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映画『早乙女カナコの場合は』

【インタビュー】橋本愛「20歳の私も自分らしさを押し殺していたことがあった」映画『早乙女カナコの場合は』

『私にふさわしいホテル』に続き、柚木麻子原作映画『早乙女カナコの場合は』が3月14日に公開される。主人公のカナコを演じた橋本愛に、本作に込められたテーマや、自身の映画愛のことについて話を聞いた。

映画『早乙女カナコの場合は』は、男勝りで過剰な自意識ゆえに素直に甘えることができず、本当は誰よりも純粋で不器用な主人公・早乙女カナコと演劇サークルの先輩・長津田の10年に渡る恋愛模様を中心に、彼女たちと周囲の人々が右往左往しながらも各々が自分を見つめ直していく姿を描いた恋愛奮闘記。原作は、作家・柚木麻子が2012年に上梓した小説「早稲女、女、男」(祥伝社文庫刊)。
主演を務めるのは、数々の映画やドラマに出演、歌手としての活動や、独自の感性を生かし様々なジャンルで活躍をみせる橋本愛。
「男とか、女とか、そのグラデーションとか、自意識、愚かさ、狡猾さとか、そんなものがわっと湧き上がってきて、葛藤して、ぐちゃぐちゃになって。でもそれこそがオリジナルで、そして何でもない自分自身なのだと、そんなふうに思ったんです。全然大人になんてなってなかった!」と橋本は語り、本作を通して気付かされた思いを明かす。

カナコと付かず離れずの関係を続けているうだつが上がらない脚本家志望の学生・長津田役には、シリアスからコミカルまで幅広い役柄を演じ存在感を発揮している若手実力派俳優・中川大志。
橋本との共演は本作が初となる。中川は、「長津田というキャラクターを知れば知るほど人間の奥深さが出てきて、とてもチャーミングです。この役は僕にとってまた新たな挑戦でもありました」と役柄について触れ、「映画の中で流れていく時間、変化していく季節が、苦しくも心地よかったです」と撮影時を振り返った。
また、原作者の柚木麻子からは「あまりにも美しい愛についての映画で自分の原作かどうか、疑ってしまった」と称賛のコメントが届いている。

橋本愛 インタビュー&撮り下ろしフォト

■20歳の私も自分らしさを押し殺していたことがあった

‐まず最初に、本作『早乙女カナコの場合は』について、橋本さんが感じた見どころを教えてください。

橋本愛(早乙女カナコ 役)
柚木麻子さんが書かれた原作小説があって、そこには、いろんな特性を持った女の子たちのそれぞれの葛藤などが描かれているんですけど、映画でも群像劇として、いろんな立場の女の子たちの悩みが描かれているので、きっと共感できるところがあるはず。
すなわち、観ている人にとって自分と重なる部分を見つけて共感したり、周りの人を思い浮かべたりするのかなと思います。同じような痛みを感じたことを思い出したり、あるいはこんな風に自分も生きていけたらいいのかなって思えたりとか、自分の人生と照らし合せて観ることができる映画だと思っています。

映画『早乙女カナコの場合は』

橋本愛

‐橋本さんが演じられた“カナコ”は、中川大志さん演じる“長津田啓士”のことを、下の名前ではなく“長津田”と、常に名字で呼びますが、それはなぜだと感じられましたか?

橋本愛
これは原作でもそうなっているのですが、「絶対に下の名前で呼んでやるもんか」という、カナコの意地だと思います。
というのは、やっぱり下の名前を呼ぶっていうことが、ある種の親密さを物語り、それがカナコにとってはむず痒いものなのではないかと。もうひとつはカナコの願望も含まれている気がするということ。女性が下の名前で呼ばれることは、男性よりも多いと思いますが、カナコはそこに疑問を抱いているような気がしたんです。
カナコは、男性恐怖症っていうのが根底にあって、そのために男性から性的な対象として見られることを忌避していたり、自分自身でも、女性らしいとされる振る舞いを排除することで、男社会というか、そういうホモソーシャルの世界観に迎合して、なんとか生きようとするっていう、そういう闘志を持った女性なんです。
だから、恋人を下の名前で呼ぶっていうことは、多分カナコにとっては、それは“彼女”というポジションになって、女性らしさを孕んでいるんだと思うんですよ。
さらに、自分が親密さを誰かに抱いていることを表現することで、自分が誰かに守られているみたいな、そういう存在に見られるのがすごい嫌だったんじゃないかなと思っています。パートナーと対等で居たかったんだと思います。

映画『早乙女カナコの場合は』

場面写真(橋本愛/早乙女カナコ 役)

‐そういったジェンダー論も孕んだ“カナコ”という役を演じる上で取り組まれたことは?

