「ジャニーさん観てて!」橋本良亮(A.B.C-Z)、没後1年目となる9日からの公演初日に気合充分
7月8日、よみうり大手町ホールにて、音楽朗読劇『日本文学の旅』のゲネプロが行われ、出演する橋本良亮(A.B.C-Z)と新納慎也、そして上演台本・演出の鈴木勝秀が、囲み会見に応じ、9日からの初日公演に向けた思いなどを語った。
音楽朗読劇『日本文学の旅』では、橋本良亮は司書役、新納慎也は読書家役を演じる。舞台は、“架空の図書館”で、そこには、『古事記』『日本書紀』~『源氏物語』~夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介などの近代文学まで、日本人の心の原点とも呼べる数々の珠玉の文学作品が揃っている。
2人は、時空を超える文学の旅人となり、数多ある作品群から、選りすぐった名シーン、名セリフを朗読し、オリジナル音楽とともに各作品を立体化する。
音楽は、ステージ後方の音楽家の大嶋吾郎(ヴォーカル・ギター)、鈴木佐江子(ヴォーカル)の生演奏で届けられる。
本公演の初日となる7月9日は、故・ジャニー喜多川氏がちょうど1年前に亡くなった日であること、そしてコロナ禍による自粛開け後、ジャニーズ関連舞台としては、本公演がトップバッターになることもあり、橋本良亮(A.B.C-Z)は、あらためてジャニー氏への思いを語り、そして「ジャニーさん観てて!」と天を仰ぐ形で呼びかけ、囲み会見は終了した。
橋本良亮(A.B.C-Z)×新納慎也囲み会見レポート
– 演劇界もコロナ自粛の影響がありましたが、自粛開け後、橋本くんはジャニーズ事務所の舞台ではトップバッターの公演となりました。お気持ちはいかがですか?
橋本良亮(A.B.C-Z)
もちろん嬉しさはありますが、プレッシャーも同時にあります。ですので、この1ヶ月はA.B.C-Zのセンターとして頑張るんだという思いでやってきました。
でもここ最近、気持ちがのってきて、ジャニーズ事務所のトップバッターいけるなって気持ちになってきました。皆を笑顔にしたいなって気持ちが芽生えました。
– 稽古の準備が十分にできたってことですか?
橋本良亮
できてないです(笑)
まったくできてないですね、稽古は(笑)
– どんな稽古だったんですか?
鈴木勝秀(上演台本・演出)
今回は古典を読んだりしますが、まず初見では読めません。それを読めるようにするまではけっこう時間がかかりました。
それがもっと稽古したいっていう気持ちに繋がっているのではと思います。
橋本くんも最初の3日くらいは読めなかったですが、それ以降はものすごい上達が早かったですね。
– それは漢字の読み方が難しいということですか?
鈴木勝秀(上演台本・演出)
漢字もありますが、まず、どこで文が切れているかもわかりません。
橋本良亮
ふりがなふるのに3日かかりましたからね。
でも、稽古初日に新納さんが1週間かかったって言ってて、俺より上がいたって思いました(笑)
新納慎也
台本をもらって、読み進めようとしたけど、1日目は3ページくらいで閉じました(笑)一回寝かそう!って思って。
でも次の日も2~3ページで寝かしてしまって。
そこから4~5日かけてふりがなふりつつなんとか読み進めて、1週間かかりましたね。
– 新納さんはこうして公演ができることをどう思われますか?
新納慎也
3月以降舞台が中止になって、もうずっと、ただただひたすら家にいるっていう。
こうして割と早い段階で舞台に復帰させていただいて、やっぱりホッとするし嬉しいです。舞台をさせていただける有り難みを感じます。
座席はひとつ飛ばしであっても、お客さんがいることはほんとに素敵なんだなって。
中には、配信された舞台もありましたが、この作品は特に劇場でご覧になっていただきたいです。逆に画面ごしだとたぶんチャンネルを変えられてしまうので。
劇場でこそ、じっくり座って感じていただきたいです。
– 今回、お二人は初共演ですが、お互いの印象はいかがですか?
橋本良亮
新納さんはめちゃくちゃ優しいですね。
あと、毎日ずっとブラックコーヒーを飲んでます。ずっと側に置いてますよね。
新納慎也
そう、カフェイン中毒なんです(笑)
今、ソーシャルディスタンスが大切な時期ですが、舞台の稽古が始まって感じた弊害があります。
稽古場でも橋本くんにあまり近寄れないんですよね。
そうなると、仲良くなるタイミングが無いっていうか、役者同士が芝居を重ねていくのに、ソーシャルディスタンスとか言ってられないのに、守らなければならないっていうのがすごく弊害だなと感じました。
橋本良亮
ハイタッチもしたいですもんね。
新納慎也
ハグもしたいし。
でもコロナのおかげだって言うと変ですけど、こうやって公演が復活できたことによる、皆のよし!っていう結束力の強さは感じます。
– 今回は音楽朗読劇ってことなんですけども、お二人は歌は歌われるんですか?
