大泉洋「目黒蓮は1年間チームナックスに入った方がいい」豪華キャスト勢ぞろいの映画『月の満ち欠け』プレミアナイト試写会舞台挨拶【超詳報】
2022年11月7日、丸の内ピカデリー1にて、映画『月の満ち欠け』プレミアナイト試写会が行われ、主演の大泉洋、有村架純、目黒蓮(Snow Man)、柴咲コウ、田中圭、伊藤沙莉、菊池日菜子、廣木隆一監督が登壇。お互い共演してみての印象や、本作にちなんで「生まれ変わったらなりたいもの」についてそれぞれ明かした。
舞台挨拶超詳細レポート
■最初のあいさつ
大泉洋(小山内堅/おさないつよし 役)
ありがとうございます。これからご覧いただくということで楽しんでいってください。
まだコロナ禍で声を出せないということで、本来であれば「洋ちゃ~ん!」って言いたいでしょうけどね。
(会場拍手)
ありがとうございます(笑)
すみません、もう少し目黒くんと絡めて面白いことを言いたかったんですけど、なんか伝わりませんでしたね(笑)
そんなことでございます。よろしくお願いします。
有村架純(正木瑠璃/まさきるり 役)
本作は、人の強い想いがさまざまな奇跡を生んでいく話なので、観終わったあとに皆様がどんな気持ちを持って帰られるのか、是非感想を聞いてみたいなと思います。
目黒蓮(Snow Man)(三角哲彦/みすみあきひこ 役)
演じてみて苦しい時間がたくさん続いたんですけど、最後にある希望みたいなものを皆さんにも感じ取ってもらえたら嬉しいなと思います。
柴咲コウ(小山内梢/おさないこずえ 役)
小山内堅(おさないつよし)の妻・梢を演じました。この『月の満ち欠け』という作品は、小山内堅の現在の姿を軸に他の登場人物の過去の出来事や想いと交錯していくような物語になっています。
私がこの作品に携わって思ったのは、観ている方皆さんそれぞれの人生観、過去の出来事、思い出というものがたくさんあると思いますが、その時には実は触れられなかった相手、家族、友人、恋人の想いとか、そのときは汲み取れなかったものが時間が経ってから気付くこともあると思います。そういうものに触れた時に想いってよりいっそう募っていくな、よりいっそう恋しく、愛おしくなっていくなっていうふうにきっと皆さんも思うんじゃないでしょうか。
皆さんのそういった人生観だったり、生き方というものと比べながら、この作品を楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。
田中圭(正木竜之介/まさきりゅうのすけ 役)
作品を見終わってすごく不思議な物語だなって、初めてに近いような感情を抱いたのを覚えています。
僕は有村さんが演じた瑠璃の夫役で、有村さんとは今回が初共演で「はじめまして」とご挨拶して、出会いのシーンを撮って、そして次の撮影ではもう嫌われているというところから入ったので、とても心苦しい撮影ではあったんですけど、なんで僕が嫌われているかは、皆さんの目で確かめていただければなと思います。
伊藤沙莉(緑坂ゆい/みどりさかゆい 役)
私自身の撮影時間は短かったんですけど、先日この作品を観て、とても素敵で感動的なお話だなと思いましたし、実際にそういうことが意外とリアルだなと思ったり、気持ちを受け継いで生まれてくることもあるんじゃないかなとか、そういうことをいろいろ考えさせられました。
もう28歳になるんですけど、たぶん、最後の制服だと思います(笑)あの、今までも何回かそれを言って、なんだかんだそれ以降も制服を着ることがあり、たぶん今回が最後だと思うので、見納めにどうか楽しんでください(笑)
菊池日菜子(小山内瑠璃/おさないるり 役)
この作品の脚本をいただいてから、瑠璃という女の子に向き合って、どんな子かをつかむまでにすごく時間がかかった作品でもあり、すごく思い入れのある作品です。
試写で初めて観たときに、いろんなことがありつつも、希望を感じられるような作品だなと思ったのがいちばんの感想です。このあと皆さんにもいろんなことを受け取っていただければ嬉しいなと思います。
廣木隆一監督
今、キャストの皆さんの話を聞いていて、そして今日、この映画が世に出るんだなと思うとめちゃめちゃ緊張します。皆さん、楽しんでいってください。
-皆さん、ありがとうございます。では・・・
大泉洋
あの~。台本上、(最初の挨拶は)ひとことずつってなってたんですけど、みんなこんな良い話をするんですか?
