のん、昭和レトロでキュートなワンピース姿で登場!初舞台から25年目に初映画化『星屑の町』完成披露試写会
1月27日、テアトル新宿にて、映画『星屑の町』完成披露上映会が行われ、劇中の歌謡曲グループ【ハローナイツ】のメンバーを演じたベテラン俳優陣、ラサール石井、小宮孝泰、渡辺哲、でんでん、有薗芳記が登壇。さらに、ヒロインを演じた のん、杉山泰一監督も駆けつけた。(ビデオ&フォトギャラリー)
本作は、1994年から25年に亘って愛され続けた舞台「星屑の町」シリーズ(全7作)が、メインメンバー変わらず、ヒロインにのんを迎えて、遂に映画化となったもの。全国公開は、3月6日(金)。
ベテラン俳優陣は、昭和レトロな劇中衣装で登場。また、のんも、劇中で着用した、キュートなワンピース姿でステージを彩った。
舞台挨拶レポート
最初のあいさつ
ラサール石井(市村敏樹 役)
25年間お芝居でやってきました「星屑の町」。やっている間に映画化の話が浮かんでは消え、浮かんでは消え。一度は台本までできたのにポシャったこともあります。もう諦めかけていたら、ご褒美のように映画化させていただいて、ありがたい限りでございます。
小宮孝泰(山田修 役)
こういう舞台が25年目にして映画化できるというのは奇跡に近いことです。日本全国各地でロケができる映画になっておりますので、是非みなさま、シリーズ化できますように応援をひとつお願いします。
渡辺哲(込山晃 役)
この映画を観て少しでもほっこりしていただければ幸いです。
でんでん(西一夫 役)
今日は『星屑の町』を観ていただきありがとうございます。
有薗芳記(青木吾五郎 役)
33歳の時に初演をやってもう60歳になりまして、おじいさんになってしまいましたけども、中味がほとんど変わっていないので、すんなり溶け込むことができました。
のん(久間部愛 役)
久間部愛ちゃんを演じさせていただきました、のんです。今日はお集まりいただきありがとうございます。よろしくお願いします。
菅原大吉(山田英二 役)
25年前から始まって、この映画ができてほんとに嬉しかったです。で、観た時の感想は「みんな老けたなぁ」と思いました(笑)
杉山泰一監督
今日わざわざこの日のために「愛&ハローナイツ」復活ということで、僕も非常に楽しみにしていました。
「のんちゃんが出るんだぜ」「ウソだぁ」
– 舞台の初演は1994年の9月と伺いました。
ラサール石井
「下北沢ザ・スズナリ」という劇場でお客さんが60人しかいませんでした。だけどその後の1週間で300人まで増えたんです。あっという間に口コミで増えて。
これはいけると思って「星屑の会」という劇団を作ってそれから25年です。
そして、映画化される時に全部キャストが変わってしまうということは往々にしてあるんですけど、杉山監督が全員同じ人でやるって決めていただいたので、ありがたいことです。
– ほんとに映画化が実現ってなった時はどう思われましたか?
小宮孝泰
今回の企画は2、3年前からいろいろあったんですが、なかなか上映してくれる映画館が見つからないとか。
そしてもともと20年くらい前にも頓挫していましたから、またそうなるのかなぁなんて思ってたんですけど、1年前に実現決定になって。
ラサール石井
水谷龍二さん(原作・脚本)から「映画になるんだよ。のんちゃんが出るんだぜ」って言われた時に「ウソだぁ」って思いました(笑)
小宮孝泰
でも実現できて嬉しいです。
– でんでんさんはいかがでしたか?
でんでん
私、70歳になったんですけど、この歳で映画化されるとは夢にも思わなかったですね。こういうのんびりした映画に参加できることは、ほんと嬉しいですね。
渡辺哲
25年ですからねぇ。ほんとに現場の雰囲気もほんわかして、気持ちよかったですね。何も言わなくてもわかってくれる仲間ですから。その雰囲気がちょっとでも映画に出ていれば嬉しいですけどね。
しっかり仕上がった芝居でも新シーンでは?
– やっぱりハローナイツのメンバーだからこその安心感ということですね。
ラサール石井
この映画、楽屋のシーンが多いので、映画用の楽屋も本番用の楽屋もほとんど一緒なので、映画を撮っている感じがしないんですよね(笑)
本作は、25年前にやった舞台初演の台本が元になっていて、みんなすっかり台詞が入っていました。杉山監督は撮るのがめちゃめちゃ早いのもあって、すごいスピードで撮影が終わりました。
杉山泰一監督
皆さんのお芝居が仕上がっているので、僕は演出するというよりも、皆さんのお芝居を楽しむというような現場でした。
ですので、我々スタッフはそれに追いついていかなくてはならない、それを追い越さないといけないという思いで頑張りました。
小宮孝泰
でも楽屋のシーンとか元々あるシーンはみんな完璧なんですけど、この映画で追加された居酒屋のシーンになると、短い台本なのにみんなカミカミでした(笑)
監督、呆れてましたもん。
杉山泰一監督
グダグダでしたね(笑)
– 菅原さんも舞台に続き映画でもハローナイツの皆さんとご一緒するって感無量じゃないですか?
