郁美カデール

【インタビュー】14歳・郁美カデール「自分らしさを出せる女優に!」(ビデオメッセージ付き)

7月24日(金)公開の映画『クシナ』に、映画初出演&主演した郁美カデールさん。今、中学2年生14歳の彼女に、撮影当時のこと、そして今好きなことやこれからの抱負についてお話を伺いました。フォトは撮り下ろし。ビデオメッセージも到着です。

『クシナ』は、先日お伝えした日本外国特派員協会での記者会見でも触れられていたとおり、2016年に撮影され、映画祭でJAPAN CUTS Award受賞の快挙を果たすものの、速水萌巴監督自身の内面的な思いにより封印されてきました。
そして、2020年7月24日についに劇場公開となります。

物語は日本で現代ですが、人知れず存在する女だけが暮らす男子禁制の山奥の集落が舞台。そこの村長・鬼熊<オニクマ>を小野みゆきが演じます。
主人公は、本作のタイトルロールとなっている、奇稲<クシナ>という少女。今回インタビューをお届けする、郁美カデールさんが演じました(撮影当時9歳)。

郁美カデール インタビュー

郁美カデール

郁美カデール

◆映画に出るのが夢だった

– 9歳で映画初出演・初主演のお話を聞いた時にどう思われましたか?

郁美カデール
最初映画出演のお話をいただいた時、小さな役かなって思ったんですけど、その時から映画に出るのが夢だったので、やってみたいなって思いました。
そして、監督さんから「主演だよ」ってお聞きした時は、「えぇっ!?」ってすごくビックリしました。すぐにお母さんに「やりたい、やりたい」って言いました。
それから数日で撮影に入って、台本も渡されはしたんですが、「台本は覚えなくていいよ。アドリブでもOK」って言われたので、素の自分で演じられました。

クシナ

郁美カデール(クシナ役)  撮影当時9歳    (C)ATELIER KUSHINA

– それは速水監督からですか?

郁美カデール
はい。監督からは「郁美ちゃんはクシナに似てるから、郁美ちゃんののままでいいよ」って。その時はアドリブまではできなかったんですが、楽しんでできました。

– 共演の小野みゆきさん、廣田朋菜さん、稲本弥生さんとは、撮影現場でどのように過ごされましたか?

郁美カデール
皆さん、ほんとに優しかったですし、「一緒に台本の読み合わせする?」とか、その時、“C.C.レモン”っていう遊びが流行ってて、一緒に遊んでくださったり。
お芝居でも「こうするといいよ」って教えていただいたり。逆に怒られたことは一度もなくて、ただただ皆さん優しくて楽しかったなぁっていう記憶があります。

郁美カデール

◆14歳の今、作品について感じること

– 当時9歳ということで、物語についてはわからないところはありましたか?

郁美カデール
はい、ほとんど内容は理解しないままでした(笑)
ここは怒ってるな、じゃ、怒ろう!とか、ここは悲しそうだな、泣くか!みたいに、ほんとにそのままやってました。

– 小野みゆきさんや廣田朋菜さんは、本作でも鬼気迫る演技をされてますが、郁美さんは横でご覧になってましたか?

郁美カデール
見てました!一緒に演じるシーンがあったんですけど、「こうされるのかな?」って思ってたのと違って、もっとすごい、素敵な演技をされていて、「かっこいい・・・」って、心の底から思いました。
付き添いに来ていたお母さんとも一緒にずっと「かっこいいね、かっこいいね」って言ってました。

クシナ

小野みゆき(オニクマ役)/郁美カデール(クシナ役)    (C)ATELIER KUSHINA

– 9歳当時はわからないままだったとのことですが、14歳になった今の郁美さんが改めて映画『クシナ』について思うところはありますか?

郁美カデール
9歳の時に見た“クシナ”は、天真爛漫で、自然に包まれたいい子なのかなぁって思っていました。
でも今の私は、スマホもあるし、友だちもたくさんいるし、学校も行けてるし、そういう素敵な生活ができています。
“クシナ”は“鬼熊<オニクマ>”たちに守れられているのかもしれないけど、今の自分から見ると、外の世界を知らない“クシナ”は、ほんとに幸せなのかなぁ?って思います。

郁美カデール

– 『クシナ』の見どころについて教えて下さい。

郁美カデール
母と娘を描いた物語なので、そこの関係性を作品を通して楽しんでほしいなって思います。

郁美カデール

◆あつ森で友だちと集まってプレゼントもらいました!

