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リバー、流れないでよ

【インタビュー】藤谷理子「久保史緒里ちゃんが貴船に居てヨーロッパ企画の映画に出ることが嬉しすぎた」映画『リバー、流れないでよ』

Filmarksでもトレンド1位を記録しているなど、話題沸騰中のヨーロッパ企画による長編映画第二弾『リバー、流れないでよ』で主演を務める藤谷理子。上田誠による脚本の魅力や、本作の撮影エピソードなどについて聞いた。

『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半タイムマシンブルース』の脚本や、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』日本語吹替版脚本を手掛ける上田誠率いる劇団ヨーロッパ企画。本作『リバー、流れないでよ』は、世界27ヵ国53の映画祭で上映&23もの賞を受賞した第1弾『ドロステのはてで僕ら』に続き、上田誠が原案・脚本を、映像ディレクターの山口淳太が監督を務めるヨーロッパ企画制作によるオリジナル長編映画第2弾。

前作『ドロステのはてて僕ら』では、2分先の未来が見える未来テレビが登場したが、本作では“また2分。”というコピーのとおり、2分という時間は共通しているが、今度はその2分が何度もループする。2分経つと全員が元いた場所に戻ってしまうのだ。そして、それぞれの“記憶”だけは引き継がれ、連続している。京の奥座敷と呼ばれる貴船を舞台に、繰り返す2分間のループから抜け出せなくなってしまった人々の混乱を描く群像劇となっている。

藤谷理子(ヨーロッパ企画)は、主演として、老舗料理旅館「ふじや」で働く仲居のミコト役を演じる。共演者にヨーロッパ企画のメンバーに加えて、鳥越裕貴、本上まなみ、早織、近藤芳正、久保史緒里(乃木坂46)らが顔を揃える。

なお、本作は、カナダの第27回FANTASIA映画祭(カナダ)のCHEVAL NOIRコンペティションに続き、第22回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭への出品も決定している。

藤谷理子 インタビュー&撮り下ろしフォト

■今回は繰り返す2分間の中で様々なドラマが起こる

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藤谷理子(下北沢トリウッドにて)

-撮影舞台となった貴船は藤谷さんが生まれ育った土地ですが、馴染み深い場所での撮影はいかがでしたか?

藤谷理子(ミコト 役)
自分がよく知ったところに、撮影クルーや近藤芳正さん、本上まなみさんがいらっしゃることに不思議な感覚や気恥ずかしさがありました(笑)
でも同時に、よく知っている場所だからこそのやり易さもありました。
ヨーロッパ企画のキャストとは同じ場所で、コロナ禍のときにライブ配信したこともあったものの、地元の知人がヨーロッパ企画の人と挨拶をしているのを見ると、友だちと遊んでいるところに親が来たというような違和感はありました(笑)

-“2分先の未来が見える”『ドロステのはてで僕ら』に続き、“また2分”というコピーがあるものの今度は“同じ2分を繰り返す”という本作ですが、脚本を読んだときの最初の印象はいかがでしたか?

藤谷理子
めちゃくちゃ面白かったです。本作では、繰り返す2分の中で様々なドラマが起こるので、そこに魅力を感じました。

-本作は、ドラマはもちろんのこと、細かいですが、たとえば「(タイムループ後の)私の初期位置はここだから」というミコトのセリフのように、ひとつひとつの“ワード”にクスっとさせられます。上田誠さんのこういった脚本は天才的な面白さを感じますが、本作に限らず、上田さんのそういったアイディアの魅力について感じられていることはありますか?

藤谷理子
その魅力のひとつはギャップだと思っています。本作で言えば、京の奥座敷とも言われている古の和のテイストが漂う貴船神社を舞台にSFの物語が繰り広げられるというような、そういうギャップに面白さがあるなと感じています。

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■座長として意識したこと

-今回は藤谷理子さんが主演として、いわゆる座長の立場という意識で現場に臨んだことはありましたか?

