前田敦子、“ヒモ男”菊池風磨とのダメ恋愛に沼る。根本宗子作品『もっと超越した所へ。』初の映画化
2015年に下北沢のザ・スズナリで上演された舞台「もっと超越した所へ。」(作・演出・出演/根本宗子)が映画化されることが決定し、キャスト情報&コメントが到着した。
主演は前田敦子、彼氏役を菊池風磨が務める。
脚本は舞台と同じく根本宗子が手掛け、WOWOWドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」の山岸聖太が監督を務める。
ダメ男を引きよせる女たちの恋愛模様を描く本作で、ダメ恋愛体質の主人公・真知子を演じた前田は「しっかりと自立していて、でもちょっとかわいいダメな男の子を引き受けちゃう姉御肌な女の子。女子のフラットな部分を持っているキャラクターなので、多くの方々に共感してもらえると思います」と自信をのぞかせる。
原作、脚本を手掛ける根本宗子は、 めんどくさい人間の生態をこれでもかという言葉数で描いた作風が演劇界で大きな評判を呼び、弱冠26歳 にして演劇界最高の名誉・岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネート、さらには麻生久美子・中村倫也W主演の公演を手がけるまでにキャリアを積み上げた、いま最も脂の乗っている劇作家。舞台「もっと超越した所へ。」は、演劇ポータルサイトやSNSでも”最高傑作”との呼び声が高い一本。
撮影はすでに終了しており、前田は根本作品の世界で生きた日々に「もともと根本さんの舞台や世界観が好きだったので、その代表作の一本が初めて映画化されるということがまず嬉しかったです」と語り、「恋愛は一生続いていくものなので、観る歳によって作品の見方が全然変わる気がします。自分が10年後に観たらどういう風に思うんだろうという楽しみもあります」と作品の仕上がりに期待を寄せた。
バンドマン志望でライブ配信の投げ銭で生計を立てている怜人を演じた菊池は、『劇場版 仮面ティーチャー』以来7年ぶりの映画出演ということで「オファーをいただいて驚きましたが、とても嬉しかったです。映画の撮影現場は久しぶりだったので、どんな感じなんだろうと戸惑いもありました」と撮影を振り返る。
また、自身が演じた怜人について、「甘えるのが上手で、強く束縛する怜人は僕自身とは全く真逆です」と語り、演じていて楽しかったという。
共演には比類なき個性を発揮するキャストたちが顔を揃える。
元子役のバラエティタレント・鈴には映画『生きてるだけで、愛。』で、第33回高崎映画祭最優秀主演女優賞などを受賞、存在感のある個性派女優として注目を集める趣里。
鈴と同棲生活を送る富を、ドラマや映画をはじめ様々な分野で活躍する千葉雄大。
金髪ギャル・美和は、映画『サマーフィルムにのって』やドラマ「お耳に合いましたら。」の主演を務め、月刊「根本宗子」第17、18号にも出演している実力派若手俳優の伊藤万理華。
美和のハイテンションな彼氏・泰造役に、本作で演技初挑戦となるロックバンド「OKAMOTO’S」のドラマー、オカモトレイジ。
子持ちの風俗嬢・七瀬を数多くの映画・ドラマ・舞台などで活躍する黒川芽以。
七瀬の店に通う、プライドの高い元子役・慎太郎に名バイプレーヤーとして様々な作品に出演する、三浦貴大。
監督を務めた山岸聖太は、ドラマ「忘却のサチコ」や「有村架純の撮休」 などで近年注目されている映像作家。
ドラマ「下北沢ダイハード」で根本が脚本を手掛けた回の演出を手掛け、2018年には月刊「根本宗子」の本公演、第16号『愛犬ポリーの死、そして家族の話』の密着ドキュメンタリーを監督するなど、根本の世界観を映像に落とし込む術を誰よりも把握している。
根本は「『え?他の作品と間違えてませんか?』と思いました(笑)」と映画化のオファーを受けた当時を振り返り、「お話を聞いたら間違いなくこの作品で、何故この作品を選んでいただけたのかも理解できたので大変ありがたい機会をいただいたと感じ、『山岸聖太監督が撮ってくださるなら!』とお願いをして監督に全てを託しました」と全幅の信頼を寄せる。
