ヴィレヴァン!

【インタビュー】“多様性”って言っても意外とみんな同じものが好き。劇場版『ヴィレヴァン!』

劇場版『リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~』(10/23公開)の後藤庸介監督、そしてヴィレヴァン勤務経験があるという脚本のいながききよたかに本作の魅力、現代におけるサブカルチャーの定義についてお話を伺った。

本作は、名古屋が生んだ、遊べる本屋「ヴィレッジヴァンガード」を舞台にしたメ~テレのテレビドラマ発の劇場版。
出演は、岡山天音、森川葵、最上もが、本多力、柏木ひなた(私立恵比寿中学)、平田満、滝藤賢一らで、ドラマ版からの続投。
さらに劇場版では、スペシャルゲストとして萩原聖人、安達祐実が参戦。萩原聖人が演じるのは、政府主導の特高警察のリーダー平等(たいらひとし)。軍服に身を包み、「サブカル撲滅」を掲げている最強の敵役。人間同士が完全に平等になることを望んでいる。
そして、安達祐実が演じるのは、政府主導の特高警察のサブリーダー平和(たいらやまと)。平等の妹で、上司である兄に忠誠を誓っている。人々の心が完全に平和になることを望んでいる。

監督・後藤庸介×脚本・いながききよたか インタビュー

ヴィレヴァン!

いながききよたか(脚本)/後藤庸介監督

後藤庸介(ごとう ようすけ) 監督・プロデューサー プロフィール
1977年、神奈川県横浜市出身。京都大学文学部卒。TBS、共同テレビジョンを経て、現在フリー。共同テレビ時代には、主に「世にも奇妙な物語」を担当。「未来ドロボウ」「ファナモ」「カメレオン俳優」「ズンドコベロンチョ」「ががばば」など、SF(少し不思議)作品を多数制作。
その後、「代償」(hulu)、「パンセ」(TX)、「ボイス110緊急司令室」(NTV)、「左ききのエレン」(MBS)などを監督・プロデュース。フジテレビで不定期放送中の「突然コマーシャルドラマ」がACCブロンズ受賞。短編映画「もしもし、詐欺ですけど」で、小津安二郎記念・蓼科映画祭グランプリ受賞。

いながき きよたか 脚本 プロフィール
1977年、愛知県出身。2002年より現場制作部を経て、2007年『オリヲン座からの招待状』(第20回東京国際映画祭特別招待作品)で劇場映画デビュー。その他脚本を担当した主な作品に、『春よこい』『ハブと拳骨』『ヒカリサス海、ボクノ船』『むずかしい恋』(共に08)、「ネオ・ウルトラQ」(WOWOW)、『ソレダケ/that’s it』(15)、「代償」(hulu)、「世にも奇妙な物語」’17春の特別編『夢男』(CX)、『凪の海』(19)など。ヴィレッジヴァンガードでのアルバイト経験があり、その話を監督・プロデューサーの後藤庸介に話したところ、ドラマにしたら面白いんじゃないか!と盛り上がり、企画した「ヴィレヴァン!」がまさかの映画化。

■女の子にフラれてヴィレヴァン店員を辞めた

-いながきさんは実際にヴィレヴァンで働かれていたと伺いました。

いながききよたか
1996年、僕が大学1年生の時です。僕は愛知県出身で、大学も名古屋なんですけど、大学までの通学路でロフトの工事をしていたんですよ。そこにヴィレッジヴァンガードって看板があがっていて。
それで働きたいと思ってヴィレッジヴァンガード本社に電話して、バイト募集について尋ねたのが働くことになったきっかけです。
それからちょうど一年働きました。一年で辞めたのは、当時ものすごい好きだった女の子にフラれて、もう日本にいたくないので留学を決めたからです。当時は両親がそこそこお金を持ってたんで、今は持ってないですけど(笑)、働いてたヴィレッジヴァンガードPAPA店の店長に、「アメリカとイギリスどっちかに留学しようと思うんですけど、どっちですかね?」って聞いたら、「いながき君はイギリスだね」って言われてその言葉を信じてイギリスに留学することにしました。

ヴィレヴァン!

