東出昌大「広島の多島美という美しい風景の中で撮った温かい映画です」映画『とべない風船』公開記念舞台挨拶
2023年1月7日、ヒューマントラストシネマ渋谷にて、映画『とべない風船』公開記念舞台挨拶が行われ、東出昌大(主演)、三浦透子、浅田美代子、笠原秀幸、堀部圭亮、宮川博至監督が登壇。平成30年(2018年)の西日本豪雨テーマに瀬戸内海の島を舞台に、傷ついた心の癒しと再生を描いた本作について、現地の方々の篤い協力のもとに完成した本作について語った。
舞台挨拶トークノーカット動画レポート
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[動画・写真:三平准太郎]
映画『とべない風船』
【INTRODUCTION】
多島美が連なる瀬戸内海の故郷を舞台に恋人でも家族でもない二人の永遠に晴れそうにない心の行方を描く。
陽光あふれる瀬戸内海の小さな島。数年前の豪雨災害で妻子を失って以来、自ら孤立している漁師の憲二は、疎遠の父に会うために来島した凛子に出会う。凛子もまた、夢だった教師の仕事で挫折を味わい、進むべき道を見失っていた。最初は互いに心を閉ざしていた二人だが、あたたかくてお節介な島の人々に見守られ、少しずつ打ち解けていく——。
甚大な自然災害によって、あるいは人間関係の小さな綻びによってもたらされる喪失を抱えながら、私たちはどのように生きていくのか? 悲しい出来事が起きたその場所で暮らし続けるとはどういうことなのか? 豪雨災害からの復興が進む瀬戸内海の島を舞台に、恋人でも家族でもない一組の男女のぎこちなくもやさしい交流を通して、傷ついた心の癒しと再生を描いたヒューマンドラマが誕生した。
【STORY】
瀬戸内海のとある島。漁師の憲二(東出昌大)は数年前に起きた豪雨災害で妻の幸(なかむらさち)と息子のコウタを亡くして以来、周囲の人々との関わりを最小限にして暮らしていた。
そんなある日、島に凛子(三浦透子)やってくる。凛子はかつて別の場所で教師をしていたが、うつを患って退職し、その後に就いた派遣の仕事も契約が切れたため、島に住む同じく元教師の父・繁三(小林薫)のもとでしばらく休むことにしたのだった。到着した日の夜、繁三の家に無言で魚を届ける憲二の姿に凛子は面食らう。
日々は過ぎ、凛子は憲二の漁師仲間の潤(笠原秀幸)、鉄平(中川晴樹)、デク(遠山雄)、漁協組合長(柿辰丸)ら島の人々と顔馴染みになり、居酒屋女将のマキ(浅田美代子)からは島で闘病生活を送っていた母・さわ(原日出子)の晩年の様子を聞かされる。そこには凛子が知らなかった両親の姿があった。
そんな中、島の小学生・咲(有香)が行方不明になる。村をあげての捜索活動が始まった矢先、咲を発見したのは憲二だった。母親の涼香(根矢涼香)をはじめ人々が憲二に感謝を述べる中、幸の父・中村(堀部圭亮)だけは憲二が娘と孫を死なせたと責め、島を出ていくように告げる。
島の生活に心身を癒されていく一方、憲二の過去を知って胸を痛める凛子。憲二も凛子や繁三、潤らと触れ合ううちに、少しずつ心を開くようになるが……。
出演:東出昌大、三浦透子、小林薫、浅田美代子
原日出子、堀部圭亮、笠原秀幸、有香、中川晴樹、柿辰丸、根矢涼香、遠山雄、なかむらさち
監督・脚本:宮川博至
製作:buzzCrow Inc.
後援:広島県、呉市、江田島市
配給:マジックアワー
(C)buzzCrow Inc.
公式サイト:https://tobenaifusen.com
2023年1月6日(金)より 新宿ピカデリー ほか全国公開中
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