
【インタビュー】連続ドラマ初主演・吉田美月喜「主人公と同じように明るく居るように」『世界で一番早い春』
放送中のドラマ特区『世界で一番早い春』で、連続ドラマ初主演を務める吉田美月喜。大人と高校生を同時に演じることの工夫や、本作の主人公のように後悔したときに心がけていることなどを聞いた(読者プレゼントあり)。
本ドラマは、川端志季による同タイトルの原作漫画化の実写化。
主人公の漫画家・晴田真帆(演:吉田美月喜)。彼女には、10年前に亡くなった高校のマンガ部の先輩・雪嶋周が描いた漫画の設定をもとに、自分の作品として漫画を描いていたという秘密があった…。
そして、今も彼女の心には「ある後悔」が残っていた。もしも人生をやり直せるなら、この作品を雪嶋先輩に返して、自分の力で漫画を描き上げてもらいたい…!そう考えていた真帆の身に、ある夜、不思議なことが起こり…。
高校時代にタイムスリップした真帆は後悔を胸に、"先輩に作品を返す"ため、もう一度高校時代を「やり直す」ことに――!
更に、タイムスリップした世界で、先輩の死にまつわる、ある事実が発覚し、更なる展開が…。「謎」が深まる中で、真帆の雪嶋先輩への「想い」が物語を突き動かしていく――。
吉田美月喜 インタビュー&撮り下ろしフォト
■今、何周目?
‐今回、連続ドラマ初主演となりますが、出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
吉田美月喜(晴田真帆/はるたまほろ 役)
私は川端さんの漫画を読んだことがあって、物語と絵の世界観がとても好きだったので、今回お話をいただいてとても嬉しく思いましたし、タイムスリップという設定をどうやって撮影するんだろうという楽しみもありました。
‐現在、絶賛撮影中だそうですけど、タイムスリップものを演じる上で大変だなと思うことはありますか?
吉田美月喜
今何周目かがわからなくなってくることです(笑)毎回同じ場所からリスタートするので。
あと、私はタイムスリップして何回もこの状況を繰り返しているし、心は26歳の大人だけど、相手は高校生のまま。その些細な違いをどうやって表現するのかがちょっと難しいところだなって思っています。
‐これまでも吉田さんは漫画原作のドラマや映画に出演される機会があったと思いますが、この作品で演じるにあたって大切にされてることがあれば教えてください。
吉田美月喜
私が演じた真帆(まほろ)の気持ちに共感できるなと思ったのと、そんなに目立つ女の子でもない。そういうキャラクターを大切にしたいと意識しました。
あと、川端さんの漫画では、登場人物の目の光が無くなる描写が特徴的だと思っていて、この作品でも先輩が亡くなったときの真帆の目の表現がまさにそうで、そういうところも意識しました。
‐今回、現代の26歳と、タイムスリップしてからの高校生と、2つの年齢を同時に演じ分けることになりますが、その点での取り組みを教えてください。
吉田美月喜
導入部分の真帆の回想シーンでは、実際の高校生として高校生活をしているんですけど、大人になって高校時代にタイムスリップしてからは、大人の心として高校生活を送ることになるんですが、真帆は素直で真っ直ぐな子なので、それが消えるわけではないものの、16歳の幼さは無くしていきたいなという加減は、現場で監督とも話し合いながら進めていますし、難しいなとも思っているところです。
‐監督に相談された一例を具体的教えてください。
吉田美月喜
この作品は、コメディーなところもあって、真帆がちょっと天然でおっちょこちょいというところもありつつ、一方でタイムスリップに対してはまっすぐ向き合っていくそのバランスです。
このシーンはちょっとコメディな感じに行きたいから、例えば一緒にいる嵐くん(演:大倉空人)とどうやってやっていくかなどを話したりしています。
■自然に明るく居られる現場
‐今回は、藤原さんとW主演ですが、主演の一人として現場にどう居ようという意識はありましたか?
