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『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

あの「初めてボクの声を褒めてもらって救われた」幾田りらとW主演『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

2024年3月23日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて、『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』前章 公開記念舞台挨拶が行われ、作中で登場する国民的まんが「イソベやん」を溺愛し、担任教師の渡良瀬に思いを寄せる小山門出役を務めた幾田りらと、門出と小学生の時からの親友で戦争ゲームオタクの中川凰蘭(通称・おんたん)役を務めたあの、そしてアニメーションディレクター黒川智之が登壇。改めて収録エピソードを語った他、それぞれの「くそヤバい!」ことを明かした。

舞台挨拶レポート

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『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

幾田りら(小山門出/こやま かどで 役)

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

あの(“おんたん”中川凰蘭/なかがわ おうらん 役)

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

黒川智之/幾田りら/あの

足かけ6年を費やして、ようやく公開を迎えたが、黒川智之(アニメーションディレクター)は企画当初をふり返り「企画が立ち上がった当初は、まだ連載が終わってなくて、最後の展開がまだ決まってない状態でのスタートでした。とにかく原作の情報量がものすごくて、スマホの画面や書類の文字など、いろんな情報が詰め込まれているので、アニメの映像にどこまで落とし込めるか? 取捨選択が大変な作品だなと思いつつ、やりがいがあるぞと気合いを入れました」と語る。
原作者の浅野いにおとも話し合いを重ねて製作を進めていったそうで「最初にお会いしたのが、先生の仕事場にお邪魔して、ご挨拶をさせていただいたんですが、当時のことは緊張し過ぎて何を話したか覚えてなくて…(苦笑)。でも気さくに対応していただきました。その後、シナリオ開発や背景美術、キャラクター開発でも、現場にいろんなご指導やアドバイスをいただきました」と感謝を口にした。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

黒川智之アニメーションディレクター

幾田りら(小山門出 役)は、アフレコ収録について「声色などはお任せいただいていて、浅野さんも『そのままの声で、自分なりにやってくれたらそれが門出とおんたんになるから、そのままやってください』とおっしゃってくださいました。その中でもストーリーの流れの中で、どういう背景があって、こういうセリフを言っているかなどを監督やみなさんにご指導をいただきながら、声をあてていくのはどのシーンもやっていました。ちょっとしたニュアンスなどを微調整しつつ、声だけで全てを表現しなければならないので、みなさんに助けていただきながらのアフレコでした」と述懐。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

あの(中川凰蘭(通称・おんたん)役)も「以下同文(笑)」と同意し「基本的に自由に任せていただいて、やりやすかったです」と語る。あのにとって、声優初挑戦となったが「右も左もわからず、『大丈夫かな?』という感じだったけれど、自分なりの中川凰蘭を吹き込むという気持ちで、そこは胸を張ってやれるようにしました」と言葉に力を込める。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

あの

一度、収録のブースに入ってしまうと、外部の声が聞こえないため、あのは「(黒川さんや音響監督が)どう思っているのかわからなくて、これでいいのか、ダメなのかもわからず進んでいきました…。すごい悪口を言われているんじゃないかと…(笑)」とブース内で感じた不安を吐露。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

幾田も「初回とか『これはダメだったんだな』と思ったら、実はブースの向こうで大盛り上がりだったと後から聞きました」とふり返る。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

黒川は「この作品においては、お二方以外はあり得ないと思っていました。それは僕だけでなく浅野先生もそうで、最初の収録の第一声から完成されていた印象でした。それが(収録を)重ねていくにつれてドラマも展開していき、役とお二方の芝居がシンクロしていく瞬間に立ち合えて、奇跡が生まれる瞬間・歴史を見ているような、感激と感動にあふれたアフレコでした」と2人を称賛する。
続けて黒川は特に、前章で小学生時代の門出とおんたんが取っ組み合いのケンカをするシーンに言及。
「まず、お2人とも忙しいんですけど、僕のわがままで『ここは一緒に録ってほしい。バラバラだとうまく噛み合わないので』とお願いし、時間を割いていただきました。担当するアニメーターさんも『そういう大事なシーンなら、アフレコの音声を聞いて作画します』と言ってくださり、ものすごく力を入れてくださいました。あそこのお芝居は完全に幾田さんとあのさんの声の芝居から出てきた取っ組み合いで、僕も前章で一番好きな、思いが結実したシーンです」と感慨深げに語り、会場は温かい拍手に包まれた。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

