• HOME
  • News
  • 映画
  • 吉田美月喜「知ろうと歩み寄る一歩の勇気を」映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶
映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

吉田美月喜「知ろうと歩み寄る一歩の勇気を」映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

2024年1月27日、ヒューマントラストシネマ渋谷にて、映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶が行われ、吉田美月喜、島田歌穂、菅原浩志監督が登壇。完成まで3年以上かかった本作の制作経緯について明かした。

舞台挨拶レポート

■トークノーカット動画レポート

YouTube player

■テキストダイジェストレポート

映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

島田歌穂/吉田美月喜/菅原浩志監督

実在のアイヌ民族・知里幸惠さんの生涯をモデルに描いた話題作。
ユーカラを文字で残すことに没頭するテル役の吉田は「私自身アイヌ文化を学んでいく中で“こんなことが日本にあったのか!?”と驚きました。この驚きは忘れてはいけないものだし、心にとどめておかなければいけない。それを伝えたいと思って撮影に臨みました」と回想。
演じたテルについては「涙が多い役だけれど、ただただ悲しいだけではなく、アイヌ文化を伝えようとする知里幸惠さんの人として強さと悔しさ、その燃える心の炎を絶やさないように演じました」と心構えを口にしていた。

映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

吉田美月喜

テルの伯母イヌイェマツ役の島田。
劇中ではユーカラを熱唱したが「ユーカラを歌わせてもらうのは大きな挑戦でした。難しくて歌えないかもしれないと愕然としながら、必死に稽古を重ねて撮影に臨ませてもらいました。ユーカラはアイヌ民族の方々にとっては大切な文化。敬意を込めて歌わせていただきました」と揺らがぬリスペクトの念があっての歌唱だったという。

映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

島田歌穂

これに吉田は「島田さんのユーカラを間近で聴かせてもらったことが嬉しかった」と喜び「テルが受験勉強をしているときに甘酒を持って来てくれるシーンは心温まる場面だと思いました」とニッコリ。島田も「吉田さんが撮影当時19歳と聞いてびっくり。芯が通っていて自然体で素敵な女優さん。頼もしくご一緒させてもらいました」と才能を絶賛していた。

映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

一方、3年という長い期間を経て制作にこぎつけた菅原監督。
「アイヌ民族の方には“アイヌではないお前に何がわかるのか?”と言われ、東京の俳優事務所に企画を持っていくと門前払いするところもあった。この映画に出てくれた皆さんは、このような映画を作らなければならないんだと参加してくれた方々。スタッフ・キャストに助けられました」と協力に感謝していた。

映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

吉田美月喜/菅原浩志監督

最後に主演の吉田は「この映画で私が一番伝えたいのは、知らないという事を知ろうという事。これからを生きる人として、頭の片隅にこのような事実があったということを忘れず、歩み寄る勇気を持って生きていけたらと思います」とアピール。

映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

吉田美月喜

島田は「あまりにも深いものが沢山込められた映画で、お一人でも多くの方に触れていただきたいです」と期待。

映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

島田歌穂

菅原監督は「この映画で描かれていることは100年前の日本で起こったことです。現在もアイヌ民族の方は差別に苦しんでいる現実があります。またこの映画ではアイヌ文化のことだけを描いたわけではありません。アイヌ文化は和人によって上書きされた事実があります。我々日本人の文化が誰かによって上書きされないように、日本の大切なものを残していかなければいけません。そういう思いでこの映画を作りました」と呼び掛けていた。

映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

菅原浩志監督

映画『カムイのうた』公開記念舞台挨拶

島田歌穂/吉田美月喜/菅原浩志監督/菊地伸(北海道東川町 町長)

■フォトギャラリー

[動画・写真:三平准太郎]


