竹財輝之助「東京は光が強い分、暗闇がとても暗い」。ドラマ『東京男子図鑑』Zoom記者会見レポート
4月よりカンテレ、TVerなどで放送・配信されているドラマ『東京男子図鑑』の「Zoom 男子会」と称するオンライン記者会見が5月28日に開催され、主演の竹財輝之助、水間ロン、牧田哲也、瀧川英次、森岡龍が参加。撮影の裏話や、東京に対する思いなどを語った。
『東京男子図鑑』は、「東京カレンダー」の小説を実写化したドラマ『東京女子図鑑』の流れをくむ作品。
『東京女子図鑑』では、野心家の主人公・綾が上京し、キャリアを重ね、恋をして成長していく様子と内面をリアルに描いた作品で、配信されるや否や、アジア全土で共感の嵐を巻き起こし、総再生数25億回を突破した。
その男子版である本作は、大学入学とともに上京した主人公・翔太が、東京を舞台に、金と仕事と女に奮闘しながらサバイブしていく“東京男子”の成長と心理をリアルに描いた物語となっている。
主人公・翔太を演じるのは、2018年に主演したドラマ『ポルノグラファー』(フジテレビ)をきっかけに、日本国内のみならず中国を始めアジアで大ブレイク中の竹財輝之助。東京という大都会に翻弄されながらも、東京にいる意味を探し続ける男性の大学生から40代までの20年間を一人で演じる。
この日行われたZoomでの記者会見、“『東京男子図鑑』Zoom 男子会”では、瀧川英次(主人公・翔太が大学卒業後就職する総合商社の上司・林役)の画面には、お子さんが何度も登場するなど、リモートならではの微笑ましい一幕もあった。
一方、本ドラマのテーマのひとつでもある“東京でのし上がる”ということについて、主演の竹財輝之助は「東京は、キラキラしてて光が強い街。でも、光が強い分、暗闇がすごい暗くて両極端な街」と語り、自身が上京した時は、根拠のない自信で伊勢谷友介に憧れて同じ雑誌に載るには東京だと軽い気持ちだったことを明かした。
なお、記者によるフォトセッションもこの日は、スクリーンショットでの対応だった。
『東京男子図鑑』は、毎週木曜日24:25より、カンテレ(関西ローカル)にて放送中(全10回)。
2020年5月28日(木)24:35からは、第5話が放送。その他、TVerや、YouTube上での有料見逃し配信もある。
『東京男子図鑑』Zoom 男子会レポート
【MC】堀田篤(関西テレビアナウンサー)
■撮影裏話!
– 4話までで印象に残っている撮影シーンとかあれば教えてください。
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
実年齢は40なんですけど、学生時代の撮影が一番不安だったんです。テンションをどこまであげたらいいのかなって。
– 瀧川さんは印象に残っていることは?
瀧川英次(翔太が大学卒業後就職する総合商社の上司・林)
ドーランを黒くすると老けて見えることがわかりました(笑)
ゴルフ帰りの設定の時は、かつてない量のドーランが用意されていて、それを塗ったら驚きの黒さになりました(笑)
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
全編通して申し訳ないと思っているのは、丸尾(水間ロン)に対してなんだよね。親しき中にも礼儀ありだろって思っちゃう。
(今日の5話はもっとひどいけど)全部台本ですからね。
– 撮影の裏話があれば教えて下さい。
水間ロン(翔太の高校の同級生・丸尾)
5話だったかな。夜道のシーンの撮影では警察が来ましたよね。
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
大変だったよね(笑)
ちゃんと撮影許可は取ってるんだけど、事情を知らない近所の方が通報したみたいで。
なので、撮影現場はむちゃくちゃ静かに進行してましたよね。
■松田龍平くんはマジですごかった
– ドラマの登場人物もいろんなライバルと出会って成長していきますが、みなさん自身の実際のライバルについて教えて下さい。
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
子役さん含めて俳優さんという職業の方みなさんがライバルだと思っています。
先輩・後輩はもちろんあるんですけれど、役者は年齢に縛られない仕事なので、現場に立てば同じ土俵で戦う仕事だと思っています。
– 尊敬、目標とする役者さんは?
