グリーンバレット

【阪元裕吾監督×伊能昌幸インタビュー】皆さんが好きな子を探しに来て!映画『グリーンバレット』

映画『グリーンバレット』(8/26公開)。前作『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』に続き、国岡を演じる伊能昌幸と、独特の感性でアクション映画を描く注目の新鋭・阪元裕吾監督に、本作の見どころを聞いた(読者プレゼントあり)。

阪元裕吾監督×伊能昌幸 インタビュー

グリーンバレット

阪元裕吾監督/伊能昌幸

■国岡がいちばんまとも?

-本作『グリーンバレット』制作のきっかけは?

阪元裕吾監督
昨年8月頃、ミスマガ6人で映画という企画があり、そこに“国岡”を組み合わせてみるということで決まりました。
6人をどう描くかは僕が自由に書きました。

-本作はミスマガ6人が演じるキャラ含めて個性に富んだ登場人物がたくさん登場して、なんなら国岡がいちばんまともに見えるくらいの印象を持ちましたが、台本を最初に読んだ時の印象は?

伊能昌幸
前作の国岡は人の面倒なんかみないキャラだったはずなので、ぜんぜん違うなと思いました。
でも、役としてはこの6人の受け皿になればいいので、そこを意識して演じました。国岡がいちばんまともに見えたというのはそこだと思います。

-ミスマガ6人への演出は?

阪元裕吾監督
もちろん実銃じゃないですけど、(火薬で発火する)空砲の銃を撃ってもらったり、アクション稽古してもらったりして、エジェクトじゃなくてなるべく肌でアクションを感じてもらえるようにしました。山の撮影では、ほんとに銃声がパンパンと鳴り響いてました。
6日間の合宿という設定でしたが、実際の撮影中もシェアハウスで6人で一緒に過ごしてもらって、お互いを補ってもらうようにしました。

-アクション監督・坂口茉琴さんの役割は?

阪元裕吾監督
6人にアクションを嫌いになってほしくなかったので、なるべく同じ目線で指導してくれる方ということで、女性で6人と年齢が近い彼女にお願いしました。
森の中での殺陣のシーンも彼女に指導していただきました。
6人それぞれのキャラクターに合わせたアクションをこだわってますので、そこも見どころとして楽しんでいただければと思います。

グリーンバレット

阪元裕吾監督/伊能昌幸

■伊能昌幸×ミスマガ6人

-伊能さんはミスマガ6人との共演はいかがでしたか?

伊能昌幸
もともと仲の良い6人がそのまま現場に来ているからか、初日からあまり緊張している様子がなくて、そこは僕は安心しました。緊張している人×6人だと、僕も緊張しちゃうと思うので。

-すでに仲が出来上がっている6人に、伊能さんはどう入っていかれましたか?

伊能昌幸
入り口はあんまり覚えていないんですよね(笑)
一番最初に話したのが、最初のシーンの撮影で、カットがかかる度に世間話したりして、それが積み重なっていって、いつの間にか仲良くなって普通にしゃべるようになってました。

-では撮影現場全体の雰囲気は?

伊能昌幸
ほんとにのんびりしていて、そして合宿!という雰囲気でした。

-前作に続き、伊能さんの格闘シーンが大きな見どころですが、この殺陣の内容はどうやって決まっていくのでしょうか?

伊能昌幸
基本的には坂口茉琴さんのチームが予め用意してくれています。“国岡”のキャラを考えてたまに僕から部分的な提案することはありますが。

グリーンバレット

伊能昌幸

■こだわったガンアクションの描写

-本作はいろんな銃が登場して、ガンマニアにとっても見どころだと思いますが、そのあたりのこだわりは?

伊能昌幸
銃の種類については、僕のこだわりで好きにやらせていただきました。
たとえば(ティザービジュアルの)国岡が右手に持っている自動小銃は「FN SCAR(スカー)」で、左手に持っているのはS&W(スミス&ウェッソン) M&Pに光学サイトを付けたものです。やっぱり銃を登場させるからにはガンマニア受けしたいので、定番から外したところはあります。
合宿で6人が使っている銃は自衛隊でも使われているモデルなんですが、元々殺し屋やっているヤツらは自身の好みの銃を使っているという設定でモデルを選びました。

阪元裕吾監督
元々、FN SCARは使う予定はなくて、脚本上も拳銃だったんだけど、(伊能さんが)FN SCARを使いたいというので(笑)
***以下ネタバレ注意***





