草彅剛、感謝!『ミッドナイトスワン』公開3周年記念舞台挨拶&『碁盤斬り』キャスト発表
2023年9月25日、TOHOシネマズ日比谷にて、『ミッドナイトスワン』公開3周年記念舞台挨拶が行われ、主演の草彅剛が登壇。いまだに劇場公開が続く感謝を述べると共に、2024年公開の映画『碁盤斬り』キャスト発表を行った。
舞台挨拶《詳細》レポート
『ミッドナイトスワン』公開から4年目に突入!劇場公開も続く。
草彅剛
皆さま、ようこそ!お越しくださいました!ありがとうございます!
‐『ミッドナイトスワン』公開から3年ちょっと。コロナ禍では声を上げられない舞台挨拶が続きましたが、今日は、キャー!という懐かしい声がたくさん出ました。
草彅剛
ほんとに嬉しいです!
今年は(新しい地図の)ファンミーティングも開催しまして、そこでも徐々に皆さんが声を出していただいて、ようやく新しい世界に入りつつあるのかなという気がしています。
『ミッドナイトスワン』は公開から3年も経っているのでこうして劇場で舞台挨拶ができるって、人生でも稀なことだと思うんです。今日は記念日なので、皆さんにも良いことがあると思います。
(会場拍手)
草彅剛
ありがとうございます!
‐今日は9月25日。ちょうど3年前の9月25日が『ミッドナイトスワン』の公開日だったので、今日から4年目に突入します。
草彅剛
すごいですよね、ほんとに皆さんのおかげです!ありがとうございます!
覚えてますよ、1年前の舞台挨拶のことを。
‐3年前です・・・
草彅剛
あ・・・
(会場笑)
草彅剛
3年前の舞台挨拶で「#草彅剛代表作」とか見切り発車で言ってみたんです。そうしたらほんとうになっちゃって。
やっぱり言霊(ことだま)というか、言ってみるもんですね!
‐今回のハッシュタグはどうしましょう?
草彅剛
「#まだまだ追いスワン」!
(会場拍手)
草彅剛
こうして多くの方が劇場に足を運んでくださっているんですけれど、まだまだ観ていない方もたくさんいらっしゃると思うので。
‐今日、会場にいらっしゃる方は何度もご覧になっていると思いますけど、もっともっと多くの人に観ていただきたいですからね。
草彅剛
そうです。ちなみに、今日が(『ミッドナイトスワン』を)初めて観たという方は?
(チラホラ手が挙がる)
草彅剛
えっ?ありがとうございます!!
僕のファンって感じの方なんですけれど、初めてなんですね!
(会場笑)
‐(ファンだと)わかるんですね?
草彅剛
つよぽんマインドを感じるので!
(会場笑)
草彅剛
10回以上観たって方は?
(何人か挙手)
草彅剛
ほんとにありがとうございます!!
‐草彅さんは何回ぐらい?
草彅剛
2回ぐらい・・・でもDVDを持っているんで、たまに流してますよ。ほんとに愛すべき作品です。
ほんとに僕の力じゃないんで。まぁ、僕もそれなりには頑張っているんですけれど、他の(キャスト、スタッフの)影響力が大きくて。一果(いちか)を演じた、服部樹咲(はっとりみさき)ちゃんとか。ちなみに、さっき、僕が演じた「凪沙(なぎさ)」という役名を忘れていて「さなぎちゃん」って言ってしまいました(笑)
それにしても、服部樹咲ちゃん(撮影当時13歳)も大きくなったんじゃないですかね。当時、彼女からもらった小さいフレンチブルドッグのヌイグルミがあるんですけれど、それはちゃんとリビングに飾っていて、見る度に(彼女のことを)思い出すんです。彼女にも久しぶりに会いたいですよね。今日も来てくれたらとても嬉しかったんですけれど。
ほんとに、服部樹咲ちゃんとか、内田英治監督がとても考えてくださって、周りの方々に支えられました。
「新しい地図」を作って間もない頃の映画だったので、みんなが盛り上げてくれたおかげで、僕も演じきれました。僕にとっても大きな作品になって嬉しい限りです。今日はみんなの代表として舞台挨拶に登壇して、嬉しさを噛み締めたいなと思います。
‐3年も映画館で上映され続けるってすごいですよね。
草彅剛
なんかやってたんですね。
(会場笑)
草彅剛
今回、マネージャーさんから舞台挨拶あるよって言われて、「えっ?ほんと?まだやってんの?」って。
TwitterがXに変わりましたが、まだまだみなさん「#追いスワン」ということで熱い気持ちを拡散していただいて、まだまだ盛り上げていきたいですね。
‐明後日、9月27日から12月27日までの3ヶ月間は、劇場(TOHOシネマズ日比谷)にいらっしゃった皆さんに、『ミッドナイトスワン』特製のオリジナルポストカードをプレゼントします。しかも1ヶ月ごとに違うポストカードになります。
草彅剛
そうなんですか!?じゃぁ、今日来た人にはない?ごめんね!
