
川島鈴遥&森田想が語る「ちぐはぐ姉妹」の絆と、実力派女優たちが「絶対に選ばないダメ男」を暴露!映画『いろは』全国公開記念舞台挨拶
2026年5月23日、ヒューマントラストシネマ渋谷にて、映画『いろは』全国公開記念舞台挨拶が行われ、川島鈴遥、森田想、遠藤久美子、鶴田真由、横尾初喜監督が登壇。(動画&フォト)
本作は、横尾初喜監督が故郷・長崎で全編ロケを敢行した青春ロードムービー。
主人公は、実家暮らしで今の自分に納得がいかない22歳の伊呂波(川島鈴遥)。5年ぶりに帰宅した自由奔放な姉・花蓮(森田想)から「妊娠したが父親が誰か分からない」という衝撃の告白をされ、強引に「父親候補」である3人の男を巡る長崎横断の旅に同行させられる。
佐世保や雲仙などを巡る旅を通じ、姉妹は互いの孤独や本音をぶつけ合い、誰かに愛される前に「自分を受け入れること」の大切さに気づいていく。Z世代の自己肯定感の回復を描いた物語だ。
舞台挨拶レポート
■トークノーカット動画レポート
■フォトレポート
上映終了後、余韻に浸る観客からの温かい拍手に包まれ、登壇者たちがステージに現れた。
川島鈴遥/かわしまりりか(妹・時田伊呂波/ときたいろは 役)
上映後の舞台挨拶は初めてなので、映画を見終わった皆さんの顔を見ながらお話しできるのをすごく楽しみにしていました。今日はよろしくお願いいたします。
森田想/もりたこころ(姉・時田花蓮/ときたかれん 役)
本日はお越しいただきありがとうございます。撮影ぶりに遠藤さん、鶴田さんにお会いできて嬉しいです。これほどたくさんの方が集まってくださるとは思っていなかったので、本当にありがたく思っています。
遠藤久美子(民宿の女将・カズエ 役)
休日にお選びいただきありがとうございます。私は、主演のお二人が立ち寄る民宿の女将を演じました。短い時間ですが、よろしくお願いします。
鶴田真由(母・和葉 役)
私は伊呂波と花蓮のちょっと意地悪な母親を演じさせていただきました。楽しんでいただけていたら嬉しいです。
横尾初喜監督
前作に続き、またこのヒューマントラストシネマ渋谷で上映させていただけることを本当に嬉しく思っています。
‐ 昨日から全国公開となりましたが、今の率直なお気持ちを聞かせてください。
川島鈴遥
本当に嬉しいです。実は昨日、ここの劇場に一人で「こっそり」見に来たんです。完成した時も素敵な映画だと思っていましたが、2回目を見てよりそれを感じました。自信を持ってお届けできる作品です。
‐ 森田さんは今回、川島さんと姉妹役でしたが、あの絶妙な距離感を演じる上でコミュニケーションなどで気をつけたことはありますか?
森田想
私自身は兄がいる兄妹構成なので、姉妹という設定は新鮮でした。周りの友達を参考にしたり、脚本にある「妹の服を勝手に借りる」ような強引さをヒントにしました。最初から仲が良い設定ではないので、撮影期間中に川島さんと一緒に過ごす中で、実際の感情の通りに距離を縮めていけた感覚があります。
‐ 川島さんは実際にお芝居をしてみていかがでしたか?
川島鈴遥
物語の順に撮影する「順撮り」だったので、想さんがおっしゃったように、旅をしながら役と同じタイミングで距離を詰めていけたと思います。
‐ 遠藤さんは民宿の女将を演じるにあたって、何かアイデアや工夫された点はありますか?
遠藤久美子
劇中の私も(山口森広さんと)姉妹の役だったので、伊呂波たちもかつての自分たちのようにここに辿り着いた姉妹なのかもしれない、という目線で見ていました。二人のぎこちなさを空気で感じていたので、とにかく居心地の良い場所でありたいと思い、幼い頃の自分たちを投影するような「温かい目(細い目)」で見守るようにしていました。
横尾初喜監督
「細い目」って、僕のこと(監督の目が細いこと)を言ってるのかな?(笑)
遠藤久美子
(笑)違います。監督の細い目も大好きですけど、そうじゃなくて、過去を思い出すような温かい目で見ていたい、という気持ちです。
‐ 鶴田さんに伺います。今回オール長崎ロケでしたが、長崎という街の空気感は作品にどう影響したと感じますか?