橋本良亮
はい、歌います。
鈴木勝秀
あと、セリフ自体も音楽ですね。昔の言葉はリズムを今より大事にしていて、音楽のように聞こえるセリフっていうのがたくさんあります。
なので、全体が音楽になっていると思って観ていただきたいと思います。
– 先ほど、読み方が難しいとおっしゃってましたが、その他はいかがですか?
橋本良亮
僕は滑舌が悪いので、そこがちょっとなって。
動きのある舞台だと、動きでちょっとごまかしたりとかできるんですけど(笑)、朗読劇はほんとに声だけで勝負みたいなところがあって、そこは緊張しますね。
新納慎也
全編、すごく難しいです。でも難しいって感じるのは、やっている僕ら2人だけでいいんですね。
当初、(鈴木)勝秀さんに、これだけ難しいものを観ているお客さんはわかるんですか?って聞いたら、「日本語の美しさを音楽として聴いてもらえればいいんだよ。」って素敵なことをおっしゃって。
鈴木勝秀
そうは言っても日本語なので、内容もわかります。特に有名な作品の有名な箇所なので、たぶん、台本を読んでいる側より、聴いている人の方が頭に入ってくると思います。
– 本公演は新しいチャレンジということですが、プライベートでも何か新しいことにチャレンジされましたか?
橋本良亮
料理もしましたし、トマトやルッコラの栽培とかですね。
新納慎也
僕はマグカップを売り出しました(笑)
何か収入を得なくてはって思って(笑)
– ジャニーさんが亡くなって奇しくも一周忌ということになりますが、こうして公演が再開したということで、あらためてジャニーさんへの思いがあればお聞かせください。
橋本良亮
明日の初日がちょうど1年になるんですけど、(ジャニーさんは)後ろの方で絶対に観てくれてると思います。間違いなく。
自分の中でジャニーさんと会話しながら初日を迎えたいなと思います。
「なんでジャニーズの再開後のトップバッターの公演が“SHOCK”や“DREAM BOYS”じゃないんだよ!」って怒られないように。「橋本で良かったよ」ってジャニーさんが言ってくれるのを聞いて、明日の初日を頑張りたいと思います。
– ジャニーズ事務所は若い子たちもどんどん入ってきてますが、橋本さんから彼らに継承したい「ジャニーズイズム」はありますか?
橋本良亮
僕らのA.B.C-Zやキスマイは先輩の背中を見て育ったと思うんですよ。でも今の後輩たちは、先輩を見てはくれるんですけど、自分たち自身で自分の個性を見つけて育っていっているところがあります。
僕はそれでいいんじゃないかなって思ってますね。たぶん、タッキーもそう言ってます。
– 最後に公演に向けての意気込みをお願いします。
新納慎也
こんな状況下で、劇場がこれほど長い間閉まっていたのは戦後初めてのことで、やっと劇場が開いて、舞台に復帰します。
まだまだいろんな不安が多いと思いますけど、万全の対策でお迎えします。
劇場に来てこそ感じられる作品の力、演劇の力がありますので、是非劇場にいらしてください。
その上で、演劇文化を絶やさないということを皆で思っていければ僕としては嬉しいです。
橋本良亮
今の状況で大変ですけど、やっぱり観たいと思ってくださるお客さんがチケットを取ってくださって、そしていろんなスタッフさんがいるからこそ僕たちはこうして舞台に立てているので、明日は綺麗に初日を迎えることが一番ですね。
明日の公演を終えて、ジャニーさんが笑ってくれたらいいなって思っております。
「ジャニーさん、観てて!」
ありがとうございます。
■公演概要■
音楽朗読劇『日本文学の旅』
上演台本・演出:鈴木勝秀
出演:橋本良亮(A.B.C-Z)/新納慎也/大嶋吾郎(ヴォーカル・ギター)/鈴木佐江子(ヴォーカル)
公演日:2020年7月9日(木)~22日(水) 21回公演
会場:よみうり大手町ホール
公式サイト:http://www.zen-a.co.jp/nihonbungaku/
※チケット料金など詳細は公式サイトまで。
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