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『窓辺にて』完成報告イベント

稲垣吾郎「恋愛は本能的で無邪気に」映画『窓辺にて』完成報告イベント【詳報】

2022年10月11日、アンダーズ東京(虎ノ門ヒルズ)にて、映画『窓辺にて』完成報告イベントが行われ、稲垣吾郎、中村ゆり、玉城ティナ、今泉力哉監督が登壇。約1年前の撮影を振り返ると共に、それぞれの恋愛観について明かした。

本作は、ある悩みを持つ主人公・フリーライター市川茂巳を演じる稲垣吾郎に加え、市川の妻・紗衣 役に儚げな存在感で観客を魅了し続け、『母性』の公開が控える中村ゆり、高校生作家・久保留亜役に『ホリック xxxHOLiC』など多数の話題作に引っ張りだこの玉城ティナ、市川の友人でプロスポーツ選手の有坂正嗣役に今泉監督作の常連で『街の上で』で主演を務めた若葉竜也、有坂の妻・ゆきの役に幅広い役柄でキャラクターを演じ分ける『架空OL日記』の志田未来、そして紗衣と浮気している売れっ子小説家・荒川円役に『裸足で鳴らしてみせろ』の今後が期待される若手俳優の佐々木詩音が抜擢。個性的な俳優陣が今泉組に集結し、濃密でほろ苦い愛についての群像劇を繰り広げる。

舞台挨拶【詳細】レポート

『窓辺にて』完成報告イベント

今泉力哉監督/中村ゆり/稲垣吾郎/玉城ティナ

■最初のあいさつ

稲垣吾郎(市川茂巳/いちかわしげみ 役)
昨年の夏に撮影した映画なんですけど、ようやく完成して皆さんに披露できることを嬉しく思っております。
僕も試写で観ましたが、自分の満足のいく、今泉監督の繊細で美しい映画に仕上がりました。皆さんにも早くご覧いただきたいと思っております。

『窓辺にて』完成報告イベント

稲垣吾郎

中村ゆり(市川の妻・紗衣/さい 役)
この映画は群像劇でもあるんですけど、それぞれのキャラクターが少し不器用なところもあって、欠落したところもあるんだけれども、それを決して否定せずに大丈夫だよって寄り添ってくれるようなそういう温かさのある映画です。

『窓辺にて』完成報告イベント

中村ゆり

玉城ティナ(久保留亜/くぼるあ 役)
最近天気が悪かったので、今日は晴れて良かったなと思います。私も試写で観ましたが、ラブストーリーの多くはこの人とこの人が繋がるんだろうなと予想がついたりしますが、この『窓辺にて』は、それぞれのキャラクターが生きたセリフを話しているという印象を受けました。皆さんにほんとに早く観てほしいなと思っています。

『窓辺にて』完成報告イベント

玉城ティナ

今泉力哉監督
今日ここにいる3人を含めて、すべてのキャストやスタッフに恵まれた映画です。自分が脚本に書いたことが、俳優さんたちによって立ち上がっていき、とても気に入った映画になりました。是非楽しんでいただければと思います。

『窓辺にて』完成報告イベント

今泉力哉監督

■稲垣吾郎と今泉監督の出会い

-『窓辺にて』は今年の東京国際映画祭のコンペティション部門に出品することが決まりました。東京国際映画祭といえば、稲垣さんと今泉さんはご縁があるそうで。

稲垣吾郎
東京国際映画祭は、メンバーが出ている作品のために取材として行ったことはありましたが、2018年、阪本順治監督の『半世界』で初めて俳優として東京国際映画祭に参加しました。その時に今泉監督にお会いしました。

『窓辺にて』完成報告イベント

今泉力哉監督
同じ年に、私は『愛がなんだ』という映画で参加しました(コンペティション部門)。その時、もしかしたら僕の映画を稲垣さんが観てくれるんじゃないかと勝手ながら期待していました。

稲垣吾郎
そうですね。その時にご挨拶させていただきました。

-それから数年経って、一緒に映画を作ることになることは予想されていましたか?

