【鈴木愛理インタビュー&撮り下ろしフォト】なぜ自分が音楽を続けるのかブレないように。
2月2日に3rdアルバム「26/27」を発売。26歳と27歳の自身を詰め込んだという鈴木愛理に、「前代未聞のことがしたかった」というファンと共に作る写真集への想い、そして「第二輝き期」とするこれからの4年間の抱負について伺った。
話を伺ったのは、3月21日、代々木第一体育館で行われた「第34回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 SPRING/SUMMER」にて。鈴木愛理は、「ワークマンPro ~TOKYO GATEN COLLECTION~」と「badmood」の2つのステージでランウェイを歩いた。
鈴木愛理 インタビュー
-今日のランウェイを歩いた感想とファッションのポイントについて教えてください
鈴木愛理
ランウェイは、土屋アンナさんの次に歩かせていただいて、初めてのこともありとても緊張したんですけど、「ついてこい!」という力強さに私も「ついていきます!」という気持ちで歩かせていただきました。
ワークマンProさんのステージは以前にもお世話になったことがあって、前回は可愛らしい感じの服装でしたが、今回はカジュアルな装いで新鮮な気持ちで歩きました。
-しかもそのあとは武尊さんですよね。
鈴木愛理
そうなんです。個性様々なランウェイでした。
■「ハートはお手上げ」
-TVアニメ「かぐや様は告らせたい」(第3期、2022年4月~)のエンディング曲「ハートはお手上げ」でのソロのアニソンデビュー、おめでとうございます!この曲についてお話聞かせてください。
鈴木愛理
ありがとうございます!「かぐや様は告らせたい」の今までのエンディングはバラード調のものが多かったんですが、今回はとてもポップで可愛らしくて、みんなで盛り上がれるような楽曲が出来上がりました。作品をご覧になる方が「あ~、僕たちもハートがお手上げだ~」って思ってもらえるような時間になるといいなと思っています。
-アニメの内容にもピッタリな楽曲になっているということですね。
鈴木愛理
はい!
-鈴木さんはアニメがお好きだと伺ってますが、最近のお気入りの作品は?
鈴木愛理
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は映画館に観に行って大号泣でした。今期のテレビアニメでは、「その着せ替え人形は恋をする(そのビスク・ドールはこいをする)」をガッツリ観てました。私はラブコメが好きみたいです。
-先ほどの「かぐや様は告らせたい」にちなんだ質問ですが、愛理さんは、告白する、告白されたい、どちら派ですか?
鈴木愛理
やっぱり女の子は告白されたいですよね(笑)
このテーマは、いろんな現場でスタッフさんとも討論することがよくあります。私の世代は、男性がしてくれるものだっていうイメージがありましたけど、最近の恋愛リアリティーショーを見ていると、私たちより若い世代は女の子の方から告白していったりするから、時代は変わったのかなと感じています。
■20周年記念写真集はファンと共に。
-インスタグラムで「20周年を記念した写真集の発売が決定しました」と告知されていました。この写真集は、愛理マニア(=鈴木愛理ファン)の方から編集アシスタントを募るなどこれまでにない企画を考えられているそうですが、その想いについて教えてください。
鈴木愛理
ファンの皆さんは私にとってとても大事な存在で、そのファンの皆さんに20周年というタイミングで恩返しという形で一緒に作れるものがないかなと思っています。ライブなどはなかなか今までどおりにはできませんし、直接お会いしてお話するというのもパーティションがあったりする中で、心の距離的に何かを一緒に作ったということをしたいなと思って、今回の企画書を私自身が熱量込めて書いて提案しました。
-その熱量はインスタライブも拝見して感じてました。
鈴木愛理
ありがとうございます。こういったことは、できないと思う人が多いかもしれませんが、私のファンなら大丈夫という信頼がありますし、鈴木愛理チームだからこそできることだなという自負もあったからこそ自信持って提案できました。
-鈴木愛理と愛理マニアの関係性があるからこそできたということですね。
鈴木愛理
そうです。一緒に何かを作れたら20周年の思い出になるし、昔からのファンの方が偉いというわけでもなければ、最近ファンになってくれた方が「私たちまだまだだから」と遠慮する必要はないので、みんながフラットにできる場がほしくて今回このような提案をしました。
-それぞれが得意なことを活かせればいいということですね。
鈴木愛理
そうですね。ほんとに真剣に仕事としてお手伝いいただくプロジェクトになると思うんですけど、前代未聞なことがしたかったんです。
*詳細は「鈴木愛理公式サイト」まで。
■この2年間で音楽への向き合い方が変わった
-2月2日発売3rdアルバム「26/27」はタイトルどおり、鈴木愛理さんの26歳と27歳がつまっているものだと伺ってますが、今までのアルバムとはどういう点が違いますか?
