小澤征悦「杉野遥亮の天然には勝てない!」競技用カヌーを乗りこなした芸能人は中条あやみと武井壮だけ!?
10月21日、都内にて映画『水上のフライト』の完成報告イベントが行われ、主演の中条あやみ、杉野遥亮、小澤征悦、兼重淳監督が登壇。撮影の思い出と、初挑戦の競技用カヌーで吹替え無しで撮影に挑んだ中条あやみの取り組みなどについて語った。(ビデオ&フォト)
本作は、自分の実力に絶対の自信を持つ高慢なヒロインが、ある日、不慮の事故に合い二度と歩くことができなくなってしまう。未来を閉ざされた中でカヌーと出会い夢を実現させていく、実話から着想を得た、驚異のサクセスストーリー。
主演の中条あやみ自身、本作の脚本に感銘し、「どんな人にも前を向くチャンスは平等に与えられている!」と大変な熱量で本作に挑んだ。さらに、スポーツマンでも乗りこなすのが難しいと言われる競技用カヌーを、抜群の体幹でレースシーンにおいても、吹き替えや合成無しで、中条あやみが撮影を乗り切った。
イベントレポート
■出演を通しての思い
-実話に基づいた物語。演じながらいろんなことを感じられたのではないですか?
中条あやみ(藤堂 遥 役)
最初お話をいただいた時は今の自分にできるという自信がありませんでした。
でも、この映画を通して、私自身も遥という女の子と一緒に成長できたらいいなと思い、演じました。
そして、この作品は、「今の中条あやみはこうですって胸を張って言えるような作品になりました。
-カヌーの練習はいかがでしたか?
中条あやみ
最初はなかなかうまくいかなかったんですけど、「好きこそものの上手なれ」という言葉がふと頭の中に降りてきて、「上手くなるから好きになる」のではなくて、「好きになるから上手くなる」んだなって思うようになりました。
カヌーも好きになることで上達が早くなったのかなと思います。
-杉野さんの役はカヌーや車椅子などの装備をサポートする役でしたがいかがでしたか?
杉野遥亮(加賀颯太 役)
パラカヌーというスポーツが、サポート役との二人三脚で進めていくものだと知って、眩しいなと思いました。
-小沢さんはその中条さんと杉野さんをまとめていくコーチ役でしたが、熱血でしたよね?
小澤征悦(宮本 浩 役)
本作では、ネグレクトなどで心に傷を負った子どもたち、学校に行けなくなった子どもたちを受け入れてカヌーを教えるというコーチ役でした。
そこに、中条さんや杉野くんが入ってきてみんなとワイワイできたのが、コーチ役として嬉しかったですね。
■小澤さんの向こうに世界が見えました!
-中条さん、今回の小澤さんの役は、普段の小澤さんと近い感じがしましたが、撮影現場ではいかがでした?
中条あやみ
小澤さんは現場のムードメーカーで、楽しいお話をしてくださったりとか、子どもたちからも大人気でした。
さすが、世界の小澤さんの息子さんは違うなって思いました(笑)
小澤征悦
何を言ってんだか。アゲてるのかサゲてるかよくわかんないよ。どっちなの?
中条あやみ
世界が見えました(笑)
小澤征悦
ありがとうございます(笑)
僕は僕なりに、ピエロになって現場を盛り上げようと頑張ってたんですけど、やっぱりね、計算してやることは、天然に勝てないんですよ。だから、杉野にはずっと勝てなかった。
杉野遥亮
ありがとうございます。
小澤征悦
そこで「ありがとう」っていうお前だよ!
それに勝てないんだよ。
■未来を感じる映画を撮りたかった
-監督、この映画に込めた思いは?
兼重淳監督
いつも思っているのは未来を感じる映画、観てくれた方の背中を押せる映画を撮りたいということ。
なので、本作でもそれを感じていただけるとありがたいなと思っています。
■競技用カヌーの難しさ!芸能界では中条あやみと武井壮だけ!?