幾田はこのシーンについて「2人の中で、満を持してという感じでしたが、お互いに音楽をやっているからか、間合いであったり、殴ったり蹴ったりの中で出てくる(呼吸の)音だったり、2人のコンビネーションが初回から良くできて『さすがだな』と思いました」と充実した表情を見せる。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

あのも「この2人だから――相手が幾田さんだからこそいけたと思います。リズムやタイミングが難しいけど、呼吸のフィーリングでうまくいきました。門出とおんたんで表現の仕方が違うので、決めずとも違いがちゃんと出ていて嬉しかった」とうなずく。幾田は「ケンカしてるけど、楽しかった」と生のセッションを楽しんだ様子だった。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

2人の共同作業と言えば、この日の前日に放送された「ミュージックステーション」にそろって出演し、幾田りら×anoとして“ano feat. 幾田りら「絶絶絶絶対聖域」”、“幾田りら feat. ano「青春謳歌」”の2曲をTVで初めて披露した。
幾田は前日のパフォーマンスをふり返り「“母艦”がデストラクションしていく演出は本番の一回きりだったので、どうなるのかメチャクチャ不安だったんですけど、曲が始まったらお互いにデストラクション・モードになってやり切りました」と語る。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

あのも「声優で取っ組み合いとかをやっていたから、(幾田さんが)普段の音楽活動でどういう気持ちでやっているのかとかわからなかったけど、不安がなくて、『大丈夫だな』という安心感があって、ボクも自由にできました。シャウトが練習でも聴いてないような、さらに“悪”幾田りらが生放送で出てきて(笑)、めちゃくちゃテンションが上がりました」と語る。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

幾田は、あのの言葉に「うれしい」と満面の笑み。「昨日、終わって『シャウト、メッチャかっこよかった』ってLINEをくれて、『好きーー!!』ってなりました。『青春謳歌』も、ずっと私は、あのちゃんの声を想像して制作していたので、生声を聞いて、しかも本番でしか出ないエモーショナルなものを聞かせてくれて、泣きそうでした!それくらい、ナチュラルに互いにクリエイティブをぶつけられた生放送で、すごく感動的でした」と熱い思いを吐露した。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

「○○がクソやばい!」

そして、映画のキャッチフレーズ「地球がクソやばい!」にちなんで、登壇陣が自身の「○○がクソやばい!」を発表。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

黒川は「花粉症がクソやばい!」と書かれたフリップを掲げて「今年は本当にやばいです」と語り、これには幾田、あのも「共感の嵐」と同意する。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

続いて、幾田の答えは「声の周波数がクソやばい!」とのこと。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

「歌ったり、しゃべっている声の周波数がKという表示で出てくるんですけど、普通に歌っている人間の周波数は1~2Kで、高い声で張った時も4Kくらいなんです。なぜか、私の歌声は23というはるか先の高いところがビビビっとずっと上がっているらしく(笑)、エンジニアさんも『初めて見た』と。人間にはもはや聞き取れない、動物だったら聞き取れるかもって周波数が出ているらしいです。ボイストレーニングの先生のところに猫ちゃんがいるんですけど、普段、レッスンの時は来ない猫ちゃんが、私が歌っていると入ってきて、隣に並んで一緒に歌ってくれるんです(笑)。もしかしたら、クソやばいのかも…」と明かす。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

あのは、この驚きの現象について「猫なんじゃない(笑)?」とツッコミ。幾田も「私、猫なのかな(笑)? 動物には好かれやすいです」と語り、会場は笑いに包まれた。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

そして、あのの「クソやばい」は「失くしグセ」とのこと。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

「去年のクリスマスにはケータイを失くし、ラジオ後に家のカギを失くして入れなくなったり…。最近は、家の中でメガネを失くして1週間くらい探しても見つからなかったんです。テーブルの上にもやしナムルが冷蔵庫に入れ忘れたままずっと置いてあって、『入れたはずなのに…』と思って冷蔵庫を開けたら、メガネが入っていました。メガネともやしナムルを間違えちゃってました。見つかったんでよかったです。キンキンのメガネが(笑)」と明かし、再び会場は爆笑に包まれていた。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

