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勝手にふるえてろ

世界21の映画祭が参加する10日間のデジタル映画祭開催。日本からは東京国際映画祭が参加

5月29日(金)より、世界21の映画祭が参加する、10日間のデジタル映画祭「We Are One: A Global Film Festival」のプログラムが発表された。日本からは、東京国際映画祭(TIFF)が参加。合わせて上映7作品も発表となった。

本映画祭は、これまでにない試みで、10日間のデジタル映画祭として、国際的な映画製作者のコミュニティを結集し、5月29日(金)からYouTube.com/WeAreOneのプラットフォーム上で、世界各国21(前回の発表時から新たにロッテルダム国際映画祭が追加)の映画祭のプログラムを無料で公開する。

視聴者は、この映画祭を通じて、様々な異なる文化を新しいレンズ越しに見ることができるだけでなく、新型コロナウィルスで影響を受けている方々の救援活動を支援する団体に直接寄付することにより、地域社会をサポートできる。
本映画祭の収益は世界保健機関(WHO)、そしてとコロナ感染の救援活動を支援している各地域の機関に役立てられる。

東京国際映画祭シニア・プログラマー矢田部吉彦コメント
高い志を掲げる「We Are One: A Global Film Festival」に参加できることを光栄に感じ、不自由を強いられている世界の人々に、映画を見る喜びを通じて少しでも開放感を味わってもらえる作品を選ぼうと試みました。ユニークなアニメーションや、勢いに乗る気鋭の映画監督たちによる刺激的な作品を、世界の映画ファンに楽しんでもらうことを意図しています。
東京国際映画祭は数々の才能ある作家たちの作品に恵まれてきており、今回の選定はそのようなご縁の深い監督たちの作品が中心になりました。
『夜明け告げるルーのうた』でアヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得し、2018 年の TIFF でも特集をした湯浅監督の短編アニメーションは、セリフが無いゆえにグローバルな鑑賞者の想像力をダイレクトに刺激しうる作品です。
『歓待』が TIFF で受賞をした深田晃司監督は、その後カンヌ国際映画祭で受賞するなど、今や日本映画界を牽引する存在でもありますが、貴重な短編と今回の為の新作をご覧頂くことで深田ワールドの多様性を深く体験してもらいたいと思います。
TIFF で観客賞を受賞した大九明子監督による 『勝手にふるえてろ』は、センス溢れる女性監督と天才的女優の出会いが育んだ傑作であり、世界中の観客にあらためてその存在を訴えたい作品です。
松居大悟監督による『アイスと雨音』は演劇の実現に向けて障害を乗り越えようとする少年少女たちの奮闘のドラマであり、催事の中止が相次ぐ現在の世界にエネルギーを与えてくれるに違いありません。
今後の日本を牽引していくであろう、才能あふれた監督たちを紹介していく未来目線の選定であります。

■東京国際映画祭のプログラム

東京国際映画祭

①湯浅政明監督短編アニメーション

『夢見るキカイ』 (2007年作品、15分)
STUDIO4℃が7人の映像作家を集め制作したオムニバス『Genius Party』の中の一篇。無垢な赤ん坊が入り込んだシュールな世界を描くファンタジー。

夢見るキカイ

(C)Genius Party

②深田晃司監督特集

『いなべ』 (2013年作品、38分)
17年ぶりに突然赤ちゃんを連れて帰ってきた姉に誘われ、子供のころに埋めた「何か」を探しに行くことになり、次第に幼い頃の姉弟の思い出がよみがえってくる、ほろ苦くもちょっと不思議な物語。

いなべ

(C)2013『いなべ』製作委員会

『ジェファーソンの東』 (2018年作品、18分)
ラブホテルの一室。相席カフェで出会った男女が事に及ぼうとしている。身体を重ねようとしたその時、二人の間に思わぬ過去のつながりがあることが発覚し…。都会の片隅、ぐるぐる回るベッドの上で記憶が邂逅する奇妙な短編。

ジェファーソンの東

(C)深田晃司監督映画まつり

『ヤルタ会談オンライン』(2020年新作、40分予定)
第2次世界大戦の終戦間際、戦後世界の支配をめぐって米・英・ソ首脳によって行われた「ヤルタ会談」を痛快にパロディ化した劇団青年団の人気レパートリーの30分の演劇をコロナ禍のさなかに置き換えそのままオンライン化。

ヤルタ会談オンライン

③長編作品

『勝手にふるえてろ』(2018年作品、117分、大九明子監督)
芥川賞作家・綿矢りさによる同名小説の映画化で、恋愛経験のない主人公のOLが2つの恋に悩み暴走する様を、松岡茉優の映画初主演で描くコメディ。
2017年東京国際映画祭コンペティション部門で上映、観客賞を受賞。

勝手にふるえてろ

(C)2017『勝手にふるえてろ』製作委員会

『アイスと雨音』(2018年作品、74分、松居大悟監督)
ある小さな村での初舞台に向けて稽古に励んでいたが、突如舞台の中止を告げられてしまう6人の少年少女たち。現実と虚構、映画と演劇の狭間でもがきながら生きる若者たちの姿を、74分ワンカットで描いた意欲作。2017年東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で上映。

アイスと雨音

(C)『アイスと雨音』製作委員会

■We Are One: A Global Film Festival

【参加映画祭】
アヌシー国際アニメーション映画祭、ベルリン国際映画祭、ロンドン映画祭、カンヌ映画祭、グアダラハラ国際映画祭、マカオ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭(新規)、エルサレム国際映画祭、ムンバイ映画祭、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭、ロカルノ映画祭、マラケシュ国際映画祭、ニューヨーク映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭、サラエヴォ映画祭、サンダンス映画祭、シドニー映画祭、東京国際映画祭、トロント国際映画祭、トライベッカ映画祭、ヴェネツィア映画祭

配信期間:2020年5月29日(金)~6月7日(火)
配信先:YouTube.com/WeAreOne
料金:無料
※なお、観客は、すべての映画ページの寄付ボタンまたはリンクを介して、新型コロナウィルス救済活動に寄付可能(寄付先:世界保健機関(WHO)、UNICEF、UNHCR、セーブ・ザ・チルドレン、国境なき医師団、Leket Israel、GO Foundation、Give2Asia等)

■参考情報

※以降は米国で2020年5月26日午前11時(現地ニューヨーク時間)に発表されたプレスリリースの日本語訳です。

トライベッカ・エンタープライズ(注記:Tribeca Enterprises、トライベッカ映画祭の開催母体)がYouTubeと企画主催する、この10日間のデジタル映画祭は、ベルリン国際映画祭、カンヌ映画祭、ヴェネツィア映画祭などの映画祭のプログラムを取り上げます。

映画祭の注目作品には、ナターシャ・リオンやLL・クール・Jとのインタビューを交えたリッキー・パウエル映画のワールドプレミア上映、Third Eye Blindのドキュメンタリー短編作品『Motorcycle Drive By』のグローバルプレミア上映そして、フランシス・フォード・コッポラ、スティーブン・ソダーバーグ、ソン・ガンホとポン・ジュノ、ジャッキー・チェン等のトークやクエストラブ(Questlove)のDJプレイも上映。