ヴィレヴァン・イースト店前でのキャスト集合写真 (C)2020メ~テレ

■テレビドラマシリーズのきっかけ

-テレビドラマが製作されることになったきっかけについて教えて下さい。

後藤庸介監督
いながきさんが「ヴィレッジヴァンガードで働いたことがある」って言うので、そういう方とはなかなか会えないなと思い、いろいろ聞いたんです。
そしたら、ドラマで表現してますように、想像以上にものすごい変な場所なんですよ。しかも名古屋発祥、全国350店舗もある。
社会でうまく立ち回れない人たちの青春の舞台として、すごく良いんじゃないかなってインスピレーションが湧いたんです。
また、もともと名古屋って、良い意味で人も場所もすごく変で、ほんとに愛すべきものだなって印象を持っていたんです。
それらが僕の中で合致して、「これはドラマになる!」と思って、ヴィレッジヴァンガードさんとメ~テレ(名古屋テレビ)さんに電話したのがきっかけです。

いながききよたか
監督に「これ、ドラマになりますね」って言われた時は、イマイチピンと来てなかったんですよ。ドラマになるのかなぁ?って。
でも、脚本を書いてみたらドラマになりました。

後藤庸介監督
みんな最初そうだったよね。メ~テレさんも。

いながききよたか
で、ドラマを作るにあたって、現役の店員さんたち何十人かに取材したんですよ。「面白エピソードください」っていう感じで。
それをそのまま脚本にぶっこんだら、すごい面白いドラマになったって感じです。

-ドラマや映画で描かれていることってどのへんまでリアルなんでしょうか?例えば店員さんが床に寝ているとか。

いながききよたか
そんなのは序の口ですよ!そこに驚いてたらもう・・・

後藤庸介監督
(笑)
書けないことが多すぎるくらいですね。実際は(笑)

ヴィレヴァン!

ヴィレヴァン店員による手書きポップ

■テレビドラマ版の反響

-東海地方で放送されたテレビドラマ版の視聴者や、実際の店員さんの反響はいかがでしたか?

いながききよたか
僕、これまでいろいろなドラマや映画の脚本を書いてきたんですけど、大体賛否両論なんですよね。
「つまんねぇ!」ってお叱りの声をいただくことも多々あって、そのせいでメンタルが強くなっていったんですけど(笑)
この「ヴィレヴァン!」に関しては、僕の耳に届いてないだけかもしれないですけれど、「つまんない」っていう言葉を聞かなくて、すっごい嬉しいんですよね。

後藤庸介監督
反響はですね、聞こえてこないんですよ(笑)

いながききよたか
(笑)

後藤庸介監督
まぁ、それがローカルテレビドラマの良いところでもあるんでしょうけど。
反響は聞こえてこないし、高級な作品を作ってるわけではないんですけど、作っててこんなに面白いドラマはないなって思う感触は確かにあります。単純に面白い。それは間違いないです。

-キャストの皆さんも楽しそうに演じられているのが映像から伝わってきますし、物語の設定も内容も日本全国で通用する楽しい作品だと思います。ちなみに蛇足ですが、テレビドラマ版で、森川葵(もりかわあおい)さん演じる小松リサが土下寝をされますが、ナイジェリアで実際にある習慣ということで、「ヴィレヴァン」はいち早く取り入れてるなと思うことがありました。というのは、昨日、某在京キー局で、この土下寝の半沢直樹パロディコントをやっていたのを見たんです。

いながききよたか
ヴィレヴァンのがパクられましたか!って、ナイジェリアの方が先なんですけど(笑)

ヴィレヴァン!

森川 葵(小松リサ 役)(C)2020メ~テレ

■テレビドラマ版シーズン2は“7人の侍で勝つ!”

-10/26から、ヴィレヴァン2~七人のお侍篇が放送されますが、この第2シーズンはどんな内容になりそうですか?

後藤庸介監督
ドラマのシーズン1と良い意味で一緒です(笑)
でも、今度は、路面店ではなく、イオンモール内の店舗ということで、自分たちが完全に好きなことばかりをやれないという制約を受けます。他の店舗もあり、ルールも多い。そういう中でどう自分たちの生きる場所を見つけていくかっていう話なので、より障害が増しています。で、その障害を超えるために一人ずつ、もう一度昔の仲間を集めていって、7人の侍で勝つ!

いながききよたか
何に勝つのかってことです(笑)

■ヴィレヴァン店員は実際にサブカル好きなのか?

