斉藤和義、坂上忍と初対面で「原作にはいつも見てる悪い感じが無く」映画『リクはよわくない』公開記念舞台挨拶
2021年10月3日、TOHOシネマズ日本橋にて、映画『リクはよわくない』公開記念舞台挨拶が行われ、坂上忍、くっきー!、森久保祥太郎、浅野真澄、斉藤和義が登壇。
本作の原作は、坂上忍が動物たちと深く向き合うきっかけとなった愛犬リクとの出会いと別れを書き下ろし、野性爆弾のくっきー!がイラストを描いた絵本「リクはよわくない」。5歳の「ぼく」が子犬の「リク」とのかけがえのない日々を通していのちの大切さを学んでいく物語をアニメーション映画化した。声優・浅野真澄は、リク役、声優・森久保祥太郎は、マルちゃん役を演じた。斉藤和義は、本作主題歌「朝焼け」を書き下ろし。
この日の舞台挨拶では、登壇者それぞれの動物との体験談を始め、映画制作の裏側を語った。
舞台挨拶レポート
■トークノーカット動画
■本当に動物を愛する人びとが集まった
原作の坂上忍を始め、絵本のイラストを担当した野性爆弾のくっきー!、フレンチ・ブルドックのマルちゃん役を演じた森久保祥太郎、イタリアン・グレーハウンドのリク役の浅野真澄、本作の主題歌を務めた斉藤和義が登壇した。
映画が公開となり原作者の坂上は「一か月ぐらい前くっきー!と完成披露試写会で挨拶させてもらった時はまさか劇場でお客様とご対面でご挨拶させて頂ける日が来るとは中々思えなかったので、ここ(劇場)でお客様の前に立つと本当に考え深いというか凄く嬉しいです」と無事に公開を迎えられた想いを吐露。
自分のデザインしたキャラクターが動くアニメーションになったことについて、くっきー!は「“魔法だわっ”と思っています。僕が描いた絵が動くんですよね!“魔法だわっ”て言ってます。家で本当に言いました。ま・ほ・う・だ・わって(笑)5文字」と独特のくっきー!節で会場を沸かした。
杉田智和と花江夏樹と一緒に犬の兄弟役のアフレコを行った森久保は、現場ではくっきー!さんの絵が可愛いらしいので、キャラクターによせたワンちゃん声で演じようか、かわいい見た目に反してヒューマンな感じの声で行くか悩んでたら、杉田さんと花江さんも同じ感じで悩んでいて。でも、先に収録してた森川さんのアフレコを聞いたら、かわいいキャラクターの声でやっていたから、よしそっちでやろうってその場で決まりました」とアフレコ秘話を語った。
浅野はオファーされた時に絵本を読み「絵本の言葉遣いにこだわりを感じました。一緒に暮らす動物をペットという方もいれば家族という人もいて、人それぞれなんですが、リクの絵本では「飼う」ではなく「一緒に暮らす」、「餌をやる」ではなく「ご飯をあげる」という言葉が選ばれていて、動物がどういう存在なのかすごくよく感じられる絵本だなとおもいました」とコメント。
坂上は「これ以上ない言葉を頂きました!」と満足の笑みを浮かべながらも、「今回の映画化に際して、本当に動物を愛する人びとが集まって頂いた」と感じ入っていた。
■いつも見ている悪い感じと全然違っていて…
主題歌の「朝焼け」を担当した斉藤は、面識がなかった坂上からのオファーについて「坂上さんがご指名して下さったと聞いて驚きました。そして絵本を読ませてもらったんですが、いつも見ている悪い感じと全然違っていて…。」といきなりジャブを打ち込むと、坂上は「ちょっと!待って待って!」と声を上げた。
斉藤は「こんな優しい物語を作る人なんだと知って、そのギャップにやられました」と心境を明かした。
