持ちも募っていったと思います。
上映が5月から9月になったことで知っていただく人が増えたり、念願の上映になったことで、待ちに待った感が出てきました。コロナ禍の時だからこそ、ネヤカンが良かったことを考えるきっかけになったらよいと思います。

二見悠(キャメラマン役)
コロナ禍の中で大変ではありましたが、自粛生活の中で自分の新しい趣味を見つけたり、過ごす環境を変えて行ったり、楽しくやれることもあると思いながら過ごしていました。映画館に行けない時期があった分、足を運ぼうと思います。

オノミチ(ヘアメイク役)
1年前のオーディションの日が30歳の誕生日の翌日で、「とても不運な誕生日でした」と話したのを覚えています。ネヤカンの上映を迎えるにあたって、私の30代はネヤカンとともに始まったんだと思ったら嬉しくなりました。この1年いろいろあって、うまくいかないこともあったけど、この映画の中のキャラクターたちのように、がむしゃらに駆け抜けていきたいと思っています。

関幸治(映画監督 鈴木大輔役)
SNSから発信したものが劇場で上映されるという点が挑戦的であり、新しい動きが映画館にも何か一石を投じたのではないかと思っています。アップリンク吉祥寺の素晴らしい環境で上映していただいてありがたいです。ネヤカンが持っているポテンシャルはまだまだあると思うので、口コミで一緒に巻き込んで盛り上げて行けたらと思います。

■最後にメッセージ

水石亜飛夢
オーディションで選んでいただいて、僕に合わせて脚本を書いていただきまして、そんな嬉しいこともあり、僕がお芝居を始めた時から、知っている景山さんとかオノミチさんとか、ご一緒させていただいて、つながりを感じさせていただいたり、ありがたい出会いでした。SNSでの公開やオンライン上映、そして映画館での上映と、ネヤカンが走り続けているからこそ、会う機会がつくれているので、僕もネヤカンとともに全力で走っていきたいとあらためて思いました。

根矢涼香
自分の名前が映画のタイトルになっているのが不思議な感じです。キャラクターの名前の通り、みんなが“涼香”って呼んでくれたり、感想を伝えて頂けたりすると、本人である私も背中を押される思いです。ものすごい宝物を上村監督や皆さんからいただいたと感じています。

上村奈帆監督
登場するみんなそれぞれの生き方がある作品だと思っています。彼ら・彼女らが映画の中に存在してくれたことをとても嬉しく思っているし、胸を張りたいことだと思っています。映画を観て、皆さんの毎日にも、誰も敵わない自分であることの強みがあることを感じてもらえたらと思います。ネヤカンは、引き続き走って行きますので、どうぞよろしくお願いします。

根矢涼香、映画監督になる。

根矢涼香、上村奈帆監督、水石亜飛夢

根矢涼香、映画監督になる。

映画『根矢涼香、映画監督になる。』

ストーリー
いつもそうだ。
恋も仕事も憧れるばかりで二の足を踏んだまま。
映画監督になる夢を抱き、助監督として現場に出て今年で2年目になる根矢涼香(23)は、自分の作品を一本もつくれないまま、いつしか目の前の仕事にも投げやりになっていた。
大学の頃から想いを寄せる啓太には自分の気持ちを伝えられず、同期の活躍ばかりが気になって仕方ない。
そんなある日、慕っていた先輩の里美のある告白をきき、涼香は遂に“映画監督になる”ことで中途半端な自分にケリをつける。

出演:根矢涼香、水石亜飛夢、上田操、小林沙耶、景山慶一、関幸治、椚ありさ、青戸しの、時岡司、和田優香、森累珠、小野匠、今治ゆか、古木将也、二見悠、大西けんけん、オノミチ、小田篤、太田翔子
監督・編集:上村 奈帆
タイトル字:根矢 涼香
主題歌:Hump Back「生きて行く」
音楽:mihiro
プロデューサー:清水 康秀
企画・プロデュース:林 健太郎
制作・配給:0RANGE
企画・製作:blowout 0RANGE
公式HP:https://neyakan.live/
公式Twitter:https://twitter.com/0RANGE2020

予告編 

YouTube player

9月25日(金) より2週間 UPLINK吉祥寺にてレイトショー上映中!

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