映画『追い風』完全版の公開日決定。予告編も解禁。
映画『追い風』(安楽涼監督)が、MOOSIC LAB版から追加シーンを加えた完全版が完成。8月7日からの全国順次公開決定に伴い、新たなポスタービジュアル及び予告編が解禁となった。
本作は、MOOSIC LAB 2019長編部門にて、最優秀男優賞・ミュージシャン賞をW受賞したラッパーDEGの実人生を後押しする“ドン詰まりの青春映画”。
監督は、『轟音』(監督/片山享)、『1人のダンス』(監督/安楽涼)の安楽涼。インディーズ映画に多数出演する俳優陣が集結した。
予告編
コメント
完全版公開にあたり、安楽涼監督、主演DEGのほか、映画監督の杉田協士、ミニシアター関係者からコメントが到着した。
安楽涼(本作監督)
主演・音楽を務めたDEGは20年来の仲です。DEGは辛い時もいつも笑ってきた。
そんな笑う彼を心の底ではずっと理解できずにいたのですが、ある瞬間を目の当たりにしました。
見た事ない程に自らと向き合い、そして最高に笑う姿を。
この映画は、DEGの人生のたった一部を切り取りました。彼がこれからもずっと幸せに笑えればいいなって思っています。
これはDEGの、そして俺達の追い風。
DEG(本作主演・音楽)
「お前の映画を作る」そう言われた日の事を覚えています。
笑えてればいいと思って自分はいつからか生きていました。今も間違ってはいないと思っています。
それでも映画を撮るにあたって、再び自分の人生と向き合うことで本当はこんな事を思っていたんだと気づきました。
悔しくて仕方なかったです。
でもそれ以上に自分のこれからに強い風を吹かせてくれたのも確かです。
幼馴染みとこんな人生に付き合ってくれたスタッフ、キャストの皆んなで作った西葛西の映画を是非見てほしいです。
杉田協士(映画監督)
DEGが初めて文具店でノートを買った日を思う。こどものころ、自分のために手に取ったノート。それはまっしろだった。
描かれないその時間も、この映画には映っている。DEGは言葉を書き殴る。そのページにはいつも余白があって、書かれない言葉もまた残されていく。
いつかの自分のために空けてある余白。それは西葛西という街の至るところにある隙間でもあって、そこを通り抜ける風を集めて、DEGは歌う。
坪井篤史(シネマスコーレ副支配人)
若い映像作家に期待してはいけない。でも安楽監督には期待できる。というか早く新作作って!って安楽さんを焦らせたい。
そんな安楽さんの新作『追い風』。観たら、安楽監督最新作が待ち遠しくなりますよ。
井上経久(シネ・ウインド支配人)
SNSをはじめ酷い言葉が飛び交う世界で、また見えないウイルスにおびえる社会で、《いま誠実であること》《いま必要なこと》をよく考えます。
常に笑顔を絶やさないDEGさんと、彼の態度に対し時に憤る安楽監督や仲間たちとの関係。そしてあの子どもとその台詞。
一観客には分かりえない当事者同士の思いや感情が詰まっているのでしょう。そんな感情から距離のある私がそれでもこの映画に惹かれるのは、安楽監督とDEGさんにとって《いま誠実であること》《いま必要なこと》が描かれているからだと思います。不安な時代に誰もが戸惑う、そんな今こそ届けていきたい作品です。
映画『追い風』
あらすじ
ミュージシャンのDEGは誰にでもどんなことがあっても笑う。誰も傷つけたくない、だから笑う。そうやって自分自身を傷つけてきた年齢は28歳。
身の回りの人はそれなりに幸せを掴みかけている。人に合わせ愛想笑いをする出倉はアーティストとしては評価されずにいた。
そんな時、友達の結婚式の知らせがくる。そして、その式には、ずっと好きだったひかりが来るとの事だった。
出演:DEG、安楽涼、片山享、柴田彪真、関口アナン、サトウヒロキ、大友律、大須みづほ、ユミコテラダンス、柳谷一成、アベラヒデノブ、吉田芽吹、山本奈衣瑠、髙木直子、宮寺貴也、マックス、藤田義雄、木村昴、RYUICHI
監督:安楽涼
音楽:DEG
脚本:片山享、安楽涼
プロデューサー:山田雅也 撮影:深谷祐次 録音:坂元就、鈴木一貴、新井希望
助監督:太田達成、小林望、登り山智志
ヘアメイク:福田純子 ウェディングドレス制作:磯崎亜矢子
スチール:片山享、ハルプードル 装飾:JUN 題字・チラシデザイン:広部志行
特別協賛:黒川和則 企画:直井卓俊
2019 年/日本/71 分/カラー/DCP/製作・配給:すねかじりSTUDIO
公式サイト:https://www.oikaze-film.com/
8/7(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開!
場面カット
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