伊藤沙莉
ハハハ!
大泉洋
いや、これだったら単に私がバカみたいに見えるから!柴咲さんもいいこと言って!
柴咲コウ
でもね、いつ話せるかわかんないから早いうちに話そうと思って。
大泉洋
そうですか。わかりました・・・
でもそうならちゃんとコンセンサス取りたいな。みんな、ちょいちょい良い話をするんですよね。
-でも大泉さんは主演でございますから、ドンと構えていただいて。
大泉洋
そうですか・・・。
でもね、伊藤(沙莉)さんも「私の最後の制服姿を見てください」とか・・・いや、ごめんなさい、最初からボヤいちゃって。
■大泉洋との共演は・・・
大泉洋×柴咲コウ×菊池日菜子
-大泉さん、柴咲さん、菊池さんと素敵な家族を演じられていましたけど、共演されてみてどんな思い出がありますか?
大泉洋
どうだい、日菜ちゃん?今日はすごい緊張しているらしいけど。
菊池日菜子
すごい緊張しています。。すみません、ちょっと拙いかもしれません。
大泉洋
いいんだよ、早く爆笑のトークをして、みんなを笑わせばいいんだから。
菊池日菜子
あぁ~・・・すみません、ハードルが・・・
大泉洋
ハッハッハッ!!(爆笑)
どんな思い出がありましたか?
菊池日菜子
お芝居をする中で、私の頭の中で描いていたものとちょっと違うなってなったときがあったんですけど、その時、私の悪いところでもあるんですけど、言えずにモジモジしちゃって、それを大泉さんと柴咲さんがほんとうのお父さんとお母さんみたいな温かさですぐに感じ取ってくださって、一緒にどうアプローチしていけばいいかとかを考えてくださったのがすごくありがたかったので、この場をお借りして、ありがとうございました!
大泉洋
俺、そんなアドバイスをしたっけ?
菊池日菜子
ほんとです。
柴咲コウ
ちょっと覚えてる!
菊池日菜子
休憩中も柴咲さんにいろいろ相談に乗ってもらいました。
大泉洋
柴咲さんだろ?
菊池日菜子
いえ、大泉さんも!その場でたくさんアドバイスを。
大泉洋
あった?
柴咲コウ
ありましたよ。(大泉さんは)百戦錬磨ですから忘れたんでしょうね。
大泉洋
そうかなぁ。大学の話をしたのは覚えているけどね。大学になかなか通えないってね。
菊池日菜子
はい、ヤバイっていう話をしました(笑)
-大泉さんと柴咲さんはラブラブの夫婦でしたが、いかがでしたか?
大泉洋
僕は家族のシーンが好きなんですが、その撮影をしたときとは、柴咲さんの姿が変わり果ててしまって・・・
(髪の毛が茶色になってたり)こんな拗ねた方じゃなかったんです。なんかもっとほんとにお母さん!って感じで、ほんとうの親子で夫婦という感じでした。
ただ、私がひとつだけ慣れなかったのは、この夫婦はものすごくのろけるんです。それはなかなか私には無いところだったものですから、こういう夫婦もいるんだなと思いながら演じてました。でもコウちゃんが言ってくれるといいなって思って、生まれ変わったらこういう夫婦もいいなって思いました。
-柴咲さんは、大泉さんだからこそやりやすかったというのはありますか?
柴咲コウ
大泉さんはね、ほんとうに偉大ですよ。ものすごい安心感ですよ、やっぱり。
それこそ、お芝居の動きとかでももうちょっと良くなるかもなって抱え込んでしまいがちなんですけど、役者は。意外とオープンに相談できる場もなかったりするんですけど、(大泉さんは)そういうのを言わせてくれるし、より良いシーンにしようって思えるんですよね。大泉さんだと。たまに愚痴もありますけど。ボヤいてますよね(笑)
大泉洋
現場ではだいたい愚痴ってますからね(笑)
伊藤沙莉「カチンコであからさまに変わるので笑いが・・・」
-伊藤沙莉さんは大泉さんと対峙するところがありました。
伊藤沙莉
一方的にテレビとかで見させていただいていると、ほんとに勝手なイメージって湧くじゃないですか。こんなにまんまな人はこれまで会ったことなかった(笑)
大泉洋
ハハハッ!!(爆笑)
伊藤沙莉
こんなに思ってたとおりの人っているんだなって。
大泉洋
そうなの?でもけっこう演劇論を交わしましたよね?