-店員さんたちは実際、サブカル好きな方が多いんですか?

いながききよたか
それが、本人たちはそう思ってないんです。いたって普通のこと、ただ自分らしく生きているというだけ。
でも、それを客観的に抽出すると、いわゆる“サブカルに詳しい人”ってことになっちゃう。

ヴィレヴァン!

場面写真 (C)2020メ~テレ

■「現代は、多様性って言っても、意外とみんな同じようなものが好き」

-劇場版のオープニングは、権利関係はどのように?

後藤庸介監督
わからないです(笑)
メ~テレさんは訴えられたら名古屋テレビがつぶれるかもって言ってました(笑)
まぁ、まったくの類似性は避けて、微妙にズラしてはいます。

-オープニングに関連するものが劇中にもチラホラ出てきますね。

いながききよたか
はい。でもそれだけじゃなくて、“好きなものをメタレベルで埋め尽くそう”っていう感覚はあったので、いろんな要素が入ってはいます。

後藤庸介監督
僕らの世代がそうだったからかもしれません。というのは、“サブカルチャー”と“メジャーカルチャー”がものすごく豊かだった頃(90年代)に青春時代を過ごしたという感覚があります。
そういう一番良い時に青春時代を過ごさせてもらったことへの恩返しじゃないですけれど、今の若い人たちにもその頃の雰囲気を知ってもらえたらなっていうのがあるんです。
当時サブカルチャーが元気だったのは、メジャーカルチャーも元気だったから。そういうことも本作のテーマには入れています。

-劇場版の物語の着想はそのへんからでしょうか?

後藤庸介監督
そうです。今は、サブカルチャーという境界線が消滅している感覚がありますから。すでに絶滅危惧種というか。

-それは現代は、人々の好みがどんどん細分化していって多様性の時代になっているからということでしょうか?

いながききよたか
僕の肌感覚として、多様性、多様性って言っても、意外とみんな同じようなものが好きだと思うんですよ。
それはメジャーカルチャーとしてではなくて、止むに止まれずそれっていう感じで。その理由はなんとなくわかっていて、偶然の出会いの機会が著しく少ないから。
たとえば僕が10代だった90年代にヴィレッジヴァンガードに行くと、全然知らないものばっかりだったんです。でも、現代は、検索エンジンとか考えればわかりますが、人って知っていることしか調べられない。
だから、知らないものに出会うっていう可能性がすごい少ない時代になっちゃったというのはあるかなって思います。

後藤庸介監督
種類が多いだけで、大した多様性じゃないのかもしれないですね。みんな、同じことしか感じてない。

いながききよたか
そうそう。

後藤庸介監督
最終的な好きか嫌いかは、SNSなどでみんなの評価を見て決める。みたいな感じ。

いながききよたか
みんなポジショントークしますからね。「あの人が面白いって言ってるから面白いって言っとこ」みたいな。
そういうことの、増幅、エコーチェンバーで売れるものってめっちゃくちゃ売れるじゃないですか。そういう世界線に入っちゃったんだなっていう気はしますね。

後藤庸介監督
昔は、“真の多様性”“個人主義”というのがありましたね。

ヴィレヴァン!

様々な“好き”が集まったヴィレヴァン店内(場面写真)(C)2020メ~テレ

■“サブカルチャー”とカテゴライズすることが既にナンセンス

-“サブカルチャー”という言葉の定義について伺います。この言葉の意味は時代とともに変わっていく節があります。その上で、『リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~』では、“サブカルチャー”“メジャーカルチャー”という言葉が、物語のテーマとして重要なキーワードになっています。おふたりは、これらの言葉の定義をどのように捉えられていますか?