鶴田真由
監督が長崎出身なので、監督を慕う地元の皆さんが毎日差し入れをくださったり見に来てくださったりして、現場がとにかく温かい空気に包まれていました。私たちが住んでいる設定の家の近くには昭和の雰囲気が残る市場(銅座市場)があって、空き時間に買い食いをしたりして過ごしました。そういった生活感が映画にも出ていると思います。
‐ 横尾監督は、今回の映画で長崎の魅力をどんなふうに伝えたいと考えましたか?
横尾初喜監督
前作を作る過程で悩んでいる若者から相談を受けることが多く、「自分を肯定できる作品を」というテーマを長崎の皆さんからいただきました。景色の魅力はもちろんですが、長崎の人々の優しさや温かさを届けたいという思いが、作り続けている理由です。
‐ 劇中のエピソードは、そういった相談から着想を得たのですか?
横尾初喜監督
ストーリー自体は創作ですが、「自己肯定感の低さ」という根底のテーマはいただいたものです。親の影響なども含め、鶴田さん演じるお母さんについては「意地悪な役ですが大丈夫ですか?」と事前にかなり相談しました。
鶴田真由
ずっとこの役をやっていたら本当に性格が意地悪になりそうでしたが(笑)、子供と同等でありたい、あるいは子供をライバル視してしまうような、現代にもいそうな母親像を意識しました。
‐ 映画を通じて、ご自身の中に何か変化はありましたか?
川島鈴遥
今の時代はSNSなどで人と比べやすいですが、そこに惑わされない「自分軸」をしっかりと築き上げていきたいと改めて感じました。
森田想
感情面ではないのですが……最近、運転免許を取ったんです。劇中でよそ見をしながら伊呂波と喋るシーンがあるのですが、免許を取った今振り返ると「実際はこんなに前しか向けないんだ!」と驚きました。あの時はよくあんな演技ができたなと学びがありました。これからは安全運転で楽しみます。
‐ 映画のポイントである「3人のダメ男」について伺います。遠藤さんなら、身近な人に「これだけはやめときなさい」とアドバイスするなら誰を選びますか?
遠藤久美子
……みんなじゃないでしょうか(笑)。全員ダメですよね。第3の男(ハルト)を演じた遠藤健慎くんは、監督の別の作品でもご一緒していますが、ああいうダメ男役が本当に似合っていて。芝居としては素敵ですが、実際の恋人だと大変そうだなと思いました。
‐ 皆さんの「絶対に選ばない男」は誰ですか?
鶴田真由
私は2番目のモラハラ男(朝比奈)です。
川島鈴遥
私もモラハラ男。絶対に嫌です。
森田想
私は1番目の御曹司(翔太)です。話が通じないというか、共通言語がない人とはお近づきになれないかなと思います。
遠藤久美子
私はやっぱり3番目の男です。縋って泣いたりされると大変そうですよね。
‐ 劇中の重要アイテムである「ラジオ」について、鶴田さんはその魅力をどう感じますか?
鶴田真由
ラジオはテレビよりも距離が近く、親密感がありますよね。深夜だと、テレビでは言わないような秘密を話してしまうような空気がある気がします。伊呂波としてずっと聞いていた川島さんはどうですか?