(米・ニューヨーク時間5月26日)トライベッカ・エンタープライズと YouTubeは本日、「We Are One:A Global Film Festival」のプログラム一覧を発表しました。
本映画祭は、35か国から集まった21の素晴らしい作品が集まる映画祭によって共同企画され、100を超える映画作品に加え、トークやVRコンテンツ、音楽パフォーマンスを特集します。
この10日間のデジタルイベントを通じて、世界中の声を称え、変化を生み出す力を持つ映画を高め、有意義なつながりを生み出すため、世界中の観客をつなぎます。
才能溢れるアーティスト、映像制作者、そしてキュレーターが集まってエンタ-テインメントを提供しつつ、新型コロナウィルスと戦う団体への救援も提供するということを目指し、本映画祭はYouTube(YouTube.com/WeAreOne)にて5月29日から6月7日まで独占的に開催されます。
観客は、本イベントの芸術的なレンズ越しに、異なる文化を体験できます。各映画祭のプログラムは、それぞれの特徴を表すものが厳選され、同時に映画制作者に世界の舞台での表現の場を提供します。
今回集められた100を超える作品のうち、ワールドプレミアが13作品、オンラインプレミアが31作品、国際的なオンラインプレミアが5作品と、その多くは本映画祭で大々的なデビューを迎えます。

35か国以上から様々な作品が選定され、まさに国際的な映画祭になっています。
長編作品ではフィクションが23作品、ドキュメンタリーが8作品、短編作品ではフィクションが57作品、ドキュメンタリーが15作品上映されます。
またトークについては、アーカイブされたものから15本公開されるのに加え、4本が本映画祭限定で公開、さらに、5つのVRプログラミング作品も含まれています。

注目すべき作品には、伝説的な写真家のリッキー・パウエルについて、ナターシャ・リオンやLL・クール・Jのインタビューを交えながら考察するドキュメンタリー『Ricky Powell: The Individualist』、オンラインプレミアとなる、プロの「猿忌避剤」に関するユニークな風刺であり、ムンバイ映画祭のGolden Gate Awardを受賞した『Eeb Allay Ooo!』、そして、ジョアン・チェン監督作品で、世界中でつながりを築いた真の先駆者、中国の伝説的なバレーボールスター選手、ジェニー・ラン・ピンのドキュメンタリー長編『Iron Hammer』のワールドプレミア上映があります。
また、50を超える物語やドキュメンタリーの短編作品も見ることができます。
例えば、日本からは本映画祭のために特別に制作され、ワールドプレミア上映となる深田晃司監督作品『ヤルタ会談オンライン』やThird Eye Blindのドキュメンタリー短編作品『Motorcycle Drive By』のグローバルプレミア上映、そしてドリームワークス・アニメーションの初の短編作品『Bilby,Marooned』と『Bird Karma』などがあります。
エピソード番組では、イスラエルの女性主導のネオノワール心理TVスリラー『Losing Alice』のワールドプレミア上映、またステイシー・エイブラムスやラシダ・タリーブをはじめとする、有色人の女性が公職選挙に立候補する経験を2部構成のドキュメンタリーシリーズで特集しています。

他にも、「We Are One:A Global Film Festival」では、多数の特別に企画したトークを主催します。
過去の映画祭のアーカイブや全く新しいディスカッションで、観客に映画の重要な瞬間を再訪する機会を提供します。
トークでは、フランシス・フォード・コッポラ、スティーブン・ソダーバーグ、ソン・ガンホとポン・ジュノ、ギレルモ・デル・トロ、ジェーン・カンピオン、クレール・ドニが登場します。
360度VR作品には、エミー賞にノミネートされたドキュメンタリー『Traveling While Black』と、ビル・スカルスガルド主演のSF作品『Atlas V』、他にも、ジョン・レジェンド、オプラ・ウィンフリー、ルピタ・ニョンゴなど著名なタレントの作品が上映予定です。
また、クエストラブ(Questlove)の30分のDJセットなど、特別な音楽パフォーマンスも行われます。

トライベッカ・エンタープライズ及びトライベッカ映画祭の共同創設者で最高経営責任者(CEO)のジェーン・ローゼンタール(Jane Rosenthal)は、次のように述べています。
「今週、世界中の皆さまに、映画祭パートナーとYouTubeとの共同の取り組みをお見せできることを、とてもうれしく思います。私たちは、共に、各映画祭が持つ特別な方法で、微妙なバリエーションを簡潔に反映した魅力的なプログラムを企画することができました。We Are One: A Global Film Festivalは、観客の皆さまを、映画の芸術性で魅了するだけでなく、私たちが見るそれぞれの物語をとても思い出深いものにする独特なものを感じる機会へといざないます。」