いながききよたか
“サブカルチャー”の定義は、戦後から文化の変遷の中で変わってきていますが、今はもう“サブカルチャー”というカテゴライズそのものがナンセンスなのかなって思っていて、単に“カルチャー”って言いかえればいいと思うんです。
そして、“カルチャー”というもの自体、もうあまり必要とされていないという感じもしています。劇中でサブカル、サブカルって言ってますけど、それは、単に“カルチャー(=好きなもの)”に言い換えられると思います。

-劇中に、ビートルズの話が出てきますが、これはメジャーカルチャーなのかサブカルチャーなのかどちらなのかなというのは思いました。

いながききよたか
それは評価軸によって変わってきますね。僕は、子どもの頃ビートルズが大好きでよく聴いていたんですが、海外に行った時、現地の女の子と「どんな音楽を聴くの?」って会話をしたんです。当時は、マドンナやジャネット・ジャクソンがとても流行っていた頃。
で、僕が「ビートルズをめっちゃ聴いている」って答えたら、「古っ!」って言われたんです。
僕の中ではメジャーカルチャーだと思ってたんですけど、その子にしてみたらサブカルチャーなんですよ。その子にとってのメジャーカルチャーは、マドンナであり、ジャネット・ジャクソン。
だから、絶対的評価できないものが“サブカルチャー”。

ヴィレヴァン!

森川 葵(小松リサ 役)/岡山天音(杉下啓三 役)((C)2020メ~テレ

■「ヴィレヴァンは懐の深い会社です」

-劇場版のロケ地は?

後藤庸介監督
イースト店、イオンモール名古屋茶屋店です。

-撮影は営業時間後ですか?

後藤庸介監督
普通に営業中です(笑)

-一般のお客さんもいる中で?

後藤庸介監督
そうです。(ヴィレヴァンは)そんなことさせてくれる唯一の企業です。

いながききよたか
(笑)

後藤庸介監督
最初は、さすがに営業中は無理だから夜中の撮影だねって話をしてたんですが、ぜんぜん撮りきれなくて、「すみません、夜のシーンだけは営業中でもいいですか?」ってお願いから始まって。
そしたら、最終的にはそういうことはぜんぜん関係なく、日中、一般客の前で撮っているみたいな(笑)

いながききよたか
そういえば、子どもたちがはしゃぎまわってましたね。「イケメンが来たー!」って。

後藤庸介監督
(笑)
ほんとに懐の深い会社です。

いながききよたか
お客さんもよく協力してくれましたよね。

後藤庸介監督
お客さんもそういう場所だってわかっているから、まったく問題が起きないんですよね。これはほんとにいいことですよね。良い意味で治外法権ですよ。日本なのに日本じゃないみたいな。クレームが来ない。

いながききよたか
ヴィレヴァン共和国(笑)

■「滝藤本人からひとつだけ要望があります」

ヴィレヴァン!

滝藤賢一(店長・川上秀基 役) (C)2020メ~テレ

-TV版シリーズからのオリジナルキャストの皆さんそれぞれのキャスティングの経緯はなんでしょうか?

後藤庸介監督
まず、キャラクターを想定してもらったんです。結果できたキャラに最も合うのは誰かって考えただけです。誰にも断られず一発でキャスティングは決まりました。

-たとえば滝藤賢一さんのキャラとかいい味でてますよね。

後藤庸介監督
半分アテ書きみたいなもんです(笑)

いながききよたか
そうですよね。平田満さんもまんまだし。

-滝藤さんは、登場するたびにいろんなコスプレされてますが、あのアイディアはどこから?

後藤庸介監督
僕が、店長像として発案しました。で、滝藤さんにシナリオを送ったら、「滝藤本人からひとつだけ要望があります」って事務所から返事が来て、「おいおいおい、ヤベえな!」って構えてその内容を見たら、「全シーン、コスプレかサングラスをしたい。ひとつとして同じ格好で出ないようにお願いします。」って書かれていました(笑)

-そうなんですか!ある意味願ったり叶ったりですね(笑)

いながききよたか
(笑)

後藤庸介監督
滝藤さんのキャラはそんな感じですけど、ところどころで真髄を言うというか、すごい良いことも言ったりします。
その時に、滝藤さんは普通の格好だと聞かないというか、ふざけた格好ですごい真骨頂を言うのが良いんじゃないっていうのが多分ある。
あと、思い出しましたけど、滝藤さん、滝藤さんじゃない人で出ているところがあります。

いながききよたか
そうなんですか!?それは気づかなかった。

後藤庸介監督
変装してますから(笑)
後ろ向きとかじゃなくて、全身前から撮っているんだけど、滝藤さんじゃない人が演じているカットがあります(笑)

■劇場版キャスト 萩原聖人×安達祐実

ヴィレヴァン!