伊藤沙莉
いつですか!?(キョトン)
大泉洋
ハハハッ!!(爆笑)
伊藤沙莉
ラウンジみたいなところで、役的にも真剣にお話されているので、そういう時に話しかけてもいいタイプの役者さんなのか、どっちなんだろう?って思ったけど、(大泉さんは)いいだろうなって思って話しかけたら、(お芝居との)切り替えをいつするんだろう?って思うぐらいよくお話されますし、逆に、「ようい、スタート!」ってカチンコを鳴らすタイミングで大泉さんがこっちを見た時に笑いが止まらなくなって(笑)
大泉洋
なんですか?
伊藤沙莉
(大泉さんが)キリっとこっちを見るんですよ。カチンコがスイッチが入るタイミングなんでしょうけど。
大泉洋
はい、役者ですからカチンコが鳴れば。
伊藤沙莉
そのカチンコきっかけの切り替えがあまりにもあからさま過ぎて、ほんとにそれが面白すぎて(笑)
大泉洋
ごめんなさい、あなたとのシーンで笑うシーンなんてないですよ?
ものすごいシリアスなシーンですけど?
伊藤沙莉
それはほんとに申し訳ないです!
大泉洋
あなた、笑いを堪えてやってたの?
伊藤沙莉
そんなときもありました(笑)
でもとっても楽しかったですし、嬉しかったです!
でも申し訳ないです。
大泉洋
申し訳ないですじゃないよ。これから映画を観る人は、このシーンは笑いを堪えながらやっているんだなって思うじゃない。
伊藤沙莉
忘れてください(笑)
■有村架純×目黒蓮(Snow Man)×田中圭
-有村さんと目黒さんのシーンも美しくて切ないシーンでした。1980年代を演じられてみていかがでしたか?
大泉洋
有村さんも目黒蓮を見て、けっこう笑いを堪えていたんじゃないですか?
有村架純
笑ってないです(笑)
撮影は10日間ぐらいで日数的には短かったんですけど、ひとつひとつのシーンが2人の関係性を築いていくとても大切なシーンばかりだったので、いい近況感を持ちながら、役を通して向き合えたのかなと思っています。
目黒蓮(Snow Man)
最初の段階で、有村さんから「日数も少ないけど、その中で濃いシーンをいっぱい撮っていくから、役を通して信頼関係を築いていけたらいいと思っています。」と、始めの段階から言っていただいたので、同じ方向を向いて演じられたのかなとありがたく思いました。
-そこに田中圭さん演じる正木竜之介がとんでもない感じで登場しますけども。
田中圭
有村さんとは夫婦の関係なんですけど、(劇中では)過程が描かれていないので、1シーン飛んだら、急にめっちゃ嫌われているんです。
大泉洋
(笑)
有村架純
描かれてない部分が多いですもんね。
田中圭
そう。最終的には映画を観ている方も嫌うんじゃないかなって思います(笑)
-大泉さんも田中さんとの共演シーンがありましたよね?
大泉洋
あります。やっぱりこういう田中圭は見れないよねっていうのが良かったですね。
出来上がりを観て、怖ぇ~!っていう。
でも、(田中さんは)ああいう人なんですか?
田中圭
どっちかっていうと、素はこっち(この役)です。
だいたい、あんな顔をしています。
大泉洋
ハッハッハッ!!(爆笑)
むっちゃ怖いですよね。
■主役級の豪華キャスト勢ぞろいの本作
-ほんとに豪華なキャストが揃ったこの作品ですが、廣木監督、撮影現場はいかがでしたか?
廣木隆一監督
みんなほんとによく出演してくれたなって、ほんと思いますよ。主役級の方ばかりの豪華メンバーで、(僕にとっても)これだけ豪華なのは初めてですよ。
■大泉洋「目黒蓮は1年間Snow Manを休んで、TEAM NACS(チームナックス)に入った方がいい」
-目黒さんは単独でこうして映画出演されて、現場で大泉洋さんの主演の立ち振舞がとても勉強になったとおっしゃってたそうですね。
目黒蓮(Snow Man)
そうなんです。めちゃめちゃカッコ良かったですね。自分が腑に落ちない部分があると、ちゃんとスタッフさん含めて話し合って、ちゃんと心の中に落としてから、撮影を進めていかれる、そのディスカッションしている姿だったりとか、僕もお芝居以外の仕事でもそういうことを果たしてできるのか?って思いました。
そういう現場に居る雰囲気をなるべく僕も感じ取りながらお芝居できたらいいなと思いながら、一生懸命やらせてもらいました。たくさん勉強になりました。ありがとうございます。
大泉洋
私はね、信じちゃいませんよ。
毎回、やたらこういういいことを言ってくれるんですけどね、そんなに人間、良い人いますか?