監督を務めた山岸は「根本作品のファンとしてとてつもなく嬉しい瞬間でした」と語り、「根本さんが描かれる女性たちには強さとは違うたくましさがあって、悲しみに包まれ絶望に打ちのめされても、心に傷を負い涙を流しても、でもなんとかこの状況を私は打破するのだという超エネルギーがどこからか湧き上がり、もう一度足掻こうとする。そんなシーンを舞台で何度も拝見し、いつも清々しい気持ちになっておりました。その清々しさを大切に撮ろうと思い挑んだ次第です」と並々ならぬ気合を感じさせる。
初めて長編映画の脚本を手掛けた根本は「自分原作の作品だなんてオリジナルにこだわり続けてきた自分にとって涙が出るほど嬉しい出来事です」と語り、「キャスティングも監督と一緒にして、最高のキャストでの映画化が実現して、さらに全てのキャストの方が新しい魂を役に吹き込んでくださり感謝しています。どうしようもない気持ちの時にふと劇場に入ってこの作品と出会ってくれるどこかの誰かの日常が、劇場を出る時には少しだけ変わることを信じて、2022年この作品が全国へと届きますように」と公開に向けて、熱い想いを明かした。
コメント&プロフィール
■キャスト
●前田敦子(岡崎真知子/おかざきまちこ 役)
根本宗子さんの作品は女子たちの強い姿が描かれているので、毎回スカッとした気持ちにさせてくれます。もともと根本さんの舞台や世界観が好きだったので、その代表作の一本が初めて映画化されるということがまず嬉しかったですし、自分が主演させていただくということで二度嬉しいです。
今回、私が演じた真知子は、しっかりと自立していて、でもちょっとかわいいダメな男の子を引き受けちゃう姉御肌な女の子。女子のフラットな部分を持っているキャラクターなので、多くの方々に共感してもらえると思います。
女子も男子も恋人との真剣勝負が描かれています。恋愛は一生続いていくものなので、観る歳によって作品の見方が全然変わる気がします。自分が10年後に見たらどういう風に思うんだろうという楽しみもあります。
プロフィール
1991年7月10日生まれ、千葉県出身。
AKB48のメンバーとして活躍し、2012年に卒業。女優として、市川準監督の『あしたの私の作り方』(07)で映画デビュー。11年、映画『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(田中誠監督)で初主演を飾る。近年の主な出演作に、『町田くんの世界』(19/石井裕也監督)、ロカルノ国際映画祭で上映された主演映画『旅のおわり世界のはじまり』(19/黒沢清監督)、『葬式の名人』(19/樋口尚文監督)、『くれなずめ』(21/松居大悟監督)、『DIVOC-12「睡眠倶楽部のすすめ」』(21/加藤拓人監督)、舞台「NODA・MAP第24回公演『フェイクスピア』」(21/野田秀樹演出)などがある。また、WOWOWで放送・配信をする短編映画企画の第2弾で監督を務めることが決まっている。
●菊池風磨(朝井怜人/あさいれいと 役)
7年ぶりの映画出演へのオファーをいただき、驚きましたが、とても嬉しかったです。映画の撮影現場は久しぶりだったので、どんな感じなんだろうと戸惑いもありました。
甘えるのが上手で、強く束縛し、弱い所を見せられる怜人は、僕自身とは全く真逆で、共感はできなかったです。でも、クズな怜人を演じるのはとても楽しかったです。
今まで、このような描かれ方がされてこなかったリアリティのある恋模様やちょっと目を逸らしてしまいたくなるような自分の弱い部分が描かれている作品だと思います。相手に思う弱い部分や自分の弱い部分が全部ダメなわけではなく、それらを受け入れたうえで愛することが「愛情」じゃないでしょうか。是非、弱い部分を突かれに来てください。
プロフィール
1995年3月7日生まれ、東京都出身。