吉田美月喜
実際にできているかはわからないですけど、私自身が現場でポジティブに明るく居ることで作品にもプラスになるんじゃないかなと思いました。これは作品にもよることですが。
真帆も、とてもまっすぐで元気な感じの子なので、同じように居ようって。
現場は、スケジュールがタイトなところもあるんですけど、みんながセリフ練習に付き合ってくださったりとか、とても楽しいです。
スタッフさんもみんな、仲間としてとても優しくしてくださるので、全然無理せずに、自然に明るく居させてくれる現場です。真帆自身のキャラクターも、私と近い部分があるんじゃないかなとも思っていますし。
‐吉田さんと真帆は、性格的に似ているところがあると?
吉田美月喜
だと思います。私は真帆ほどおっちょこちょいじゃないですけど(笑)
‐大人になってからの真帆は、高校時代にタイムスリップしても、雪嶋に対して結構ズバズバ言うし、ものごとをチャキチャキと進めていく雰囲気がありますが、その点も?
吉田美月喜
はい、たぶん私もそんな感じです。
‐雪嶋周を演じられた藤原樹さんとの共演はいかがでしたか。
吉田美月喜
藤原さんの雰囲気が雪嶋にぴったりだと思いました。
とても柔らかい雰囲気を持ってらっしゃる方で、
雪嶋は、一見クールに見えるけど話してみると実は親しみやすいというキャラクターなんですが、藤原さんもまさしくそんな感じの方だと感じたからです。
■漫画を描く役が続いているけど…
‐『ルックバック』という劇場アニメ作品に続いて、今回のドラマでも漫画を描く女の子の役が続いていますが、その点で演じてみていかがですか?
吉田美月喜
『ルックバック』は、アニメ作品なので、映像として動いてるものに自分の声を当てるという感じだったんですけど、今回は自分が生身で演じるっていうのもあって、漫画家だけに限らず、どの職業の役もそうなんですけど、プロとしての動きをしっかり学ばなきゃなと改めて思いました。
あと、思い出したのが、キッザニアのような、小さな子どもが職業体験できる施設で、昔、漫画家体験をしたこと。今回のドラマでは、しっかりとこだわった漫画原稿が登場するんですが、その時スクリーントーンを見て、「見たことある!」って思い出しました。
‐ご自身は絵を描くのは得意だったりするんですか?
吉田美月喜
得意かもです。学生の時も美術の授業、小学校の時は図工の授業とかはすごい好きなタイプでした。そういう、自分でゼロから好きなように作るってことがとても好きです。
‐漫画を描くシーンですが、真帆が26歳のプロの漫画家として活躍しているシーンは、デジタルで漫画を描き、高校時代にタイムスリップした時はアナログでということで、『ルックバック』含めて、漫画制作を役者としてご覧になって、自分でも漫画を描いてみたいと思われた瞬間ってありますか?
吉田美月喜
私が描くと大変なものを作り出しちゃうかもしれません(笑)漫画を描くってほんとうに難しそうだなって思いますから。
撮影のために用意していただいた漫画原稿を見て、藤原さんや大倉さんと一緒に「すごすぎる!」って驚きました。簡単に描けるものじゃないなと。
‐プロの漫画家の完成形を見たら確かにすごいですけど、今はタブレット用アプリもありますから、趣味程度ならいかがですか?
吉田美月喜
確かに。いつか描いてみようかな。
■将来俳優の仕事をやるって知っていたら…
‐この物語にちなんでの質問なんですけど、吉田さんが、普段、後悔しないように頑張ってることや、仮に後悔することがあっても、どう気持ちを切り替えていくのか、心がけていることはありますか?
吉田美月喜
何かを後悔するときって、自分の中でもっとできたんじゃないかっていう気持ちがあるからだと思っています。
もちろんいろんなことが起きるので、限界はあるんですけど、その限界ギリギリまでできたら、きっと後悔はしないのかなって思います。
それでも、例えばオーディションでもそうだし、お仕事をしてても、ここはもっとできたんじゃないかなって後悔をすることはやっぱりどうしてもあるので、そういう時は素直にそう思ってしまった自分を受け入れて、次は後悔しないようにもっとできることがあるかもしれないって考えます。同時に、時間が解決してくれることもあると思っているので、それに頼ることも別に全然悪いことじゃないなとも思ってます。
‐今の質問に関連するんですけど、子どもの頃を含めて、もし過去に戻ってやり直せるとなった場合、なにをやり直したいですか?