なんとなく家に帰ったらね、「今日もモジャモジャがうるさかったな」って言ってたりするんじゃないかなって思うんですよ。
目黒蓮(Snow Man)
言ってないです!言ってないです!
大泉洋
しかも、あとになってから言うんですよ。(声を低くして目黒蓮のモノマネしながら)「僕は現場で大泉さんのことをずっと見て、勉強させていただきました」って。
先に言ってくれたら、こっちだってもうちょっとなんか自分を良く見せられるじゃないですか。だからほんとに良いところを彼には見せられなかったっていうか、「アイドルって大変なの?」ってバカみたいな会話しかしなかったから。
目黒蓮(Snow Man)
大泉さんとは、とても話しにくいことを話にいく、というシーンがあるんですけど、大泉さんが醸し出されている雰囲気に余計に言いづらくなるというか、そういうものを大泉さんからすごい感じることができたので、とても良い経験になりました。
廣木隆一監督
その緊張感は映像にそのまま出ているから、すっごいリアルだよね。
目黒蓮(Snow Man)
ほんとにもう感謝しています。
大泉洋
非の打ち所がないのが好きじゃないんですよね。目黒くんは。カッコもいいし、礼儀正しいし、ずいぶんと先輩を立ててくれるしね。
どうも怪しいんだなぁ。そんなやついますか?僕はね、(目黒くんを)信じていませんよ。
-目黒さんは(大泉さんのことを)好きですもんね?
目黒蓮(Snow Man)
はい、もうめちゃめちゃ好きです。なんだかんだこうやって言って、あんまり面白くない僕のトークを盛り上げてくれるんですよ。
大泉洋
ハッハッハッ!!(爆笑)
目黒蓮(Snow Man)
僕は話があんまりうまくないので、面白くないのを笑いに変えてくださる。
大泉洋
たしかにちょっとイラッとするのは、こうやって撮影が入っているような中で話していたときに、(目黒蓮のモノマネしながら)「いや、それで僕も・・・すみません、今僕はなんの話をしていたんでしょうか?」って、突然記憶喪失みたいになるから、「一回、俺と合宿しろ!バラエティ合宿だ!」って言ったんですよ。
目黒蓮(Snow Man)
僕も大泉さんんみたいに面白いトークをできるようになりますか?
大泉洋
一回、1年間Snow Manを休んで、TEAM NACS(チームナックス)に入った方がいいよ。
1年間だけ「TEAM NACSの目黒蓮」って言ってくれないか?
(目黒&会場笑&拍手)
■「生まれ変わったら◯◯になりたい」
-本作のキャッチコピーに「生まれ変わってもあなたに会いたい」とあるように、本作は生まれ変わりもひとつのテーマです。そこで皆さんに質問です。「生まれ変わったら◯◯になりたい」というものはありますか?
廣木隆一監督
昔飼ってた犬!
どんなふうに僕を見ていたか知りたい。
大泉洋
ハッハッハッ!!(爆笑)
-この中で動物になりたいという方はいらっしゃいますか?
柴咲コウ
はい!おっきな鷲(ワシ)になって飛びたい!
北海道の釧路で見たことあるんです。ツガイでいて、仲が良さそうだったの。そして大きくて他を寄せつけない威圧感もあって、カッコよかった~!!
大泉洋
上空から地上の獲物をワシャ!って捕らえるやつでしょ。なんか向いてそう・・・
-菊池さんは?
菊池日菜子
私は葉っぱになりたいです。
大泉洋
葉っぱ!?
菊池日菜子
奇をてらっているみたいでちょっと迷ったんですけど、それを超える候補が出てこなかったので。
中学生の時に初めて思ったんですが、ヒマさえあれば寝たい学生だったので、授業中に窓の外の葉っぱを見ながら、春に芽吹いて、ただそこにいるだけなのに光合成をしているっていうのが羨ましいなって思った記憶があります。
大泉洋
だいぶいい答えになってきたね。そういうことね。
-田中さんは?