2011年にSexy Zoneとして「Sexy Zone」でCDデビュー。アーティストとして精力的に活動するほか、「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(CX)にレギュラー出演し体を張ったチャレンジが注目を集め、同じくレギュラー出演中の「ニノさん」(NTV)では軽快なトークで番組を盛り上げている。その他、多くのバラエティ番組やCMなど幅広く活躍。現在、ラジオ「Sexy ZoneのQrzone」(文化放送)でパーソナリティを務めるほか、嵐・二宮和也、KAT-TUN・中丸雄一、Hey! Say! JUMP・山田涼介とともに開設したジャニーズ事務所公式YouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」に出演中。近年の主な出演作に、ドラマ「バベル九朔」(19/NTV)、「書けないッ!?〜脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活〜」(21/EX)、「きよしこ」(21/NHK)、「イタイケに恋して」(21/NTV)や舞台「HAMLET -ハムレットー」(19/森新太郎演出)、「DREAM BOYS」(21/堂本光一演出)などがある。
●伊藤万理華(安西美和/あんざいみわ 役)
根本さんと山岸監督のつくる作品はファンとして待望していました。楽しみだけどどこか関われないかな、と期待していたところ、ご縁があり本当に嬉しかったです。根本さんとご一緒したのは2作のみですが、この出逢いは自分にとってとても大きかったです。言葉にできない私が根本さんの言葉を通して演じることで、いつも自分自身が生かされている感覚があり、何度も救われました。
私が演じた美和は、恋人に影響されて変化してるのがいちばんわかりやすく出ていて、違いが面白かったです。人に合わせながらも、自分を律しようと容姿で強く保つ努力をしてるところが素敵でした。
現実ではあり得ないこととか、現実にある概念を全部超越した映画です。8人それぞれが、失敗をしても、それでもごはんを食べてなんとか生きています。皆さんの明日の活力になると嬉しいです。
プロフィール
1996年2月20日生まれ、神奈川県出身。
2011年から乃木坂46一期生メンバーとして活動し、17年に同グループを卒業。現在は俳優としてドラマ、映画、舞台に出演する一方、雑誌「装苑」での連載や、PARCO展「伊藤万理華の脳内博覧会」(17)、「HOMESICK」(20)を開催するなど、クリエイターとしての才能を発揮。映画『映画 賭ケグルイ』(19/英勉監督)やTVドラマ「潤一」(19/KTV)、舞台『月刊「根本宗子」第17号「今、出来る、精一杯。」』、『月刊「根本宗子」第18号「もっと大いなる愛へ」』、LINE VISION「私たちも伊藤万理華ですが。」などに出演。21年はドラマ「夢中さ、君に。」(MBS)に続き、舞台「DOORS」(倉持裕演出)、地上波連続ドラマ初主演を務めた「お耳に合いましたら。」(TX)、「バンクオーバー」(NTV)や、初主演映画『サマーフィルムにのって』(21/松本壮史監督)に出演するなど多岐に渡って活動中。
●オカモトレイジ(万城目泰造/まんじょうめたいぞう 役)
脚本を読まず、ノリでオッケーしたので、後からセリフの多さに驚きました。自分のやってるバンドのツアーと並行して撮影とか普通に無謀すぎる挑戦だな(汗)と思いました。
全く共感できないし、マジで考え方が真逆すぎるのに、監督からも根本さんからも「レイジ君そのままでいいんです!」と言われ、正直困惑していましたが、日に日に自分の喋り方が確かに泰造っぽいな…と思うようになってしまい、ちょっと嫌でしたけどだいぶ気が楽になりました。緊張感から来る肌荒れが一気に治りました。
俺みたいなズブの素人にこんな貴重な機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。俺自身もこの経験でもっと超越したところに行けた気がします。確実に強くなれました。これって誰に向けたメッセージですっけ?(笑)
プロフィール
1991年生まれ、東京都出身。
中学校の同級生で結成された4人組ロックバンドOKAMOTO’Sのドラマー。2010年CDデビュー。デビュー当時は年間平均100本を超えるライブを展開し、海外公演等も積極的に実施。幅広い音楽的素養を生かし、DJとしても活動中。さらにファッションモデルとしての活動やMVのプロデュース、また、自身でエキシビジョンを手掛けるなど、クロスジャンルな活躍で現代のカルチャーシーンを牽引。本作で演技初挑戦となる。
●黒川芽以(北川七瀬/きたがわななせ 役)
男4人女4人。それぞれの物語の色が違って面白い脚本でした。みんな、どうしようもないけど愛らしさもあって、台詞の雰囲気も、とても魅力的です。根本宗子さんの面白い脚本と、山岸聖太さんが組んだらどんな面白い映像になるのか、楽しみです。
七瀬は思ったことをパッと言っているようにみえて、そうでないときもあるので、考えれば考えるほど表現が難しい役でした。1人だけ昭和感を意識したり、真面目に馬鹿なことを言うシーンもあるので楽しみにしていただけたら嬉しいです。
刺さる刺さらない、あるかもしれませんが、とにかく笑いに来てください!
プロフィール
1987年5月13日生まれ、東京都出身。
6歳でCMに出演し、97年NHKドラマ「鏡は眠らない」でドラマデビュー。以降、数多くの映画・ドラマ・舞台で活躍中。主な映画出演作に、『グミ・チョコレート・パイン』(07/ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督)、『山のあなた 徳市の恋』(08/石井克人監督)、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(10/三浦大輔監督)、『自分の事ばかりで情けなくなるよ』(13/松居大悟監督)、『ぼくたちの家族』(14/石井裕也監督)、『ドライブイン蒲生』(14/たむらまさき監督)、『愛を語れば変態ですか』(15/福原充則監督)、『ふきげんな過去』(16/前田司郎監督)、『二十六夜待ち』(17/越川道夫監督)、山戸結希プロデュース・21世紀の女の子『セフレとセックスレス』(19/ふくだももこ監督)、『ダンスウィズミー』(19/矢口史靖監督)、『美人が婚活してみたら』(19/大九明子監督)、『いとみち』(21/横浜聡子監督)など。
●三浦貴大(飯島慎太郎/いいじましんたろう 役)
どのように映像化するのか、全く想像のつかない脚本でした。撮影中の現在でも、映像のイメージはなかなか出来ない部分が多いです。役者としてはワンシチュエーションでの芝居になりますが、こんなにつながった時が楽しみな映画もないので、今から非常にワクワクしています。
私の演じる慎太郎の職業が俳優なこともあり、セリフのひとつひとつ、身につまされる思いです。プライドが高く世間ではダメ男と言われてしまうのかもしれませんし、私自身、慎太郎にあまり共感できるところもないのですが、何故か憎めない、不思議な魅力を持った男だと思います。
自分自身、完成を見るのを楽しみにしている作品です。ぜひ、様々な形でご覧になっていただけると幸いです。
プロフィール
1985年11月10日生まれ、東京都出身。
2010年、映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(錦織良成監督)でデビュー。同作で第34回日本アカデミー賞新人俳優賞および第35回報知映画賞新人賞を受賞。主な映画出演作に『サムライフ』(15/森谷雄監督)、『ローリング』(15/冨永昌敬監督)、『進撃の巨人』シリーズ(15/樋口真嗣監督)、『怒り』(16/李相日監督)、『四月の永い夢』(18/中川龍太郎)、『栞』(18/榊原有佑監督)、『ダンスウィズミー』(19/矢口史靖監督)、『ゴーストマスター』(19/ヤング・ポール監督)、『初恋』(20/三池崇史監督)、『実りゆく』(20/八木順一朗)、『望み』(20/堤幸彦監督)、『大コメ騒動』(21/本木克英監督)、『大綱引きの恋』(21/佐々部清)、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(21/三池崇史監督)がある。
●趣里(櫻井鈴/さくらいすず 役)
舞台初演を観ていて、ものすごい演劇体験をし、心にずっと残っている作品だったので、出演オファーをいただいたときはとても嬉しく、同時に身の引き締まる思いでした。
私の演じる鈴は面倒見が良く、愛情深い人、弱さと強さ両方を持ち合わせている人間らしい人だなと思います。生きていたらいろいろなことがありますが、未来に明るくむかう鈴を演じられて本当に光栄です。
それぞれのキャラクターを通して、今を生きる皆さんの背中を押せるような作品になっていると思います。根本さんの描く物語を、山岸監督に導いていただき、素晴らしいキャスト、スタッフさんと共に、この作品に関われたことを本当に光栄に思います。楽しみにしていただけると嬉しいです!