藤谷理子
自分でそういうふうに思うとやりにくいだろうなって思っていたんです。でも、そういう意識がゼロだと無責任だろうな、という気持ちも同時にありました。
なので、私がみんなを引っ張るぜということはしなかったですけれど、山口淳太監督とちゃんとコミュニケーションを取ろうとか、現場の空気が明るく楽しくなるようにということは、普段以上に意識しました。

-そういう意識のもと、ミコト役を演じる上で心がけたことは?

藤谷理子
撮影が始まる前から、監督の淳太さんとはやり取りをしていて、監督の中にある“ミコト像”を聞いていたので、その上で私はこういうことをやりたいというディスカッションをしながら進めていきました。
多くの登場人物が2分間のループから脱しようと奮闘する中、ミコトはある想いからとどまりたいという一見するとネガティブな考えを持つ子なんですが、見方を変えると、いまこの瞬間を生きよう!というポジティブな側面もある子なんだと気づいた瞬間から、ミコトというキャラクターになっていきました。

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藤谷理子/鳥越裕貴

-そういうミコトと藤谷さんとの共通点や、違う点などを教えてください。

藤谷理子
時間がループしていることをすぐに受け入れて、周りのために動くけど、結局自分のために時間は止まったままがいいと思ったりとか、そういう単純な点はちょっと私に似ている気がします。でも、ミコトはメンヘラっぽい行動をする面もあって、そこはちょっと理解しがたいというか(笑)私とはぜんぜん違うので、そのシーンはどう演じるのか監督とすごく話し合いました。

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■緊張感があってドキドキした撮影

-撮影中、稀に見る大雪のせいで、撮影が中断されたこともあったそうですが、それを含めて大変だったことは?

藤谷理子
雪も大変でしたけど、私が個人的に特に大変だったのは、川を渡るシーンで、渡った先の土手を登ることでした。登る途中でどうにもこうにも動けなくなって、上に登るのも川に降りるのもできなくなったんです。最終的に鳥越(裕貴)さん(タク役)に手を持って引き上げてもらったことがありました(笑)
あとは、2分の間の移動量がすごく多いこと。旅館の階段や神社の階段など、体力的に大変でした。それは私たちキャストもですが、それを追っかけて撮る撮影隊の方々も。
しかも、(その2分間は1カメ&1カットなので)2分を1秒超えても、1秒足らなくても撮り直しになるので、何度も走ることになるわけです。更に、テストなどのリハも入念にやった現場だったので、それも合わせると1日の移動量がすごく長くて(笑)
なので、「次もう1回!」ってなると、「また走るのか~」っていう絶望感が(笑)

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藤谷理子(中央)/貴船神社

-お芝居以前に体力的な大変さがあったということですね。

藤谷理子
ほんとにそうでした。

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-今のお話に関連して、本作のカメラワークもその2分間はドキュメンタリー風にカット割り無しとなっていて、失敗が許されない緊張感が現場には漂っていたのでは?と感じたのですが、実際はどうでしたか?

藤谷理子
緊張感はありました。『ドロステ~』は15分の長回しもあったので、もうすぐ15分っていうところでNGがあると「うわぁ!!」ってなるんですけれど、本作は2分なので、時間の長さという点ではまだマシでした。でも、ひとつのセリフのどの一文字のタイミングで立ち上がるとか、後ろを振り向くとか、綿密に段取りを決めていたので、そこのミスはできないし、それを撮るカメラマンさんたちはすべての動きを覚えておかないといけないし、やっぱりめちゃめちゃドキドキしました。

-繰り返す2分の中、晴れだったり、大雪だったりと、天候が様々に変わるのは、先にも言いましたが、撮影中の大雪などの天候の変化による影響だと思いますが、その矛盾をある劇中セリフでさらりと見事に説明しきっています(笑)これは、元々あったセリフですか?