舞台挨拶の最後にあのは「初めて声優をしましたが、この何年か、自分の声が『邪魔だな』というか、何を言っても、何をしても、声への批判が多かったり『気持ち悪い』と言われたりして、かわいそうだなと思っていたんですけど、今回、声で選んでいただき、声だけで人の人生、ストーリーを描いていくことに参加することができて、みんなに『声がいいね』と反響をいただいて、初めて声をほめてあげられるなと、僕自身もすごく救われました。こういう機会をいただけて光栄ですし、(初参加の)アニメがこの『デデデデ』でよかったです。胸を張って、みんなに『観てほしい』と言えます。後章を楽しみにしていてください」と呼びかける。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

幾田は「アニメ映画は、製作にいろんな人の時間やエネルギーが詰まって出来上がる作品なので、オファーをいただいた時から、大きな責任感の中で『しっかり務めなきゃ』という気持ちで臨ませていただきました。この作品で門出を生きられたことをすごく幸せに思っています。最初こそ、責任感で『大丈夫かな?』という不安もありましたが、たくさんの方に手を差し伸べてもらい、あのちゃんとも協力し合って『デデデデ』の世界を声で演じることができました。後章もめちゃくちゃクソやばい展開になっていますので、みなさまの中で熱くなっているものを来月まで盛り上げていただいて、これからも一緒に楽しんでいけたらと思っています」と語り、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

『デデデデ 前章』公開記念舞台挨拶

黒川智之/幾田りら/あの

■フォトギャラリー

[写真:山田健史/動画:三平准太郎]


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映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』

侵略者襲来で、地球がくそヤバい!
“普通じゃない”日常を描くディストピア青春譚

《INTRODUCTION》
実写映画化もされた代表作『ソラニン』や、累計発行部数300万部を超える『おやすみプンプン』、そして現在「ビッグコミックスペリオール」にて連載中の『MUJINA INTO THE DEEP』など、数々のヒット作を生み出し続ける漫画家・浅野いにおによる傑作漫画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(通称・デデデデ)。2014年より「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて連載が開始された本作は、突如東京上空に巨大な宇宙船 通称“母艦”が襲来し、絶望的に思えた異常事態も次第に日常へと溶け込んでゆく世界で、日々の青春を謳歌する少女たちの物語。第66回小学館漫画賞一般向け部門、第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したのち、昨年全12集をもって堂々完結を迎えた。
担任教師の渡良瀬に思いを寄せる女子高生、小山門出(こやま・かどで)役を務めるのは、シンガーソングライターとして、 “小説を音楽にするユニット”YOASOBIのボーカルikuraとしても活動している幾田りら。声優としては細田守監督の『竜とそばかすの姫』(21)で主人公・すずの親友の別役弘香役で初の声優を務め、本作ではそれ以来2度目にして初のアニメ声優の主演を務めることとなった。門出と小学校以来の親友で、戦争ゲームオタクゆえ日常的に寝不足の女子高生、“おんたん”こと中川凰蘭(なかがわ・おうらん)役を務めるのは、アーティストやタレントとして強烈なキャラクターで若い世代の女性を中心に絶大な人気を集めるあの。 そんなあのはオーディションでおんたん役を見事に射止め、本作で声優初挑戦を果たした。

《STORY》
東京でハイテンション女子高生ライフを送る、小山門出と“おんたん”こと中川凰蘭。学校や受験勉強に追われつつも毎晩オンラインゲームで盛り上がる2人が暮らす街の上空には、3年前の8月31日、突如宇宙から出現し未曽有の事態を引き起こした巨大な〈母艦〉が浮かんでいた。
非日常が日常に溶け込んでしまった東京で、ある夜、悲劇は起こった。2人と世界は加速度的に破滅へと向かっていく・・・。
そして、物語は衝撃の後章へ――――――――――――――――――――――!

デデデデ

出演:幾田りら  あの
種﨑敦美 島袋美由利 大木咲絵子 和氣あず未 白石涼子
入野自由 内山昂輝 坂泰斗 諏訪部順一 津田健次郎

原作:浅野いにお「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
監督:黒川智之
シリーズ構成・脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督:伊東伸高
美術監督:西村美香
音楽:梅林太郎
アニメーション制作:Production +h.
製作幹事・配給:ギャガ
製作:DeDeDeDe Committee
©浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee
公式HP:dededede.jp
映画公式X:@DEDEDEDEanime

本予告

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2024年3/22(金)前章、4/19(金)後章 全国ロードショー

デデデデ

前章ポスタービジュアル

デデデデ

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