川島鈴遥
耳元で好きな声を聞きながら眠るのは安心しますし、ずっと聞いていたいという感覚が現場でもありました。
クロージングメッセージ
遠藤久美子
ロードムービーの面白さは、自分の心は止まっているのに車体は動いているという不思議な孤独感にあると今回感じました。この映画を皆さんの「お宝物」にしていただければ嬉しいです。
鶴田真由
遠藤さんのコメントが素晴らしすぎて、もう言うことがありません。今の言葉を胸に、ぜひもう一度見ていただけたらと思います。
森田想
自分の中に居場所がちゃんとあるような、宝物のような映画です。壮大な物語ではありませんが、身近に感じられる内容ですので、近い方に広めていただけたら幸いです。
川島鈴遥
最近、「人生は競争ではない」と自分に言い聞かせています。ゆっくり歩きたい人もいれば、走りたい人も、休みたい人もいる。この映画は、そんな一人ひとりのタイミングや自分軸を大切にすることを、優しく教えてくれる「始まりの映画」です。皆さんの心に少しでも光が差せば嬉しいです。
横尾初喜監督
今回は「長崎を映画で繋ぎたい」という思いからロードムービーという形を選び、佐世保から長崎、諫早、雲仙へと作品として繋げることができました。この映画で皆さんと繋がれたらいいなと思います。ありがとうございました。
■フォトギャラリー
- 遠藤久美子/鶴田真由/川島鈴遥/森田想/横尾初喜監督
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[動画・写真・記事:三平准太郎]
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映画『いろは』
《INTRODUCTION》
第80回毎日映画コンクールで『おいしくて泣くとき』がTSUTAYA DISCAS映画ファン賞を受賞した横尾初喜監督。自身の出身地である長崎を舞台に、オリジナルストーリーで姉妹の心の揺らぎを繊細に映し出した。
主人公・伊呂波を演じるのは、オダギリジョー長編映画初監督作『ある船頭の話』(2019)でヒロインに抜擢され、第34回高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞し、話題の映画・ドラマに出演を続ける川島鈴遥。消極的で内向的なヒロインの揺れ動く心情を繊細に体現。
対する姉・花蓮役には2024年公開の『辰巳』(小路絋史監督)で第16回TAMA映画賞で最優秀新進女優賞を受賞し、若手実力派として高い評価を受ける森田想。自由奔放に見えながらも、心の奥に不安と孤独を抱えた女性をリアルに演じる。
母・和葉役に鶴田真由、民宿の女将役に遠藤久美子ら実力派俳優陣が脇を固め、姉妹の旅に奥行きを与えている。
さらに、印象的に切り取られた長崎の街などの風景が、登場人物たちの心の機微を鮮明に投影する。父親探しの中で、ぶつかり合いながら、時に共鳴する姉妹の関係性。自分を好きになれない全ての女性へ送る、珠玉の等身大のロードムービーが誕生した。
《STORY》
‟父親候補が、3人!?” 将来が不透明で今の自分に納得のいかない実家暮らしの22歳の伊呂波(川島鈴遥))。ある日、5年ぶりに姉・花蓮(森田想)が帰ってくる。花蓮は自由奔放で恋愛体質。伊呂波とは違って、いつも人生を大胆に選んできた女性。けれど彼女が抱えていたのは・・・「妊娠した。でも父親が誰かわからない。」という現実だった。
心当たりは三人。御曹司・DV気質の年上男性・借金を抱えた元恋人。どの関係にも‟愛”とは呼びきれない曖昧さが残っている。なぜ花蓮は、傷つくとわかっている恋愛を繰り返してしまうのか。半ば強引に父親捜しに同行させられた伊呂波は、姉とともに長崎県内を巡りながら、恋愛の裏側にある孤独と承認欲求を目の当たりにする。強く見えていた姉は、本当は誰よりも「愛されたい」と願っていた。外側のきらびやかさとは裏腹に、自分の価値を他人に委ね続けていた。
そして伊呂波自身もまた、恋愛をしないことで傷つくことから逃げていたことに気づく。誰かに選ばれることよりも、まず自分を認めること。誰かに愛される前に、自分を受け入れること。ぶつかり合いながら本音をさらけ出した姉妹は、ようやく互いの弱さを知る。
正解のない恋と、不完全な自分を抱えながら・・・ 姉妹の旅は続いていくー。
- メインカット
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- 場面写真10
- 新規場面写真1
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- 新規場面写真3
- 新規場面写真4
出演:川島鈴遙 森田想
遠藤健慎 山口森広 田川隼嗣 石本愛 長崎亭キヨちゃんぽん
田中明日実 石長由紀子 明石純美玲 吉田ひかる 小宮みどり 宮崎裕子 加々良宗澄 井上真緒 中⼭祐太 若杉康平
金子大地(声の出演)
遠藤久美子 鶴田真由
監督:横尾初喜
脚本:藤井香織
音楽:上田壮一
製作:BLUE .MOUNTAIN
配給:BLUE .MOUNTAIN / LUDIQUE
助成:⽂化庁
©2026 BLUE.MOUNTAIN
公式サイト:http://iroha2026.com
公式X:https://x.com/blue_mountain_7
公式インスタ:https://www.instagram.com/blue.mountain_inc/
5月22日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
【5月8日(金)長崎先行公開】
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