東出昌大・主演映画『草の響き』メインビジュアル&本予告編解禁
東出昌大・主演映画『草の響き』(10/8公開)のメインビジュアル&本予告編が解禁となった。
解禁となったメインビジュアルには、東出昌大演じる和雄が、両腕を抱えてしゃがみ込んでいる姿がメインに、下段には、奈緒演じる妻・純子が北海道の海をバックに、愛犬ニコと車を走らせているカットが配置されている。
左上には「心の震えを感じながら、僕たちは、駆けだそうとしている」というキャッチコピーが配置され、不安を抱えたこの夫婦がどこに向かおうとしているのか期待が高まるところだ。
同時に解禁された予告編は、ビジュアルと同じく、うずくまる和雄のシーンから幕を開ける。どこにも行くことができずに悲痛な表情の和雄だが、室井滋演じる精神科の医師に勧められて、治療のため街を走り始める。
朝も夜もとにかく走り続けるカットが続くなか、「狂ったように走ってるんだから」という純子に対して「狂わないように走ってるんだよ」と告げるセリフが印象的だ。また、和雄と純子、そして大東駿介演じる友人の研二が、ベランダで空を見上げる場面では、産まれてくる子どもの為の洋服が干されているのが分かる。続けて「自分の子どもには、僕みたいになって欲しくない」という和雄の辛い独白。そして和雄をじっと見つめる純子と、それを苦しそうに見つめ返す和雄のクローズアップが続く。
そしてラストには、和雄が服を脱ぎ捨て、フェンスを軽々と超え、裸足で草に上に降り立つ足のアップで予告編は終わっている。「良くなりたい」と願
いひたすらに走り続ける和雄、子どもを宿し和雄の回復を待つ純子が、果たしてどのような結末を迎えるのか興味は尽きない。
予告編
心を病み、ランニングに没頭する和雄役を演じたのは、『寝ても覚めても』(18)以来三年ぶりの主演作となる東出昌大。常に危うい雰囲気を漂わせながら、走ることで徐々に再生していく男の変化を細やかな身体表現で体現した。
慣れない土地で不安に苛まれながらも夫を理解しようと努める妻・純子役は、『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(21)、「君は永遠にそいつらより若い」(21)、『マイ・ダディ』(21)など出演作が続く、いま注目の奈緒。
ふたりの俳優の繊細な演技によって、原作にはなかった夫婦の崩壊と再スタートというテーマが立ち上がった。
監督は『空の瞳とカタツムリ』(18)、『なにもこわいことはない』(13)の斎藤久志。佐藤泰志の魂を現代によみがえらせ、今の生きる人々に静かに問いかける珠玉の名品がここに誕生した。
映画『草の響き』
STORY
心に失調をきたし、妻とふたりで故郷函館へ戻ってきた和雄。病院の精神科を訪れた彼は、医師に勧められるまま、治
療のため街を走り始める。雨の日も、真夏の日も、ひたすら同じ道を走り、記録をつける。そのくりかえしのなかで、和雄の心はやが
て平穏を見出していく。そんななか、彼は路上で出会った若者たちとふしぎな交流を持ち始めるが—。
出演:東出昌大 奈緒 大東駿介 Kaya 林裕太 三根有葵 利重剛 クノ真季子/室井滋
監督:斎藤久志
原作:佐藤泰志「草の響き」(「きみの鳥はうたえる」所収/河出文庫刊)
脚本:加瀬仁美
撮影:石井勲 美術:原田恭明 照明:大坂章夫 録音:矢野正人
音楽:佐藤洋介 ピアノ:村山☆潤 音楽制作:オフィスオーガスタ
助監督:齊藤 勇起 装飾:森公美 衣装:小里幸子 白石妙子 ヘアメイク:風間啓子
編集:岡田久美 音響効果:伊藤瑞樹 制作担当:中島正志
プロデューサー:鈴木ゆたか プロダクション協力:リクリ
協力:函館市 特別協力:佐藤喜美子 河出書房新社
題字:佐藤泰志
アソシエイトプロデューサー:寺尾修一
製作:有限会社アイリス
企画・製作・プロデュース:菅原和博
宣伝:ブライトホース・フィルム
配給:コピアポア・フィルム 函館シネマアイリス
© 2021 HAKODATE CINEMA IRIS
2021年/116分/ビスタ/カラー/5.1ch
公式サイト:www.kusanohibiki.com
10月8日(金)より新宿武蔵野館・ヒューマントラストシネマ有楽町/渋谷ほか全国順次公開!
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