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クシナ

撮影から4年。劇場公開を迎えた映画『クシナ』初日舞台あいさつ

7月24日、アップリンク渋谷にて映画『クシナ』の初日舞台挨拶が行われ、速水萌巴監督、主演の郁美カデール、廣田朋菜が登壇した。

女だけが暮らす男子禁制の山奥の集落を舞台に、監督自身の過去の体験に根ざした母と娘の物語を描いた映画『クシナ』は、大阪アジアン映画祭2018でJAPAN CUTS Awardを受賞。北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTSに招待され、独特の感性と映像美によって支えられる世界観は海外レビューでも高い評価を獲得している。

撮影されたのは2016年。主人公奇稲<クシナ>を演じた郁美カデール(14)が9歳の時だ。廣田朋菜は、そのクシナを14歳の時に産んだ鹿宮<カグウ>役。そしてカグウの母親で集落の村長・鬼熊<オニクマ>演じるのが、撮影当時15年ぶりの映画出演となった小野みゆきだ。

舞台挨拶レポート

アップリンクの舞台挨拶の登壇者は3名までという自主規制があるため、速水監督はMC役も担った。

速水萌巴監督
初日を迎えたお気持ちをお願いします。

速水萌巴監督

速水萌巴監督

郁美カデール
初めての舞台挨拶で今、すごく緊張しています。
皆さん、今日の私で何か気づくことがありますか?

郁美カデール

郁美カデール

速水萌巴監督
3ヶ月前に会った時は前髪がすごく長かったなと思うんですけど?

郁美カデール
正解です!
初心に戻って前髪を切ってきました。
まだ友だちにも見せてなくて今回初めて皆さんにお見せするんですけど、似合ってますか?
(拍手)
ありがとうございます!
今日は皆さんに来ていただいてすごく嬉しいです!

廣田朋菜
この作品は、親子の話っていうよりは、観終わった後に希望が見える映画だなと私は思いましたので、今の大変な時期の中、みんなが希望を持っていけたらなと思います。

廣田朋菜

廣田朋菜

速水萌巴監督
この映画は私が早稲田大学大学院の修士の4年生の時、4年前に作った作品です。ここアップリンク渋谷にあるカフェ・タベラでカメラマンの村松さんと最初の打ち合わせをしたので、完成させてまたここに戻ってこれたことを嬉しく思っています。
街中で撮影出来る内容ではないので、撮影前は、「アニメの方がいいのでは」などと言われたのですが、こうやって完成したことを皆さんに感謝しています。

クシナ

速水萌巴監督
実はクランクインの数日前までクシナに合う役者さんが見つからなかったんですが、ヘアメイクさんに見せていただいた1枚の写真を見て、当時9歳の郁美カデールさんにお願いすることになりました。
4年前のことですが、「今日会えますか?」っていきなり言われてビックリしていると思いますが、当時のことを覚えていますか?

郁美カデール
覚えています!すごい記憶に残ってます。でも最初は何の役なのかわからなくて、後から「主役だよ」って言われて、「わーっ!」ってなっちゃって(笑)
でも絶対にやりたい!って思いました。

郁美カデール

郁美カデール

速水萌巴監督
山梨の山奥での撮影に当初はお母様は反対されたそうですが、どう説得されましたか?

郁美カデール
もう、やりたい!の一点張りでした。
「できるの?」「やりたい!」って、質問と答えが合ってないんですけど(笑)、でもほんとにやりたかったから。

廣田朋菜
郁美ちゃんは意志の強さがクシナと通じるところがあるんじゃないですか?
いろんな約束をしてましたよね?宿題やる!頭を1人で洗う!とか(笑)

廣田朋菜

廣田朋菜

速水萌巴監督
廣田さんは、クシナ役が決まらないままの台本読みは不安だったんではないでしょうか?

廣田朋菜
そうですね。マジやべえと思っていました(笑)
ですけど、監督の世界観が出来上がっていて、それに合う子がいないっていうのは聞いていたので、映画ってこういうことがほんとに多々起こるんですよね。でも絶対に見つかると思っていました。

速水萌巴監督
廣田さん演じるカグウは、14歳の時にクシナを産み、そして今28歳という、あまり母性が感じられない役。郁美ちゃんは、撮影当時は9歳だったので、カグウが自分が演じたクシナのお母さんだということを認識しないまま演じたと聞いています。

郁美カデール
はい。お母さんじゃない。でもお母さんだから、正直、いとこのお母さんだと思って演じていました。
廣田さんはすごく優しくてほんとに休憩の時にお菓子をくれたり、素直に演じられました。

廣田朋菜
私も一緒に演じられてすごく楽しかったです。

速水萌巴監督
廣田さんは、お芝居に入るとスッと目から光がなくなるんですが、お芝居が終わって普通に喋っていると、ガラスのような目で、目がツルッとした輝きがあるんです。
私はこれでカグウをやってほしいと思って、廣田さんとオニクマ役の小野みゆきさんと私とで何度かリハーサルをして、ああいう幼い感じのカグウを一緒に作りました。
廣田さんは、どのようなことを心がけてカグウを演じられましたか?