プロフィール
1990年9月21日生まれ、東京都出身。
2011年、TVドラマ「3年B組金八先生ファイナル~「最後の贈る言葉」」でデビュー。NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16)で注目を集める。主演を務めた映画『生きてるだけで、愛。』(18/関根光才監督)で、第33回高崎映画祭最優秀主演女優賞、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作に、映画『おとぎ話みたい』(14/山戸結希監督)、『過ちスクランブル』(17/川村清人監督)、『勝手にふるえてろ』(17/大九明子監督)、『空白』(21/𠮷田惠輔監督)、ドラマ「ブラックペアン」(18/TBS)、「私の家政夫ナギサさん」(20/TBS)、「レッドアイズ 監視捜査班」(21/NTV)等がある。1月期日曜劇場「DCU」(TBS)への出演が決まっている。
●千葉雄大(星川富/ほしかわとむ 役)
脚本の生々しさとスペクタクルさに心躍りました。
富はいち視点から見るとダメ男ではあると思うのですが、その人の立場になってみるとなんだか共感してしまう部分もあります。ブチギレられるシーンは心がしゅんとしました。でも、たのしいシーンは本当にたのしくて、これがずっと続けばいいのに、と思うくらいでした。
ひとりひとりいろんな人生があって、それが混じり合うといいことも悪いこともいろいろありますが、ふんばったらいいことがあるかもしれません。人生の重なり合いをたのしんでいただけたらと思います。
プロフィール
1989年3月9日生まれ、宮城県出身。
2010年、ドラマ「天装戦隊ゴセイジャー」の主役・アラタ/ゴセイレッド役でデビュー。映画『殿、利息でござる!』(16/中村義洋監督)で、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作に、映画『帝一の國』(17/永井聡監督)、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20/中田秀夫監督)、『子供はわかってあげない』(21/沖田修一監督)、NHK連続テレビ小説「わろてんか」(17)、「家売るオンナ」シリーズ(NTV)、「おっさんずラブ-in the sky-」(19/EX)、「いいね!光源氏くん」シリーズ(NHK)、「40万キロかなたの恋」(20/TX)、舞台「危険な関係」(17/リチャード・トワイマン演出)、「ポーの一族」(21/小池修一郎演出)など。
■スタッフ
●原作・脚本:根本宗子
映画化の依頼をいただき、「え?他の作品と間違えてませんか?」と思いました(笑)
というのも、この作品のラストシーンは映画化不可能なものだと思っていたので「どうやるんだろう…?別の作品とタイトル間違えてないかな…?」と思いました。でも、お話を聞いたら間違いなくこの作品で、何故この作品を選んでいただけたのかも理解できたので大変ありがたい機会をいただいたと感じ「山岸聖太監督が撮ってくださるなら!」とお願いをして監督に全てを託しました。
23歳〜26歳って狂ったように演劇の脚本を毎月書き続けていた時期で、中でもこの「超越」は演劇の力、役者の力を信じて物凄い熱量で上演した作品だったので、時を経て映画化のお話をいただき、改めてこの作品に今の自分が言葉を書き加える作業は当時の自分との戦いのような時間でした。そんな時間を過ごさせてもらえたこと、作家として大変幸せでした。
皆さんが思う「ダメ恋愛もの」とはかなり異なった作品だと思いますので、是非この感情のジェットコースターに乗っていただきたいです。どうしようもない気持ちの時にふと劇場に入ってこの作品と出会ってくれるどこかの誰かの日常が、劇場を出る時には少しだけ変わることを信じて、2022年この作品が全国へと届きますように。
