映画『ブルーヘブンを君に』ロケ地・岐阜での完成披露舞台挨拶レポート
4月24日、ぎふ清流文化プラザ「長良川ホール」にて、映画『ブルーヘブンを君に』の完成披露試写会が行われ、由紀さおり、小林豊(BOYS AND MEN)、本田剛文(BOYS AND MEN) 、秦建日子監督が登壇する舞台挨拶が行われた。
本作は、地方創生ムービープロジェクトとして、岐阜県・西濃地区をメインに撮影され、岐阜県の池田山や揖斐川など自然豊かな土地とそこに暮らす人々を背景に、いくつになっても夢を諦めない人生の素晴らしさを描く感動作。
この日の舞台挨拶は、昨年6月の公開延期から、ようやく撮影でお世話になった地元岐阜のお客さんにお披露目できる日を迎える形となった。
主演は、「夜明けのスキャット」でデビューしてから2019年に芸能生活50年を迎え、本作が映画初主演となる由紀さおり。共演に、BOYS AND MENのメンバーとして俳優業にバラエティにとマルチな活躍をみせる小林豊と本田剛文。監督は本作が映画監督3本目となる秦建日子。
本作『ブルーヘブンを君に』は、「アンフェア」シリーズや『サイレント・トーキョー』の原作などを手掛け、小説家としても活躍する秦自身が描くオリジナルストーリーで、誰もが共感し勇気をもらえる、まるで一輪のバラのような美しい作品だ。
舞台挨拶レポート
■ブルーヘブンの生みの親、冬子役: 由紀さおり
本作は一昨年撮影し、昨年上映を予定していたのですが、コロナで上映が延期となり、本日、ようやく皆さまにご覧になっていただけるのが嬉しいです。
本作品で初めて映画で主演をさせていただきました。主演に関して最初は荷が重くて、本当に私で大丈夫だろうか…と不安だったのですが、この作品に出会えたことに感謝しています。
私が演じた冬子のモデルとなった河本純子さんの、ブルーヘブン(青いバラ)を作るという自分の夢に心折れることなく向き合っていく心の強さと、やり遂げようとする決意の強さを感じてもらえるように演じました。
それから私は余命宣告をさせる病気を抱えた役だったのですが、バラ園が撮影の初日で、監督から病気を抱えていてもシリアスになりすぎなくて良いとおっしゃっていただき、ブルーヘブンを作った人の想いや、私が演じた冬子と同じくらいの年代の方に、これからをどう生きていくか、どう夢を持って過ごしていくかなど、幾つになっても幸せになる努力をしていかなきゃいけないことを感じてもらえるよう、前向きに明るく演じさせていただいてます。
現場はイケメン二人(小林、本田)が本当に可愛くて(笑)。試写で見た時に頼もしいと二人を見直しました。二人は私の孫の役なので、撮影の時に「おばちゃん」と呼ばれるのが最初はドキッとしましたが、全然嫌じゃなかったです。本当に素敵な男の子で可愛らしい。こんなお孫さんがいる方がうらやましいです。二人とはこれからも仲良くしていきたいです。
また撮影地となった池田山は是非行って欲しい場所。眼下に街並みが広がり、大きな空があって解放感満点で素敵です。
あと「ひつまぶしのシーン」には思い入れがあります。是非皆さまも楽しんでください。
■冬子の孫、蒼太(そうた)役:小林豊
由紀さんが映画初主演作と伺っていたので、撮影に入る前、微力ながら僕も映画を盛り上げる為に頑張ろうと意気込んでいたのですが、いざ撮影に入ると、由紀さんのハッピーなオーラが凄くて、一緒にいるだけで楽しくなるんです。いい意味で気負いがなくなり、心から撮影を楽しんでいたのですが、僕が楽しく撮影を行うことで、岐阜を盛り上げ、映画を盛り上げることにつながっているように思い楽しみました。
(監督から「撮影してない時も小林くんは本当の孫みたいに仲良かったよねと言われ、由紀さんも小林さんとの相性は「バッチリ!」と称賛。同じグループの本田さんは小林さんの態度に最初は冷や汗が出ていたと暴露される一コマも)
撮影の合間に楽屋で由紀さんの歌を歌っていたのですが、声が大きくて由紀さんにも聞こえていて…。(監督たちはそっとその場を立ち去ったようだが)、失礼だったかなと心配になったのですが、由紀さんから「楽しそうね」と言って頂けました。
撮影は本当に楽しい現場だったように、本作はすごく温かい作品になっています。是非楽しんでください!