-劇場版キャストの萩原聖人さん、安達祐実さんのキャスティングの経緯について教えて下さい。

後藤庸介監督
これもキャラクターを作った時です。資本主義の良いところも悪いところも全て知った上でそこに絶望したという設定のキャラクター。なので、80年代、90年代を第一線で駆け抜けた結果、今、ここにいる人が言うと説得力あるじゃないですか。
「もういいじゃない、こんな欲にまみれた世界なんてもういいのよ。みんないっしょに平和に暮らした方がいいでしょ。」って。

-そして見応えあるラストシーンにつながっていくわけですね。

ヴィレヴァン!

場面写真 (C)2020メ~テレ

■撮影現場ではみんな戦っていた

-撮影現場の雰囲気はどんな感じでしたか?

後藤庸介監督
大変でした。みんな、自分と戦っている感じでした。

-それは何と?

後藤庸介監督
睡魔です(笑)
ある意味、ヴィレッジヴァンガードの労働環境に近いというか、撮影時間も長いし、キャストの皆さん、スタッフ、大変だったと思います。
みんな疲れつつも、好きだからやり通せるみたいな、そういう一体感はありました。

ヴィレヴァン!

場面写真 (C)2020メ~テレ

■劇場版の見どころと映画をご覧になる方へのメッセージ

いながききよたか
映画って、初日からの3日が勝負なんです。そこで数字が出ないと、あったか無かったかわかんないような作品になっちゃうので、この3日間、ぜひ劇場に応援するつもりで来てください。

後藤庸介監督
とても楽しい映画だと思います。
くだらないことを一生懸命やって、ただただ何も考えずに楽しめる映画です。
ただ、その裏には、今の時代に必要なテーマ、これから僕たちがどう生きていくべきかということをうまく、しれっと織り込んであります。観て損はない、意外と深い作品になっています。

■2人の“好き”とは?

-さまざまな“好き”が詰め込まれた本作ですが、最後にお二人の“好き”について教えて下さい。

いながききよたか
緊急事態宣言で、多くの人がおうち生活になって「暇だ暇だ、おうちから出られない。」って言ってストレスを溜められてました。
でも、僕はそれを見てて「羨ましいなぁ」って思って。なぜなら、僕の仕事って普段からおうち生活で、自粛期間中も変わらず、本作の脚本や他の作品もやっていてすごく忙しかったんです。
だから誰にも会わず、家の中でずぅぅっと本を読んでたいですね。

-最近は何を読まれましたか?

いながききよたか
カントの「純粋理性批判」です。

-後藤監督は?

後藤庸介監督
夜更かし、ひとり海外旅、高校野球、カレーです。

いながききよたか
カレーが好きなんですか?おすすめありますか?

後藤庸介監督
カレーならなんでも好きです。

-劇中、スライムカレー(ヴィレッジヴァンガード限定品)が登場しますが?

後藤庸介監督
あれはカレーじゃないです(笑)

いながききよたか
「くさやカレーは?」

後藤庸介監督
食べてないですね。

いながききよたか
検証しないと(笑)

ヴィレヴァン!

いながききよたか(脚本)/後藤庸介監督

[写真・インタビュー:Jun Sakurakoji]

映画『リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~』

<Story>
自称「空っぽ」の大学生・杉下啓三は、ヴィレッジヴァンガードで儲け度外視で集められたガラクタや、常識からかけ離れた変人バイトたちに囲まれはちゃめちゃで刺激的な日々を送っていた。
そんな、刺激にも慣れ始め早1年、平和だが、何かが足りていないことに気づく。
この世から“サブカル”がなくなっていたのだ!
サブカルを、カルチャーそのものを取り戻すべく、杉下の壮絶なバトルがいよいよ幕を開ける!

岡山天音、森川葵、最上もが、本多力、柏木ひなた(私立恵比寿中学)、水橋研二、落合福嗣、小林豊(BOYS AND MEN)、大場美奈(SKE48)/萩原聖人、安達祐実/・平田満・滝藤賢一
監督:後藤庸介 脚本:いながききよたか
制作:コギトワークス 配給:イオンエンターテイメント
(C)2020メ~テレ
公式サイト:https://www.nagoyatv.com/vv_movie/

予告編

YouTube player

10月23日(金)より全国ロードショー

リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~

 

 

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA