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映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

綾野剛×柴咲コウ×亀梨和也 映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』舞台挨拶【まとめ】

公開中の映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』のプレミアイベント(6月16日)、初日舞台挨拶(6月27日)をまとめてご紹介(動画&フォト)。
 
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』は、福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』を原作としており、2003年に実際に福岡市で起こった、教師による児童へのいじめが認定された事件を題材としている。当時、世論を巻き込んで「550人もの大弁護団」が結成され、教諭側が圧倒的に不利な民事訴訟に発展したが、裁判は思いもよらぬ方向へ進んだとされる。本作は、この「真実に基づく、真実を疑う物語」を描いている。

プレミアイベント(6月16日)

2025年6月16日、東京都文京区のカナデビアホールにて、映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』のプレミアイベントが開催された。本イベントには、小学校教諭・薮下誠一役の綾野剛、保護者・氷室律子役の柴咲コウ、週刊春報の記者・鳴海三千彦役の亀梨和也をはじめ、大倉孝二、迫田孝也、三浦綺羅、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫、そしてメガホンを取った三池崇史監督が登壇し、数百人のファンを前に、キャスト・監督が映画に懸ける想いや撮影エピソード、見どころを語った。

■トークノーカット動画レポート

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■ダイジェストフォトレポート

亀梨和也/綾野剛/柴咲コウ

三池監督、作品への意気込みと観客へのメッセージ

三池崇史監督は、本作が自身の監督作品の中で珍しく実話を題材にしていることを述べ、「こういうのがやってみたかった!」と前向きに挑戦したと語っている。また、本作は「作る側も演じる側も刺激的で過激な作品」であるとも表現した。
三池監督は、この映画が「非常に特別な悲劇ではなくて、みんなの日常に、いつ起こってもおかしくない。非常に身近な」出来事を描いているとし、登場人物一人ひとりの気持ちに共感できるはずだと述べた。特に、単なる被害者と加害者の関係ではなく、それが簡単にひっくり返り、我々自身が知らないうちに加害者になり得るということを感じてもらえれば最高だと語った。彼は上映開始後「皆さんを地獄に突き落としますから」と、そのギャップを楽しんでほしいとコメントし、会場の笑いを誘った。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

三池崇史監督

主演・綾野剛の「渾身の作品」

小学校教諭・薮下誠一を演じた綾野剛は、精神的、肉体的、社会的にも追い詰められ、正気と狂気の境を彷徨う男の葛藤を迫真のアプローチで演じきった。
彼はプレミアイベントに多くの来場者が集まったことに対し「とても嬉しいですし、最高の気持ちです。改めて感謝申し上げます」と感謝を述べた。また、本作を「渾身の作品」と称し、俳優陣や各部署の繊細さ、重厚さを圧縮して作り上げた129分が、観客に「感じたことのない、体験したことのないような時間」を提供できると語った。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

綾野剛

撮影エピソードとして、薮下が家庭訪問で律子の家を訪れるシーンでは、カメラが回る直前に自らペットボトルで全身を濡らし、靴下にまで水をかけるなど、細部にわたる役作りを行っていたことが明かされた。このシーンは、後に法廷で争うことになる薮下と律子、それぞれの供述に基づいた再現であり、濡れた靴下でスリッパを踏み潰す、テーブルの下で靴下を脱ぐ、舌打ちのような音を立てるなどの薮下の行動が、律子目線では不気味に、薮下目線では異なる意味合いを持つように演出された。
綾野は、舌打ちに聞こえる仕草について「前の御宅で出された今川焼が菌に詰まっていることにしました」と、薮下に悪気がなくても律子が不快に感じるようなアクションを作りたかったと明かした。

映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

柴咲コウが語る氷室律子役

薮下を訴える母親・氷室律子を演じた柴咲コウは、三池監督作品への出演は『着信アリ』(04)、『喰女-クイメ-』(14)に続くものとなる。
彼女は役を演じるにあたり、「自分からフワッと出てくるパッションを大切に演じた」とし、完成した作品を観て改めて律子というキャラクターを「愛している」と感じたと述べた。
三池監督が「すっげえ怖い」と評する律子役について、柴咲は「律子100%なので」と(アキラ100%にちなんだ表現で)自身の役に完全に没入していることを示唆した。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

柴咲コウ

三池監督は、柴咲が「黙って立ってるだけで」怖いと評しており、その不気味さは愛情深い母親という顔との両極端な振れ幅から生まれると解説した。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

綾野剛/柴咲コウ

亀梨和也、作品への思いとリアルな嵐

週刊誌記者・鳴海三千彦を演じた亀梨和也は、自身の逆オファーにより出演が実現したことを明かした。彼は、監督が言うように、観客がどの目線でストーリーを追うかで感想が大きく異なる作品だと述べ、人間には一つの側面だけではなく、状況や立場によって様々な側面があることを感じさせられたと語った。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

