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いとうせいこう「心の換気映画だ」 映画『脳天パラダイス』公開記念舞台挨拶

11月20日(金)より公開となった映画『脳天パラダイス』の公開記念舞台挨拶が、21日、ヒューマントラストシネマ渋谷にて行われ、南果歩、いとうせいこう、田本清嵐、小川未祐、山本政志監督が登壇した。

舞台挨拶レポート

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■いとうせいこう「心の換気映画です」

冒頭で南果歩が「ガマンの三連休のところ、遠出したい気持ちをグッと抑えて、近場の映画館にご来場いただき、ありがとうございます。」と挨拶。続けて、「日常で感じられないいろんなことを、映画の中でやっています。それを感じ取って楽しんでもらうために、映画はあるんじゃないかと改めて思っています。

山本監督は、「世の中が、こういう状況になることを見越して、この時期にこの問題作を世に放ったのだと思っています。現実では、やってはいけないこと、気をつけなきゃいけないこと、いろんな制約がある中で、想像の世界、虚構の世界は本当に自由だなと感じでいます。私たちは、この映画に名前を付けました、ね、いとうさん!」と語りかけると、いとうせいこうは「心の換気映画です」と回答。加えて「よどんでいる世の中には、換気が大事です。“CHANGE AIR MOVIE”、通称“CAムービー”を観て心の換気をしてくださいと解説し、会場の笑いを誘った。

また、いとうは「自粛していないことしか出てこない映画というのは奇跡的です。脚本の段階でNGにならなかったのが、不思議なくらいの作品なんです。この映画で皆さんの気持ちがゆるんでくれたら、この映画に意味ができる気がしています」とアピール。

田本清嵐が「連日ニュースを見ていると、数字が増えた、減った、最多更新といった言葉が飛び交っています」と語り始めたところで、いとうは「ワイドショーの司会者みたい」とツッコミを入れるが、田本は笑顔でスルーし「毎日、一喜一憂する中で……」と改めて挨拶を始めたところで「何を言おうとしたのか忘れちゃいました」と照れ笑い。
少し考えて「この映画に来てくれた人は、ポジティブだと思います。そんな方たちに観ていただけたのはとても幸せなこと。撮影現場で“一体何をやっているんだ”と思うこともあったけれど……」と撮影時を振り返る。

■南果歩「今回ついに自分の殻を破りました!」

ここでいとうが「僕は果歩さんが飛んだシーンで“何をやっているんだ”という気持ちになりました」と強調。
これに対し、南は「あれがこの映画最大の見せ場じゃないですか!」と胸を張る。
いとうは「全スタッフ、全勢力を集中させて作り上げたシーンなのに、メイキングが来ていなかったんだよね、びっくりしたよ」と笑う。南は「なので、スタッフさんにスマホで動画撮影するようにお願いしたんだよね」と撮影シーンの裏話を披露した。

続いて小川未祐が「いろいろなことが抑制する世の中で、映画館で声を出して笑えることはいいことだなと、改めて思いました。私も、映画館では声を出して笑ってしまうほうなので、映画館がそういうのを堪える場所になってしまっていることを寂しく感じています。この映画は、堪えなくていい、何かのフックが外れちゃう映画なので、出演できたことを良かったなと感じています」とよろこびを語った。

ここで南が改めて「監督はこの映画の最大の見せ場はどこだと思っていますか?」と質問。
山本監督が「基本的には笑ってもらいたいという気持ちで作っています」と回答すると、いとうが「コメディ精神もあったの?」と反応。
これに対し山本監督は「も? コメディ精神しかないです」と説明していた。
南が「アートもちゃんと出てきていますよ、あの謎の物体とかね。超アートですよ」と付け加えた。

監督が考えていた一番の見せ場は「ダンス」だそう。これには、一同納得の様子。舞台挨拶前のバックステージでも、日本人に足りないものは踊りじゃないかという話になったことも明かしていた。

■鬼才・山本政志監督作品出演について

ここでいとうが「こんなにたくさんの人が場内にいるとは思わなかったです。ありがたいです。楽しかったですか?」と呼びかけると、会場は大きな拍手に包まれる。これに対し、山本監督は「周りが拍手すると、みんなつられて拍手しちゃうもの」などと、コメントしつつも、たくさんの観客の姿に満足の表情を浮かべていた。

ここで改めて、本作への出演を決めた理由を訊かれた南は、「あの、鬼才・山本政志がなぜ私を! 怖いもの見たさで、やってみたいと思った」とオファーを振り返る。「面識もなかったし、世界観を知っていたわけでもないんですね」と言ういとうに、南は「すぐに打ち解けた。こういう人だから」と監督に微笑みかける。

田本は「映画だからこそできることしか入っていない。無限大という印象を受けたので、やるしかないと思いました。実際、世の中が窮屈になってしまったからこそ、改めてやって良かったと感じています」と説明。

小川は「オーディションに受かって、台本を読んで、“おぉ”ってなりました。監督の過去作を2本くらい観て、さらに“おぉ”ってなりました、今まで触れてこなかったレベルの破茶滅茶な感じだったので。でも、そういうものに対しての漠然としたワクワクみたいなものはありました」とニッコリ。

いとうは「僕は、80年代キッズなので、山本監督の作品はずっと見てきた世代です。なので、山本政志からオファーが来た、“スゲェな、オレ”となりました。もちろん脚本を読んで、監督の描くものがおもしろくなくなっていたら、受けるつもりはなかったのですが、読んだら、やっぱりおもしろかったので、“ぜひ!”と思いました。出演していなかったら、作品を観て映画館で”出てればよかった”って後悔していたと思う。出演して本当によかったと心から思っています」