橋本愛
ものすごく考えました。原作のタイトルでもある「女・男」を描くなかで、やっぱり私は性は二元論ではなくグラデーションだと思っているので、女らしさ・男らしさっていう、そういうジェンダーロールも自分の中からは割と排除して生きているから、そういった意味で、現代に届けるにはどういう表現を選ぶかっていうのは、やっぱりものすごく考えましたし、今でも正解が分からないところは多々あります。ただ、ここ数年ですごく変わってきてはいるけど、やっぱり不十分なところはたくさんあるから、男社会で生きていく女の子たちが一体どういう葛藤を抱えて生きようとしているのかっていうことをやっぱり見せたかったんです。
あともう一つは、男社会って、男性にとっても全員が居心地良いわけじゃないんだっていうことも可視化されたのも、私はとても嬉しくて。男社会に苦悩する男たちもたくさんいるんだよっていう、それを見直していくことは、何も女性たちのためだけじゃなくて、みんなのために進化していくべきなんじゃないかっていう気持ちを抱きながら演じていました。

‐早乙女カナコは、とてもまっすぐで、自分の意志を持っているなって強く感じたんですけど、橋本さんがカナコと同じ世代、20歳ぐらいの時と比べて共通する部分はありますか?

橋本愛
すごくあります。この業界も男社会なので、20歳前後の時の私も、そこに対して迎合しなきゃって、ある意味自分らしさを押し殺してというか、一旦隅に置いて、どれだけこの世界観に馴染むかという努力していた時期が長かったし、ありのまま生きるっていうことの意味も分からなかったんです。
ありのままの自分って何だろうという疑問は、ずっとついて回りましたし、そう悩んで、葛藤し続けたっていうのは、カナコとすごく重なります。

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‐“長津田”はダメなところもたくさん描かれているキャラクターですが、橋本さんが思う“長津田”の魅力は何だと思いますか?

橋本愛
私から見ると、長津田がカナコのことをよく知ってるところがすごいキュンとくるなと思います。
カナコって多分長津田に対して、男性が苦手だとか、今、自分が自分らしく生きていないことを言葉として打ち明けていたわけじゃないと思うんですよ。なんならむしろ強がって、「これが私です」って振る舞っていたところもあるんじゃないかなって。
でも、長津田はカナコのそんなところを見抜いている。何か無理しているなとか、どこかで本来の自分と距離を置いた理想像として自分で生きているなっていうところを。
それは、長津田はカナコに対して、愛情があったからだと思うし、ちゃんとカナコのことを見て、ちゃんと知っていたということは、とても素敵だなって思いました。
カナコの方がマウントを取っているような関係性じゃないですか。就職もしっかりして。
でも、実は、長津田は一番のカナコの理解者だったんだっていうのがすごくキュンときたポイントですね。

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場面写真(中川大志/長津田啓士 役)

‐カナコが職場の先輩社員・吉沢洋一(演:中村蒼)に見せる表情はまた違いますね。

橋本愛
それは、中川大志さんも言っていました。長津田として見た顔と違う表情が見られて面白かったと(笑)

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場面写真(中川大志/橋本愛)

■台本はいつも真っ黒に

‐中川大志さんとは現場ではどのようなコミュニケーションを取られましたか?

橋本愛
このシーンをどうしようとか、そういう演技の上での話は全くしなかったです。
私は、(演技プランを)台本にしっかり書き込まないとできないんですよ。だから、そういう準備をしているところを見られて「何を書いているんですか?」と聞かれることはあって、それに答えたら中川さんも私と似た準備のプロセスをされていることがわかりました。
お互い同じような姿勢で取り組んでいることが感じられてすごく共鳴できて、同志のような気持ちで現場に居られました。

‐(演技プランを)書き込むというのは、例えばどんなことでしょうか?

