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「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2025」記者発表会

増田貴久(NEWS)、クリスマスの切ない思い出とショーの魅力を熱弁。「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2025」記者発表会レポート

2025年10月6日、東京カルチャーカルチャーにて「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド 2025」記者発表会が開催され、応援アンバサダーに就任した増田貴久とともに、本公演の演出を手掛ける金谷かほりが登壇し、ショーの魅力について語った。
 
「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド 2025」(以降、「BCW 2025」)は、2016年の日本初演から渋谷の冬の風物詩となっている豪華なクリスマスショーである。今年は12月13日から12月25日まで、渋谷ヒカリエ11階の東急シアターオーブにて全16公演が予定されており、チケットは10月11日(土)より一般発売が開始される。

記者発表会レポート

日本を代表するクリエイター金谷かほりの演出

司会進行を務めたラジオパーソナリティーの藤田琢己から、金谷かほり氏のプロフィールが紹介された。
金谷氏は、幼少期から体操やバレエに親しみ、東京ディズニーランドのオープニングキャストとしてキャリアをスタートさせた。
その後、大手テーマパークのショーや有名アーティストのライブ、新作歌舞伎「ファイナルファンタジーX」、「ワンピース・アイス」など、数々のエンターテイメントステージの演出を手掛けてきた、日本を代表するテーマパークショークリエイターの一人である。2014年にはテーマパークで演出したクリスマスショーで、世界的な賞であるアウトスタンディング・アチーブメント賞を受賞している。
 
金谷氏は、昨年(2024年)からブロードウェイ クリスマス・ワンダーランドの新演出版を担当しており、昨年の初上演について「本当に楽しくて」と振り返った。また、「劇場であの行うクリスマスというのは意外と少ない」ことに気づき、劇場ならではのワクワクや華やかさを観客に味わってもらえたため、とても楽しかったと感想を述べた。

「BCW 2025」の特別な見どころ

続いて、金谷氏により「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド 2025」の見どころがいくつか紹介された。
「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2025」記者発表会

藤田琢己(MC)/金谷かほり(演出)

本場ニューヨークの華やかな雰囲気
まず金谷氏は、「なかなか目にすることのない本場のニューヨーククリスマスの雰囲気を味わっていただけます」と強調した。ステージにはロックフェラーセンターをイメージしたシーンがあり、クリスマスならではのニューヨークの景色の中で、スケートやダンスを楽しむことができる。観客は華やかで巨大なクリスマスを体験できるような感覚になるという。
この壮大な旅は、ニューヨークの街並みから神秘的な雪景色、そしてサンタのおもちゃ工場まで、サンタクロースと一緒に巡るような特別な劇場体験である。
30曲以上の多彩なクリスマスソング
ショーでは、お馴染みの定番クリスマスソングから、ゴージャスなゴスペル、ポップスまで、30曲以上もの多様なクリスマスソングが楽しめる。
金谷氏は、アレンジの妙味についても言及し、「また違ったアレンジで聞くクリスマスソングも、心をウキウキとさせてくれるような感じになりまして」と語った。ご存知の曲もこの公演ならではのアレンジと実力派パフォーマーの歌唱力で、新鮮な感動を得られる見込みである。
「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2025」記者発表会

金谷かほり(演出)

実力派パフォーマーによる豪華なパフォーマンス
出演するのはアメリカから来日する実力派パフォーマーばかりである。特にダンサーは、日本でなかなか見ることのできない「レビュー」というスタイルを得意とする方々で構成されており、バレエを基礎とした美しいラインの踊りや、タップ、ラインダンス、高いジャンプなど、様々なスキルを披露する。
BCW2024

BCW2024

ダンスとスケートの融合が生むマジック
本公演の大きな特徴の一つが、スケートのパフォーマンスである。昨年(2024年)から日本で初めて導入された特殊なフロアは、スケートとダンスの両方を可能にする。
 
金谷氏は、ダンサーが普通のダンスを踊っていると思いきや、フィギュアスケートの靴でそのまま滑り出すシーンがあり、観客は「はあ!」と驚くようなマジックを感じられると説明した。ステップを踏むダンスとスケートの滑らかな動き、ロマンチックな部分がクリスマスの音楽の中で同時に共存する特別なシーンが用意されており、「その二つが融合して一つ、もうクリスマスを演出していくのはおそらく皆さん見たことがない方たくさんいらっしゃるかと思います」と、ここでしか味わえないスペシャルな体験であることを強調した。
 