稲垣吾郎
その後、僕が映画のコラムを書いている雑誌の企画でリモート対談させていただいたんです。

今泉力哉監督
オンラインですけど、ちゃんとお話させてもらったのはその時が初めてでした。

稲垣吾郎
途中で(監督側の)電波が悪くなって。

今泉力哉監督
初めてちゃんと話す場なのに、家の電波が悪くて、電波の状態が良いところを探して近くの公園まで移動したんです。その間、10分ぐらい待ってもらうことになりました(笑)

稲垣吾郎
後から監督から伺ったんですけど、その頃から実は僕を使ってくれる映画の企画が始まっていたそうで。

今泉力哉監督
プロデューサーとは企画は立ち上げていたんですけど、稲垣さんは知らずにいて、対談の中で(稲垣さんが)「僕を主演にするならどんな役を描いたりしますか?」という質問をされましたが、心の中で「今準備中なんだけどまた言えない・・・」と思いながら(笑)

稲垣吾郎
でもそれぐらい長い構想期間を経てこの映画が実現できたということですね。

『窓辺にて』完成報告イベント

■稲垣「監督は僕のことが好きなんだと思います」

-監督、本作が決まって初めて稲垣さんに会われた時の印象は?

今泉力哉監督
この映画の主人公は、喜怒哀楽が明確に出ないし、恋愛感情も乏しい。理解してくれない人にはちょっと理解できないようなキャラクターなので、それを稲垣さんはどう思うんだろう?って思っていたんですけど、衣裳合わせでお会いした時に、「あ、よく知っている感情です。わかりますよ。」って言ってくれたので、とても安心しました。

-試写を観た人からは、主人公のキャラクターと、稲垣さんの素のキャラクターが近いのでは?という意見がたくさんあります。

稲垣吾郎
ある程度、監督は僕をイメージして脚本を書かれたと思うんですけど、僕もとても不思議だったのは、「僕のことをなんでこんなにわかってるんだろう?」ってちょっとスピリチュアル体験っていう感じです。
世の中の人がイメージしている、いわゆるパブリックイメージの僕というよりも、僕の内省、心の内側を(監督は)わかっているなっていう印象を初めて脚本を読んだ時に持ちました。

『窓辺にて』完成報告イベント

今泉力哉監督
もちろん、(稲垣さんの内省までは)わかってはいないんですけど、いろんな作品を観たり、テレビでの姿を見て、稲垣さんってこういう人なんだろうって想像しただけなので、稲垣さんがそのように感じてくれてるとしたらとても嬉しいです。

稲垣吾郎
「自分ってこう思われてるんでしょ?」とか「自分ってこういうイメージなんでしょ」って勝手に決めつけるところが僕の中にあって、自分がこういうふうに演じていたつもりでも、結局素の自分が溢れ出てしまうものがあって、そこを監督が汲み取ってくれたのかと思うと、すごい嬉しいです。愛を感じます。

-なるほど。それだけ稲垣さんの真に迫った作品だと。

稲垣吾郎
そうです。たぶん、監督は僕のことが好きなんだと思います(笑)

今泉力哉監督
(笑)
脚本を書いている時も、稲垣吾郎さんの写真集や、語られている言葉も見ながらでした。

『窓辺にて』完成報告イベント

中村ゆり/稲垣吾郎/玉城ティナ

■現場で生まれるものがある

-今泉監督は稲垣さんのことが大好きだと。そして、役柄として稲垣さんのことが大好きな中村ゆりさん。一見クールにも見えつつ実は愛情があるのでは?というキャラクターの役作りは大変でしたか?

中村ゆり
稲垣さんとはほとんどお話する機会もなくクランクインしまして、でも対峙した時に、「こんなに心でお芝居をしてくださるんだ」というのが、妻の役としてすごく感じて、いろんな感情を引き出してくれたことが印象的でした。
で、お芝居をして現場で気付く感情が多くて、寂しかったんだなとか、こう言って欲しかったんだなとか。ほんとはその前に気づかないとダメなんですけど(笑)、でもそれぐらい新鮮な体験でした。

『窓辺にて』完成報告イベント

中村ゆり

稲垣吾郎
3日間の撮影期間で、でも長年連れ添っている夫婦を演じるというのが、これが僕たちのお仕事の面白いところなんですけどね。
シリアスなシーンが多かったので、あまりお話はできませんでしたけど、僕も中村さんにいろいろ引き出してもらって楽しかったです。

『窓辺にて』完成報告イベント

中村ゆり/稲垣吾郎

-クライマックスの長回しのシーンが印象的ですが、撮影はいかがでしたか?