橋本愛
現場で書くのはもう殴り書きみたいな感じで、そのシーンの心の声をダーッって書くということを毎回やっています。それで埋まっちゃって、台本が真っ黒になってしまいます(笑)それをしないと私はできないんです。

‐それをすることで役を(自分の中に)降ろすということでしょうか?

橋本愛
それに近いですね。“書く”ってすごく面白くて、魔法だなと思うんです。思ってもないことが出てくるというか、思っているから出てくるんだけど、「こんなことを私は思ってたんだ」って書きながら気づくことがあって、考えているだけでは発見できないことを掘り起こしていけるので、書くことは毎回やっています。

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■服装のこだわり「やった!勝ち取った!」

‐カナコの大学生時代のことも描かれていますが、この映画を通して大学生に伝えたいことはありますか?

橋本愛
私は大学生を経験していないから、説得力がない気がして不安です(笑)

‐逆に大学生を演じられてみて、大学生への憧れのようなものを感じた点はありましたか?

橋本愛
元々、大学生にはとても憧れていました。やっぱり行きたかったけど行けなかったから、羨ましいなって思います。
でもやっぱり自分の20歳前後の頃を思い返したら、自分らしさって何だろうっていうこともすごく葛藤したし、あとは、子どもと大人の境目の時期でもあって、自分自身はまだまだ未熟なのに、社会からしたら社会人ってみなされて、それなりの責任を背負わされて、でも何か失敗しても自分で始末仕切れない非力なんかにも直面して。
でも、いろんな悩みを抱えてる方、いろんな葛藤を抱えて生きている方たちが、この映画によってエンパワメントされたらいいなと思っています。

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‐この作品の原作では、カナコが通う大学は早稲田大学で“ワセジョ”という表現が登場します。私ごとで恐縮ですが、原作小説の時代設定の頃、私もワセジョだったんですが、一般的な“ワセジョ”の世間のイメージは、まさしくカナコのようなノーメイクで動きやすい服装を重視する女性です。橋本さんがそういう“ワセジョ”なカナコを演じてみてどういう存在だと思われましたか?

橋本愛
私は(世間的なイメージは)わからないので、原作の中の“ワセジョ”像を忠実に演じようと思ったんですけど、カナコを通した“ワセジョ”のイメージとして意識していたことの一つは、女性らしい振る舞いというよりは、どちらかというと男性らしい佇まいの方が傾向として強くあって、何事にもまっすぐ真剣で、それでいて、そう見られたいという自意識に囚われているということです。
それが周りからは“イタいな”なんて見えてしまうくらい、無理してそういう自分を演じているように見えたらいいなと思って取り組みました。
あと、服装はどっちかというと無頓着で動きやすさ重視はそのとおりですね(笑)

‐それは橋本さんご自身からも提案されたんですか?

橋本愛
はい服装も試行錯誤しました。原作にもあるように、カナコってワードローブは、特にファッションブランドを意識することなく無頓着だというのを体現したかったんですが、矢崎監督としては、それだけに偏りたくないというこだわりがあったんです。それは、矢崎監督の映画のポリシーみたいなものだとお聞きしました。キャラクターの身体のシルエットが見える服装にするというこだわりです。
でも、身体のシルエットがわかる服装って、やっぱりどうしてもフェティッシュになる可能性もあるじゃないですか。だからカナコは避けるんじゃないかなと私は思っていたんです。
だから、折衷案じゃないけど、ちょうどいいところを監督と擦り合わせていきました。だからちょっとゆとりのあるニットとかも出てくるんですけど、それは私としては「やった!勝ち取った!」という感じです(笑)

‐橋本さんはとてもファッションがお好きなイメージがあるので、カナコのファッションとのギャップは感じましたか?

橋本愛
難しかったのが、ダサく見えなきゃいけなくて。ワセジョのイメージとかじゃないですけど(笑)、カナコは絶妙なラインでダサいという風に見えたいというのが私の中のゴールでした。
でも、それはやっぱりとても難しかったです。おしゃれすぎないけど、ちょっとおしゃれにしたいっていう監督のご意見もあったりとかして。
でも私自身、プライベートは動きやすさを重視するから、そんなに遠からずっていう感じでもあります。

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■映画愛

‐エンドロールがスライド形式で、且つ、キャストさんのソロカットと名前が一緒に映されるところが、矢崎監督の俳優部への深い愛を感じたのですが、このアイディアについて橋本さんはどう思われましたか?