あと、終盤にフルオートショットガンが出てくるんですけど、これは殺し屋だからって射撃がうまくなければならないってことはないよって優しい物語にしたかったからです(笑)これは、鹿目梨沙(かのめ りさ/演:大島璃乃)のことですが、有名な殺し屋の父からずっと「的に当てろ」と言われ続けてきた彼女が、克服というか、手段を変えて自分のやりやすい道を見つけるという話がひとつの軸として本作にあります。





***ネタバレ注意ここまで***

-ガンアクションでの銃の構え方について、詳しい人が見ても耐えうるようにどう配慮されたんでしょうか?

伊能昌幸
細かくはガンエフェクト担当の方が指導されてましたが、ただ、ミリタリーの情報ってすごいスピードで変わっていくそうで、いろんな人がいろんな新しいことを言い出すから、ほんとうのガンマニアから見てどうなのか?というのは微妙な点もありますけど、軍隊でもなく、警察でもなく、殺し屋なので自分が使いやすければOKというのが根底にあります。

阪元裕吾監督
6人はプロじゃなく、今日はじめて銃を持ちましたという子たちなので、東雲唯(演:辻優衣)の変わった持ち方もキャラクターとしては合っています。

グリーンバレット

阪元裕吾監督/伊能昌幸

■阪元監督作品は「青春アクションムービー」

-伊能さんは阪元監督の作品に多く出演されていますが、伊能さんが思う阪元監督作品の魅力は?

伊能昌幸
サービス精神に溢れているところです。独りよがりではない。エンタメって「面白いですよね?」という感覚って必要だと思うんです。もし作り手の独りよがりな「これが面白いんだ」だけだと、伝わらないとつまんなくなっちゃうので。
そこはある程度お客さんに合わせていかないといけない部分ですし、阪元監督の作品は、日本映画のアクションジャンルの中では珍しい存在だと思います。僕は洋画が好きでよく観るんですが、娯楽度の観点では洋画っぽい雰囲気もありますし、エンタメ映画として楽しむために映画館に行って、楽しんで帰ることができる作品になっている。

-殺しまくるのに残酷さはあまり感じませんしね(笑)

阪元裕吾監督
まぁ、青春アクションムービーですから(笑)

-阪元監督の今後の構想は?

阪元裕吾監督
この『グリーンバレット』を撮り終わって思ったんですが、理想を言えば、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズと「殺し屋国岡」シリーズを交互に撮りながら一生を過ごすことですね(笑)
その間に面白いと思ったMVやドラマはやりたいですけどね。

-逆に阪元監督から見た伊能さんの魅力は?

阪元裕吾監督
サモ・ハン・キンポー、ジャッキー・チェン、ユン・ピョウの3人が好きなんですが、伊能さんは冷淡でもなく、温度があるようでないような、そういう絶妙な雰囲気を出せて、ちゃんとアクションができるところです。
日本では主役級のスター的な俳優さんには、アクションされる方はいますが、演技派、いわゆるバイプレーヤーな俳優さんが、アクションに挑戦して観客を魅了するような機会は少ないです。
たとえば、『キングスマン』のコリン・ファースのように、一見アクションができなさそうな演技派俳優で実はアクションできるという人がもっと出てくれば、日本のジャンル映画市場が面白くなると思うんです。伊能さんは、日本ではまだ空いているそういう枠を埋めている方です。

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阪元裕吾監督/伊能昌幸

■伊能「“なんか物騒なことをやる奴”というイメージを定着させたい」

-伊能さんの普段のトレーニングルーティンがあれば教えてください。

伊能昌幸
筋トレと早歩きの散歩です。実は早歩きがいちばん痩せるんです。起きがけに水だけ飲んで1時間弱の散歩をしたりします。

-格闘技を始められたのは?

伊能昌幸
祖父がプロボクサーだったこともありますが、小・中学生の時バスケ部にいたんですが、弱小部で練習も週3くらいなのと、学校の体育館をバレー部が占拠してるからチャリで15分以上かけた、しかも坂の上にある体育館まで行くのが途中でイヤになったんです。そういう時、中2の頃ですが、家の近くにボクシングジムがあったので、部活の代わりにこちらに通うようになったのがきっかけです。

-先ほど洋画を良く観るとおっしゃってましたが、『スターウォーズ』シリーズもお好きだとか?