映画『碁盤斬り』キャスト発表!
‐さて、2024年5月に公開が決定した、草彅さん主演の映画『碁盤斬り』(ごばんぎり)の話題です!豪華キャストの発表です!!
草彅剛
彼らとはガッツリ共演できたので、最高でした!
キョンキョン(小泉今日子)、めちゃめちゃ可愛かったですよ!
キョンキョンには、僕が若いときにとてもお世話になっていて、初めての連続ドラマ『まだ恋は始まらない』(フジ系列/1995年)のこととか懐かしいお話をさせてもらったんです。そういう中、17年前、僕の舞台を観に来てくれたキョンキョンからもらったTシャツがあって、でも僕の記憶が曖昧だったので、持っていって「これは17年前にキョンキョンからもらったやつ?」って聞いたの。
そうしたら、覚えていてくれてキョンキョンがくれたもので、17年ぶりにサインを書いてくれたの。すごいでしょ!このTシャツは、引っ越す度にもちゃんと持ってきたので良かったぁ。このことが今回の撮影で一番感動したこと!
‐草彅さん演じる格之進はどういった役どころでしょうか?
草彅剛
(ポケットから出したメモを見ながら)冤罪から始まる復讐のドラマで、「囲碁がめっぽう強い、落ちぶれても武士の誇りを忘れない男の仇討ちの物語」。
一言で言えば、「冤罪と復讐の物語で、そこに親子の愛や武士の誇りがある」です。柳田格之進(やなぎだかくのしん)という古典落語の演目が元となっています。
僕が演じる格之進は、現代の感覚からするとありえないカタブツなんです。ひとつ決めると曲げられないみたいな。でもその気持ち、魂がすごいグッとくるんです。普段の僕とはぜんぜん違いますね。そんなふうに決めなくて、流されればいいじゃんって思うんですけれど、でも流されない気持ちっていうのが、もしかしたら今の時代にとって、めちゃくちゃ大事なことを訴えかけてくれるんじゃないかなって思います。
草彅剛
そして、格之進をとりまくキャラクターたちみんな、こだわりが強すぎて。もう、(斎藤)工くん(柴田兵庫/しばたひょうご 役)なんか、こだわりが強すぎて、ほんと、憎たらしいの!
工くんとは何度か共演したことがあるんだけど、ほんとに憎たらしいの!
‐普段からですか?
草彅剛
いや、ぜんぜん!
(会場笑)
草彅剛
この作品では、工くん、役に入り込んでいて、ほんとうに憎たらしい。でもそれがこの映画のすごい見どころです。
囲碁でも戦うし、白石監督って、囲碁の大人しい世界だけじゃ収まらないんですよ。ここはめちゃめちゃ見どころですね。
‐そして、清原果耶(お絹 役)さんからコメントが届いてます。
いつか草彅さんとご一緒したいと抱いていた想いが、今作で叶ったことを、撮影が終わった今でも嬉しく思っています。
現場で私が緊張していると、「お絹ちゃんは僕の娘だから!」と、草彅さんが優しく声をかけてくださいました。
草彅剛
今、僕のモノマネしました?
(会場笑)
草彅剛
でも、清原さんはとても繊細なお芝居をされて、僕が言うのはおこがましいんだけど、清原さんに「すごくいい芝居をするね」って、ポロっと言ったんです。
こういうのって、逆に失礼じゃないですか。お前何様だよって。相手は女優さんなんだから当たり前じゃんって感じなんだけれど、思わず言っちゃったんです。
ぜひ、本編で観ていただきたいです。僕が演じた格之進の可愛い娘なんです。
撮影はほんとに楽しかったです。彼女がいるから、格之進も癒やされる部分があって、格之進にとって光のような存在です。
‐そして、弥吉(やきち)役の中川大志さん。
草彅剛
彼、すっごい背が高くて!俺、負けないぞって(笑)
彼の役もすごいこだわりが強くて、工くんとはまた違うぶつかり合いをすることになります。彼と格之進の関係性も見どころです!
‐梶木左門(かじきさもん)役の奥野瑛太(おくのえいた)さん。
草彅剛
奥野くんは唯一の仲間なの!