プロフィール
1989年生まれ、東京都出身。
19歳で劇団、月刊「根本宗子」を旗揚げ。以降劇団公演全ての作・演出を手がける他に、様々なプロデュース公演の作・演出も担当。2016年から4度にわたり、岸田國士戯曲賞の最終候補作へ選出され、近年では清竜人、チャラン・ポ・ランタンなど様々なアーティストとタッグを組み完全オリジナルの音楽劇を積極的に生み出している。常に演劇での新しい仕掛けを考える予測不能な劇作家。
長編映画の脚本を手掛けるのは本作が初となる。
●監督:山岸聖太
映画化のオファーをいただき、根本作品のファンとしてとてつもなく嬉しい瞬間でした。根本節が炸裂した4対4の女と男のお話にこのキャスティング。興奮です。
根本さんが描かれる女性たちには強さとは違うたくましさがあって、悲しみに包まれ絶望に打ちのめされても、心に傷を負い涙を流しても、でもなんとかこの状況を私は打破するのだという超エネルギーがどこからか湧き上がり、もう一度足掻こうとする。そんなシーンを舞台で何度も拝見し、いつも清々しい気持ちになっておりました。その清々しさを大切に撮ろうと思い挑んだ次第です。
興奮の撮影が終わりこれから編集期間に入りますが、完成時にはもっと興奮できるように丹精込めて仕上げますので、どうか公開までしばしお待ちください。
プロフィール
1978年生まれ、東京都出身。
ミュージックビデオ、CM、TVドラマのディレクションを数多く手がけ脚本も担う。ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2015にて「生きてゆく 完全版」がシネマチックアワードを受賞。その後、映画『あさはんのゆげ』(16)、『傷だらけの悪魔』(17)を監督。 TVドラマの監督作品に「忘却のサチコ」(18/テレビ東京)、「有村架純の撮休」(20/WOWOW)、「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」(21/WOWOW)など。
映画『もっと超越した所へ。』
STORY
デザイナー・真知子(前田敦子)、元子役のバラエティタレント・鈴(趣里)、彼氏に染まる金髪ギャル・美和(伊藤万理華)、風俗嬢・七瀬(黒川芽以)。2020年、彼女たちはそれぞれ”クズ男”たちと付き合っていた。真知子はバンドマン志望の怜人(菊池風磨)と、鈴はあざとかわいい男子の富(千葉雄大)と、美和はハイテンションなフリーター・泰造(オカモトレイジ)と、七瀬はプライドの高い元子役・慎太郎(三浦貴大)と。
彼女たちは、彼氏に不満を感じつつも、幸せな日々を過ごしていた。ただ、彼女に甘えた男たちはどんどん増長し、どうしようもない部分が露呈、遂に別れの時が訪れる・・・。そこで彼女たちが選ぶ誰も予想しない超越した決断とは?
原作・脚本:根本宗子
監督:山岸聖太
出演:前田敦子 菊池風磨 伊藤万理華 オカモトレイジ 黒川芽以 ・ 三浦貴大 趣里 千葉雄大
製作:「もっと超越した所へ。」製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト:https://happinet-phantom.com/mottochouetsu/
公式Twitter:@mottochouetsumv
公式Instagram:@mottochouetsumv
#もっ超
2022年全国ロードショー
【舞台情報】
公演タイトル:月刊「根本宗子」 第10号「もっと超越した所へ。」
公演時期:2015年5月9日(金)~5月17日(日) 下北沢・ザ・スズナリ
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