新キャラクター「クリス丸」の活躍とファミリーエンターテイメント
ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランドは、ご家族全員が楽しめる「ファミリーエンターテイメント」としての側面も持つ。
 
昨年登場した、白いリスの姿をした可愛らしいキャラクター「クリス丸」が、今年はショーの中でも活躍するという。クリス丸は、小さなお客様たちとのコミュニケーションを取り、クリスマスの楽しさをさらに表現する予定である。金谷氏は、クリス丸と一緒に写真が撮れる機会もあるのではないかと述べた。

「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2025」記者発表会

また、サンタクロースもたくさん活躍し、お子様と一緒に歌ったり踊ったりできるシーンがあるため、会場では「子どもたちの楽しい笑い声」が響くことが期待される。金谷氏は、「サンタクロースっているんだなと思ってもらえたらとっても嬉しい」と語り、華やかな雰囲気が、スキルや音楽をじっくり見る大人だけでなく、パッと見るだけでもワクワクするようなものだとまとめた。
 
金谷氏は、テーマパークショークリエイターが手掛ける本公演は、大人も子供も夢中になる魔法の時間が繰り広げられると締めくくった。
 
*(注記:本公演は文化庁の「劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」に採択されており、3歳以上~18歳以下のお子様を無料で招待する公演日も設けられている。また、12月23日〜25日の4公演は来場者全員にサンタ帽がプレゼントされる)

応援アンバサダー:増田貴久(NEWS)登場!

奇跡の床に増田貴久が興奮「パクりたい」

応援アンバサダーとしてステージに登場した増田貴久は、まず演出家である金谷かほりと対談した。
 
金谷から、今回の公演で日本に上陸した特別な舞台装置について説明を受けると、増田は驚きと興奮を露わにした。本公演のステージの床は、靴のままダンスができるだけでなく、スケートシューズを履いて実際に滑走できるという「奇跡の床」だという。
 
増田は「先ほど(金谷さんと)お話させてもらって、靴のまま入れる床なのに、スケートでも滑ることができると。実際にスケートシューズを履いて滑れる床が日本に上陸したと聞き、驚きました。僕も以前アイススケートのショーに出ましたが、そんな床があるんだと思いました」と述べた。
金谷によると、足場が不安定になるため歌いづらいスケートリンクとは異なり、この床は「どっちも兼ね備えている」という。
そして、この床は大きなスペースに敷き詰められているため、本当のリンクのように大きな振り付けが可能だとも説明した。
これに対し増田は、「今後のキャリアの糧になる瞬間が来るかもしれないので、いろんな演出をちょっとパクりたいなと思って」とジョークを飛ばす場面もあった。
続けて増田が「僕、靴持ってたら(BCWに)出られるんですか」と尋ねると、金谷は「相談しましょう(笑)」と答え、増田出演というもしかしたらの可能性に触れた。
「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2025」記者発表会

増田貴久(NEWS)

増田、B’zファン時代からの金谷かほりへの熱いリスペクトを告白

増田は、今回応援アンバサダーを引き受けた理由として、演出家の金谷かほりに対する長年のリスペクトがあったことを明かし、「今日は金谷さんにお会いできて嬉しい」と切り出し、自身がB’zの熱心なファンである増田は「20年か10年くらい前にB’zのコンサートを見て、こんなすごいコンサートは誰が作っているんだろうと調べた」と語り、その時に金谷さんが演出していることを知り、「そこから金谷さんを追っかけている」と告白した。
 
この告白に金谷は「今、私の心が潤んでます。ありがとうございます」と感動しきりの様子であった。
増田は、プロフェッショナルとして、誰が演出しているのだろうと調べたのは金谷の作品が初めての経験であったと話し、金谷の演出によるショーを見られることを「嬉しい」と語った。

お気に入りクリスマスソングと切ない思い出

お気に入りクリスマスソングについて問われると、増田は即答で「ホワイトクリスマス」と回答した。「この曲は、以前、舞台『ホリデイ・イン』で坂本君(坂本昌行)が歌っているのを聞いて大好きになった、思い出の曲なんです」と説明した。
 
一方、長年クリスマスショーを製作してきた金谷は、自身のクリスマスの思い出よりも、観客の反応に喜びを感じると語った。
金谷は、「クリスマスには人の心をキラキラさせたり、感動や愛に気づかせてもらえたりする」と考えており、「私が見ていたお客さんの目であったり、歓声が、自分にとってのクリスマスプレゼント」であると明かした。
そして、BCW 2025の準備も「ご家族の皆さんに素敵なクリスマスプレゼントになればいいなというような気持ちで準備をしている」と、作品への思いを述べた。
 