伊能昌幸
はい。どこが好きかと説明するのは難しいんですが(笑)、「アメリカには神話は無いけど『スターウォーズ』がある」という言葉がありますが、これは本当で、この言葉に集約されると思っています。
ちなみに、エピソード7・8・9も好きだとずっと発信しています(笑)

グリーンバレット

伊能昌幸

-その他好きな作品はありますか?

伊能昌幸
『トップガン』と、あと、アダム・サンドラー主演のNetflix映画『HUSTLE/ハッスル』です。僕は、格闘アクションだけでなく、こういうスポ根ものも好きなんです(笑)

-俳優としての今後の抱負はありますか?

伊能昌幸
あまり具体的な目標や抱負は持たないタイプなんです。僕は会社を1ヶ月で辞めて、フリーターもニートも経験して、気づいたら東京で、駆け出しですけど俳優の仕事を始められているので、人生の先は読めないよねというのが前提にあって、特に先のことは考えないようにしているんです。
ただ、俳優としては「なんか物騒なことをやる奴」というイメージは付いてほしいですね。日本ではカメレオン俳優が崇拝されていて、何でもできなきゃみたいなところがありますが、じゃぁ、シルベスター・スタローンや、アーノルド・シュワルツェネッガーはどうなの?って考えた時に、彼らは興行収入の点でも映画界にすごい貢献していて世界的スター。そういう彼らの方が実績としてはワールド・スタンダードだという見方ができると思うんです。ジェイソン・ステイサムも、闘うスキンヘッドというイメージがある。
僕はやっぱりこれらが王道だと思うので、「いっつもこの人は同じことやってんな」って言われつつも、でもお客さんは観に来てくれる。これがベスト・オブ・ベストだと僕は思います。
なので、この仕事を始めた以上は、一番好きなその形にはなりたいとは思います。

グリーンバレット

サメ!?のポーズ

■キャラクターを愛してほしい

-劇中、阪元監督も登場するシーンで「国岡のアクリルキーホルダー」が登場しますが、これは例えばグッズ販売の予定は?

阪元裕吾監督
そのつもりです(笑)デザインは変わると思いますが。

-『グリーンバレット』の意味は?

阪元裕吾監督
“青二才”という意味があります。物語とどう繋がるかは、是非作品をご覧になって確認してください。

-この「最後の晩餐」のようなティザービジュアルにはどういう意味が?

阪元裕吾監督
意味は無いですね(笑)
『エクスペンダブルズ2』のメインビジュアルを多少意識している程度です。そもそも『グリーンバレット』は『エクスペンダブルズ』のオマージュ作品でもあるので。

伊能昌幸
僕は“意味がない”というのが好きですね(笑)見たまんまで特に隠された裏の意味はないのが好き。

-最後にお二人それぞれから、本作をご覧になる方へ、見どころ含めたPRメッセージをお願いします。

伊能昌幸
国岡らしいことを言いますと、もちろんこの6人がどうなるか?という話ではありますが、国岡もずっと出ているので、先に是非前作『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』を観てからこの『グリーンバレット』を観ていただけると嬉しいですね。
国岡という人物のキャラクターを知っている人が観たら、「国岡はどうなっていくのか?」と、なかなか感慨深いラストになっていると思います。前作と今作とで、国岡がやっていることがぜんぜん違いますし。

阪元裕吾監督
このポスタービジュアルに写っているキャラクター全員が観る人の心に残る作品になっています。キャラクターを愛していただき、また会いたいと思っていただけるようにという気持ちで作品を作っております。そうなれば、また次の作品に登場するかもしれませんし、是非、皆さんが好きな子を探しに来てほしいです。

グリーンバレット

阪元裕吾監督/伊能昌幸

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※チェキプリンタでその場で出力したもので写真はすべて同じですが、サインはそれぞれに書いていただきましたので、メッセージの内容、書き方、インクにじみなどの違いがあります。ご当選した場合でも、チェキをお選びいただくことはできませんので予めご了承ください。

■フォトギャラリー

[写真・記事:三平准太郎]

