【公開アフレコ】市川染五郎×杉咲花『サイダーのように言葉が湧き上がる』
【市川染五郎×杉咲花】 歌舞伎界の超新星と若手トップ女優の競演が弾ける
1月16日、都内スタジオにて、劇場オリジナルアニメーション『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開アフレコイベントがメディア向けに行われ、市川染五郎(チェリー役)、杉咲花(スマイル役)が登壇し、アフレコを披露するとともに、声優として演技をすることについての想いなどを語った。
『サイダーのように言葉が湧き上がる』は、人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年“チェリー”と、コンプレックスを隠すマスク少女“スマイル”。何の変哲もない郊外のショッピングモールを舞台に出逢った17歳のふたりが、言葉と音楽で距離を縮めていく、ボーイ・ミーツ・ガールStory。
チェリーを演じるのは、初映画、初主演、声優初挑戦となる市川染五郎、そして実力派の若手トップ女優・杉咲花がスマイルを演じる。
公開アフレコ後の質疑応答では、声優挑戦について、お互いの印象、実写映画での芝居と声だけの芝居の違いなどを語った。
質疑応答
市川染五郎(チェリー 役)
映画に出演することも声優のお仕事も初めてで、いろいろ不安もあったんですけれども、精一杯演じさせていただきました。
杉咲 花(スマイル 役)
スマイルの声をやらせていただきました。今日はこんなふうにアフレコをするのは初めてなので、ちょっと緊張しているんですけど、頑張りたいと思います。
アフレコシーンと質疑応答全編は動画でどうぞ!
– 声優のお話があった時のご感想は?
市川染五郎
映画に出ること、映像の作品もほぼ初めてで、歌舞伎以外のお芝居の経験もそこまでなかったので、お話を最初に聞いた時は、ほんとに不安でいっぱいでした。
杉咲 花
私は声のお仕事をは一度やらせていただいたことありますが、普段させていただくお芝居との違いの難しさを痛感していく部分もあって、嬉しさももちろんあるんですけど、緊張もかなりありました。
– 俳優演技と声優演技とでいちばんの違いを感じられたことを教えて下さい。
市川染五郎
やっぱりアニメは声だけでいろいろ表現しなきゃいけないので、監督からもアドバイスいただいたりもしたんですけど、普段の舞台のお芝居よりもセリフを誇張して言ったりしなきゃいけないのが一番違うところで、すごく難しいところでもありました。
杉咲 花
普通に生活していたら声を出さないようなタイミングでも、アニメでは声を入れたりということがけっこうあって、そこが難しかったです。
– 今回の声優のお仕事を受けることになって、ご友人やご家族など、周囲の方の反応はいかがでしたか?
市川染五郎
この話を最初に聞いたのは父からの電話だったんですけど、「映像の作品に出ることは勉強になるから」ってことを父に言われました。
友だちは、映画が公開されたら観に行くよって言ってくれていて嬉しかったです。
杉咲 花
母が特に楽しみだって喜んでくれたのが嬉しかったです。
– 今回お二人は、コミュニケーションが苦手な俳句少年のチェリーと、自分の見た目にコンプレックスを持っているスマイルをそれぞれ演じられました。役作りで心がけた点を教えて下さい。
市川染五郎
チェリーという役と自分が似ているところがあって、自分も人見知りなので、そういう共通点を自然に生かせられたらなと思って演じました。
杉咲 花
私も共感できる点がけっこうあって、そこは演じやすい部分でもあったんですけど、何よりスマイルの存在が、チェリーにとって憧れでもあるし、眩しい人なので、スマイルの根っこにある明るさであったりポジティブなところをしっかり表現できたらいいなと思って演じました。
– アフレコで監督からの演出で印象に残っていることはありますか?
市川染五郎
監督がおっしゃっていたことで印象に残っているのは、「観終わった後にサイダーのように爽やかな気持ちになれるような作品にしたい。」と。それを意識しながら自分も演じました。
杉咲 花
セリフの分量が多くて、でも収録日数は少なかったので、どんどん録っていかないとということで、普段だと監督はブースの向こう側にいらっしゃるんですけど、今回は録音するスタジオに一緒に入って、ずっと近い距離感で演出してくださいました。
2日間かけて録ったんですけど、初日は2人だけで、他の方のセリフが必要なシーンの時とかは、監督が相手をしてくださったりとか、それがあったからこそ、よりスマイルとしてもそこにいるような感覚になれて、とても助けていただきました。
– アフレコを通してのお互いの印象は?
市川染五郎
(杉咲さんは)やっぱり映像作品の経験が自分より遥かに多いので、すごく勉強させていただきました。
杉咲 花
私たちは、ここではこういう息遣いをしてくださいとかが書かれれた資料を事前にいただいてたのですが、染五郎くんは、それを何度何度も見て勉強してこられたんだろうなというのを感じて、私なんかよりもぜんぜんOKが出るのも早かったです。
染五郎くんの声を通して、映像見ながらやらせていただいていたんですけど、人と関わることの恥じらいとかありながらも、とてもチェリーの中にしっかりとある優しさがすごく伝わってきて、素敵だなって思ってました。
– 最後に本作をどのような方に観ていただきたいでしょうか?
市川染五郎
主人公のチェリーやスマイルのような10代の方にも観ていただきたいですし、大人の方にも自分が青春時代の時はこうだったなとか思い出しながら観ていただきたいので、いろんな世代の方に観ていただけたら嬉しいです。
杉咲 花
私もいろんな世代の方々に楽しんでいただける作品だなと思ったんですけど、特に10代、20代の方には、ライブ配信のシーンが出てきたりとか、現代のSNS時代にすごく共感できるシーンもたくさんありますし、何よりまっすぐな2人の思いを最後に見届けた時に清々しい気持ちになって、楽しい夏を迎えられるような作品になっていると思います。たくさんの方々に観ていただけたらいいなと思います。
フォトギャラリー
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[動画・写真・記事:Jun Sakurakoji]
劇場オリジナルアニメーション『サイダーのように言葉が湧き上がる』
【STORY】
17回目の夏、地方都市——。
コミュニケーションが苦手で、俳句以外では思ったことをなかなか口に出せないチェリーと、見た目のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、ショッピングモールで出会い、やがて SNS を通じて少しずつ言葉を交わしていく。
ある日ふたりは、バイト先で出会った老人・フジヤマが失くしてしまった想い出のレコードを探しまわる理由にふれる。ふたりはそれを自分たちで見つけようと決意。フジヤマの願いを叶えるため一緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って——。
アニメ史に残る最もエモーショナルなラストシーンに、あなたの感情が湧き上がる!
出演:チェリー:市川染五郎 スマイル:杉咲花
原作:フライングドッグ 監督:イシグロキョウヘイ 脚本:佐藤 大
キャラクターデザイン:愛敬由紀子 音楽:牛尾憲輔
アニメーション制作:シグナル・エムディ×サブリメイション
製作:『サイダーのように言葉が湧き上がる』製作委員会
配給:松竹
©2020 フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会
公式HP:cider-kotoba.jp
公式Twitter:@CiderKotoba
特報
2020年5月15日(金)全国ロードショー!
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