吉田美月喜
私は今のお仕事を始めるまで、陸上、テニス、バスケなどスポーツに打ち込んでいたんです。
特にテニス部にいた時は、日焼け止めを塗ったとしても、部活が終わるまでの何時間もの間、塗り直しができていなかったりして、真っ黒に日焼けしていました。
その時は、まさか私がこういう俳優の仕事をさせてもらえるとは思ってなかったので、お肌の将来のことなんて何も考えずに過ごしていたので、今考えるともっと丁寧にケアしておけばよかったかなって思っています(笑)
■ゴルフをやってみたい!
‐吉田さんは陸上から球技まであらゆるスポーツがお得意なんですね。
吉田美月喜
多分そうかもしれないです。初めてやるスポーツでもちょっと練習したら割とコツを掴むのが早いので。
ただ、唯一苦手だなと思っているのはサッカーです。テニスもバスケも手でボールを操るスポーツだけど、足でボールを使うのが苦手なんです。
‐なるほど。今後新たに挑戦してみたいスポーツはありますか?
吉田美月喜
最近興味があるのはゴルフです。私の同級生でもゴルフをやっている子たちがいて、彼女たちのゴルフの話を聞いていると、いいな、私もやってみたいなっていう気持ちになっています。
でも、シミュレーションゴルフ(目の前の大きなスクリーンに向かって実際にゴルフクラブを使用するアトラクション)を体験したとき、全然うまくできなくて、すっごく悔しいなって思いました(笑)
‐果たしてゴルフの才能が自分にあるのか、まだわかってない段階ということですね。
吉田美月喜
はい。いつかちゃんとやってみたいなって思っています。
■今すぐスペインに行きたい!
‐いよいよ本格的な夏がやってきますが、もし、まとまった夏休み取れるってなった場合、やってみたいことは?
吉田美月喜
最近ある作品でスペインに行かせていただいてて、それが本当に楽しかったんです!今すぐもう1回スペインに行きたい!現地で友達もいっぱいできましたし。
‐割と人見知りせずどんどん行けるタイプなんですね。
吉田美月喜
はい。スペインはフレンドリーな方が多いおかげというのもあります。
‐スペインの魅力を一言で言うと?
吉田美月喜
一言!?難しいなぁ。でもやっぱり、人と人との距離が近いというのが魅力かもしれないです。
‐それは吉田さんのフィーリングとも合う感じなんですね。
吉田美月喜
スペインの雰囲気がそれを引き出してくれた感じもありますね。
■勇気をもらえる真っ直ぐな作品
‐先日、吉田さんは「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2025」のセレモニーに登壇されていました。新たな才能発掘プロジェクトの一環として、若手クリエイターの短編映画『顔のない街』に出演されたことがきっかけでしたが、この作品のように、若い監督やクリエイターと一緒に作品づくりをすることで、感じられたことがあれば教えてください。
吉田美月喜
若い監督さんは、ご自身にとって初めての作品だったりすることもあって、俳優である私と一緒に深く話し合いながら作っていけるのが魅力だなと思いました。
『顔のない街』でも、現場移動中でさえも監督と役についてや次に撮るシーンの段取りでお互いの意見を出し合いながら進めていった記憶があります。
‐最後にドラマ特区『世界で一番早い春』をこれからご覧になる方へのPRメッセージをお願いします。
吉田美月喜
大人になった主人公が、高校生として高校時代にタイムスリップするということで、大人目線から見た学校生活も見れるし、その中で漫画部として真剣に漫画に向き合ってるキャラクターたちが見どころです。ただのラブストーリーだけではなく、勇気をもらえる真っ直ぐな作品だなと思っています。多分どんな年代の方にも楽しんでいただけると思います。
吉田美月喜(よしだみづき)プロフィール
2003年3月10日生まれ、東京都出身。
2024年、劇場アニメ『ルックバック』にて京本役で W 主演を務め、注目を集める。
これまでの主な主演作に、映画『あつい胸さわぎ』(23/監督:まつむらしんご)、映画『カムイのうた』(24/監督:菅原 浩志)、MBS「マイストロベリーフィルム」(24)、舞台『デカローグ 7「ある告白に関する物語」』(新国立劇場)。また近年の出演作品に、Netflix シリーズ「今際の国のアリス」(20)、TBS「ドラゴン桜」(21)などがある。待機作に、海外映画初出演となる『KARATEKA』(26年スペインにて公開予定/監督:アリッツ・モレノ)、GEMSTONE Creative Label新作短編映画 『顔のない街』(監督:村上リ子)がある。
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応募締め切り:2025年7月30日(水)23時59分
【インタビュー&撮り下ろしフォト】
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■撮り下ろしフォトギャラリー
- 吉田美月喜
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[ヘアメイク:田中陽子/スタイリスト:有本祐輔(7回の裏)/インタビュー・写真:三平准太郎]
◎衣装クレジット
ドレス
¥63,800
Arobe / アローブ
(styles株式会社)
info@arobe.jp
サンダル
¥24,200
ALM.