廣田朋菜
閉鎖されたところにお母さんに連れてこられて生活しているという設定だったので、何もかも諦めている、自分の選択の余地がない役だなと思いました。
クシナがいるから心が死んでいるわけじゃないんですけど、人間って諦めているとそういう目になるのかもしれません。今、そう思いました。

速水萌巴監督
廣田さん、お母さん役の小野みゆきさんとの撮影エピソードはありますか?

廣田朋菜
ロケでずっと一緒だったんです。大人チームはお泊りもしていたので、小野さんとは母と子みたいな感じでお風呂も一緒に入ったんです。
小野さんは遠くからすーっと私を見て、「廣田さん、スタイルいいね」と言われ(笑)、「恥ずかしいよ、なんすかー!」ってなって(笑)
あんなスタイルのいい方に言って頂けて、嬉しかったです。励みになりました。

郁美カデール
小野さんはすごく綺麗で、一緒に演技をするシーンがあるんですけれど、すごい迫力なんです!
それがとても印象に残っています。

郁美カデール

郁美カデール

廣田朋菜
観ていただいたらわかるんですけれど、アップが多く、役者の表情を捉えてくれている作品です。小野さんの迫力もわかると思います。

クシナ

クシナ

■アフターカット

舞台挨拶後、オープンテラスで記念撮影!

クシナ

速水萌巴監督/郁美カデール/廣田朋菜

クシナ

クシナ

[写真:Ichigen Kaneda, Jun Sakurakoji]/記事:Jun Sakurakoji]

■関連記事

現在中学2年生の郁美カデールさんに単独インタビューを行っています。ポートレート写真と共に記事をご覧ください。

また、小野みゆきさん、稲本弥生さん(集落を訪れる人類学者役)が登壇された外国特派員協会での記者会見レポート記事はこちら。

映画『クシナ』

INTRODUCTION
速水監督自身の過去の体験に根ざした母と娘の物語が描かれており、監督自身が早稲田大学大学院の修士制作作品として制作。その後、大阪アジアン映画祭2018に正式出品され、プロの監督の作品を抑え、JAPAN CUTS Awardを受賞した。
そして、北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTSに招待され、独特の感性と映像美によって支えられる世界観は海外レビューでも高い評価を獲得している。

あらすじ
深い山奥に人知れず存在する、女だけの”男子禁制”の村。
村長である鬼熊<オニクマ>(小野みゆき)のみが、山を下りて、収穫した大麻を売り、村の女達が必要な品々を買って来ることで、28歳となった娘の鹿宮<カグウ>(廣田朋菜)と14歳のその娘・奇稲<クシナ>(郁美カデール)ら女達を守っていた。
閉鎖的なコミュニティにはそこに根付いた強さや信仰があり、その元で暮らす人々を記録することで人間が美しいと証明したいと何度も山を探索してきた人類学者の風野蒼子(稲本弥生)と後輩・原田恵太(小沼傑)が、ある日、村を探し当てる。
鬼熊<オニクマ>が、下山するための食糧の準備が整うまで2人の滞在を許したことで、それぞれが決断を迫られていく。

郁美カデール
廣田朋菜 稲本弥生 小沼傑
佐伯美波 藤原絵里 鏑木悠利 尾形美香 紅露綾
藤井正子 うみゆし 奥居元雅 田村幸太
小野みゆき

場面カット

監督・脚本・編集・衣装・美術:速水萌巴
撮影:村松良  撮影助手:西岡徹、岩田拓磨  照明:平野礼 照明助手:森田亮  録音:佐藤美潮  整音:大関奈緒  音楽:hakobune 
ヘアメイク:林美穂、緋田真美子  助監督:堀田彩未、佐近圭太郎、宮本佳奈
制作協力:村上玲、小出昌輝  協力プロデューサー:汐田海平
配給宣伝:アルミード
(C)ATELIER KUSHINA
2018 / 日本 / カラー / 70分 / アメリカンビスタ / stereo
公式サイト:kushinawhatwillyoube.com
公式Twitter:@kushina_cinema
公式Facebook:kushina.cinema
公式instagram:@kushina_after_4years

予告編

7月24日(金)よりアップリンク渋谷ほかにてロードショー

クシナ

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