僕のことをすごく慕ってくれて、いろんな困難がある中、常に味方になってくれます。撮影現場でもずっと一緒にいました。
彼は、(香取)慎吾ちゃんの『凪待ち』(白石和彌監督)にも出演されていて、僕は今回が初めてだったんですけれど、すごく眼力があって、一緒にお芝居をしていると、吸引力を感じるんです。演じる側から見ると、周りにはカメラやスタッフがいるわけですが、彼の眼を見ていると、ほんとうに江戸時代にタイムスリップしたような感覚に陥るんです。
彼の役どころもめちゃめちゃ重要でかっこいいです。
‐徳次郎(とくじろう)役の音尾琢真(おとおたくま)さん。
草彅剛
音尾くんは、良いカメラを持っていて、それが欲しくなっちゃいました(笑)
‐長兵衛(ちょうべえ)役の市村正親(いちむらまさちか)さん。
草彅剛
市村さんには普段からお世話になっていて、演技のことなどを吸収させてもらっています。今回は久しぶりにお会いしたんですけれど、一緒にお芝居をできて、僕のお父さんっていうか、そういう気持ちもあって、懐に飛び込んでいく気持ちでした。
彼の役どころは、格之進の方向性を導いてくれます。それは、市村さんと剛くんの関係性とも重なる部分があります。
‐萬屋源兵衛(よろづやげんべえ)役の國村隼(くにむらじゅん)さん。
草彅剛
國村さんは渋すぎるでしょ!
國村さんの役は、囲碁を指南してくれるんですが、囲碁って、それはそれは深い精神世界があって、将棋もそうだと思うんですけれど、一手先、二手先を読む世界があって、そういうシーンを2人で撮影して、大変でした。
俺、囲碁はわかんないの。でもわかってるフリをしてお芝居をするわけだから。白石監督が撮る映像世界の中で(囲碁を)わかっていればいいから、そうして國村さんと闘い合う「静寂」の中で暴れている、というような。
白石監督も、時代劇を撮るのは初めてなんです。そこもいろんな化学反応が起きた世界観が撮れていると思います。國村さんも最初から最後まで僕と重要なところで絡んできます。
最後にメッセージ
草彅剛
今年の春、桜が咲き始める頃から、散り出す時期に撮った作品です。公開はいつでしたっけ?
‐5月です。
草彅剛
来年の?
‐今年の(5月)はもう過ぎました。
草彅剛
あっ・・・(笑)
(会場笑)
‐ひとことで言うとどんな映画ですか?
草彅剛
どんな?
(ポケット中のメモを再び取り出して)
「仇討ち、冤罪、復讐。そこの武士の誇りと親子の愛があって、見ごたえじゅうぶんな映画になっております」
‐では最後にメッセージをお願いします。
草彅剛
今日は『ミッドナイトスワン』3周年の舞台挨拶に来ていただいてありがとうございます!
こういうことってなかなか無いことだと思うので、これを機に僕もステップアップしていきたいと思います。
でも毎日コツコツとやるしかないと思うので、映画もそれ以外も、将来振り返ったときに何か大きなものになっていると思うので、すべては繋がっていると思います。
こういうたまに良いことがあると、人生の貯金をこれからもできればいいなと思います。みんなも一緒に、一歩ずつ、ちょっとずつ人生を歩んでいけるといいなと思っております。
皆さんの応援があってのことです。ほんとに今日はどうもありがとうございました!
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[記事・写真:三平准太郎]
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映画『碁盤斬り』(ごばんぎり)
出演:草彅 剛 / 清原果耶 中川大志 奥野瑛太 音尾琢真 / 市村正親 / 斎藤 工 小泉今日子 / 國村 隼
監督 白石和彌(『孤狼の血』『孤狼の血 LEVEL2』『死刑にいたる病』
脚本 加藤正人(『日本沈没』『凪待ち』)
配給 キノフィルムズ
2024年5月TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
映画『ミッドナイトスワン』
あらすじ
故郷を離れ、新宿のニューハーフショークラブのステージに立ち、ひたむきに生きるトランスジェンダー凪沙。
ある日、養育費を目当てに、育児放棄にあっていた少女・一果を預かることに。
常に片隅に追いやられてきた凪沙と、孤独の中で生きてきた一果。理解しあえるはずもない二人が出会った時、かつてなかった感情が芽生え始める。
出演:草彅剛
服部樹咲(新人) 田中俊介 吉村界人 真田怜臣 上野鈴華
佐藤江梨子 平山祐介 根岸季衣
水川あさみ・田口トモロヲ・真飛 聖
監督/脚本 内田英治(「全裸監督」「下衆の愛」)
音楽:渋谷慶一郎
配給:キノフィルムズ
(C)2020Midnight Swan Film Partners
60秒版予告編
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