田中圭
俳優って、与えられた仕事をこなすものじゃないですか。なので、生まれ変わったらゼロから作る作家、作曲家、造形家になりたいです。だからまぁ、レオナルドですかね。
大泉洋
ダ・ヴィンチ?
田中圭
ダ・ヴィンチ。
大泉洋
レオナルドって呼んでるの?
田中圭
基本、レオって呼んでます。
大泉洋
ダ・ヴィンチのことを?でもそれはすごいやね。あんな絵が描けたら楽しいやね。
田中圭
僕だったらもうちょっとモナリザのホクロを多くします。
あ、作品の世界観が変わるからこの話は止めましょう(笑)
-伊藤さんは?
伊藤沙莉
私、すごい悩んだんですけど、ほんとにつまんないんですけど、ほんとに自分、どうしてもほんとに頭を抱えるぐらい、家族が好きなんですよ。
これまで出会った人もそうだし、人生1回じゃ過ごす時間が足りなくて、なんとなく一生を考えたときに、どうしても時間がもっとあったらいいのにとか、そういうことをたくさんたくさん考えちゃって、「あ、あの人に会えてない」とか、もっと時間があったらなって常に思っています。
なので、もう1回今の人生をやってやっと満足するのかなって。
大泉洋
もう1回、自分をやりたいってこと?
伊藤沙莉
周りが絶対に変わっていない状態でもう1回やりたい。
柴咲コウ
まだこれからの人生も長いんじゃない?
大泉洋
周りも変わってないの?
伊藤沙莉
周りが変わっちゃったらもう1回自分をやる意味がなくなっちゃう。
大泉洋
じゃぁ、ある時期が来たらまた俺が出てくるんだ?
伊藤沙莉
はい、28歳になったらまたカチンコで反応しています(笑)
大泉洋
それでまた笑いを堪えてんの?
伊藤沙莉
そう(笑)
大泉洋
生まれ変わったら慣れててほしいなぁ。
柴咲コウ
素敵ですね。自分で自分に満足ができて、周りの人にも感謝できているからそう思えるんでしょうね。
伊藤沙莉
ありがとうございます。そうですね、周りが好きすぎるっていうのはあるかもしれません。
大泉洋
でも嫌いな人ももう1回来るんだよ?
伊藤沙莉
そうですね。でも次は良いところを探そっかなみたいな。せめて。
大泉洋
そっか、それもいいのか。
-目黒さんは?
目黒蓮(Snow Man)
僕は生まれ変わったら漁師さんになりたいです。
でも漁師さんのことを調べれば調べるほど、この職業は命の危険があるなって思ったんです。自然を相手にして命の危険がある漁師さんの凄さを調べれば調べるほど感じてしまって、でも自然には関わりたい。なので、農家さんになって、農家をしながらたまに釣りに行くぐらいの人になりたいです。
大泉洋
どうですか?この答え!
柴咲コウ
今からでもどうですか?
目黒蓮(Snow Man)
そうなんですよ。今からでも計画しているぐらい、憧れがあって。
大泉洋
でも、漁師に憧れている人が、最終的には、たまに釣れればいい?
伊藤沙莉
ハハハハ!(爆笑)
大泉洋
ぜんぜん信念が無いじゃない?
目黒蓮(Snow Man)
でもそれぐらい漁師さんってすごい。僕がなりたいって思っても簡単になれるものじゃないんだなって現実を。
大泉洋
だったらもう釣りは諦めてもらいたい。農家さんになってたまに釣りに行くんですよ?
目黒蓮(Snow Man)
っていう人生を送りたいなって思います。
大泉洋
バカじゃないのかなって思うんですよ。
(目黒蓮のモノマネしながら)「漁師になりたい。でも調べたら命がけで怖いなぁ。なら農家。でもたまには釣りたいなぁ。それぐらいにしよっかな。」
そんな考えですよ。目黒蓮。夢の下げ方が極端でしょ。
目黒蓮(Snow Man)
なんかそういう自然に関わる人生に生まれ変わりたいですね。
大泉洋
自然にね。
-有村さんは?
有村架純
私もお仕事をさせていただいていて、新しい台本をいただく度に、脚本を書ける方ってほんとにすごいなって思うんです。
なので、文才がある方に憧れます。
大泉洋
生まれ変わったら文才がある人になりたいと。
田中圭
レオナルドっすね。
大泉洋
レオナルドは文才もあるんですか?