中村ゆり
完成した映像を見て、これが今泉監督の狙いなんだなってわかりました。現場ではブーブー言ってたんですけどね(笑)「こんなに長いシーンはムリだよ」って(笑)

『窓辺にて』完成報告イベント

今泉力哉監督
中村さんがブーブー言ってたって、今知った(笑)
実はもともとは長回しするって決まってなくて、現場でのお2人の芝居を見て、これはいろんな角度からいろんな表情を撮るよりも、ほんとにひとつの時間で、すなわち、映画を観る人の時間とスクリーンの中の時間が一緒の方が伝わると思ったから長回しにしました。

稲垣吾郎
それは俳優にとって最高の言葉ですよね。

今泉力哉監督
もともと8分くらいのシーンが、結果的に12分になっていて、その分、2人の気持ちが膨らんでどこかに乗っているんだと思います。

■玉城ティナ「途中から面白くなっちゃってツボに入った」

-玉城さんの役どころも難しいところが多かったのでは?

玉城ティナ
私は稲垣さんとのシーンが多かったんですけど、撮影当時は24歳で、実年齢から離れた高校生役を演じるのは難しいかなって思ったんですけど、脚本を読んでいくと、どこか知っている感情、私も10代の頃の感じていたことが非常に多かったので、なんだか好き勝手やらせてもらいましたし、稲垣さんがそれを受け止めてくれていたのを現場で感じていました。

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玉城ティナ

稲垣吾郎
玉城さんとのシーンは大体が長いシーンでしたよね。

玉城ティナ
クランクインして最初の会話が「セリフ、(長くて)やばいですね」でした(笑)でもとても楽しかったですし、長回しだと緊張感はあるんですけど、その緊張感を自分なりに調整できるというのが楽しかったです。

稲垣吾郎
そうですね。舞台のように時間を役者側で制するというのもあるかもしれませんね。
ひとつの長いシーンをいろんな方向からのカメラで何度か撮るんだけど、その度に少しずつ違ってましたよね?

『窓辺にて』完成報告イベント

玉城ティナ
そうですね。ずっと同じことをやるというよりは、その時の間や感情で演じてました。

稲垣吾郎
毎回違ってましたよね?

玉城ティナ
毎回違いました?

稲垣吾郎
その時の自分の気持に反応しているというか。

玉城ティナ
でもなんか再現性が無いのかもしれない(笑)

稲垣吾郎
そうかもしれませんね(笑)

『窓辺にて』完成報告イベント

今泉力哉監督
2人の反応で新たな感情が生まれたら、毎回芝居は変わるべきなので、決して再現性が無いというわけではありません。
あと、撮る側としても、現場で新たに生まれたものは取り入れていきたいです。

稲垣吾郎
トランプをやるシーンが面白かったですよね。

玉城ティナ
詳しくは言えないですけど、ババ抜きをしながらずっと会話をしているシーンですね。

稲垣吾郎
その会話が毎回変わるんだよね。ジョーカーがどっちにいくかとかで。

玉城ティナ
トランプにも集中しながらセリフを言うっていのが、途中から面白くなっちゃって、ツボに入った記憶があります。

稲垣吾郎
笑ってましたよね。
監督としては美味しいシーンを撮れましたよね。

今泉力哉監督
あれは何が面白いのか周りはわかってませんでした(笑)

玉城ティナ
なんか変な状態になってました。

『窓辺にて』完成報告イベント

■「理解なんてされない方がいいよ」

-印象的なセリフが随所にありますが、皆さんはいかがですか?

稲垣吾郎
まるで文学のような繊細なセリフがたくさんある作品ですが、その中で僕が印象に残ったのは「理解なんてされない方がいいよ」というセリフ。そこはわかるなって思いました。
こんな(芸能の)仕事をしていると、いろんな期待をされたりとか、時にはそれがプレッシャーになったり、僕もこの世界で30年くらいやっているので、そこはちょっと共感できるなって思います。

『窓辺にて』完成報告イベント

今泉力哉監督
市川茂巳の感情として書いたセリフなんですが、現場で稲垣さんがそのセリフを言ったのを聞いた時に、どうしても僕の中で、SMAPの活動だったり、今までの芸能活動を含めて、絶対に僕が知る由もないような期待や信頼が稲垣さんの肩に、とんでもなくあっただろうなと思ったので、すごいゾワゾワしながら現場にいました。市川茂巳の言葉だけど、稲垣さんが言うことで、現場がこんな空気になるんだって思いました。

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今泉力哉監督

稲垣吾郎
その先のことも考えますよね。やっぱり理解し合った方がいいし、信頼し合った方がいいし、今後の自分にとっても深いセリフだなと刺さりました。

『窓辺にて』完成報告イベント

-中村さんは?