関連記事

映画『カムイのうた』

《INTRODUCTION》
本作は、全てに神が宿ると信じ、北海道の厳しくも豊かな自然と共存して生きてきたアイヌ民族の実話に基づいた物語です。北海道の先住民として独自の文化を築いてきたアイヌ民族は、やがて和人(大和民族)によって差別と迫害の日々を余儀なくされます。生活の糧であった狩猟・サケ漁が禁止され、住んでいた土地を奪われ、アイヌ語が禁止され、土人と呼ばれ差別されるのです。同じ民族ではないという理由だけで――。
文字を持たないアイヌ民族は、自らの文化を口伝えで伝承するという独特の文化を持っています。それがユーカと呼ばれる叙事詩。このユーカを日本語に翻訳し「アイヌ神謡集」として後世に残した実在の人物・知里幸惠をモデルに彼女の壮絶な生涯を描いた作品が誕生しました。

主人公北里テルを演じるのは、世界で大ヒットしたNetfilix オリジナルドラマ『今際の国のアリス』やTBS『ドラゴン桜』、NTV『ネメシス』といった人気ドラマに出演、映画『あつい胸さわぎ』では主演を務め、若手実力派俳優として注目度急上昇中の吉田美月喜。
テルに思いを寄せるアイヌの青年一三四(ひさし)を2015年公開の映画『ソロモンの偽証』での怪演で一躍注目され演技派として活躍している望月歩が演じています。
そしてテルの叔母イヌイェマツを演じるのは、ミュージカル『レ・ミゼラブル』で世界的に脚光を浴びた島田歌穂。本作の主題歌も担当しています。
更にテルに自分の言葉でアイヌの文化を後世に残すことを勧めたアイヌ語研究第一人者の兼田教授を加藤雅也が、その妻を清水美砂といったベテラン俳優たちが演じ、本作に重厚感を与えています。
そして本作のメガホンをとった菅原浩志監督は「アイヌ神謡集」の序文をダイナミックな映像で表現。四季折々の北海道の雄大な自然美をスクリーンに投影させ、自然と共存したアイヌの歴史を描き、「天真爛漫な稚児のように」を失いつつある現代の自然と文化に警鐘を鳴らしています。北海道という広大な大地が織り成す豊かな自然は、その恵みのもと全ての人類が共生するという自由の象徴として捉えることができるでしょう。

《STORY》アイヌの心には、カムイ(神)が宿る――
学業優秀なテルは女学校への進学を希望し、優秀な成績を残すのだが、アイヌというだけで結果は不合格。その後、大正6年(1917年)、アイヌとして初めて女子職業学校に入学したが土人と呼ばれ理不尽な差別といじめを受ける。
ある日、東京から列車を乗り継ぎアイヌ語研究の第一人者である兼田教授がテルの伯母イヌイェマツを訊ねてやって来る。アイヌの叙事詩であるユーカラを聞きにきたのだ。伯母のユーカに熱心に耳を傾ける教授が言った。「アイヌ民族であることを誇りに思ってください。あなた方は世界に類をみない唯一無二の民族だ」
教授の言葉に強く心を打たれたテルは、やがて教授の強い勧めでユーカを文字で残すことに没頭していく。そしてアイヌ語を日本語に翻訳していく出来栄えの素晴らしさから、教授のいる東京で本格的に頑張ることに。
同じアイヌの青年・一三四と伯母に見送られ東京へと向かうテルだったが、この時、再び北海道の地を踏むことが叶わない運命であることを知る由もなかった…。

出演:吉田美月喜、望月歩、島田歌穂、清水美砂、加藤雅也
監督・脚本 菅原浩志 プロデューサー:作間清子 主題歌:島田歌穂
製作:シネボイス
製作賛助:写真文化首都「写真の町」北海道東川町
配給:トリプルアップ
©シネボイス
公式サイト:kamuinouta.jp

予告編

YouTube player

2024年1月26日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷他、全国順次公開

カムイのうた

主題歌「カムイのうた」MV

YouTube player

歌:島田歌穂
作詞:菅原浩志(『カムイのうた』監督)
作曲:島健(ピアニスト、音楽プロデューサー ※島田歌穂の夫)

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA