• HOME
  • News
  • 映画
  • 「他人が自分の人生にもたらす価値とは?」岡山天音&小野莉奈 W主演映画『テロルンとルンルン』初日舞台挨拶
テロルンとルンルン

「他人が自分の人生にもたらす価値とは?」岡山天音&小野莉奈 W主演映画『テロルンとルンルン』初日舞台挨拶

映画『テロルンとルンルン』の初日舞台挨拶がアップリンク吉祥寺にて行われ、W主演の岡山天音と小野莉奈が登壇した。また、宮川博至監督はZOOMでのオンライン登壇となった。

本作は、父親が自分のためにつくった花火で事故死したことから自宅に閉じこもるようになった類(岡山天音)と、聴覚障害が発症し、学校や家族から孤立していく瑠海(小野莉奈)。そんな二人がある日出会い、窓越しで交流を深めていく中で成長する姿を描いた、静かな感動を呼ぶ物語。
CMディレクターとしても活躍してきた宮川博至監督が、故郷の広島を舞台に、社会から孤立した2人の交流を繊細に描いた本作は、40以上もの国内外の映画祭を経て、満を持しての劇場公開となる。

舞台挨拶レポート

– 本作のきっかけについて教えて下さい。

宮川博至監督
日常生活の中で、不幸せというわけではないんですが、何かを変えたいというモヤモヤとした思いがあったんですが、本作の美術監督の部谷京子さんの言葉を受けたのがきっかけです。

– 岡山さん、小野さん、お二人が台本を最初に読まれた時のお気持ちについて教えて下さい。

岡山天音(朝比奈類 役)
テロルンとルンルンのある種のいびつといいますか、歪んだ時間を過ごしているとは思ったんですけど、台本に書かれたものはストレートで美しいお話だなっていうのが最初の印象です。惚れ惚れしました。

テロルンとルンルン

岡山天音

小野莉奈(上田瑠海 役)
台本を最初に読んだ時に、瑠海のセリフをずぅっと探してたんですけど、セリフはなくて、表情で感情を伝えなくてはいけないっていうのにまずビックリしました。
セリフは最後の「ありがとう」しかなくて、そのセリフをどのように表現しようとか、映画を観てる人が瑠海の気持ちにどこまで寄り添ってるのかとか、そういうことを考えて模索した記憶があります。

テロルンとルンルン

小野莉奈

– お二人それぞれのキャラクターについて演じられる上で気をつけられたことがあれば教えて下さい。

岡山天音
類はあの部屋にずっと閉じこもってますが、僕自身は毎日外に出て仕事をしています。なので、そのギャップを埋める作業はしました。
それは、外から受ける情報がどう自分の五感に響くのかなってことを考えたのが、本作の役づくりとして印象深かったことです。

テロルンとルンルン

小野莉奈
あまり感情とか表情を作らないで、自然なお芝居をするように心がけました。瑠海は人前で飾る子じゃないし、でも、心はとても素直な子かなって思ったので、現場で感じた気持ちをそのまま表現するようにしました。

テロルンとルンルン

– 宮川監督はこのお二人の魅力はどのように感じられましたか?

宮川博至監督
岡山さんは、その役づくりに僕は見入ってました。カットをかけるのを忘れるくらい。
小野莉奈さんは、ON/OFFがハッキリしてる人で、芝居でONに入るとすごい爆発的なエネルギーがあって、逆にカメラが回ってないと、寝てるか食べてるかで。そこのギャップが魅力だと思います!

小野莉奈
(笑)

テロルンとルンルン

小野莉奈

– 本作は広島で撮影されましたが、広島ロケの思い出はありますか?

岡山天音
撮影の日々だった上に、撮影中も部屋に閉じ込められていたので(笑)、広島の思い出っていうのは無いんですけど、撮影後、映画祭を通して広島に伺った時に、地元の皆さんの温かさみたいなものはとても印象に残っています。

テロルンとルンルン

小野莉奈
それこそ、ONとOFFの差がすごくあったかなと思うんですけど、瑠海の役は基本笑わないんですけど、OFFの時はメイクさんとか、現場のスタッフさんとすごくケラケラ笑ったりとか、美味しいものを食べたりとかっていう、ただただ広島を満喫してたかなって思います(笑)

テロルンとルンルン

小野莉奈

– 監督がロケ地として、広島、瀬戸内海を選ばれた理由は?

宮川博至監督
ラストシーンの“坂”から逆算した感じです。
あのような抜けが良い景色で撮りたいなっていうのがあって、広島の海だったり川だったりの水辺をずっとロケハンしていくなかでロケ地を決めました。

– 最後のメッセージをお願いします。

岡山天音
自粛期間があって、皆さんもある種の特別な時間を過ごされたと思うんですけど、僕もこんなにも人と会わない時間を過ごすことがあったのかなって思うくらい独りぼっちで過ごしていました。そういうタイミングでこの作品が公開になって、“他人”の存在について僕自身改めて考えました。
この作品をご覧になった方が、“他人”が自分の人生にどういう価値をもたらしてくれているのかと、これまでとは違う角度から考えるきっかけになってくれればなと思います。

テロルンとルンルン

岡山天音

小野莉奈
実はこの吉祥寺が私の地元で、この舞台挨拶がすごく楽しみでした(笑)
たくさんの方にこの作品が広まるといいなって思っています。

テロルンとルンルン

小野莉奈

宮川博至監督
この映画が誰かに寄り添える作品になれればと思って作りました。もしわからないことがあれば、僕のTwitterにガンガン質問くれれば全部答えます!
ありがとうございました!

テロルンとルンルン

■フォトギャラリー

[写真・記事:Jun Sakurakoji]

映画『テロルンとルンルン』

STORY
実家のガレージに引きこもっている青年・類。
ある日聴覚に障害を持つ高校生・瑠海と窓を隔てて出会う。窓越しに交流を深めていくが、社会と学校から孤立している二人の境遇が彼らの静かな時間を狂わせていく。

場面写真

岡山天音 小野莉奈
川上麻衣子 西尾まり 中川晴樹 橘紗希 深海哲哉 末武太 バズーカしげぞう

監督:宮川博至 脚本:川之上智子
プロデューサー:奥野友輝・三島徹/美術監督:部谷京子/撮影:亀井義紀/照明:太刀掛進/録音:YT
主題歌:日食なつこ『vapor』 エンディングテーマ:おとぎ話「少年少女」
配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS|宣伝協力:MAP | 2018 | 日本|カラー|5.1ch|49min
(C)buzzCrow Inc.
公式サイト:https://terrolun-and-lunlun.com/

予告編

YouTube player

8月14日(金)より広島・八丁座、8月21日(金)よりアップリンク吉祥寺 ほか全国順次公開

テロルンとルンルン

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA