口コミが力強い後押しになり広がった作品。特別賞『アルプススタンドのはしの方』第12回TAMA映画賞授賞式
11月29日、府中の森芸術劇場 どりーむホールにて、第30回映画祭TAMA CINEMA FORUMの第12回TAMA映画賞授賞式が行われた。その中からt特別賞受賞『アルプススタンドのはしの方』の受賞シーン。(動画&フォトギャラリー)
登壇したのは、城定秀夫監督、小野莉奈、西本まりん、中村守里、平井亜門、目次立樹。特別賞は、映画ファンを魅了した事象に対し表彰されるもの。
特別賞 『アルプススタンドのはしの方』
城定秀夫監督
代表者としてこのような立派なトロフィーをいただきましたが、これは一緒に作った素晴らしいキャスト、スタッフ、手弁当で参加してくれたエキストラの皆様、そして何より原作の戯曲を書いてくれた籔博晶先生と、原作舞台をやった兵庫県立東播磨高校演劇部の皆様のおかげで、このような賞がいただけたと思っております。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
-思い返せば今年は高校野球夏の甲子園大会が開催されない中、本作は夏に公開されて、口コミで広がる、いわゆるパズるという言葉がまさにはまったかのように思います。監督、このヒット、どのようなお気持ちでしたか?
城定秀夫監督
撮影していた頃は、世の中がこうなることなど予想もしてなかったです。まさか甲子園が中止になるなんてことも予想してなくて、そんな中のコロナの自粛期間中に公開が重なって一ヶ月公開延期。試写を行ってもまったく人が集まらない状態でした。宣伝もほとんどなされないまま、公開はできたんですが、その後、皆様の口コミと応援がどんどん広がっていきました。
この時期に公開したというのは何か運命的なものも感じます。
観客の皆さんの応援に育てられて大きくなった映画だなと思っています。
-どんなジャンルの映画も傑作に仕上げる料理人とも言うべき天才職人監督と称される城定ですが、本作は、どのように料理していこうと考えられましたか?
城定秀夫監督
天才料理人って誰が言ってるのかわからないですが、本作に関しては、僕自身、原作となった戯曲にものすごく感動したっていうのがありまして、もし料理に例えるのであれば、素材の味を生かそうということで、あまり自分の味を押し付けるというようなことではなく、素の状態でなるべく良いものを差し出したいなという思いで作りました。
-それではキャストの皆さん、お一方ずつメッセージをお願いします。
小野莉奈
今回はこのような賞をいただき、本当に嬉しく思っています。ありがとうございます。
西本まりん
この度はこのような賞をいただきとても嬉しく思っております。もっともっと作品に貢献できる役者になれればと思っています。
本当に本日はありがとうございました。
中村守里
素敵な作品に関わることができてとても感謝しています。ありがとうございました。
平井亜門
こういう特別賞、大変光栄に思っております。
『アルプススタンドのはしの方』がもっとたくさんの人に広がっていったら嬉しいなと思っています。ありがとうございます。
目次立樹
この作品は高校演劇から始まって、ほんとにいろんな方々の力や思いがつまった作品で、それら全てに対していただいた賞だと思います。本当にありがとうございました。
-素晴らしいタイムリーヒットが続いたということで、再び小野さんから今後の予定、抱負をお願いします。
小野莉奈
2021年は、自分の目標を継続して頑張れるようにしていきたいと思います!
西本まりん
つい先日公開されました『記憶の技法』という映画に出演させていただいております。
よかったら是非見ていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
中村守里
2021年も今やるべきことを精一杯取り組むことにします。ありがとうございます。
平井亜門
先日発表されたんですけれども、『アルプススタンドのはしの方』の舞台版が1月より上演します。標準語と関西弁とダブルキャストで上演されるんですけども、自分は関西弁の方に出ておりまして、良かったら見に来てください。よろしくお願いします。
目次立樹
情報公開はまだなんですけど、来年の春に映画一本出演させていただいてます。もしよろしかったら御覧ください。
城定秀夫監督
予定はいろいろ準備をしていまして、天才料理人の名に恥じないよう、頑張っていきたいと思います。
また、この舞台に呼んでいただければいいなと思ってますので、今後ともよろしくお願いします。
■授賞式動画
[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]
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