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
『蟹工船』という映画で一緒に仕事した松田龍平くんです。初めてお芝居中に見とれてしまったんです。マジですごかったんですよね。同業で見惚れるなんてしたことがなかったので、ああいう惹きがある役者になりたいなって思います。松田龍平くんは憧れです。
瀧川英次(翔太が大学卒業後就職する総合商社の上司・林)
私は、先日、市川海老蔵さんと二人のシーンがあったんですが、同じ42歳なのに同じ人間とは思えなかった。見惚れるというか、すごい飲まれる感じはありました。すごい吸引力。積んでいるエンジンが違うというか、世の中にはこういうすごい人がいるんだなって。
■年収3000万円を求める女性
– 4話で登場する、“みなみ”という翔太の新しい恋人が結婚相手に年収3000万円を求めるという話がありました。こういうタイプの女性はいかがですか?
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
台本いただいた時に調べてみたいんですよ。日本国内で年収3000万円以上ってどのくらいいるんだろうって。
そしたら、0.2%しかいない。なので、彼女みたいなタイプは国外に行ったほうがいいんじゃないでしょうか(笑)
“みなみ”は発奮させるために言ってるのかもしれませんが、実際に言われたら俺はムリだな。
– 今後のドラマの展開についての見どころを教えて下さい。
森岡龍(翔太の高校の同級生で、ベンチャー企業の CEO・一馬)
後半は、一馬のベンチャー企業がどうやって成長するのか、ビジネスドラマとしての面白さも加わると思います。
■「私、何だったの?」「渋谷」
– 好きなセリフやシーンがあれば教えて下さい。
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
第二話で、里香に「私、何だったの?」って聞かれて、「渋谷」って答えるセリフ。どう言おうかなって考えましたし、一番気持ちがこもっているセリフだと思います。人に対して言う言葉じゃないですけどね(笑)
このドラマは、登場人物の本心を語るセリフが少ないので、行間というか、裏を感じ取って見ていただけたら面白いのかなと思います。
瀧川英次(翔太が大学卒業後就職する総合商社の上司・林)
カップラーメンを食べるシーンで、本番前に竹財さんが「食べるシーンでしゃべりやすいように少ししか食べない俳優は好きじゃないんだよね。」って言うので、二人で思いっきり食べまくったんですよ。
そしたら、カットかかって監督に食べすぎと言われて、けっきょくそこは使われなかったんですよね(笑)
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
(笑)
■東京は、光が強い分、暗闇がすごい暗くて両極端な街
– 本ドラマのテーマのひとつ、東京でのし上がる!竹財さんにとって東京とは?
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
東京は、キラキラしてて光が強い街ですね。
でも、光が強い分、暗闇がすごい暗くて両極端な街だなと思います。
やりたいことがある人にはすごいチャンスがありますけど、目標がないと埋もれてしまいがち。
なので暗闇の方に引っ張られないようにという意味では怖い街でもあると思います。
僕が上京した時は、伊勢谷友介くんが好きで、同じ雑誌に出るには?って軽い気持ちでした。明日のことすらあんまり考えてないのに、根拠の無い自信はあって(笑)
今は考え方が変わってますけどね。
■それぞれのオンラインコミュニケーションの活用は?
– 今日のZoom会見のように、今の御時世で、オンラインでのコミュニケーションは活用されてますか?
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
友達と、相談の会議はやったことはあるけど、時代についていってない感じがあります(笑)
瀧川英次(翔太が大学卒業後就職する総合商社の上司・林)
オンライン飲み会をやってみたけど、自分がせっかちなせいか、リアル飲み会みたいなラフな感じでは楽しめなかった。
近況報告としてはよかったけど、あまりZoomにはハマれなかったな。
森岡龍(翔太の高校の同級生で、ベンチャー企業の CEO・一馬)
何度か飲み会やったけど、自宅なので飲みすぎてしまいます。
牧田哲也(翔太が出会う、ベンチャー企業の創業メンバーで天才プログラマー・黒田)
僕はリモートのハシゴ酒をしました。でもオンラインだと聞き耳をたてないといけないし、気を張っているせいかあまり酔えなかったけど、二日酔いにはなりました(笑)
水間ロン(翔太の高校の同級生・丸尾)
僕は北京に住んでいるので、普段から日本の友達・家族と話すのでオンラインは慣れてます。でもオンラインは、切った時が悲しい。余韻がなく、家でポツンとなるので。
■外出自粛生活を通して
– 今の自粛生活で役者として感じたことや新たに始めたことはありますか?