亀梨和也

綾野と亀梨が直接対決する雨のシーンでは、人工的に雨を降らす準備をしていたにもかかわらず、撮影中に実際の豪雨と雷が発生し、傘が吹き飛ばされるなどのハプニングがあった。
綾野は「嵐を呼んでしまった亀梨和也」と評し、亀梨も「そのカットだけとてつもない。本物なので」「映画の神様がいるのかなって思わせてもらうような、すごく印象的なシーンでしたね」と、そのリアルな迫力を振り返った。
 

共演者たちの印象的なエピソード

大倉孝二、迫田孝也、光石研の3人は、予告編でも異様な存在感を放っており、特に迫田孝也が「異様に焼けてましたもん」とツッコまれる場面があった。迫田は、役作りで黒くなっていった経緯を語り、妻役の柴咲コウに目を合わせてもらえなかったことを明かした。迫田にとって最も印象的だったのは「律子さんの背中」であり、彼女のリアクションから物語を想像したと述べた。光石研は、柴咲の目が「本当に怖かった」と語った。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

迫田孝也/光石研/大倉孝二

 
薮下の妻・希美を演じた木村文乃は、夫を支えるシーンについて言及し、「あなたの味方だから」というセリフは、観客が抱えるかもしれない悩みに対し「一人じゃないんだ」と感じてもらえるメッセージとして届けたいと語った。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

木村文乃

弁護士役の北村一輝と小林薫は、法廷シーンの撮影を振り返った。
北村は、三池監督と長年の付き合いがあるため、NGを出しても監督が現場を和ませるようにツッコミを入れてくれると述べ、その関係性を小林薫は羨ましいと感じたという。法廷のセットは、神奈川県庁本庁舎から着想を得て、アメリカの法廷をイメージしたゴツい仕切り柵や、公正と平等を意味する天秤のマークが取り入れられている。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

木村文乃/北村一輝/大倉孝二

薮下側の席は光を背負う配置となっており、「光」を印象づけることがこの法廷のテーマであった。
小林薫が演じる湯上谷は劇中で「裁判はね、戦争ですよ」と語り、法廷が言葉の銃弾が飛び交う戦場であることを示唆している。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

小林薫/迫田孝也/光石研

氷室拓翔役の三浦綺羅は、撮影初日に綾野剛が緊張をほぐしてくれたことに感謝し、お互いを「ゴウさん」「キラ君」と呼び合っていたことを明かした。
柴咲コウの演技の迫力に「こんなお母さんだったら怖いしどうしようって思っちゃったぐらい」と驚きつつも、オフでは気にかけてくれたと語った。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

三浦綺羅

綾野は三浦との共演を通じ、「彼(三浦)の吸収力」に感銘を受け、役者として作品を作り続けていきたいという思いが生まれたと述べた。柴咲も、三浦の素直な演技から改めて自分も素直に芝居をしていこうと学んだと語った。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

綾野剛(左端)/三浦綺羅(右端)

「なぜそれを信じますか」それぞれの「信じるもの」

映画のポスタービジュアルコピー「なぜそれを信じますか」にちなみ、登壇者それぞれが信じるものを語るコーナーも設けられた。
綾野剛:「現場」
柴咲コウ:「自分が寝てる時に見る夢」
亀梨和也:「湯舟に浸ること」「水を浴びること」
大倉孝二:「地元メーカーのメンチカツ」
迫田孝也:「困難やハードルは自分を上げてくれる、必要なもの」
光石研:「九州と書いてるもの全部」
三浦綺羅:「寝てれば伸びる」
木村文乃:「ファンの皆さん」
北村一輝:「全国のメーカー」「九州の食べ物」「見に来てくれた方が口コミで広げてくれること」
小林薫:「麻布十番のスーパーのメンチカツ」
 
最後に、綾野剛は「自分たちの思いは込めました。ぜひ受け取っていただけたら幸いです。楽しんでください」と改めて観客にメッセージを送り、イベントは記念撮影で締めくくられた。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』プレミアイベント

■フォトギャラリー

[写真:山田健史/動画・記事:三平准太郎]

初日舞台挨拶(6月27日)

ついに公開日を迎えた映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』。主人公の小学校教諭・薮下誠一を演じた綾野剛、息子・拓翔(三浦綺羅)への体罰を主張する保護者・氷室律子役の柴咲コウ、週刊誌記者・鳴海三千彦役の亀梨和也、そして本作のメガホンを取った三池崇史監督が登壇し、多くの観客を前に、熱気あふれる公開初日イベントが行われた。