菅原大吉
皆さんとはいろんな作品でもずっと一緒にやらせてもらってるので、この映画にも出られてほんとに嬉しいです。
ラサール石井
初演の時は、菅原が愛ちゃんを好きになる役なんですよ。「愛ちゃん♪」って言いながら愛ちゃんを愛しているんだけど、さすがに今は(年齢的に)設定にムリがあるから、小日向文世さんのご子息の小日向星一さんが愛ちゃんを好きだっていう設定になっています。
のん、ハローナイツの仲間に入って。
– 今回、のんさんがヒロインということで、ある意味皆さんの演技が固まっている中での出演はいかがでしたか?
のん
すごい、めちゃめちゃ緊張しましたね。でも現場の待ち時間で皆さんがお話されているのを見たら、既にそれが面白くて。
小宮孝泰
さっき、ここに来る移動のバスの中でも僕らがくだらないおしゃべりをしていたら、「この人なんなんだよ」みたいな顔をして(笑)
のん
してない!!!(笑)
面白くて、あぁこれだ!って思い出して幸せになっていました。
小宮孝泰
でも元々、でんでんさんや大吉くんはね、「あまちゃん」で一緒でしたしね。
菅原大吉
そうそう。そして僕は、のんちゃん監督作品『のんたれ』(YouTube Originals作品)にも出てますからね。
のん
ありがとうございます。
のん、実写映画6年ぶり!
– のんさんは実写映画は6年ぶりですよね。
のん
ありがとうございます。
(会場拍手)
– 久しぶりの映画の現場はいかがでしたか?
のん
頑張んなきゃ!って気合が入ってましたね。すごく刺激的で、ほんとにすごい方々の中に入っていかなきゃいけなかったので、緊張しましたけど、現場にいれて幸せでした。
– 幸せだと言われてますが、ハローナイツの皆様はご共演されていかがでしたか?
ラサール石井
素晴らしい!作品を観ていただいた方はわかると思いますけど、のんちゃんの映画になっているんですよね。
主役はのんちゃん!我々はもう脇を固めているだけですから。
小宮孝泰
今、この舞台を見ても違いは歴然と。
渡辺哲
可愛いもんね。
ラサール石井
ほんと綺麗だよね!!素晴らしい!!輝いてます!!
スターってこういうのかなって。
小宮孝泰
僕らは“星屑”ですから。スターダストですからね。
藤圭子「新宿の女」をワイルドに弾き語り
– のんさんとの共演で印象に残っていることは?
ラサール石井
のんちゃんて、憑依型の女優さんで、最初の愛の時はすごい猫背なんですよ。
でも売れていくに従って背筋がピーンってなっていって。
小宮孝泰
そのへんちゃんと計算してお芝居されてましたね。
で、のんさんがギターを弾きながら「新宿の女」(1969年 藤圭子)を歌う姿が、普段の雰囲気と違ってすごいワイルドな感じで、ハートを鷲掴みにされました。
のん
「新宿の女」はほんとに難しい曲ですので、どうしようって思ったんですけど、私なりにリスペクトを込めて歌えたらなって思って、弾き語りという形になりました。頑張って練習しました。
小宮孝泰
弾き語りは自分のアイディアだったんですか?
のん
監督からどうだろうねって言われたんですが、でも弾かなくてもいいよとは言われていて、でも「弾きます!」って食い下がってやってみました。
ラサール石井
あそこで、おぉっ!って僕らが愛ちゃんの歌に聞き惚れていくさまは、芝居しなくてもそのままそう感じてました。
ハローナイツのここがすごい!?
– のんさん、ハローナイツのここがすごいって思ったことはありますか?
のん
「愛&ハローナイツ」になった時とか、皆さんと同じ振りのところがあるんですけど、振りは同じなのに、皆さんおひとりおひとりがめっちゃ濃くて、全部違うっていうか・・・
小宮孝泰
揃ってないってことね(笑)
のん
違う違う!!めっちゃ濃くて、私もここに入りたかったなって思ってました(笑)
のんちゃんを好きになっちゃった
– 渡辺さんはハローナイツのお芝居で印象に残っていることはありますか?
渡辺哲
いやぁ、のんちゃん、可愛いんだよね。
愛ちゃんに説教をするシーンがあったんですけど、かなり僕は強烈に好きになっちゃいましたね。ほんと(のんちゃんって)いいね。
(会場笑)
テアトル新宿は“のんちゃん劇場”!?