-改めてカヌーのことについて。カヌーは、レジャー用と競技用とは違うんですか?
中条あやみ
ぜんぜん違います。
競技用カヌーは、そもそも乗ること自体が難しいと言われています。胴体が細いので水に接している面積が狭くて、乗るだけですぐに落ちちゃいます。
小澤征悦
専門用語で言うと、カヌーが転覆することを“沈(ちん)する”って言います。
中条さんが劇中でレースする時のカヌーに僕も乗せてもらったんですが、乗った瞬間に沈しました。
レジャー用カヌーに乗れる人でも、競技用のは乗れないです。
兼重淳監督
体育大学の学生さんでも、競技用カヌーを乗りこなせるようになるまで一ヶ月くらいかかるそうです。
-乗りこなすコツは?
中条あやみ
私はもともと体幹トレーニングをしていました。たとえば歌舞伎の俳優さんって立ち姿がかっこいい。それって体幹が鍛えられているからかなって思ったからです。ブレない人間になりたいなって。
-じゃぁ、小澤さんはブレるってことですか?
小澤征悦
まぁ、俺の人生ブレブレですからね(笑)
体幹以前のお話だと思います。
-本作でカヌーを監修した専門家に伺うと、初心者で転覆せずにカヌーを操れるようになったのは、芸能界では、中条あやみさんと武井壮さんだけということです。
小澤征悦
すごい!
中条あやみ
私、タンクトップ着ようかな。
小澤征悦
タンクトップ着なよ!もしくは、武井壮さんに、中条さんの格好をしてもらう。
兼重淳監督
一ヶ月じゃ無理ですねって専門家に言われていたので、最初は、カヌーに浮き輪を付けて、後で合成で消すことを考えていたんですが、中条さんがレースシーンまでこなせるほどに上達してくれて、ほんとに助かりました。良かったなと思います。
■謎の“肩ショルダー”とは?
-撮影中の思い出は?
小澤征悦
昨年の夏、川沿いの撮影だったのでとにかく暑いんですよ。
そしたら中条さんが気を使っていただいて、たくさんのアイスクリームを差し入れしてくれたんです。子どもたちは和気あいあいと「これがいい」って取り合ったりしてる中、杉野だけは本気で取り合ってましたからね(笑)
杉野遥亮
そうだったかもしれないです(笑)
小澤征悦
もうひとつは、ロケの期間中、1日あった休みの時のことです。近くに有名な某遊園地があるので、杉野さんがどうしても行きたいって言うのでみんなで行ったんです。
で、ジェットコースター乗る時、発射直前に安全バーが降りてくるじゃないですか。そしてら、杉野は何を思ったのか、「肩ショルダーが降りてきた!」って言ったんです。
“肩ショルダー”って何だ?って(笑)
中条あやみ
“肩肩”(笑)
みんな、“・・・”ってなってましたね(笑)
-中条さんは何か思い出ありますか?
中条あやみ
りな役の女の子が、最初は“可愛い”って私をスマホで撮ってくれてたんですけど、途中から杉野くんにべた惚れしちゃって、杉野くんばっかり撮るようになったんです。
それを見たタツヤ役の男の子が、嫉妬したのかムっとしてるのを見て、「カワイイ~」って思いました。
■それぞれの必勝ルーティン
-主人公遥は、大会での勝負直前に行うルーティンがありますが、皆さんは大事なお仕事の前にやるゲン担ぎはありますか?
兼重淳監督
髭を整えます。
杉野遥亮
僕のゲン担ぎは前日に普段はシャワーで済ませてしまうところをお風呂に入ることと早く寝ることです。これはゲン担ぎではないですね…笑。そう考えると特にないかもしれないです。
中条あやみ
朝起きた時に大好きなお米を食べるようにしています。おむすびにして食べるとパワーが出る気がするんです。
小澤征悦
赤パンツを履くことです。20枚くらい持っていて、もちろん今日も履いてます!