■動画レポート

【Part 1】綾野剛「亀ちゃんと柴咲さんと三池監督とで白石監督の作品に出ます」

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【Part 2】綾野剛&亀梨和也「怖い映画ではありません」

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【Part 3】柴咲コウ「大きなスクリーンで私の目の奥を見てください!」

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■フォトレポート

公開初日のこの日、客席には、緊張感と期待が入り混じる独特の空気が漂っていた。そんな中、スクリーン後方の扉からサプライズで登場したキャスト陣に、場内は大きな歓声と拍手に包まれる。一気に熱気が高まった客席を、綾野、柴咲、亀梨の3人が手を振ったり、笑顔を見せながらステージに向かっていく。到着したステージで三池監督とも合流し4人がラインナップすると改めて大きな拍手が湧きおこった。
まず、主人公・薮下誠一を演じた綾野剛が「今日を迎えることができて、とても嬉しいです。これだけの多くの方にこの作品を選んでいただけて、心から感謝申し上げます。」と、本作への思いと公開初日を迎えた喜びを語ると、客席からは温かい拍手が。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台挨拶

綾野剛

続いて、氷室律子役の柴咲コウは「昨年の撮影時から一年を経て、ようやく公開できることをとても嬉しく思っています。」と作品に込めた想いを含め挨拶。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台挨拶

柴咲コウ

亀梨和也は「これから観ていただくにあたって、より作品に入り込んでいただけるような時間を過ごせればと思います。今日は楽しんで帰ってください。」と、場内の空気を和ませた。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台挨拶

亀梨和也

最後に三池崇史監督が「今日は本当にありがとうございます。作品も含めて、最後まで楽しんでいってください。」と挨拶し、完成した作品をいよいよ届けられる喜びを率直に語った。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台挨拶

三池崇史監督

会場がひと際ざわめいたのは、本作へ寄せられた各界の著名人から寄せられたコメントが紹介された場面。
綾野剛の渾身の演技、三池監督の挑戦的な演出に対し、監督・藤井道人は「綾野剛という俳優の全てが、この映画を形作る。トップシーンのバックショットから、ラストシーンの瞳まで、薮下誠一という男のたゆたう感情を全身全霊で演じ切っている。剛さん、すごいよ!三池監督もすごい!!2025年、絶対に観て欲しい映画に出会えました」と熱のこもった言葉を寄せており、綾野は藤井監督からのコメントに「照れますね(笑)たくさんの方に届く作品を作っている藤井さんに評価いただけて、ただただ嬉しいです。」と感謝と共に胸の内を明かしていた。
 
また、監督・白石和彌や作家・染井為人といった著名人たちからの熱のこもったコメントが次々に紹介され柴咲は「嬉しいですね。出演オファーお待ちしております!笑」、亀梨は「(本作は)近くに存在しているテーマだなと僕自身も感じていました。素敵なコメントをありがとうございます。」、そして、縁の深い俳優・窪田正孝からのコメントに対して、三池監督は「彼の目から見ても楽しんでもらえて嬉しいです。」と感慨深げに語った。
 
さらにMCから、「“でっちあげ、気になっているけど怖そうで観に行くのを迷っている”という声もあるが、それでも観てほしいポイントは?」とのキャストへ見どころも含め問うと、綾野は「映画も出逢いの一つだと思っています。いろんな一秒を体感できるというのが醍醐味。新たな再発見ができる作品になっているので、まだ見ぬ一秒に出逢いにきていただいていただけると幸いです。」、
柴咲は「私は物事をはっきり言うタイプですが、律子を演じて、自分にも日和っている部分があると気づきました。自分たちが何を根拠に情報を判断しているのか考える、いいきっかけになる作品だと思います。」、
亀梨は「まずは出逢っていただきたいです。人の強さや弱さが描かれていて、人間関係などの景色がクリアに見えてくる作品です。僕たちの本気度を受け取っていただきたいです。」と、作品への熱意を込めてコメントを寄せた。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台挨拶
また、事前のインタビューで「すべての登場人物のなかに少なくともひとつは『あぁ、わかるな』と腑に落ちる点がある」と共感できるとコメントしていた三池監督に対して、この日はMCから「薮下・律子・鳴海、それぞれのどこに共感できたか?」という具体的な質問が投げかけられた。
監督は「登場人物は、それぞれ自分の人生を自分なりに一生懸命に生きているんです。優柔不断な面を持っている善良な薮下には、特に共感できます。」と、キャラクターの人物像に込めたリアリティと、自身が共鳴したポイントについて語った。
 
また、綾野も「劇中で描かれているのは、それぞれの一面でしかありません。その人をどう生きるか、それぞれの一面をちゃんと振り切るというのを大切にして演じました。」、亀梨は「出てくるキャラクターがみんな人間らしくて、その立場、その職業の正義の掲げ方があると感じました。ちょっとしたかけ違いで、こういう事態になる…というゾクっとする感覚がありました。」と述べ、
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台挨拶
 