(ALM.)
イヤリング
¥90,200
KAORU / カオル
(KAORU ルミネ有楽町店)
03-6269-9305
ブレスレット
¥62,700
KAORU / カオル
(KAORU ルミネ有楽町店)
03-6269-9305
ドラマ特区『世界で一番早い春』
《概要》
講談社「Kiss」にて連載され、Palcy等でも人気を 集めている漫画『世界で一番早い春』(川端志季)を基に、吉田美月喜と藤原樹(THE RAMPAGE)のW主演で実写化が決定しました!
6月19日(木曜 24:59~)よりMBSドラマ特区枠で放送がスタートし、放送後は TVer・MBS 動画イズムにて見逃し配信いたします。
漫画家であり、高校時代にタイムスリップする主人公・真帆を演じるのは、Netflixシリーズ「今際の国のアリス」や、『あつい胸さわぎ』(主演)、更に声優初挑戦した劇場アニメ『ルックバック』の京本役が記憶に新しい、今注目の俳優・吉田美月喜。
そしてもう一人の主人公で10年前に亡くなった先輩・雪嶋役には、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE のメンバーで、ドラマ「明日、私は誰かのカノジョ」や、「日本統一 関東編」など話題作品に出演、俳優としても活躍中の藤原樹の出演が決定しました。
そして、メガホンをとるのは、ドラマ「ふったらどしゃぶり」「around 1/4 アラウンドクォーター」「熱愛プリンス」など、数々の話題作品を撮影してきた富田未来監督が務めます。
《あらすじ》
晴田真帆は大ヒット作「リバイブライン」を連載していた26歳の漫画家。
漫画賞の授賞式で突然、「『リバイブライン』は私が作ったものではありません」とスピーチする。
実は真帆が描いてきた漫画は、10年前に亡くなった高校の先輩・雪嶋の設定ノートをもとに描かれたものだった。
その秘密をずっと胸に抱えたまま、彼女の心には「ある後悔」が残っていた。この物語は、本当は雪嶋先輩に描いてほしかったー。できるなら先輩に作品を返したいと願う真帆は、あるきっかけで、高校時代にタイムスリップしてしまい――。
もしもあの時をやり直せるなら。その想いが全てを変える、タイムスリップストーリー!
- メインカット
- 第一話場面写真1
- 第一話場面写真2
- 第一話場面写真3
- 第一話場面写真4
- 第一話場面写真5
- 第一話場面写真6
- 第一話場面写真7
- 第一話場面写真8
- 第一話場面写真9
出演:吉田美月喜 藤原樹(THE RAMPAGE)
大倉空人(原因は自分にある。) 大原梓 日比美思 /味方良介
原作:川端志季『世界で一番早い春』(講談社「Kiss」所載)
脚本:ニシオカ・ト・ニール、松本美弥子、桐乃さち
監督:富田未来、北川瞳
オープニング主題歌:Girls²「さくら、届け」(rhythm zone)
エンディング主題歌:Luov「透明シャボン」
制作プロダクション:The icon
製作:「世界で一番早い春」製作委員会・MBS
©川端志季/講談社 ©「世界で一番早い春」製作委員会・MBS
MBSドラマ特区枠にて毎週木曜24:59~放送中、TVer・MBS動画イズムにて見逃し配信中
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