映画『アイスと雨音』が、オンライン映画祭「We Are One: A Global Film Festival」の日本代表作品として選出

74分ワンカットで描いた青春映画『アイスと雨音』が、世界各国の映画祭とYouTubeが実施するオンライン映画祭「We Are One: A Global Film Festival」で上映されることが決定しした。合わせて、監督・キャストからコメントが到着した。

本映画祭は、トライベッカ映画祭が企画主催し、ベルリン・カンヌ・ヴェネツィアなど21の映画祭が集結し、各々のプログラムの中から作品を選ぶという珠玉のラインナップとなっており、この度、東京国際映画祭のプログラムの中で本作が日本代表作品として選出された。

本作は日本時間6月5日AM4:30から、YouTube（YouTube.com/WeAreOne）上で全世界に向け無料上映。上映後7日間はVOD配信もされる。また、寄付金の呼びかけも行われ、収益はWHO（世界保健機構）をはじめとする新型コロナウィルスに関わる救援措置へ、寄付されるチャリティ上映となる。

キャスト・松居監督からのコメント

松居大悟（監督）
3年前、舞台が中止になった時、その瞬間の気持ちを忘れないために作った映画です。
公演や上映が次々と中止や延期になっていく今の状況で見ると、そんな中止の一つや二つなんだと思われるかもしれません。
でも全部違う色の気持ちのはずで。SNSで流れていく沢山の【お知らせ】の向こう側に、どんな横顔があるだろう。震える指でつぶやいたその気持ちは、あれからいくつ消えたんだろう。
東京国際映画祭には過去3度参加して、作品は海を越える、という実感を初めて教えてもらえた場所です。
『アイスと雨音』はコンペでもなければ無冠で、地区大会で敗退したのにいきなりドラフトに呼ばれたみたいな「なんで僕らが？」という不安が最初にありました。
だけど次第に、今こそ、世界中に悔しさを振り回して、ぶり返してやろうぜ、という思いが膨らんできています。
映画祭は、海外でも国内でもその場所まで足を運ばなければ楽しめません。だけど、このオンライン映画祭『We Are One: A Global Film Festival』は、家から一歩も出ずに、世界中の意欲的な作品たちを感じることができます。
今作が朝4時半に上映されるのも、海の向こうでは午後3時半に上映みたいなので、そのズレも楽しいはずです。夜明けを共に過ごしましょう。

森田想（出演）
この度「アイスと雨音」が世界中の人に届けられること、
本当に嬉しく光栄な気持ちでいっぱいです。
多くの映画の中から選んで下さった東京国際映画祭の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
たった今、私達は混沌の中にいます。
叶うはずだった未来、掴み続けたかったもの、やりたくて堪らなかったことが、
悔しくも手元から離れてしまった人がいます。
「アイスと雨音」という作品は、目の前の現実に立ち向かい、
がむしゃらにもがく私達の物語です。
どうか、この映画が貴方の心に火を灯せますように。

MOROHA　アフロ（音楽）
日本語が一番かっこいいぜ。

■「We Are One: A Global Film Festival」について

2020年5月29日から6月7日まで全世界で行われるYouTube上のオンライン映画祭。
国際的な映画製作者のコミュニティを結集し、世界中の観客に無料で映画祭のプログラムを公開。
視聴者は、様々な異なる文化をレンズ越しに見ることができるだけでなく、収益は新型コロナウィルスで影響を受けている方々の救援活動を支援する団体に直接寄付も行われる。

【参加映画祭】
アヌシー国際アニメーション映画祭、ベルリン国際映画祭、ロンドン映画祭、カンヌ映画祭、グアダラハラ国際映画祭、マカオ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭（新規）、エルサレム国際映画祭、ムンバイ映画祭、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭、ロカルノ映画祭、マラケシュ国際映画祭、ニューヨーク映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭、サラエヴォ映画祭、サンダンス映画祭、シドニー映画祭、東京国際映画祭、トロント国際映画祭、トライベッカ映画祭、ヴェネツィア映画祭

配信期間：2020年5月29日（金）～6月7日（火）
配信先：YouTube.com/WeAreOne
料金：無料
※なお、観客は、すべての映画ページの寄付ボタンまたはリンクを介して、新型コロナウィルス救済活動に寄付可能（寄付先：世界保健機関（WHO）、UNICEF、UNHCR、セーブ・ザ・チルドレン、国境なき医師団、Leket Israel、GO Foundation、Give2Asia等）

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映画『アイスと雨音』

ストーリー
私たちの青春は、もう止まらない。2017年、小さな町で演劇公演が予定されていた。イギリスの戯曲を日本で初上演する。
戯曲は、世界の演劇シーンで注目を集めるイギリスの劇作家Simon Stephensの「MORNING」。親友が町を出ていくことをきっかけに、鬱屈からの夜明けを描いた物語。
オーディションで選ばれ、初舞台に意気込む少年少女たち。しかし舞台は、突如中止になった。
「ねぇ、稽古しようよ」と、ひとりの少女が言い放つ―

出演：森田想・田中怜子・田中偉登・青木柚・紅甘・戸塚丈太郎・門井一将・若杉実森・利重剛／MOROHA
監督・脚本・編集：松居大悟
プロデューサー：行実良、阿部広太郎、直井卓俊、遠田孝一、林武志／共同プロデューサー：時田曜子、吉川亜未
撮影：塩谷大樹／録音・MIX：戸村貴臣／舞台監督：津江健太／衣装：KEISUKE YOSHIDA
音楽・主題歌「遠郷タワー」：MOROHA
製作：「アイスと雨音」実行委員会 / 配給・宣伝：SPOTTED PRODUCTIONS
(C)「アイスと雨音」実行委員会