【インタビュー】映画界史上初?駐車監視員が主人公の物語。「おじさんたちも希望を持ってくれたら」
映画を作ってほしいという役者たちの熱望がきっかけ
11月16日(土)から、池袋シネマロサにて、映画『ミドリムシの夢』が公開。本作は、駐車監視員役の二人組のおじさんと彼らを取り巻く人たちの夢や変わりたい気持ちを描いたコメディ映画で、監督の役者仲間からの熱望がきっかけで映画が作られたという。今回、主演の二人、ほりかわひろき、富士たくやに、作品作りから公開に至るまでの経緯・エピソードについてお話を伺った。
ちなみに、タイトルにもある「ミドリムシ」とは、繁華街の路上で見かける駐車監視員のことで、緑色の服を着ていることからそう呼ばれている。
■映画『ミドリムシの夢』とは
緑色の制服を着て繁華街を巡回する姿から、通称「ミドリムシ」と呼ばれる駐車監視員の男性2人組を中心に、彼らを取り巻く人々の人間模様を描いたコメディ映画。2人組で駐車違反を取り締まるべく、街を巡回する駐車監視員のマコトとシゲは、毎日のように「ミドリムシ」「税金泥棒」と罵られている。真面目なマコトは誰に対しても厳しく取り締まっているが、シゲは女性に弱くいい加減な性格。ある日、深夜勤務をすることになった2人は、駐車違反を発見し違反切符を切るが、思わぬ事件に巻き込まれてしまう。仕事に誇りを持つ主人公マコトを「スペシャルアクターズ」の富士たくや。だらしないが憎めない相棒シゲを「かしこい狗は、吠えずに笑う」のほりかわひろきが演じる。演出家・蜷川幸雄の下で修行を積み、短編作品「オオカミによろしく」でちちぶ映画祭2014グランプリを受賞した真田幹也監督が長編初メガホンをとり、「インターン!」の太田善也が脚本を手がけた。
■インタビュー
内容
■1.映画づくりのきっかけ
■2.台本の完成と撮影に漕ぎつけるまで
■3.撮影時のエピソード
■4.映画祭でのお客様の反応
■5.宣伝・広報は、みんなで。
■6.夢や変わりたいこと
■7.お客様へのメッセージ
■1.映画づくりのきっかけ
▼役者からの熱望でつくられた映画
– 本作は、企画の立ち上げに真田監督の役者仲間のお二人が、映画づくりを熱望されて作られたとのことですが、その経緯を教えてください。
ほりかわひろき(以下、ほりかわ)
きっかけは飲み会ですね。そこでたまたま、僕と富士さんが出会ったんです。
富士たくや(以下、富士)
出会ったのは、7、8年前かな?
ほりかわ
10年以上前だったと思います。その飲み会の時には、我々の他にもう一人いて、初めて会ったのに、その3人でとても仲良くなりました。
富士
その方は企業の社長さんで、そこで仲良くなって、3人でよく会うようになったんだよね。
ほりかわ
そこで、我々二人が役者をやっているので、その社長が「二人でなにかやってみればいいじゃん」って言ってくれたんです。
– スポンサーになってくれるような話だったんですか?
富士
そんな感じでしたね。
ほりかわ
でも結局、酒の席のことですし、なかなか実現しなくて、それでも「本当にやってみる?」って話になった時に、僕と富士さんの二人だけで結構話し合いました。
富士
その社長がいるときは、3人で芝居を観に行って、誰に監督してもらおうかと話し合っていて、ある時、社長が「全て二人に任せるから、決めてほしい。」と言ってくれたんです。
▼監督は誰に頼むか
ほりかわ
それで、二人で、監督は誰にするか、お互いに知っている監督の名前を挙げてみたんだよね。
富士
そこで、ほりかわさんが、真田監督がいいんじゃないかってなったんですよね。
– 以前、ほりかわさんと真田監督は同じ舞台に出演されていたんだとか。
ほりかわ
はい。真田監督とは15年以上前からの長い付き合いなので、彼にお願いしようという話になりました。
そこでどんな話にしようかということになって、やはり、ほりかわと富士の二人組でできるものがいいねという話になりました。
▼脚本を誰に頼むか
ほりかわ
二人で組む職業ってなかなかないじゃないですか。もちろん、刑事ものの作品などが頭に浮かびますし、単に二人でコンビニの店員をするというのでもいいんですけど。
そこで、きちんと話を考える脚本家がいなくちゃいけないねっていう話から、真田監督から太田さん(脚本家:太田義也)の名前が挙がりました。
富士
僕は脚本家の方とつながりがあったので、太田さんに頼んでみようってことになりました。
ほりかわ
それで、4人で集まって話したんだよね。
富士
4人で集まって話し合った時に、どういう脚本にしようかっていうことと、ほりかわさんと太田さんは初対面だったので、ほりかわさんにはどんな役が似合うのかっていう話をしましたね。
▼「ミドリムシ」の発案
ほりかわ
4人で集まって話し合った時には、もう、ミドリムシ(駐車監視員)の話がでていたよね。
富士
駐車監視員を題材にした話にしたいっていう話は、この時にでていましたね。おもしろいんじゃないかって。
▼「日本初!? 駐禁コメディ!」
ほりかわ
今、改めて考えてみると、駐車監視員という二人組を題材にした映画って多分ないよね。
– 映画のキャッチフレーズも“日本初!? 駐禁コメディ!”ですよね。
ほりかわ
駐車監視員の二人組が登場する映像ってないんじゃないかな?
– 再現ドラマくらいかもしれませんね。
富士
駐車監視員がメインで登場する映像はなさそうですね。多分。駐車監視員って、都内では結構、頻繁に見かけますけど。
ほりかわ
都内は多いですよね。
富士
地方はあまりいないみたいですけどね。
“ミドリムシ”っていっても、わかる人にはわかるけど。“はぁっ?”ってなる人も多いと思います。
ほりかわ
“ミドリムシ”って言われてもわからない人が多いかもしれませんね。
– 私も、この呼び名を知りませんでした。他にも“みどりのおじさん”という呼ばれ方があるとか。
富士
映画のタイトル、“みどりのおじさんの夢”でもいいかも(笑) 内容的には変わらないけど。
ほりかわ
“みどりのおじさん”とかだったら、駐禁のおじさん(駐車監視員)だってわかるかも。
ミドリムシみたいに“ムシ”って入っちゃうと、連想しにくいかもね。
と、まぁ、そんな話も5,6年前の話なのですが、こんな感じで映画づくりが始まりました。
■2.台本の完成と撮影に漕ぎつけるまで
▼二人組が主人公の基本スタイル
ほりかわ
台本は早い段階からできたんですけど、そこから撮影に漕ぎつけるまでがすごい大変でした。
– 基本的なスタイルは、富士たくや&ほりかわひろきの二人組が主人公なんですよね
富士
はじまりはそうですね。
ほりかわ
映画づくりの要望をあげるというか、自分たち発信な感じですすめましたね。
富士
ジャンルは、コメディというのは決まっていました。
– 当初の要望に叶った作品でしたか?
ほりかわ
監督と脚本が決まった時点で、そこからは任せましたね。台本が届いて、ここはどうなのっていう質問はしましたけれど。
任せた後は、監督と脚本家でいろいろと話し合ったそうです。そこからは、我々は一役者としてスタートしました。
– 役者発信から、監督・脚本家に話を渡してっていうスタイルが新鮮ですね。
ほりかわ
口出しをほとんどしませんでしたね。プロデューサー的な人もいなかったんです。
– 冒頭に話のあった社長さんはどうされましたか?
富士
結局、いなくなってしまいましたね。
ほりかわ
脚本家が決まったあたりで、仕事が忙しくなってしまって…
そこで、また資金不足の問題がでてきて(苦笑)
▼スタッフ、キャスト集めと真田監督の人脈
ほりかわ
真田監督の人脈が映画づくりの大きな存在でしたね。我々では、スタッフさん集められないですからね。
– 真田監督は、役者であり、監督であるという点が発揮されている感じですかね。
ほりかわ
真田監督は人当たりの良い方で、僕は昔からの長い付き合いです。富士さんは、4人で集まってからの出会いだっけ?
富士
そうですね。
ほりかわ
なんだかんだで、当時は飲みに行ったよね。
富士
んー 飲み会というか、ミーティングかな。
ほりかわ
一度脚本が、映画製作・配給会社(キノフィルムズ)の選考に残ったんですよ。
結局、ダメだったんですけど。
【参考情報】
<木下グループ新人監督賞> 第1次審査通過者10人を発表!
2017.04.11 10:30
株式会社キノフィルムズ
https://www.atpress.ne.jp/news/126192
その時点で、我々が主役をやることはできないかもという話になって、悔しかったんです。
富士
それはそれで、作品としては、よかったのかもしれないですけど。
ほりかわ
それはそれで、別の役をやっていたかもしれませんけどね。
– 刑事以外の二人組の候補はどんなものがありましたか?
ほりかわ
全然、覚えていないですね(笑)
この二人で、良さそうなのないですかね?
– 漫才師とか?(笑)
▼キャスティングについて
– お二人以外のキャスティングはどのように決まったのですか?
ほりかわ
最初は、我々二人がいて、周りはこの人がいいよね、っていう話もしていました。
でも、ことごとくダメだったりして、
富士
メジャーな人たちの名前をバンバン挙げていたんですよ。
ほりかわ
とりあえず、関係なく、誰がいいかっていうことで名前を挙げていました。
あとは、関係性がある人も挙げていったので。
結果として、今のキャストの方々に決まりした。
– キャストはお二人のつながりですか?
富士
つながりもあるし、全然関係ない人もいます。
ほりかわ
つながりの無い人は、真田監督つながりですね。監督からのオファーです。
1人、オーディションの方がいらっしゃいますね。
– 脚本があがった時点で登場する「駐車監視員、アイドル、ミュージシャン、主婦、バイト仲間、サラ金屋」は決まっていたんですか?
ほりかわ
そのあたりは決まっていましたね。
我々だけが、“主役!”って感じの話ではなかったので、周りを固める方たちが重要だったので。
富士
いろいろな方々の視点で観られる映画だと思うので。
ほりかわ
観た方の意見を聞いていると、「あの嫁はあの方の?」とか、「昔好きだった人はあの人?」みたいな話がでてきますしね。
今でいう(『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督の)ネタバレ厳禁ではないんですけど。そこまでの仕掛けはないんですけれども。
– 話し過ぎてネタバレになるのも考え物ですしね。
ほりかわ
そうなんですよね。なるべく言わないようにしているんですけどね。
観た方が「あぁ、そうか!」って思うでしょうし。
富士
順番にみていくと、そういう風に関係性が見えていきますよね。
– チラシにも書かれている「まったく異なる4つの事情を持つ者が~」のように、ストーリーが進むにつれて、どうなっていくか楽しみながら観られますよね。
ほりかわ
逆に観せるのが怖いな。
富士
もう、観ている方々もいらっしゃいますけどね。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭とかで。
▼演出や芝居への取り組み
– ワークショップやリハーサルがなかったそうですね。
富士
ワークショップはなかったですね。
ほりかわ
それにリハーサルもなかったから、僕と富士さんは、二人で練習しました。コソ練を。
富士
しましたね。ただ、全然練習にならなかったね。ほりかわさんが練習嫌いで、一回くらいで終わってしまう。
– それは、ほりかわさんは自信があるってことですか?
ほりかわ
いえ、違います(笑) ただ単にお酒が好きなのです。
富士
ほりかわさんが飲みたくなってしまうんです。
ほりかわ
富士さんと会ったら、お酒が飲みたくなってしまうじゃないですか。
富士
お酒が飲みたくなるのは、相手が誰でもいいんでしょ?(笑)
ほりかわ
あぁ、今日、富士さん来るなぁ。酒飲みたいなぁってなってしまうんですよね。
その前に練習するか…って。練習終わったら酒飲もうって。
富士
だから、練習するといっても、その時に二回くらいですかね。ちょっと合わせて、もう一回練習をやって、飲みに行こうよって。
ほりかわ
あれはね、飲んでいる席でも僕は練習しているんだよ。気づいていなかったかもしれないけど。
飲んでいる間にも、僕は台詞をしゃべっているんだよ。
富士
気づかなかったなぁ
ほりかわ
そこですよ。
富士
すごく説得力がないですけどね。
ほりかわ
飲みながらです台詞をずっと言っていたんですけど、多分、気づいていなかったですね。
ちょっと語尾とか変えていましたからね。
富士
それで、結構役立ちましたか?撮影で。
ほりかわ
台詞を覚えるという分には役立ちました。
富士
いきなり、本番を迎えるよりはね。
ほりかわ
結構、二人の会話のシーンが多かったので、そこは急にやれと言われてもさすがに難しいので。
今まで、お互いに役者をやっていたんですが、共演は初めてだったので。
僕は、富士さんのことを一方的に知っていたんです。飲み会で「富士たくやです」って言われた時に、僕からしては「あなたが富士さんですか!」って感じでした。
当時、富士さんがいろいろ出演されていたので、名前だけを知っている状態で、富士さんって、どんな人なんだろうと思っていました。
そうしたら、こんな人でした。
富士
マイナスになるからやめて(苦笑)
– お二人のやり取りを見ていると、映画の役柄そのままですね。
ほりかわ
そうですね。そこは普段通りな感じがしました。
空気感的なものは。
– 几帳面とお調子者的な
ほりかわ
そのままですね。そこのところは。シゲですからね。僕自身は真面目だよね?
富士
どうかなぁ…
ほりかわ
俺をおとすな(苦笑)
富士
いや、正直に言った方がいいかなって。
■3.撮影時のエピソード
– 撮影スケジュールは、撮影日数10日。朝を迎えること3回だとか。
富士
ぼくたちは撮影の開始時刻が遅かったですね。
ほりかわ
夜のシーンが多かったのでね。
富士
撮影現場に入るシーンが15時半とか16時でしたね。
ほりかわ
エピソードといったら…
うまく行かないことが多かったですね。自主制作だからかもしれないけど。
ロケ現場もしっかりしないとダメじゃないですか。
グリーンピース(甲州街道の階段を下りたところ)、あそこの撮影は大変でした。もともと撮るのは決まっていたのかな?
– 監督のインタビューには撮ることを決めていたとありましたね。
ほりかわ
カメラが、遠くから撮っていたから、街ゆく人に声かけられたりしたり。
人と被らないようにしなければならなかったから、何回も撮りましたね。
スタッフが一人近くにいました。
富士
助監督についてもらって、手をあげたら台詞を話し始める感じで。
ほりかわ
同じ場所でも、夜のシーンだとそうでもなかったけど、昼間の時は大変でしたね。
あとは、夜になったら暗くて撮れなくなるからって急いだり。
いま、振り返ると、よく撮ったなと思いますよ。
– やはり、駐車監視員の格好をしていると声をかけられますか?
富士
声はかけられましたね。
ただ、駐禁うんぬんじゃなくて、単に道を聞かれました。
ほりかわ
駐車監視員の方々も、道を聞かれているのをよく見ますよ。新宿にいると。ただ、あの人達に道を聞いてもわからないと思いますよ。
周りからしたら、知っていそうだけど。
– 苦情を入れられたりはしませんでしたか?
ほりかわ
それはなかったですが、車をどかそうとする方々はいましたね。
富士
いましたね。
– 違法駐車の抑止力になっていたんですね。
ほりかわ
この格好でいると申し訳ない気持ちはありましたね。ずっとこの格好でいると。違うのになぁって。
▼撮影を止められたこともある大変だった夜のシーン
ほりかわ
いろいろあるけど、舞台挨拶のトークとして、残しておきたいのもありますね。
ここで言えることとしたら、撮影を途中で止められたことがありましたね。
富士
あれはキツかったですね。
ほりかわ
最後のシーンだったんですけど、もう一回撮らないといけなくなるから。
でも、ラストシーンだから、みんなテンションが高かったから、普通には出来ない芝居だったんです。
富士
途中までいい感じで進んでいたんですけど、一気にダメになってしまって。テンションが下がってしまって。
ほりかわ
撮影現場を管理されている方が2日間の撮影だったんですけど。初日からその方の様子がおかしくて、2日目に撮影が止められてしまって、悔しかったですね。
お金も時間もかかりましたし。
▼真夜中に全力疾走
ほりかわ
全力疾走のシーンは大変でしたね。結構本気で走りました。撮影が押してましたよね。
富士
結構真夜中で。住宅街で走ったり。
ほりかわ
なんで押したかあまり、覚えていないけど。
長谷川さん(アイドルのマネージャー役)なんか、次の現場に行かなければならない時間まで押しました。
終わったあと、風のように速攻で去っていったよね。
富士
格好いいなって思いましたね。
▼カメラマンも転倒する名シーン
ほりかわ
撮影する方も大変だよね。
富士
カメラマンが転倒していましたね。
ほりかわ
富士さんも結構走ったよね。
富士
といっても一回だけ。いや、二回か。
ほりかわ
名シーンだからね。
富士
バカにしているでしょ。
もうちょっと速く走れる。
まわりに合わせたのが分かる感じなので、自分でみていて。
ほりかわ
遠慮している感じとか。
俺から見たら、頑張って走っているようにみえたよ。
富士
もうちょっと、出せるはず。
疾走感みたいなの。
ほりかわ
お客様に判断してもらおうか(笑)
でも、マコトに疾走感があったら、おかしいよ
遅い方が似合っている。
■4.映画祭でのお客様の反応
▼SKIPシティ国際Dシネマ映画祭での反応
– SKIPシティ国際Dシネマ映画祭での反応はいかがでしたか?
ほりかわ
良かったんですよ、意外と。ウケていたし。お客さんって、優しいなと思いましたね。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭とかに足を運ぶ人達って、映画関係の人よりも一般客が多いですよね。街の人達が。
そういった人達が観て面白いって言ってくれたのが嬉しかったですね。これはイケるんじゃないかって思いました。
これから映画好きとか、知り合いの役者達が観るわけじゃないですか。それがどう思うかなって。
富士
専門家の方々から僕がいわれた意見は、「映画という感じじゃなくて、舞台っぽいね。」でした。
ほりかわ
脚本家の人がね、舞台専門の人なので。
富士
まぁ、意見の中の一つですけどね。
ほりかわ
別の意見としては、「2人のシーンがもっと見たい」といってもらえて、嬉しかったですね。
富士
確かに、途中で出なくなるところが結構ありますしね。
ほりかわ
気づいてみたら、二人が出ていないところがありますからね。
– 確かに、二人の夢はどこに行くんだ?って思うところがありました。
ほりかわ
こう言ったらなんですけど、最終的にこれかい!みたいな。夢それかい!みたいなところはあるんですけど。
おっさん達が頑張っている姿を見て欲しいな。
– キャッチフレーズが“変わりたい人達の~”ですしね。
ほりかわ
そうですね。人それぞれが思うわけですものね。
– お二人の好きなシーンはどこですか?
ほりかわ
俺。マコトが吐いているシーンが好き。何回見ても笑っちゃう。
カッコいいんだよ、“間”とかね。あれ、笑うんだよな。初めて観た時から。
富士
僕はそこは好きじゃないですね。
好きなシーンは、最後のところとか、最後のあそこに行く前かな。
ほりかわ
ベンツに行く前ね。
僕はね、主婦役の吉本さんとのシーンが好き。でも、あれ以来会っていないんですけどね。
吉本さんだけ会ってないね。撮影以来。他の人達はみなさん試写会とかで会っていますけどね。
富士
会えるかもわからないけどね。
ほりかわ
忙しそうな人だからね。
– ロサの舞台上で全員が並ぶ姿を見たいですね。
ほりかわ
それはみんなで集まってやりたいですね。
– それを期待しているロサのファンがいるので、是非実現してください。
■5.宣伝・広報は、みんなで。
– 宣伝・広報は、ほりかわさん自身でされているんですか?
ほりかわ
そうです。広報というか、みんなでやっているんですけど。Twitterでの上映日までのカウントダウンとかね。
宣伝・広報といっても、三人しかいないんですけど。
そろそろネタ切れです。
富士
配給の方とかが入っていないのでね。
ほりかわ
自分達でやらないといけないんですよね。
でももう、四の五の言っていられないと。やるしかないと。
– ロサと言えば。ビラくばーる部の皆さんもいらっしゃいますし。チケットも売れるし、横のつながりもできますよね。
ほりかわ
そうですね。なかなか、行けていないんですけども。
上映前に配ったり、上映後に配ったり、二段階で配っていますね。
▼本物の駐車監視員とのふれあい
ほりかわ
先日、本物の方達にチラシを渡すことができました。その方は、事務所に貼っておくって言ってくれました。来てくれるといいんですけどね。
この格好で来てくれたらウケますね。
本当の方からみたら、いろいろ言うことはあるでしょうね。帽子を前後逆に被るとかね。
富士
それはいないでしょうからね。
ほりかわ
見たことないですしね。
でも、俺がやっていることで、流行ったらいいなと思って。本物が。
「あれ、シゲの真似だ!」とか。
富士
まだ、上映していないし、分からないから(笑)
■6.夢や変わりたいこと
ほりかわ
僕なんか、46歳にもなるんですけど。
夢も希望もないといったら、おかしな話になりますけど、役者を20年くらいやっていて。もっとがんばりたいなと思いますね。正直な夢としては。
売れたいとか、そういうことではないんですけど、もっと芝居したいなと思います。
若かったら、自信を持って売れたいです!って言えるんですけど。
あとは、バイト辞めたい(苦笑)
富士
悲しくなるからそれはやめよう。役者を目指している若い人たちにも。
夢としては、沢山の人達に映画を観てもらいたいですね。
ほりかわ
この作品を観て、おじさんたちが希望を持ってくれたらいいなって思います。
富士
夢を失っている人とか、迷っている人に観てもらいたいですね。
ほりかわ
俺みたいな人が、いるんだから。背中を押す感じでね。気にするなと。
富士
佐野さんの役柄(地元・名古屋へ帰る男)のように、夢をあきらめた人もいるだろうし。いろんな人がいるから。
それぞれの、人に共感するひとが、いるんじゃないかなと思います。
■7.お客様へのメッセージ
ほりかわ
11/16土曜日、池袋シネマロサでレイトショー。
ぜひ、お知り合いをお誘いのうえ、ご来場をお待ちしております。
富士
群像劇で、それぞれ感情移入できるキャラクターが、そろっているので、そこを観て欲しいです。
■キャスト・スタッフ
富士たくや/ほりかわひろき
今村美乃/吉本菜穂子/佐野和真/仁科貴/歌川椎子/長谷川朝晴/戸田昌宏/白石直也/原舞歌/高木公佑/新井郁/星野ゆうき/後藤龍馬/柳瀬早紀/石川雷藏/構山陽紀/井口瑚子/田所ちさ/野村たかし/真田幹也/ピースケ/松田ぴろし
監督:真田幹也
脚本:太田善也
撮影:島根義明
照明:島根義明
録音:田中秀樹
スタイリスト:立山功
ヘアメイク:池尾直子
編集:深野光洋
音楽:タカタタイスケ
助監督:佐藤光 阪根克哉
キャスティング:鷲野令奈
制作担当:太田勝一郎
タイトルロゴ:田中完二
チラシデザイン:平松真智子
製作:「ミドリムシの夢」製作委員会
2019年製作/86分/日本/ビスタサイズ
(C)「ミドリムシの夢」製作委員会
公式サイト https://www.midorimushinoyume.com/
11月16日、池袋シネマロサにてレイトショー
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