主題歌をオファーした坂上は「斉藤さんが手がけたちびまる子ちゃんのエンディングを聞いた時、まる子ちゃんにぴったりの曲だなと思って。斎藤さんだったらちゃんと映画の内容を汲み取って書いて頂けるんじゃないかなと思って、ダメ元でオファーかけたらめちゃめちゃ早くOKのお返事を頂きました。曲もめちゃめちゃ早く出来上がってきたので、本当ビックリしたし有難かったです」と当時の喜びを語った。
続いて斉藤は「僕も猫を飼っていて似たような経験があったので、珍しくパッと出来ました」と語ると、
坂上も「初めて聞いたときすげえカッコイイ曲だなと思いました。パッと100点って思ったんですけど、もう一回よく聞いたら惜しいなと思った。なんでかっていうと、イントロで変なギターが入っている。コーラスにもガラガラ声が聞こえてきて・・・あれはダメですよ斉藤さん」と含みをある発言をすると、
くっきー!が「あれ、私ですねん!(笑)」と声をあげた。
斉藤は「くっきー!がギター弾くのは知っていたんですが、録音は一発OKで凄いと思った」と代わりに持ち上げると、くっきー!も「斉藤さんの曲なのでヘタにできないですからね!」と返して盛り上げた。
■最後にメッセージ
最後に坂上は「動物可愛いねっていうだけでは決してない映画です。命を預かるということはこんな大変な事があってこんな責任を持たないといけない事なんだ、という所もしっかり描かれているので、ぜひとも親子で観て頂けると僕は個人的に有難いかな。動物と暮らしている方々がちょっと疲れたり、ストレスがたまる事もあるかと思いますけども、この映画を観て頂いて改めて可愛いな、やっぱり大切にしなきゃダメだなと思い直して頂けると本当に嬉しいと思いますので1回と言わずに2回、3回とみて頂けると有難いです。本日はどうもありがとうございました」と挨拶をし大盛況のままイベントは幕を閉じた。
■フォトギャラリー
[写真・記事:桜小路順]
映画『リクはよわくない』
ものがたり
桜の花びらが舞い散る春の日、ぼくのうちに子犬のリクがやって来た。怖がりでワナワナと震えるやせっぽちのリク。「うちの4匹の犬の兄弟たちとたくさん遊んで、ご飯をいっぱい食べれば、ぜったい元気になる!」犬のお兄ちゃん―ツトム、ヨースケ、マルちゃん、パグゾウたちと一緒にお散歩したり、ぼくのおひざ争奪戦をするうちに、リクはどんどん元気を取り戻していく。ある日ぼくは、家族みんなで海へ遊びに行くことを思いつく。
声の出演:森川智之 杉田智和 森久保祥太郎 花江夏樹 浅野真澄 松本梨香
小原莉子 七瀬彩夏 / 片平なぎさ(友情出演) くっきー! 坂上忍
原作:「リクはよわくない」作:坂上忍/絵:くっきー!(インプレス刊)
監督:荒川眞嗣(「おしりかじり虫 第3シリーズ」)
主題歌 斉藤和義「朝焼け」(スピードスターレコーズ)
脚本:水月 秋 美術監督:菊地正典 編集:重村建吾
プロデューサー:福井政文 酒匂暢彦 堀裕 治 制作担当:小島 勉 絵コンテ:荒川眞嗣 演出助手:明比隆一
アニメーション制作:勝鬨スタジオ/十文字(制作協力:NIHODO MEDIA)
音響監督:サイトウユウ 音響効果:今野康之 調整:水本大介 録音:稲垣 聡
録音スタジオ:東洋レコーディング 音響制作:チャンスイン 音響制作担当:武久友理江
音楽:佐々木宏人
製作幹事:MMDGP/チャンスイン
配給:東京テアトル/チャンスイン
(C)坂上忍/くっきー!/インプレス/MMDGP/リクはよわくない製作委員会
公式サイト:https://riku-movie.com
公式 Twitter:@rikuyowakunai
予告編
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