藤谷理子
元々はありませんでした(笑)
撮影の最初の2日間くらいは晴れていたんですけれど、3日目ぐらいからチラホラ雪が降り出したので、演出部で会議が開かれた結果、上田さんの決断宣言で採用されたセリフです。これですべての辻褄が合うこととなりました(笑)
結果、いろんな世界線があることでより楽しい映画にもなったと思います。

-物語としてもそうですし、京の奥座敷とも言われる貴船神社の様々な姿を映像として楽しめるなぁと思いました。

藤谷理子
嬉しいです!

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■ゲスト俳優陣の皆さんは朗らかだった

-本作は、劇団ヨーロッパ企画以外からのゲスト俳優として、鳥越裕貴さん、早織さん、久保史緒里(乃木坂46)さん、本上まなみさん、近藤芳正さんが出演されていますが、彼らとの共演はいかがでしたか?

藤谷理子
ほんとに寒い現場だったにも関わらず、ゲストの皆さん全員がすっごく穏やかに対応してくださいました。雪だったり、トラブルだったりで撮影順序が変わって、お待たせすることもあったんですけれど、朗らかにコーヒーを飲みながらゆったり過ごされていて。京都にゆかりのある人が多かったですし、テンポ感がそうなのかなぁとも感じました。
久保史緒里ちゃんとも何度か共演させてもらったこともあり仲良くさせてもらっているので、その彼女が貴船に居て、ヨーロッパ企画の映画に出るっていうだけで私としては心躍る出来事でとても嬉しかったです。
そして(一番共演シーンが多かった)鳥越さんは、身体能力がとても高い方なので、雪の中走るシーンや、さっきも言った川を渡るシーンでは助けてもらいました。朗らかな方なので、精神的にも励まされたところがあります。鳥越さんがいなければ完成しなかったであろうシーンがたくさんありますね。

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久保史緒里(乃木坂46)

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藤谷理子/鳥越裕貴

-『ドロステ~』ではメインの役どころで一番大変だった土佐和成さんは、本作では少し楽をされていた?

藤谷理子
楽じゃないです!土佐さんのクランクインの日が雪で撮影中止になったので、せっかく東京から京都に来たのに、クランクインできずに、3日、4日と待つだけだったり(笑)、雪の中のシーンが多かったので、土佐さんも過酷だったと思います。

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鳥越裕貴/藤谷理子/土佐和成

-なるほど!そうだったんですね。そうして完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

藤谷理子
一番懸念していたのが「雪大丈夫かしら?」だったんですけれど、それがとてもいいように働いていたのがとても嬉しかったです。
ほんとに紆余曲折あって出来上がったので、作品どうこうよりまず、「出来上がったぁ!!」という安心感がすごくって(笑)、周りの皆さんと一緒に「完成して良かったですね~」と喜びを噛み締め合う時間があって、それがとても幸せでした。
作品自体もとても面白くって、私の地元が舞台で、自分も出ているのに、そんなことが気にならないくらい物語に引き込まれて、映画としてちゃんと楽しめたので、すごく嬉しいなと思いました。

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■「またあれができる!」ってすごく嬉しかった

-今、あらためて『ドロステのはてで僕ら』を振り返っていかがですか?

藤谷理子
舞台となったカフェの営業時間外に撮影ということで、夕方にみんなが集まって、深夜から明け方まで撮影をするというワクワクさがありましたし、(ヨーロッパ企画の舞台の)本公演の映像版という雰囲気もあって、なんだか文化祭の準備をしているような楽しさもありました。
なので、本作の話を聞いたときに、「またあれができる!」ってすごく嬉しかったです。

-『ドロステ~』が公開されたときは、コロナ禍に突入したばかりで、舞台挨拶も満足にできず、いろんな制限があった中、作品の反響は藤谷さんにはどのように届いていましたか?