中村ゆり
市川茂巳の「悩んでるんだったら身体を動かしなよ」というセリフです。走っているのにいろんなことを考えてしまって、更に悩んでいる自分に気付くというシーン。これがすごいわかるなって思いました。私は、ヨガをやっているんですけど、雑念しかない時があるんです(笑)

『窓辺にて』完成報告イベント

-玉城さんは?

玉城ティナ
留亜の「人生には、手に入れる、手放すってことしか無いと思うんです」っていうセリフ。それは私自身として理解できるし、それを17歳の留亜が言っているというのも、すごくわかるなと思いました。
なにか一つが切れたら、なにか新しいものが結ばれていくというのは、常日頃私も思っていることなので、印象に残っているセリフです。

『窓辺にて』完成報告イベント

■それぞれの恋愛観は?

稲垣吾郎
自然な成り行きに任せることが基本ですよね。来る自分の感情を拒まないというか、本能的で考えないように思われるかもしれないですけど、恋愛に対しては無邪気かもしれないです。

『窓辺にて』完成報告イベント

-恋愛は無邪気?

稲垣吾郎
そうですねぇ。。。でもこれが(ニュースの)見出しになったらイヤだな(笑)
僕は今年で49歳になるので、そろそろね、最後の恋をね・・・。あ、それもイヤだな(笑)

『窓辺にて』完成報告イベント

-恋愛観について茂巳と重なる部分はありますか?

稲垣吾郎
すごくあります。さっき本能的にとか無邪気にとか言いましたけど、やっぱり相手がいることなので、茂巳さんのように、自分の妻が浮気していても、遠慮してしまったり冷静になったりすることはあると思います。自分もそうなってしまうかもしれないし、共感できる部分はあります。
あぁ、このくだりは緊張する(笑)監督、「最後の恋」ってワードはダメですか?

今泉力哉監督
いや、毎回最後の恋だと思っているけど、結果次もあるかもってことでいいのでは?(笑)

稲垣吾郎
そうですね。監督にフォローしていただいて助かりました(笑)

-中村さんは?

中村ゆり
やっぱり理屈じゃないと思いますし、私は好きって思ったら、歯ブラシもタオルも共有できます。

『窓辺にて』完成報告イベント

稲垣吾郎
あ、そうですか?

-稲垣さん、それは「俺は違う」ってことですか?

稲垣吾郎
まぁ、歯ブラシは2つ買えば(笑)

『窓辺にて』完成報告イベント

今泉力哉監督
歯ブラシ共有は相当だと思いますね(笑)

-玉城さんは歯ブラシ共有できますか?

玉城ティナ
まったく無しってことではないけど、自分からそうすることは無いと思います(笑)

中村ゆり
それはちょっと愛が足らない(笑)

-玉城さんの恋愛観は?

玉城ティナ
こんなにたくさんの人が地球上に生きているのに、好き同士になるってとてもレアなことじゃないですか。
だからそうなったら楽しめばいいかなって思います。

『窓辺にて』完成報告イベント

-監督の恋愛観は?

今泉力哉監督
玉城さんの話に関連しますが、たとえば芸能の方で、ファンが10万人、100万人とかいる人は、100万人から好きって思われている状態じゃないですか。言葉は悪いですが、選べる立場にいる中で、1対1の恋をするという、芸能人の恋を話を昔書いたことがあって、100万人から好かれていても、自分の恋はうまくいってないとか、お互いの2人が好き同士でうまくいくってなかなか無いことかもしれません。

-今のお話、稲垣さんならわかりますか?