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
特にないですけど、自分と向き合う時間はできました。この期間をどう生きるかはすごい考えました。コロナの特効薬が無い状態でお芝居を続けることができるのか?とか。
森岡龍(翔太の高校の同級生で、ベンチャー企業の CEO・一馬)
英会話をやってみようとかしたけど、ほとんど三日坊主で終わってしまった(笑)意外とできないなと。
でもこの期間のこと、こういう風景を忘れないようにしようと。それも悪くはないと思っています。
瀧川英次(翔太が大学卒業後就職する総合商社の上司・林)
僕はずっと子どもと一緒でしたね。いろんな遊びを遊び尽くしました。
そしてこの3日間は、ザリガニを釣ってますね(笑)2リットルのベットボトルでワナをつくったり。
俳優としてというのは無いけど、ザリガニ釣りはうまくなった(笑)
牧田哲也(翔太が出会う、ベンチャー企業の創業メンバーで天才プログラマー・黒田)
いい機会かなと思ってギターの練習をしてます。
■最後にメッセージ
森岡龍(翔太の高校の同級生で、ベンチャー企業の CEO・一馬)
最後まで目が話せない展開になっています。楽しんでいただけたらと思います。
瀧川英次(翔太が大学卒業後就職する総合商社の上司・林)
いよいよ物語も後半戦となります。是非みなさん、最後まで楽しんでください。
牧田哲也(翔太が出会う、ベンチャー企業の創業メンバーで天才プログラマー・黒田)
むちゃくちゃ良いドラマです。何も考えずにぼーっとみれる作品。リラックスして楽しめますので、おうち時間の空いた時間で観てください!
水間ロン(翔太の高校の同級生・丸尾)
5話から僕の出演シーン増えますので是非観てください。
中国では、「Bilibili(ビリビリ)動画」というサイトで配信されてるんですが、僕のアカウントもありますのでよろしければ是非フォローしてください!
竹財輝之助(主人公・佐東翔太)
いよいよ後半戦です。これからまた新しいキャラクターも登場します。
すてきな台本だったので、どこか共感できる人、セリフがあると思います。引き続き御覧ください。
そして、主演をさせていただいたこのドラマは、インターネットを通して全世界の人に見てもらいたいですね。
『東京男子図鑑』
放送局:カンテレ
放送:4月30日(木)24:25 初回放送 以降毎週木曜日24:25より放送中(全10回) 関西ローカル
※放送翌日午前10:00より、カンテレドーガ、TVer ほかにて配信
<ストーリー>
あなたの目に映る東京は、どんな街ですか
これは、ある東京男子の20年間の物語。千葉県浦安の実家から都内の有名私立大学に通っていた翔太(竹財輝之助)は、恋人が年上の金持ち男と遊んでいることを知り、「女は結局、カネなんだ」と東京でのし上がることを誓う。
一流商社に就職し、カネにも女にも不自由しない生活を手にした翔太。
しかし、女遊びもせずに働く同期の小島(落合モトキ)との出世争いや、年収3000万円以上の男との結婚を望むみなみ(田中シェン)との恋愛を通して、少しずつ価値観が変わっていく。
ベンチャー企業の CEO になっていた同級生・一馬(森岡龍)との再会によって人生が大きく変わった翔太は、部下として出会った瑠璃子(市川由衣)との付き合いを経て、東京で生きることの意味を見つめ直すことになる。
金と仕事と女に奮闘しながら年齢を重ね、翔太が辿り着いた場所とは…。
<クレジット>
竹財輝之助 市川由衣 落合モトキ 水間ロン 牧田哲也
花影香音 愛加あゆ 鎌滝えり 早織 田中シェン
瀧川英次 森岡龍 /山中崇
原作:東京カレンダー 「東京男子図鑑」(東京カレンダーWEBにて連載中)
監督:松本佳奈( 『きょうの猫村さん』『デザイナー渋井直人の休日』 ) 脚本:秋山竜平(「流れ星」)
オープニング/エンディング曲:ちゃんみな「Call」/「アーカイブに保存した曲」(ワーナーミュージック・ジャパン)
制作:カンテレ 制作協力:ワタナベエンターテインメント 製作著作:「東京男子図鑑」製作委員会
公式HP:https://www.ktv.jp/danshi-zukan/
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