藤谷理子
直接の舞台挨拶ができなかったので、オンライン舞台挨拶などを通して、ジワジワと反響を感じていましたが、劇場に「いますキャンペーン」として、劇場の客席でお客さんと一緒に観たときにやっと(反響を)実感しました。皆さんが、笑ってくれたりするのを見て、「楽しんでくれているんだな」って。

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■チャンスがあればまたヨーロッパ企画で映画をやりたい!

-そういったことを経て、本作『リバー、流れないでよ』は、先日渋谷ユーロライブで完成披露舞台挨拶を開催することができましたね。

藤谷理子
拍手の温かさや、皆さんのニコニコしている笑顔を見て、その気持ちを確かに受け取れたので、ジンとするぐらい嬉しかったです。
また、本作もお客さんと一緒に観てみたいですね。

-ヨーロッパ企画の魅力について、藤谷さんはどう思われてますか?

藤谷理子
上田さんの脚本がまず唯一無二だということがひとつ。それをヨーロッパ企画の劇団員のわちゃわちゃした芝居で表現しているのは、ほかでは観られない魅力になっていると思います。

-ヨーロッパ企画による映画作品は、藤谷さんとしては今後もやっていきたいですか?

藤谷理子
チャンスがあれば、もちろんやりたいです!!

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■舞台に立って拍手をいただく楽しさは、小さい頃から知っていた

-藤谷さんは、幼い頃からバレエを始められていますが、俳優としてやっていこうと思われたきっかけは?

藤谷理子
クラシックバレエをやっていく中で、お稽古して、舞台に立って、拍手をいただくという楽しさは、小さい頃から知っていました。
そのバレエで挫折して「私はバレエしかしてこなかったので、他は何もできないよなぁ」って考えたときに、「でも舞台ってバレエだけじゃないよな」と、幼心に考えたのはあると思います。それから演劇に興味を持つようになりました。

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-ちなみに、映画なんかはどういう作品がお好きですか?

藤谷理子
私は凝り性で気に入った作品は何度も観たりして、多くの作品は知らないんですけれど、共通しているのは音楽が印象的な作品です。

-たとえば『ラ・ラ・ランド』のような?

藤谷理子
ララララ・・・言えてないですけど(笑)、そういったミュージカル作品もそうですし、映画館の音響だからこそ楽しめる音楽のある作品が好きですね。

-藤谷さんが最近ハマっていることがあれば教えてください。

藤谷理子
私は、日本茶でも紅茶でも中国茶でも、お茶が好きなんです。自宅の近くに中国茶のお店があって、そこのお店の方に、たとえばジャスミン茶にもいろんな種類があったりとか、こういうお茶の淹れ方があるとかを聞くのが、今、私の中でブームです。

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■最後にメッセージ

-最後に本作の見どころ含めたPRメッセージをお願いします。

藤谷理子
『リバー、流れないでよ』はタイムループを描いた作品で、2分間が果てしもないと思えるほど、延々と繰り返されます。でも、繰り返す中で、サスペンスだったり、ロマンスだったり、ちょっとした立ち回りだったり、そもそもSFだし、いろんなドラマが生まれていきます。誰がみても飽きないし楽しめるんじゃないかなと思います。そして、周りに薦めやすい作品にもなっていますので、ほんとにたくさんの方に観ていただきたいです。

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藤谷理子(ふじたに りこ)プロフィール
1995年生まれ、京都府出身。幼少期よりバレエを学び、英国ロイヤルバレエなどに短期留学。2016年にヨーロッパ企画「来てけつかるべき新世界」に出演。俳優として舞台、映像を問わず活躍中。2021年よりヨーロッパ企画に入団。近年の出演作品に舞台「たぶんこれ銀河鉄道の夜」、「もはやしずか」、「M.バタフライ」、こまつ座「日本人のへそ」、ドラマ「ももさんと7人のパパゲーノ」(NHK)、「カンパニー~逆転のスワン~」(NHK BSプレミアム)、テレビ「ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン」(声の出演/NHK Eテレ)など。

■撮り下ろしフォトギャラリー

[写真・インタビュー:三平准太郎]


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映画『リバー、流れないでよ』

今度は2分が“ループする”!
新たな時の牢獄=冬の貴船を舞台にしたタイムリープコメディ!