また、増田はクリスマスの切ない思い出を披露した。幼少期、姉と二人で毎年クリスマスの朝にプレゼントを探し回るのが恒例であったが、ある時期から増田家にサンタさんが来なくなったという。期待して待っていてもプレゼントがなく、26日、27日まで待ったが来なかったと振り返り「その時はちょっと切なかったです」と語った。
それを聞いたMCの藤田琢己は「もしかしたら増田家では、お姉様の年齢に合わされたのかもですね」と返した。

衣裳と劇場への思い

衣裳のプロデュースも手掛ける増田は、衣裳が演出にもたらす効果について、自身の哲学を語った。
増田は、来場者が公演を思い出した時に「写真のような景色で」「あのシーンが綺麗だったな」と思い出してくれるよう、「衣裳の印象が分かりやすく残っている」ことを意識しているという。その記憶が「長く強く残れるような記憶を作りたい」との思いから、赤いスーツの曲といったように「印象に残る、少しの違和感」を大切にしていると説明した。
 
金谷は、演出家として、衣裳が「セットの華やかさに加えて、その衣裳とのバランスがどのように見えているか」という点を重視していると述べた。
BCW 2025では、キャンディやクリスマスの要素を込めたエルフの衣裳など、子供たちにも楽しんでもらえるよう工夫されており、シーンに合わせて色や形を変える「めちゃめちゃ早替え」も見どころの一つであると強調した。
 
東急シアターオーブの印象について問われた増田は、舞台に立つ側の目線として、会場を「すごく大きい」と表現した。緊張はありつつも、客席を見渡した時の「迫力」を毎回感じ、「すごい劇場だ」と思うという。また、楽屋裏の廊下に貼られた過去の公演ポスターを見るのが好きで、そこに自分のポスターも飾られていることが感慨深いと語った。

サンタクロース登場、増田貴久が初の「生サンタ」とダンス

会見の終盤には、スペシャルゲストとしてサンタクロースが登壇した。サンタクロースは力強い歌とダンスを披露し、会場を盛り上げた。
 
自身にとって初の生サンタのパフォーマンスを見た増田は、「嬉しいです。この時期に会えるのも嬉しいですし。サンタさんのね、歌とやっぱダンスをものすごい角度から見させていただいちゃって」と喜びを爆発させた。
 
BCW 2025では、サンタと一緒に踊れる参加型のシーンがあるとのことで、サンタと金谷から増田へ簡単な振り付けがレクチャーされた。
増田は「ぐるぐるぐるパ」や「胸、胸、肩、肩」といったステップを習得し、コラボレーションを成功させた。
増田は振り付けについて「難しすぎなくて良かった」「ちょうどいいぐらい難しい」と感想を述べ、客席でも楽しめるだろうと太鼓判を押した。
「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2025」記者発表会

増田貴久(NEWS)/サンタクロース

家族で楽しむクリスマスの決定版

最後に、登壇者から観客へメッセージが送られた。
 
金谷は、「ご家族皆さんで楽しんでいただける、ウキウキする楽しいショーになっております」とアピールし、「ちびっこたちも、ぜひ一緒にご家族と一緒に来てサンタと一緒に踊ったり歌ったりしてください」と呼びかけた。
「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2025」記者発表会

サンタクロース/金谷かほり(演出)

増田は、応援アンバサダーとして「素敵な音楽を素敵な演出で素敵なパフォーマーの方たちアーティストの方たちのパフォーマンスをクリスマスの時期に見られるのを僕も楽しみにしてます」と述べ、「いろんなとこでずっと応援して宣伝していきたいなと思っておりますので、ぜひ劇場に足を運んでください」と力強く結んだ。
「ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2025」記者発表会

サンタクロース/増田貴久(NEWS)/金谷かほり(演出)

『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド 2025』は、12月13日(土)から12月25日(木)まで、東急シアターオーブで上演される。チケットは現在プレイガイド先行発売中で、一般発売は10月11日(土)から開始される。歌とダンス、スケートショー、そしてサンタクロースの登場など、ワクワクと感動が止まらない豪華なパフォーマンスが期待される。

ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2025

日程:2025年12月13日(土)~12月25日(木)全16公演
会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
出演:アメリカカンパニー/英語上演
主催:Bunkamura/キョードー東京/ぴあ
後援:J-WAVE
公式サイト:https://bcw-japan.jp
BCW2025
 

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