稲垣吾郎
えっ?さっきの自分の言ったことを反省していて、今何も聞いてなかった(笑)

-100万人のファンがいて、自分が選べる立場だったらどうだろう?というお話です。

稲垣吾郎
僕はその立場じゃないですよ。100万人のファンがいても全員が僕のことを愛してくれるかどうかわからないし。意外と地味なものですよ。

今泉力哉監督
自分が好きになった人と付き合いたいんだとしたら、違うかもしれないですしね。

稲垣吾郎
そうですよ。そういう“最後の恋”を求めて(笑)

『窓辺にて』完成報告イベント

■最後にメッセージ

稲垣吾郎
映画『窓辺にて』、完成しました。この映画にはいろんな登場人物がいて、言葉にできないいろんな感情が溢れている映画なので、観る人が、なにか自分に共感できるものがあればそれを楽しんでいただければなと思っております。
11月4日、劇場公開となります。一人でも多くの方に劇場に来ていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

『窓辺にて』完成報告イベント

『窓辺にて』完成報告イベント

『窓辺にて』完成報告イベント

今泉力哉監督/中村ゆり/稲垣吾郎/玉城ティナ


会場のアンダーズ東京(虎ノ門ヒルズ森タワー51階)からの富士山(手前の高層ビルは、六本木ヒルズ森タワー)

『窓辺にて』完成報告イベント

アンダーズ東京(虎ノ門ヒルズ森タワー51階)からの富士山(手前に六本木ヒルズ 森タワー)

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■フォトギャラリー

[写真・記事:三平准太郎]

映画『窓辺にて』

INTRODUCTION
次々と話題作を連発する稀代の映画監督・今泉力哉。今泉監督と言えば、一筋縄ではいかない繊細な恋人たちの心の機微を描き、その恋愛観が熱烈に支持されてきた。今泉監督が描くオリジナルラブストーリーには定評があり、あらゆる映画ファンが心待ちにしている。17作目となる完全オリジナル作品『窓辺にて』は、今泉組に初参加となる、数々の映画やドラマなどで唯一無二の存在感を放ち観客を魅了し続ける稲垣吾郎を迎え、今泉ワールドの特徴でもある<等身大の恋愛模様>に加え、これまで以上に<好きという感情そのもの>について深く掘り下げた、美くてちょっぴり可笑しい大人のラブストーリーとなった。

さらに共演するのは、稲垣演じる妻についてある悩みを持つ主人公・フリーライター市川茂巳に加え、市川の妻・紗衣役に儚げな存在感で観客を魅了し続け、『母性』の公開が控える中村ゆり、高校生作家・久保留亜役に『ホリックxxxHOLiC』など多数の話題作に引っ張りだこの玉城ティナ、市川の友人でプロスポーツ選手の有坂正嗣役に今泉監督作の常連で『街の上で』で主演を務めた若葉竜也、有坂の妻・ゆきの役に幅広い役柄でキャラクターを演じ分ける『架空OL日記』の志田未来、そして紗衣と浮気している売れっ子小説家・荒川円役に『裸足で鳴らしてみせろ』の今後が期待される若手俳優の佐々木詩音が抜擢された。個性的な俳優陣が今泉組に集結し、濃密でほろ苦い愛についての群像劇を繰り広げます。
さらに、映画『空のレストラン』の主題歌などを担当したスカートが主題歌を手掛け、ノスタルジー溢れる温かなポップスが鑑賞後感を特別なものにしてくれます。劇伴は、抒情派エレクトロ・ダブ・バンドの、あらかじめ決められた恋人たちへの池永正二が担当します。

【あらすじ】
フリーライターの市川茂巳(稲垣吾郎)は、編集者である妻・紗衣が担当している売れっ子小説家と浮気しているのを知っている。しかし、それを妻には言えずにいた。また、浮気を知った時に自分の中に芽生えたある感情についても悩んでいた。
ある日、とある文学賞の授賞式で出会った女子高生作家・久保留亜の受賞作「ラ・フランス」の内容に惹かれた市川は、久保にその小説にはモデルがいるのかと尋ねる。いるのであれば会わせてほしい、と・・・。

 

出演:稲垣吾郎、中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也、志田未来、佐々木詩音
音楽:池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
主題歌:スカート「窓辺にて」(ポニーキャニオン/IRORI Records)
監督・脚本:今泉力哉
配給:東京テアトル
撮影:2021年7月、都内近郊にて撮影
©2022「窓辺にて」製作委員会
公式サイト:https://madobenite.com/

2022年11月4日(金)全国ロードショー

窓辺にて

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