鈴木愛理
これまでのどのアルバムも愛をこめて作っていますが、「26/27」はアルバムを作るために曲を作るというよりは、26歳と27歳のコロナ禍でライブが思うようにできなかった2年間も音楽活動は続けていたよ!という証をまとめた感覚です。その点がいちばん違うところで、シンプルに今の私はこれです!という作品がたくさん集まったからアルバムにしました。
この2年の間の揺れ動く心情が曲調にも表れていると思いますし、曲順もファンの方から「いい!」って言っていただけてます。ディレクターさんが提案してくれたものに、私の意見も反映させたもので、曲順にストーリー性が生まれて、とても評判が良かったです。
最近のサブスクだと、掻い摘んで聴けちゃうけど、このアルバムは曲順通りに聴いていただくことを推奨しています。
-「26/27」の楽曲も披露された武道館ライブはいかがでしたか?ライブ自体久しぶりだったと思いますが。
鈴木愛理
ソロになってから2回めのライブだったんですけど、日本武道館ってとても大きな場所ですし、自分にとっても大事な場所なんですけど、良い意味で緊張感があまりなくて、私のままステージに立てたという感じがありました。ありのままの私のライブをお届けできたかなと思っています。
それは、この2年間のコロナ禍で、特に2021年、いろんな経験をして、心の中が変わって音楽に対する向き合い方がちょっと変わったなという想いがあって、それが肩の力を抜いてくれた感覚があったからだと思います。
-ご自身の活動に対する向き合い方の変化ということですか?
鈴木愛理
そうです。自分にうそをつかずに活動したいという感覚が強くなって、ちゃんと人間として音楽ともファンの皆さんとも繋がりたいという感覚がより強くなったので、それがステ―ジにもたくさん表れたかなと思います。
-私も武道館ライブは拝見しましたが、アイドル・鈴木愛理から、アーティスト・鈴木愛理への変化を感じました。
鈴木愛理
ありがとうございます。
■自律神経を整えています
-鈴木愛理さんは今日もお肌がとてもきれいですが、心がけていることについて教えてください。
鈴木愛理
最近は自律神経を整えるように心がけています。25歳超えてから、自分の自律神経系に関する乱れが気になってきたからです。呼吸が浅くなりやすかったり、目が疲れやすかったりと疲労が表に出てくるようになった気がします。以前のように気合とアドレナリンだけでは根本から乗り越えられない年齢だなって思って、そういうところにもちゃんと向き合って、健康な状態を長持ちさせるために早めにケアしようと思ってやってます。整体に行ったり、ストレッチを続けたり。そして、アニメを観すぎて昼夜逆転はできるだけしないように気をつけています(笑)
■「第二輝き期」
-20周年を迎えられて、さらに以前からおっしゃっている28歳から32歳までの「第二輝き期」にこれから突入すると思いますが、それに向けての抱負を教えてください。
鈴木愛理
ソロになってからは自分が想像できていないところにチャンスが来て、「そんなお仕事をさせてもらえるんですか?」ということが、次に繋がるチャンスの扉だったりすることが多かったので、いつチャンスが来てもちゃんと掴んでいけるようにという感覚だけは忘れないように、力を抜いて活動していけたらなと思っています。
-20周年の先も肩肘張らずにということですね。
鈴木愛理
はい。若い頃は、大きな会場やライブの回数などにこだわることが第一の目標としていました。もちろん今もそういう気持ちはありますけど、これからはもう少し内面的というか、なんで自分が音楽を続けるのかというところをブレないように活動していけたらなと思っています。
-それが「第二輝き期」の過ごし方というわけですね。
鈴木愛理
はい。それまでどのように生きてきたかが如実に出ちゃう年齢に突入するとも感じてますから、自分にうそをつかずに生きることを第一の抱負としてこれからの4年間を過ごしたいと思っています。
鈴木愛理 プロフィール
2005年にアイドルグループ「℃-ute(キュート)」結成。
2018年6月「Do me a favor」にてソロヴォーカリストデビュー!
同年7月9日ソロとして初の武道館公演を行う。2021年ソロ2回目の武道館公演も成功。
「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 」等様々なフェスへの出演や、Ray専属モデルも務め、女優業など多岐にわたって活動の幅を広げている。
鈴木愛理公式サイト:https://www.airisuzuki-officialweb.com
■撮り下ろしフォトギャラリー
[インタビュー:安田寧子/写真:桜小路順]
撮影データ:Nikon Z 6II/SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art (A014)/Godox AD300Pro ほか
■ランウェイフォトギャラリー
[ランウェイ写真:金田一元]
撮影データ:Nikon Z 9
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