橋本愛
とても新鮮で衝撃でもありました。役者一人一人のシーンを切り取って、お顔とお名前を一緒に出していくというのは、俳優部全体に対して敬意を持たれているんだなということが感じられてとても嬉しかったです。
同時に、俳優だけでなく、スタッフの皆さんにも同じように敬意を表してあの形にされているのは、とても素敵だなと思います。
それは現場でも常々感じていました。冬の寒い時期の撮影でしたが、(物語上の季節で)薄着のシーンも多かった中、矢崎監督も俳優に合わせて、一緒に薄着になられるんです。矢崎監督って、普段は、クラシックなジャケットとパンツスタイルを貫いている方なのに、自分もジャケットを脱いでシャツ1枚になって。
「お願いだから上着を着てください」ってお伝えしていたけど、そうやって(俳優部と)同じ目線で現場に居ようって意識されてるのがすごく伝わってきて、そのお気持ちがとても嬉しかったんです。
だから、この作品のエンドロールは、そういう矢崎監督らしいなと思いました。

‐カナコという役が、昨年放送されたドラマ「新宿野戦病院」で橋本さんが演じられた南舞という役と、映画好きという観点で共通点があるように感じました。橋本さんご自身も東京国際映画祭のアンバサダーや審査員をされたりと、映画好きという印象ですが、そういう意味での演じやすさはありましたか?

橋本愛
そうですね。水面下では共通している部分はあると思います。ただ、『早乙女カナコの場合は』は、先ほどのお話にもあったように、矢崎監督の映画愛が溢れた映画になっていますし、その監督の映画愛を感じながら演じる感覚の方が強かったです。
とはいえ、ジャン・ユスターシュ監督(20世紀中頃に活躍したフランス人映画監督)の映画とか、特に10代の頃の私は、とてもマニアックな映画を観ていたし、それが自分のアイデンティティの形成に強く関わっていたので、そういうことも思い出しながら演じていました。

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■二人の関係性を今でも特別なことだと思ってくれている人達がいる

‐『早乙女カナコの場合は』に、のんさん演じる有森樹李が『私にふさわしいホテル』から飛び出してきて出演されていますが、この試みについてはどういう感想を持たれましたか?

橋本愛
面白いと思いました。企画当初からこういったリレー形式みたいな感じで、のんちゃんと一緒に柚木麻子さんの作品を映画化するとなっていて、これは通常なかなかないことだと思うけど、これは10年以上前の作品(朝ドラ「あまちゃん」)での私達二人の関係性を、今でも特別なことだと思ってくれている人達がいるんだなっていうことが、信じがたいほどに奇跡だなと思うから、それは本当にありがたいし、喜ばしいことだと思っています。

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劇中オフショット(のん/橋本愛)

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■憧れのトニー・レオンさんと

‐昨年秋の東京国際映画祭のサウンドバイツでも橋本さんを取材させていただいたんですが、その時、同じ審査員としてトニー・レオンさんに会うのが楽しみだとおっしゃっていましたが、実際にいかがでしたか?

橋本愛
とてもとても素晴らしい経験でした。審査員の中で私だけ英語を喋れないし、一番年齢も離れているし、キャリアも及ばないしというところで、反省点や、見つめ直すことがたくさんあったんですけど、でもやっぱり、あれだけの スターの方々とご一緒できたことは本当に財産だし、そういった方々と、国も違えば経験も違うのに、映画を通してお話ができるっていうことが、そのことを菊地凛子さんもおっしゃっていたけど、映画を共通言語としてコミュニケーションをとることができることは、映画の豊かさと、国境を越えて世界でつながる可能性っていうところをすごく感じられたのが嬉しかったですね。

‐5年前の第33回東京国際映画祭で、橋本さんが、映画『はちどり』のキム・ボラ監督と対談することになったとき、「海外の方とお話することは得意ではないし、最初は怖じ気づいた」とお話されていましたが、その頃からのご自身の成長を感じられましたか?