■困難の乗り越え方
中条あやみ
その状況をどう楽しむか、どう面白がるかにマインドチェンジして乗り越えます。
小澤征悦
人は困難に直面すると自信がなくなるので、自分を信じる強い気持ちが大事だと思います。
兼重淳監督
あえて大変なことをして乗り越えますね。考え方で人は変わると思っているので、困難と思わないで考え方を変えて乗り越えていきます。
-杉野さん、今の監督の意見はどう思います?
杉野遥亮
う~ん、その選択に意味があると思ったらそうするかな。
小澤征悦
今、そういうパスが来るとは思わなかっただろ(笑)
今は、お前が困難だね(笑)
杉野遥亮
せっかく良いこと言おうと考えてたのに飛んじゃった(笑)
えっと、困難を乗り越えた先に良いことがあると思って・・・
小澤征悦
ごめん、今、杉野は、困難じゃなく“混乱”してるよ(笑)
■これからチャレンジしたいことや夢は?
杉野遥亮
今後の夢は海外に行くことです。今年初めての海外でスペインに行ったのですがすごく刺激的で自分の糧になりました。
兼重淳監督
今後やりたいことは、日本の県庁所在地を回ることです。ロケでしか行ったことない県とか、そもそも行けていない県があるので、ゆっくり“県庁所在地”に行きたいです。
小澤征悦
僕の夢は、トークで杉野に勝つことです!
嘘です(笑)
僕の夢は映画監督になって映画を撮ることなんですが、夢と言うと実現出来なそうな気がするので「目標」として心に持っていたいと思います。
中条あやみ
夢は『水上のフライト2』を、またみんなで作る事!カヌー発祥の地でとれたら最高ですね!
■最後にメッセージ
中条あやみ
この映画は、関わったキャスト・スタッフみんなの愛が詰まった作品です。最後まで心が暖かくなる瞬間があるので、エンドロールまでぜひご覧になってください。
兼重淳監督
諦めないヒロインを演じた中条あやみは、女優・中条あやみ史上最高の演技になったと思ってます。杉野の笑顔も最高だった。とにかく俳優の笑顔が最高でした、そんな映画です。
■イベント動画
[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]
映画『水上のフライト』
中条あやみがパラカヌーの難演技に挑む!
実在するパラカヌー日本代表選手・瀬立モニカさんとの交流から生まれた奇跡。
INTRODUCTION
本作は、映画『超高速!参勤交代』シリーズ等数多くの大ヒット作の脚本を手掛ける土橋章宏が、実在するパラカヌー日本代表選手・瀬立モニカさんとの交流を通じ、作り上げたオリジナルストーリーだ。土橋が自ら描きたいと熱望し、企画・脚本をTSUTAYA CREATORS’ PROGRAMに応募し、審査員特別賞を受賞して遂に映画化となった。
主人公・遥には、若い女性から絶大な人気を誇る『雪の華』の中条あやみを迎え、遥を裏方で支える仲間・颯太役に『居眠り磐音』などの人気俳優・杉野遥亮、心配しながらも温かいまなざしで包み込む母・郁子役に『アマルフィ 女神の報酬』の大塚寧々、父親代わりに厳しく熱く導いていくコーチの宮本役に『引っ越し大名!』の小澤征悦ら旬な俳優陣が集結。
さらに、『キセキ ―あの日のソビト―』の兼重淳を監督に迎え、豪華なタッグが実現した。観る者の心の奥底に届く、一人の女性の成長を描くヒューマンドラマが誕生した。
場面写真
出演:中条あやみ / 杉野遥亮 高月彩良 冨手麻妙 / 大塚寧々 / 小澤征悦
監督:兼重淳『キセキ ―あの日のソビト―』
企画:土橋章宏 脚本:土橋章宏『超高速!参勤交代』・兼重淳
主題歌:「ひとりで生きていたならば」SUPER BEAVER
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:KADOKAWA 宣伝協力:シンカ
TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017 審査員特別賞受賞作品
(C)2020 映画「水上のフライト」製作委員会
新たな公開日が決定! 11/13(金)全国公開
[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]
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