■冬子の孫、正樹(まさき)役:本田剛文
本作は岐阜の美しい自然と皆さまの温かい支援で出来た作品だと思います。岐阜の大自然の素晴らしさはさることながら、普段生活に根付いている場所でも撮影をさせていただけ、撮影中、僕も岐阜の人間だと思えて役に入りやすかったです。
小林が演じた蒼太は能天気で、僕が演じた正樹は兄よりしっかり者で心配性な役どころなんですが、監督からもありのままに演じていいとおしゃっていただいていたので、役のキャラはプライベートでも似ていると思います。
本作は人生や夢など大きなテーマが描かれていますが、正樹は胸キュンなトキメキシーンがあります。初心で奥手な正樹の胸キュンシーンにも注目してください。
■秦建日子監督
原作・脚本・監督の3役をやらせていただき、主演には長年憧れていた由紀さおりさんをお迎え出来て本当に幸せでした。
第二のふるさとである岐阜でお披露目出来て嬉しいです。
本作のスト―リーは切なく悲しい要素もありますが、ハッピーで前向きな作品にしたいと考えていたので、主演には登場するだけで幸せなオーラを感じさせる人がいいと思い、第一希望として由紀さんにオファーさせていただきました。由紀さんはいつも笑顔で明るいけれど、由紀さんが現場に入られるとピリっとしていい意味で緊張感があるんです。その緊張感がとても心地よかったです。
(小林さんに「僕らだけの時と明らかに態度が違った」と暴露されると)由紀さんが現場に入られてピリっとしている中で、小林君は全然緊張せずに「由紀さーん」と駆け寄っていて子犬のようでした。現場の仲の良さと、いい意味の緊張感とがあって良い作品が出来たと思います。
本作は岐阜でオールロケ撮影をさせて頂いたのですが、ありのままの空気感を街の記憶として残したいと思っていました。撮影したのはコロナ直前で、いま出来上がった作品を見ると、コロナ前にはこんな密な撮影も出来ていたんだなと感慨深かったですね。そしてエンドロールの終わりに、急遽プラスした由紀さんお一人のシーンがあるんです。台本にもスケジュールにもないシーンを追加で撮影させて欲しいとお願いし「いいわよ」と言っていただけました。
このシーンがあるのと無いのとでは、映画が全然違うと思います。なので、エンドロールになっても席を立たず、最後のシーンまでお楽しみください。
映画『ブルーヘブンを君に』
不可能を可能にしてきた―園芸家・冬子、63歳。
奇跡を信じて挑む、大空への壮大な「夢」とは――。
鷺坂冬子(由紀さおり)、63歳。誰にも作れないと言われた、世界初の青いバラ「ブルー・ヘブン」の生みの親として、園芸家としてはちょっとだけ有名だけれど、今は孫や家族に囲まれて暮らす普通のおばあちゃん。そんな冬子には、家族に言えない秘密があった。がんが再発して現在余命半年のステージ4と診断されたのだ。「治療に専念して余命を延ばそう。まだまだやり残したことがあるだろう!」主治医の川越(大和田獏)の叱咤激励に、冬子はある“やり残したこと”を思い出す。それは、ハンググライダーで空を飛ぶことだった。病気のことは内緒にしたまま、冬子は蒼汰(小林豊)と正樹(本田剛文)の二人の孫とその友人で溶接工の夏芽(柳ゆり菜)を巻き込み、不可能と言われた夢にチャレンジしていく…。
《キャスト》 由紀さおり、小林豊(BOYS AND MEN)、柳ゆり菜、本田剛文(BOYS AND MEN)、おかやまはじめ 岩橋道子
柊瑠美 鈴木信二 関口アナン 松嶋亮太 中田圭祐 小池里奈 田村侑久(友情出演) 寺泉憲、大和田獏、寺脇康文
《スタッフ》 監督:秦建日子『キスできる餃子』『クハナ!』 脚本:秦建日子、小林昌
2020年/93分/アメリカンビスタ
©2020「ブルーヘブンを君に」製作委員会
公式サイト:https://blueheaven-movie.jp/
本予告
2021年6月11日(金)全国公開
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