また、YouTube副社長(Chief Business Officer)ロバート・キンセルは、「映画や他の視覚的なコンテンツの素晴らしさの1つは、居住地や出身地に関わらず、物語を伝え、人々をつなぐことができることにあります。
これはYouTubeで何年にもわたり見られてきた現象で、特に今日のような、人々がつながり、楽しもうとする状況は顕著です。
トライベッカ・エンタープライズが主催するWe Are One: A Global Film Festivalは、尊敬する私たちの映画祭パートナーが持つ独自のレンズを通して、世界中の観客を特別な瞬間に連れていく魔法のような力を持っています。」 と述べています。

本映画祭は、以下の映画祭パートナーの、独特なアイデンティティによって企画されたプログラムが上映されます。
【参加映画祭】
アヌシー国際アニメーション映画祭、ベルリン国際映画祭、ロンドン映画祭、カンヌ映画祭、グアダラハラ国際映画祭、マカオ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭(新規)、エルサレム国際映画祭、ムンバイ映画祭、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭、ロカルノ映画祭、マラケシュ国際映画祭、ニューヨーク映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭、サラエヴォ映画祭、サンダンス映画祭、シドニー映画祭、東京国際映画祭、トロント国際映画祭、トライベッカ映画祭、ヴェネツィア映画祭

ベルリン国際映画祭のディレクター陣、マリエッテ・リッゼンベック(Mariette Rissenbeek)とカルロ・チャトリアン(Carlo Chatrian)はまた、次のようにコメントしています。
「映画は共同作業であるだけでなく、共有された体験でもあります。このようなソーシャル・ディスタンスをとる時代には、これまで以上に協力の精神と共同体意識が求められています。このような時に、We Are Oneの取り組みに参加できとても嬉しく思います。今回参加される素晴らしいアーティストのファンが、早く大画面で彼らの作品を再び見られるようになることを祈っています。」

さらに、ヴェネツィア映画祭ディレクターのアルベルト・バルベラ(Alberto Barbera)も続けて次のように述べています。
「私たちは、トライベッカとの友情と連帯の証としてWe Are Oneに参加でき、また同時に、新しい映画制作者を具体的にサポートするために、私たちがベニスで行っていることの一端を世界中の観客に見ていただけることができ、光栄です。」

「We Are One: A Global Film Festival」は、その使命に忠実に、映画制作の素晴らしい芸術性を楽しむ国際的なイベントに、アーティスト、クリエイター、キュレーターを集めることを目指します。
そうすることで、最も必要とされている時に、観客に安らぎとエンターテインメントを提供するだけでなく、これら個人が世界保健機関(WHO)、UNICEF、UNHCR、セーブ・ザ・チルドレン、国境なき医師団、Leket Israel、GO Foundation、Give2Asia等の団体への寄付を通じて社会へ還元する機会も提供することを目指します。
観客は、すべての映画ページの寄付ボタンまたはリンクを介して、新型コロナウィルス救済活動に寄付することができます。
「We Are One: A Global Film Festival」は5月29日から6月7日まで、YouTube.com/WeAreOneにて開催されます。
プログラムは無料で視聴することができ、長編、短編、ドキュメンタリー、音楽、コメディやトークなどを公開する予定です。

トライベッカ・エンタープライズ
トライベッカ・エンタープライズは、ロバート・デニーロとジェーン・ローゼンタールにより、2003年に創設された複合的なプラットフォームを有する映画製作会社です。
独自のプラットフォームにより、アーティストに作品への観客層拡大の機会を提供するとともに、一般の方へ、映画制作やインデペンデント映画体験、またメディア体験の場を沢山提供しています。
トライベッカ映画祭の他、トライベッカ TVフェスティバル、そしてエンターテインメント制作部門であるトライベッカ・スタジオを含む、エンターテインメントビジネスのネットワークを運営しています。

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