柴咲が「私(律子)の目の奥を見てください!」といたずらにほほ笑むと、登壇者全員で「この大スクリーンで、律子の凍るような目を見たい!」とツッコみ、チーム力で魅せた。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台挨拶
 
イベントの最後には、これから映画を観る観客に向けたメッセージタイムへ。
亀梨は「観る前の自分には戻れないです!生きるということに対して気づきがもらえる映画なので、たくさんの方に共有していただき、輪が広がってくれたら嬉しいです。」、
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台挨拶
柴咲が「黒だと思っていたのが白だということもある。この作品から、想像力を培う大切さを学びました。観てくださるみなさんにも、そこを捉えていただけたら嬉しいです。」、
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台挨拶
そして、綾野が「本作は、ジェットコースターのようなスピード感にワクワクするエンタメ作品です。劇中で起こっていることに、ただ楽しんでいただけたら嬉しいです。楽しめば楽しむほど、答え合わせができる。持ち帰っていただいた時に、初めて育っていく。総合芸術を、最後まで楽しんでください。」と、観客一人ひとりに語りかけるようなメッセージを送った。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台挨拶
そして、全国のライブビューイング会場に向け、全員でカメラに向かってサインを書きフォトセッションへ。最後はMCの掛け声に合わせ、キャスト・監督・観客が一体となって、「映画でっちあげ!」「本日公開!」のコールと同時にキャノン砲が発射され、舞台挨拶は幕を閉じた。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台挨拶
三池監督が「“でっちあげ”は、誰にでも起こりうる日常の歪みを描いた物語」と語る本作。観客に突きつけられる「なぜそれを信じますか?」という問いかけは、ただのエンターテインメントに留まらない、強烈なメッセージとなって観る者の心に突き刺さる。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』は、全国の劇場で公開中。

■フォトギャラリー

[動画:三平准太郎]

映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』

《INTRODUCTION》
「死に方教えてやろうか」と教え子を恫喝した史上最悪の「殺人教師」。
2003年、小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、保護者・氷室律子(柴咲コウ)に児童・氷室拓翔への体罰で告発された。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。
20年前、日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件。報道をきっかけに、担当教輸は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され、民事裁判へと発展。しかし、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開けるのであった。第6回新潮ドキュメント賞受賞、福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)を映画化。
 
主人公の薮下誠一を演じるのは綾野剛。『ヤクザと家族 The Family』(2021)、『カラオケ行こ!』(2024)など国内外で高く評価される作品への出演が相次ぎ、2024年にはNetflixシリーズ「地面師たち」で社会現象を巻き起こすなど常に先頭を走り続けている。監督は三池崇史。『悪の教典』(2012)、『初恋』(2020)、『怪物の木こり』(2023)など映画での活躍は言わずもがな、2025年にはTVドラマ「新・暴れん坊将軍」でも監督をつとめるなど精力的に活躍の場を拡げ続ける。また共演には柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、大倉孝二、迫田孝也、光石研、北村一輝、小林薫ら豪華キャストが勢揃いとなっている。
 
《STORY》
2003年
小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、保護者・氷室律子(柴咲コウ)に児童・氷室拓翔への体罰で告発された。
体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。
 
これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)が“実名報道”に踏み切る。
過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、薮下はマスコミの標的となった。
誹謗中傷、裏切り、停職、壊れていく日常。次から次へと底なしの絶望が薮下をすり潰していく。
 
一方、律子を擁護する声は多く、“550人もの大弁護団”が結成され、前代未聞の民事訴訟へと発展。
誰もが律子側の勝利を切望し、確信していたのだが、法廷で薮下の口から語られたのは―
「すべて事実無根の“でっちあげ”」だという完全否認だった。
 
これは真実に基づく、真実を疑う物語。
 
出演:綾野剛 柴咲コウ
  亀梨和也
  大倉孝二 小澤征悦 髙嶋政宏 迫田孝也
  安藤玉恵 美村里江 峯村リエ 東野絢香 飯田基祐 三浦綺羅
  木村文乃 光石研 北村一輝
  小林薫
 
監督:三池崇史
原作:福田ますみ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)
脚本:森ハヤシ
制作プロダクション:東映東京撮影所 OLM
制作協力:楽映舎
配給:東映
©2007 福田ますみ/新潮社 ©2025「でっちあげ」製作委員会 
公式X:@detchiagemovie
公式Instagram:@detchiagemovie
公式ハッシュタグ:#映画でっちあげ
 
予告映像(90秒)
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6月27日(金)全国公開
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』

本ポスタービジュアル

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