《INTRODUCTION》
『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半タイムマシンブルース』の脚本や、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』日本語吹替版脚本を手掛ける上田誠率いる劇団ヨーロッパ企画。本作『リバー、流れないでよ』は、世界27ヵ国53の映画祭で上映&23もの賞を受賞した第1弾『ドロステのはてで僕ら』に続き、上田誠が原案・脚本を、映像ディレクターの山口淳太が監督を務める、ヨーロッパ企画制作によるオリジナル長編映画第2弾だ。
京の奥座敷と呼ばれる貴船を舞台に、繰り返す2分間のループから抜け出せなくなってしまった人々の混乱を描く群像劇。老舗料理旅館「ふじや」で働く仲居ミコト役の藤谷理子(ヨーロッパ企画)、料理人見習いのタク役の鳥越裕貴をはじめ、本上まなみ、早織、そして近藤芳正。更にもちろん永野宗典、角田貴志、酒井善史、諏訪雅、石田剛太、中川晴樹、土佐和成らヨーロッパ企画メンバーも出演。また、乃木坂46の久保史緒里が物語の鍵を握るキャラクターで友情出演を果たす。主題歌として、京都出身のロックバンド・くるりが、EP作品『愛の太陽 EP』の収録曲「Smile」を楽曲提供。木管楽器がフィーチャーされたあたたかいムードの楽曲が、ドラマを盛り上げる。
ロケは、貴船神社と料理旅館「ふじや」の全面協力を得て、2023年1月に敢行。1月24日から、10年に1度と呼ばれる最強寒波直撃による豪雪で撮影中止に追い込まれるも、奇跡のリカバーで 2 月~3 月に追撮を行うことができ、無事に完成。凛とした静寂を纏う冬の貴船と、2 分のループという新たな時の牢獄から抜け出すべく必死な大人たちのギャップが楽しい、前人未到のタイムループコメディがここに誕生した。

《SOTRY》
舞台は、京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」。
仲居のミコトは、別館裏の貴船川のほとりに佇んでいたところを女将に呼ばれ仕事へと戻る。だが2分後、なぜか再び先ほどと同じく貴船川を前にしている。
「・・・・?」
ミコトだけではない、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちはみな異変を感じ始めた。
ずっと熱くならない熱燗。なくならない〆の雑炊。永遠に出られない風呂場。自分たちが「ループ」しているのだ。しかもちょうど2分間!
2 分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまう。そして、それぞれの“記憶”だけは引き継がれ、連続している。
そのループから抜け出したい人、とどまりたい人、それぞれの感情は乱れ始め、それに合わせるように雪が降ったりやんだり、貴船の世界線が少しずつバグを起こす。
力を合わせ原因究明に臨む皆を見つつ、ミコトは一人複雑な思いを抱えていた―――。

原案・脚本:上田誠
監督・編集:山口淳太
出演:藤谷理子 永野宗典 角田貴志 酒井善史 諏訪雅 石田剛太 中川晴樹 土佐和成
鳥越裕貴 早織 久保史緒里(乃木坂46)(友情出演) 本上まなみ 近藤芳正 他
主題歌:くるり「Smile」(「愛の太陽 EP」収録)
製作:トリウッド ヨーロッパ企画
公式サイト:https://www.europe-kikaku.com/river/
公式Twitter:https://twitter.com/river_europe

本予告

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特報第2弾&上田誠(ヨーロッパ企画/原案・脚本)×久保史緒里(乃木坂46)クランクアップ報告コメント動画

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2023年6月23日(金)トリウッドほか全国順次公開!

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