ラサール石井
この劇場では、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が上映されていて、こうやって『星屑の町』の予告編が流れたり、試写会もできたり、もう、テアトル新宿さんは、“のんちゃん劇場”みたいなね。
(会場拍手)
久慈の皆さんの厚いおもてなしに感謝!
ラサール石井
で、(岩手県)久慈市でロケをしたんですよ。
久慈の皆さまがものすごい協力をしていただいて、のんちゃんを愛しているんですよね。
今日も、久慈の皆さまのご厚意で、久慈の名産琥珀で作られた“星屑のブローチ”を作っていただいて、みんなにプレゼントしていただいたんです(登壇者胸に着用)。
昭和歌謡は曲に温かみがある
– 本作は昭和歌謡の懐かしい歌がたくさん登場しますよね。
ラサール石井
そう、昭和歌謡も懐かしいし、映画そのものが「あぁ、昔、こういう映画を観たな」って思える映画なんですよ。
– のんさん、皆さんと歌を歌われていかがでしたか?昭和歌謡曲で難しかったことなどありましたか?
のん
素敵な曲たちばかりで、詩の世界観が大人っぽいんだけど、曲に温かみがあって、そこが染みるっていうか、かっこいいなって思いました。
– しかものんさんのお衣裳がすごく可愛い!のんさんはいかがですか?撮影時の衣裳ということで昭和っぽいメイクも含めて。
のん
すごく楽しかったです。やっぱりここまでかっちりと着飾って、メイクしてっていうのが自分の中でも新鮮だったので、女の子としてはとても楽しいです。
ラサール石井
オードリー・ヘップバーンみたいですよ。
小宮孝泰
そうですね。
(会場拍手)
– 渡辺さん、のんさんのお姿はいかがですか?
渡辺哲
何回言わせるんですか(笑)
新曲の「シャボン玉」、のんちゃんの後ろで踊ってたんですけど、ほんと楽しかったですね。
最後にメッセージ
ラサール石井
まさかの映画化で僕らもビックリしてるくらいですけど、出来上がったらすごくほのぼのして、変などんでん返しとか、ストーリーの起伏とかはあんまり無いんですけど、いい映画になったと思いますので、皆さんどうぞご宣伝していただいて、少しでも長く映画館で上映されて、全国にも広まるような形になったら嬉しいなと思います。
のん
この映画は歌もあり、ハローナイツの皆さんがほんとに魅力的で、私も現場で魅了されていました。
家族間の繋がりだったり、仲間との繋がりだったり、すべての人に通じるようなテーマが盛り込まれていますので、身近な方と劇場でご覧になっていただきたいなと思います。よろしくお願いします。
杉山泰一監督
サブローさんとのんちゃんの歌が何度聴いても飽きないんですよね。監督としてこの作品は何度も観ているんですけど、ハローナイツの皆さんがそれぞれ、芝居をしている時以外も細かい芝居をしているんです。それを観る度に新しい発見があって、観る度に笑ってしまうんです。
ですので、一度観た方も、二度三度と劇場に足を運んでくれると嬉しいと思います。よろしくお願いします!
トークノーカット舞台挨拶動画
劇中歌2曲も、映像冒頭と最後にフォトセッション映像と共に収録。
フォトギャラリー
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[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]
映画『星屑の町』
★ストーリー
売れないコーラスグループと歌手を夢見るヒロインが出会ってしまって、大ブレイク!?
見たことのない最高のステージが幕を開ける!
鳴かず飛ばずの売れないコーラスグループ「山田修とハローナイツ」。これといったヒット曲もなく、ベテラン女性歌手・キティ岩城と地方を回りながら細々と活動を続けている。そんなある日、東北の田舎町でメンバーが出会ったのは、東京から出戻り、再び歌手になる日を夢見る田舎娘・愛。突然、ハローナイツに入りたいと直訴して、大騒動に発展、すったもんだの末に、愛はハローナイツに加入するととなり、状況が一変!たちまち人気者となりスポットライトを浴びることになる。思いがけず夢を叶えたかに見えたメンバーだったが─。
★キャスト・スタッフ
大平サブロー ラサール石井 小宮孝泰 渡辺哲 でんでん 有薗芳記
のん/菅原大吉/戸田恵子
小日向星一 相築あきこ 柄本明
原作・脚本:水谷龍二 /監督:杉山泰一
配給:東映ビデオ 配給協力:イオンエンターテイメント
©2020「星屑の町」フィルムパートナーズ
公式HP:hoshikuzu-movie.jp
公式Twitter:@hoshikuzu_movie
3月6日(金) テアトル新宿、丸の内TOEI他 全国公開
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