橋本愛
いえいえ、ずっと怖じ気づいているんですけど(笑)、なんとか立ち向かっていかなきゃっていうのは毎回毎回あまり変わってないかもしれないです(笑)
英語の勉強も牛歩だし。でも、昨年の東京国際映画祭では、審査員皆さんそれぞれの英語だったんです。
フランス語訛りだったり、広東語訛りだったり。日本人スタッフは日本語訛りだったり。
そういった言語の豊かさにも触れられたのがとても面白かったです。
だから誰かの英語を真似するんじゃなくて、自分自身の文化を背景にした英語でいいんだなっていうのがすごく勇気づけられました。

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橋本愛(はしもとあい)プロフィール
2010年の映画「告白」に出演し注目を浴び、2012年の映画「桐島、部活やめるってよ」では日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年では、映画「熱のあとに」(24/山本英監督)、「アナウンサーたちの戦争」(24/一木正恵監督)などに出演。今後は大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(25/NHK)への出演を控える。独自の感性を生かしてファッション、コラム、書評などの連載を持ち幅広く活躍中。

■撮り下ろしフォトギャラリー

[インタビュー:安田寧子/写真:三平准太郎]


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映画『早乙女カナコの場合は』

《INTRODUCTION》
数多くの話題作を世に送り出し、国内外で高い評価を得ている柚木麻子の小説「早稲女、女、男」が映画化!主人公・早乙女カナコ役を橋本愛、長津田役を中川大志が演じる。
そして監督には『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』などで知られる矢崎仁司。
柚木麻子の原作小説を実写化した『早乙女カナコの場合は』は、男勝りで過剰な自意識ゆえに素直に甘えることができず、本当は誰よりも純粋で不器用な主人公・早乙女カナコと演劇サークルの先輩・長津田の10年に渡る恋愛模様を中心に、彼女たちと周囲の人々が右往左往しながらも各々が自分を見つめ直していく姿を描いた恋愛奮闘記となっている。
 
《STORY》
大学進学と同時に友達と二人暮らしを始めた早乙女カナコ。入学式で演劇サークル「チャリングクロス」で脚本家を目指す長津田と出会い、そのまま付き合うことに。
就職活動を終え、念願の大手出版社に就職が決まる。長津田とも4年の付き合いになるが、このところ口げんかが絶えない。⻑津田は、口ばかりで脚本を最後まで書かず、卒業もする気はなさそう。サークルに入ってきた女子大の1年生・麻衣子と浮気疑惑さえある。そんなとき、カナコは内定先の先輩・吉沢から告白される。
編集者になる夢を追うカナコは、長津田の生き方とだんだんとすれ違っていく。大学入学から10年―それぞれが抱える葛藤、迷い、そして二人の恋の行方は―
出演:橋本愛
中川大志 山田杏奈
根矢涼香 久保田紗友 平井亜門 / 吉岡睦雄 草野康太 / のん
臼田あさ美
中村蒼
 
監督:矢崎仁司
原作:柚木麻子「早稲女、女、男」(祥伝社文庫刊)
脚本:朝西真砂/知 愛
主題歌:中嶋イッキュウ「Our last step」(SHIRAFUJI RECORDS)
製作:石井紹良 髙橋紀行 宮西克典
プロデュース:中村優子 金 山
企画・プロデューサー:登山里紗
プロデューサー:古賀奏一郎
撮影:石井勲 照明:大坂章夫 音響:弥栄裕樹 美術:高草聡太 装飾:杉崎匠平
編集:目見田健 衣装:篠塚奈美 ヘアメイク:酒井夢月
キャスティング:北田由利子
助監督:古畑耕平 制作担当:福島伸司 宣伝協力:FINOR
製作幹事:murmur KDDI
配給:日活/KDDI 制作:SS工房 企画協力:祥伝社
2024/日本/DCP/2:1/5.1ch/119min 映倫区分:G
(C)2015 柚木麻子/祥伝社 (C)2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会
公式サイト:saotomekanako-movie.com
公式X:@wands_movie #早乙女カナコの場合は
公式Instagram:@wands_movie
 
予告編
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2025年3月14日、新宿ピカデリー他全国公開
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