山本監督は、「こういう楽しい映画は、楽しい現場でなくちゃいけない。このメンバーも含めてスタッフも出演者もみんな楽しい人ばかりで。映画を作るのはすごく楽しいって改めて思いました。果歩ちゃんなんて、待ち時間が長引いても、“8時間待った!イエーイ!”って出てくるくらいだったし(笑)」とニッコリ。
いとうは「おもしろくしてくれるので、たとえ人形みたいに扱われても、気にならないというのが山本監督の映画だと思いました」と補足していた。

■最後にメッセージ

最後の挨拶で、小川は「やっぱり映画が好きだなって再認識できた作品です。コロナ直前に撮影された映画が、コロナ明けに公開されて、自粛期間の悶々とした気持ちをスッキリさせてくれました。これからも、もっと広まるようにがんばります」とお辞儀をする。

田本は「映画館で映画を見ていただけるのはうれしく思います。グッズもあります。これを皆さんがたくさん買っていただければ、山本監督の次の作品にもつながるんじゃないかなって思っています。どうぞよろしくお願いいたします」と呼びかける。

いとうは「映画館を出た後に、どんな話だったっけ?あいつどうなったっけ?と感じる映画です。いろんな人が交差して、単純じゃないものを持っている。馬鹿馬鹿しいけれど、そんなところがあるんです。口コミで広がっていくタイプの映画だと思っているので、こそっと映画館に足を運んで広めていってもらえればと思います。ご協力をお願いいたします」とアピール。

南は、「私は、映画は映画館で見るのが一番好きです。山本監督は、すごく個性的で他の監督にはない感性を持っていて、この作品で殻を破ることができたのを私自身、うれしく思います。体調に気をつけて、気が向いたら、映画館に足を運んで楽しんでください」と微笑む。
山本監督は「これ以上、何をしゃべればいいの? 昔話? 違うね。体感してもらうタイプの映画です。映画館のドアを開けて出て行った瞬間から、何か効果を感じる作品だと思います。ぜひ、口コミ等、よろしくお願いいたします!」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。

 

 

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映画『脳天パラダイス』

ストーリー
東京郊外、高台にある一軒の大豪邸。あとは引越し業者のトラックに荷物を積み込むだけとなった部屋を、やさぐれた表情で見わたす笹谷修次。家⻑でありながら、この家を手放す原因を作った張本人である。
引きこもり気味の息子・ゆうたは淡々と現実を受け止めている。
一方、生意気盛りの娘・あかねは不甲斐ない父親にイラつきながら、ヤケクソ気分で Twitter に「今日、パーティをしましょう。誰でも来てください。」と地図付きツイート。
そのままフテ寝してしまう。投稿がリツイートされまくり、瞬く間に拡散している状況を示す通知が鳴り響いていることも知らずに……。
数年前、恋人を作って家を出たはずの自由奔放な元妻・昭子がやってきた。
パーティーのツイッターをみてやってきたのだ。ゆうたは、久しぶりの母との再会を喜ぶが、修次やあかねにとっては招かれざる客でしかない。借金まみれになり、一家離散目前の笹谷家にツイッターをみて、次々にパーティー客がやってくる。インド人のゲイカップル、やる気のない運送業者、手癖の悪いあかねの友人、台湾から来た観光客の親子、酔っ払いの OL、恋人を探しているイラン人、謎のホームレス老人…。
そんな中、来客を頑なに追い返そうと一人奮闘する修次だったが、珍客はどんどん増え続ける。
しだいに豪邸は、ドンチャン騒ぎを超えた、狂喜乱舞の縁日の境内状態になっていく。
笹谷一家の引越しは!? いやいや、もうそれどころじゃない!
客たちによって一家の運命はめくるめく奇々怪々と狂喜乱舞へと導かれていく……!
これは現実か、それとも幻覚か、果たして彼らの行く末は!? もう誰も逃げられない。
『脳天パラダイス』への扉が今、開いてしまったのだ!

<出演>
南果歩 いとうせいこう 田本清嵐 小川未祐 玄理 村上淳 古田新太 柄本明
大河内健太郎 小竹原晋 星野園美 沢井小次郎 安田ユウ 李丹 張天屹 野村陽介
ニール・ターリセッチィ アレック・アスギャリー 和川ミユウ 植田紗々 髙橋里恩 江波里香
渡瀬うみな 齋藤勇真 森川貴 庄司浩之 ノブヲ 畑中タメ 吉田茂樹 牧山みどり 紀那きりこ
藤本国彦 島津志織 小林敏和 菊地敦子 清水ひさを 鳳ルミ 柳川竜二
永山愛樹/竹舞(TURTLE ISLAND/ALKDO)

<スタッフ>
監督:山本政志
脚本:金子鈴幸、山本政志
メインテーマ:Oto
特殊スタイリスト:百武朋 操演/特殊効果:羽鳥博幸
VFXディレクター:中口岳樹、島田欣征
ドローンオペレーター:池田佳史、山本雅映
エグゼクティブプロデューサー:吴清萍、大江戸康
プロデューサー:村岡伸一郎
企画:シネマインパクト、C・C・P 協賛:高見庭園
配給:TOCANA
製作協力:UNIVA Guangzhou Trading 製作:パンクチュアルカルチャー 大江戸美術
(C)2020 Continental Circus Pictures
公式HP:no-ten.com

予告篇

『脳天パラダイス』公開応援プロジェクト、クラウドファンディング実施中!
https://motion-gallery.net/projects/NOUTEN-PARADISE

2020年11月20日(金)新宿武蔵野館ほか全国公開中!

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