▼ミスマガジン キャラクターポスター

阪元裕吾(さかもと ゆうご)監督 プロフィール
1996年1月18日 京都府出身。
国内外の映画祭で賞を受賞、日本映画界の新星として今最も注目されている。
20歳で発表した殺人を趣味にするカップルを描いた『ベー。』にはじまり、サイコ殺人鬼と凶暴兄弟の対決を描いたウルトラバイオレンス映画『ハングマンズ・ノット』、パン屋を舞台にした短編ブラックコメディ『ぱん。』(辻凪子と共同監督)等 大学在学中から圧倒的な暴力描写で自主映画界を席巻。商業デビュー作となった『ファミリー☆ウォーズ』は実際に起こった事件からインスパイアされたオリジナル・バイオレンス作品。近年は、バイオレンス路線からフェイクドキュメンタリータッチでフリーの殺し屋たちの生き方を描いた『最強殺し屋伝説国岡』や、女子二人の殺し屋が共同生活をしながら、ゆるい日常と圧倒的なアクションの緩急にリピーターが続出した『ベイビーわるきゅーれ』など、
独自の世界観を拡張し続けている。

伊能昌幸(いのうまさゆき)プロフィール
1995年10月18日 熊本県出身。
特技:アクション、ボクシング10年、キックボクシング、太道、ムエタイ、柔術
京都造形芸術大学映画学科制作コース卒業。
出演作に、『ベー。』(16)『スロータージャップ』(17)『ファミリー☆ウォーズ』(18)『最強殺し屋伝説国岡』(18)『ある用務員』(21)など阪元監督作品出演が多く、欠かせない俳優となっている。
・板尾創路 Itsuji Itao /浜辺悠仁
1963年7月18日 大阪府出身
大阪NSC4期生。1987年、ほんこんと蔵野・板尾(現130R)を結成。「4時ですよ~だ」(MBS)や「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)などに出演して人気を博した。俳優としては『ナイン・ソウルズ』『空中庭園』『大日本人』『愛のむきだし』『空気人形』など映画に多数出演。また映画監督しては「板尾創路の脱獄王」『月光ノ仮面」『火花」などがある。

映画『グリーンバレット 最強殺し屋伝説国岡[合宿編]』

INTRODUCTION
グリーンバレット、堂々完成。
コイツら、全員めんどくせぇ!!
2021年、殺し屋の日常を描いたモキュメンタリ―映画が映画ファンを騒つかせた。
それは『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』。
監督は、『ベイビーわるきゅーれ』でも話題が話題を呼び、
異例のロングラン上映や特集上映が組まれた阪元裕吾。
その新鋭・阪元が取り組んだのは、
【孤高の殺し屋国岡×ミスマガジン2021の6人】という悪魔合体的な企画。
『グリーンバレット』。
最強殺し屋伝説国岡合宿編ともいうべき本作は新境地を切り拓く!
映画を観るものの初期衝動をくすぐることは間違いなし!
‘ゆるツヨ’の阪元メソッド全開でお届けする
この夏最高のエンターテインメント作品
8/26(金)、合宿開始!

STORY
プロの殺し屋を目指す山田ふみか(和泉芳怜)、今井美香(山岡雅弥) 、神里はるか(天野きき) 、東雲唯(辻 優衣)、鹿目梨紗(大島璃乃)、沖田響(内藤花恋)の6人は、京都最強の殺し屋・国岡(伊能昌幸)がインストラクターを務める訓練合宿に参加することに。
だが個性炸裂する女子6人は早くも破綻をきたし、国岡でも全くコントロールができない。ストレスがピークに達した時、ある事故が暴発。それは‘フォックスハンター’という凶暴かつ最悪な殺し屋集団を合宿所へ向かわせる結果に。果たして国岡は、新人女子6人と共に生き残ることができるのか!?

出演:和泉芳怜 山岡雅弥 天野きき 辻優衣 大島璃乃 内藤花恋 伊能昌幸 松本卓也 大坂健太 沢口愛華(特別出演) 碕理人 中村龍介/板尾創路
主題歌「エンドロール」/挿入歌「コマンドバトル!」:東京初期衝動(チェリーヴァージン・レコード)
監督・脚本:阪元裕吾
アクション監督:坂口茉琴
美術・装飾:岩崎未来ガンエフェクト:遊佐和寿
CG:松野友喜人
制作:新関収一
制作プロダクション:シャイカー
協力:講談社ミスマガジン事務局
宣伝:ウフル、ブラウニー
製作・著作:キングレコード
配給:ラビットハウス
©2022「グリーンバレット」製作委員会
公式サイト:greenbullet.jp
公式Twitter:@kunioka_movie

8月26日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー

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ティザービジュアル

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