田中圭
レオナルドはもう世界的な天才ですから。
大泉洋
ほう。レオナルドになりたい人が2人ってことね。
そして動物になりたい人が2人。葉っぱになりたい人が1人。もう一回自分っていうのが1人、たまに釣るやつっていうのが1人。
-じゃぁ、大泉さんは?
大泉洋
葉っぱはヤだなぁ。葉っぱって、なんとなくアソコを隠すものってイメージがありません?
菊池日菜子
??
大泉洋
昔は葉っぱでアソコを隠してましたよね?監督。
廣木隆一監督
貝で隠すのもあります。
大泉洋
ハッハッハッ!!(爆笑)
武田久美子?我々世代はね、写真集でホタテで隠すと。
そう考えると私はホタテになりたいかな。葉っぱよりかはね。
ホタテならね、まだ女性が使ってくれるかもしれない。
-ほんとにそれでいいんですか?
大泉洋
ダメに決まってるじゃない!
(記者のみなさん)書かないでくださいよ!
なんでしょうね。レオナルドもいいね。文才がある人もいいな。でもたまに釣る人にはなりたくないなぁ。
鷲はカッコよかったですね。
田中圭
なんで人の(案の)中から選ぼうとしているんですか?
大泉洋
(笑)
そしたらやっぱり桁違いの大金持ちだったらなんでもいいかな・・・
いや、やっぱりホタテでいいです!!生まれ変わったらホタテの貝殻ということで。
ほんとにこういう映画じゃないですよ、皆さん。こういうどうでもいい話をしているけど、いい映画なんだから。
■最後にメッセージ
-最後に大泉洋さんから代表してメッセージをお願いします。
大泉洋
この舞台挨拶を最初から振り返って、大きく後悔しているわけでございますけども、これから観ていただく作品は、ほんとにヒューマンな心温まる作品でございますので、今日の舞台挨拶のことは一度忘れていただいて、まっさらな気持ちで観ていただいて、「あぁ、このシーンで伊藤沙莉は笑いを堪えている」とか、そういうことを忘れて観ていただけたらと思っております。
大好きな家族のすべてを失った男がいて、生まれ変わっても人を愛したいという女性がいて、その2つの愛が絶妙に絡み合ってくる映画です。
いろんな考え方がある映画で、観終わったあとに、いろんなお話をしたくなる映画だと思います。とても爽やかに涙を流す方もいるだろうし、終わったあとになんとも複雑な気持ちになる方もいると思います。そして観終わったあとにいろんな人とお話するのも楽しい映画だと思いますので、どうぞ大切な方と観に行って、観終わったら話をして素敵な1日になったらなと思います。どうぞ劇場で楽しんでください。ありがとうございました。
■フォトギャラリー
[写真・記事:三平准太郎]
映画『月の満ち欠け』
STORY
“もう一度逢いたい”と願う純粋な想いが、27年の時を超えて奇跡を起こす––
仕事も家庭も順調だった小山内堅(大泉洋)の日常は、愛する妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃のふたりを不慮の事故で同時に失ったことで一変。
深い悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男(目黒蓮)が訪ねてくる。事故に遭った日、小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたこと、そして彼女は、かつて自分が狂おしいほどに愛した“瑠璃”という女性(有村架純)の生まれ変わりだったのではないか、と告げる。
【愛し合っていた一組の夫婦】と、【許されざる恋に落ちた恋人たち】。
全く関係がないように思われたふたつの物語が、数十年の時を経てつながっていく。
それは「生まれ変わっても、あなたに逢いたい」という強い想いが起こした、あまりにも切なすぎる愛の奇跡だった̶̶。
主演:大泉洋
出演:有村架純 目黒蓮(Snow Man) 伊藤沙莉 / 田中圭 柴咲コウ
菊池日菜子 小山紗愛 阿部久令亜 尾杉麻友・寛一郎 波岡一喜 安藤玉恵 丘みつ子
原作:佐藤正午「月の満ち欠け」(岩波書店刊)
監督:廣木隆一
脚本:橋本裕志
音楽:FUKUSHIGE MARI
劇中曲:John Lennon「Woman」(ユニバーサル ミュージック)
製作:「月の満ち欠け」製作委員会
配給:松竹株式会社
©2022「月の満ち欠け」製作委員会
公式サイト:movies.shochiku.co.jp/tsuki-michikake/
公式Twitter:@eiga_tsukimichi
公式Instagram:@eiga_tsukimichi
12月2日(金)、あなたも真実の愛に涙する。
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