– 郁美さんご自身のことについて教えて下さい。例えば好きな教科は?

郁美カデール
国語と数学が好きです。
社会は覚えなきゃいけなくて、理科は記号とかあって大変(笑)
でも、国語は、最近漢字を書くことがすごく楽しくなってきたことと、数学はスラスラ解けていくのがパズルみたいで面白いです。

– 最近ハマっていることは?

郁美カデール
あつ森(あつまれ どうぶつの森)にハマっています。
この前、誕生日だったんですけど、あつ森の中で友だちと一緒に集まって、そこで誕生日プレゼントをいただきました。今のコロナの状況にピッタリなゲームだなと思いました(笑)

– たとえばどんなプレゼント?

郁美カデール
100万ベル(ゲーム内の通貨)をもらいました!

郁美カデール

◆橋本環奈さんや、浜辺美波さんに憧れます!

– 好きな音楽は?

郁美カデール
最近、YouTubeで、「すとぷり」や「浦島坂田船」とか、歌い手さんやボカロ系が好きでよく聴いています。

– 映画作品はどんなものが好きですか?

郁美カデール
アニメやマンガを元にした映画が好きで、最近だと『かぐや様は告らせたい』や『ヲタクに恋は難しい』です。

– 郁美さんはTwitterで、その『かぐや様は告らせたい』に出演されている橋本環奈さんや、浜辺美波さんをフォローされていますが、彼女たちのどういったところに魅力を感じられてますか?

郁美カデール
もうほんとにかわいいな!って思って(笑)
女優さんとしてもすごく憧れます!

郁美カデール

◆自分らしさを出せる女優に!

– 郁美さんの今後の活動の抱負についてお聞かせください。

郁美カデール
モデル活動、そして女優活動もやりたいです。いろんな作品で自分らしさを出せるようにしたいです。
来年は高校受験もあるので、勉強面とも両立させながら頑張りたいと思っています。

郁美カデール

◆郁美カデールからビデオメッセージ!

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[ヘアメイク:岡田美砂子/写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]

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映画『クシナ』

INTRODUCTION
速水監督自身の過去の体験に根ざした母と娘の物語が描かれており、監督自身が早稲田大学大学院の修士制作作品として制作。その後、大阪アジアン映画祭2018に正式出品され、プロの監督の作品を抑え、JAPAN CUTS Awardを受賞した。
そして、北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTSに招待され、独特の感性と映像美によって支えられる世界観は海外レビューでも高い評価を獲得している。

あらすじ
深い山奥に人知れず存在する、女だけの”男子禁制”の村。
村長である鬼熊<オニクマ>(小野みゆき)のみが、山を下りて、収穫した大麻を売り、村の女達が必要な品々を買って来ることで、28歳となった娘の鹿宮<カグウ>(廣田朋菜)と14歳のその娘・奇稲<クシナ>(郁美カデール)ら女達を守っていた。
閉鎖的なコミュニティにはそこに根付いた強さや信仰があり、その元で暮らす人々を記録することで人間が美しいと証明したいと何度も山を探索してきた人類学者の風野蒼子(稲本弥生)と後輩・原田恵太(小沼傑)が、ある日、村を探し当てる。
鬼熊<オニクマ>が、下山するための食糧の準備が整うまで2人の滞在を許したことで、それぞれが決断を迫られていく。

郁美カデール
廣田朋菜 稲本弥生 小沼傑
佐伯美波 藤原絵里 鏑木悠利 尾形美香 紅露綾
藤井正子 うみゆし 奥居元雅 田村幸太
小野みゆき

場面カット

監督・脚本・編集・衣装・美術:速水萌巴
撮影:村松良  撮影助手:西岡徹、岩田拓磨  照明:平野礼 照明助手:森田亮  録音:佐藤美潮  整音:大関奈緒  音楽:hakobune 
ヘアメイク:林美穂、緋田真美子  助監督:堀田彩未、佐近圭太郎、宮本佳奈
制作協力:村上玲、小出昌輝  協力プロデューサー:汐田海平
配給宣伝:アルミード
(C)ATELIER KUSHINA
2018 / 日本 / カラー / 70分 / アメリカンビスタ / stereo
公式サイト:kushinawhatwillyoube.com
公式Twitter:@kushina_cinema
公式Facebook:kushina.cinema
公式instagram:@kushina_after_4years

予告編

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7月24日(金)よりアップリンク渋谷ほかにてロードショー

クシナ

(C)ATELIER KUSHINA

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