草彅剛「自分を出すことでその役になることを初めて学んだ」。『台風家族』豪華キャスト登壇初日舞台挨拶
9月6日、草彅剛主演映画『台風家族』が3週間限定で公開され、その初日舞台挨拶が、TOHOシネマズ新宿で行わた。登壇したのは、草彅剛、MEGUMI、中村倫也、尾野真千子、甲田まひる、若葉竜也、長内映里香、榊原るみ、藤竜也、市井昌秀監督と、豪華キャスト勢揃いとなった。(フォトギャラリー)
舞台挨拶詳細レポ!
登壇のあいさつ
草彅剛(長男・鈴木小鉄 役)
ほんとにいろいろなことがあって、公開にたどるつけることができるのは皆さんの応援の声が大きく届いたおかげだと思っています。
初日公開おめでとうという言葉がこんなにグっくる日は初めてです。
この作品を皆さんのところに届けられるこの日を感謝して、今日は皆さんと楽しく話していきたいと思います。
MEGUMI(長女・鈴木麗奈 役)
草彅さんがおっしゃったように、今日を迎えられてほんとうに皆さんに感謝しております。とても嬉しいです。
中村倫也(三男・鈴木千尋 役)
夏の終りに家族のことを考えるきっかけになれば嬉しいなと思っております。
尾野真千子(小鉄の妻・鈴木美代子 役)
今日は短い時間ですが一瞬一瞬を楽しんでいければと思います。
甲田まひる(小鉄の娘・鈴木ユズキ 役)
初めまして、甲田まひるです。
ついに今日が公開日ということで、すごいドキドキしているんですけど、今日は短い時間ですが一緒に楽しい時間にできたらいいなと思っています。
若葉竜也(麗奈の彼氏・佐藤登志雄 役)
初めまして、若葉竜也です。
ほんとにこうやって公開することができて皆様のおかげだと思っています。
お客さんが観てくれて初めて完成するものだと思うので今日は楽しんでいってください。
長内映里香(謎の女・富永月子 役)
観終わった直後の皆さんにお会いするという不思議な空間を私自身も噛み締めようと思います。よろしくお願いします。
榊原るみ(一家の母・鈴木光子 役)
私、母親としては今日は1年ぶりに全員に会えるのでとっても楽しくて、心がドキドキして仕方がないんです。
そして夫役の藤竜也さんにも久しぶりにお目にかかれて、とても幸せです。
藤竜也(一家の父・鈴木一鉄 役)
銀行強盗をやらかしました父親の鈴木一鉄を演じております。よろしくお願いします。
市井昌秀監督
言いたいことがブワーっときてうまく言えるかわかりませんが・・・
僕は公開を迎えられたことをほんとうにありがたく思っております。応援してくださった皆さんの声が後押しになって、こういう決断を武部プロデューサーがしていただけたと思っております。ほんとにありがとうございます。
オリジナルの映画を撮るというのは、『箱入り息子の恋』から6年ぶりなんですけど、どうしてもオリジナル映画を撮りたいと武部プロデューサーに伝えて、企画が実際に始まって、多くのスタッフ・キャストが僕のシナリオを、映画を一丸となって作ってくれた、それが昨年のものすごく暑い夏でした。
映画はひとりで作っているわけじゃない、スタッフ・キャストの力があって映画が完成したと思っていたけれども、いろいろ紆余曲折があって。でも応援してくれる皆さんの力があって、お声があって、この公開を迎えることができたと思っております。
そういう意味ではほんとにお客さんに観ていただいて映画は完成するし、観てくださる方々も映画作りに参加してくださっているという気持ちになっています。ほんとにありがとうございます。
監督が台風の目になって引っ張ってくれた
– 草彅さん、今の監督の熱いお言葉を受けてひとことお願いします。
草彅剛
やっぱりいちばん思い入れが強い方だと思うので、オリジナルの作品を書き上げるっていうのはもう大変なエネルギーに見えますし、ほんとに監督が台風の目になってくれて僕らを引っ張ってくれて、最後は監督のためにこの役を演じようって思いにもなりました。監督も今日は込み上げる思いっていうのはすごくあると思いますし、監督が一番嬉しい顔をしているのを見ると僕らもすごく嬉しいと思います。
くるみちゃんにオヤツをありがとう
草彅剛
ね、みんな、(今日を迎えられて)良かったよね?
でも今日、俺、榊原(さかきばら)さんのことを、“かしわばら”さんって言っちゃって(笑)
榊原るみ
最初っからそんなことを言っちゃダメですよ。間違えてもなんでもいいからね。一緒一緒。
草彅剛
す、すみません(笑)
間違えちゃってすみません、ずっと“かしわばら”さん、“かしわばら”さんって呼んでて、たぶん周りの皆んなも「剛くん何言ってんだろ?」って感じだったんですけど(笑)
榊原るみ
もう“かしわばら”にします(笑)
草彅剛
いやいやいや(笑)
くるみちゃん(草彅剛のワンちゃん)のオヤツまで持ってきてもらってすみません。
榊原るみ
あとで、あとでね。
草彅剛
はい。それは関係ないんですけど(笑)
YouTuber草彅剛
草彅剛
倫也くんだって、監督とのお仕事が今回初めてでしょ?どうでした?
中村倫也
監督の あり余る情熱を12年間かけて作ったものということで現場でも熱いものを感じてましたし、そして今日から多くの方に観ていただけるっていうのはすごい僕たちも嬉しいですけど、何より、監督よかったねっていう気持ちがありますよね。(草彅くん)今日は進行してくださる感じ?(笑)
(会場笑)
草彅剛
私がちょっと前に出てくる感じ(笑)
YouTubeの撮影もその前でやっているので。あ、チャンネル登録よろしくお願いします(笑)
ね、楽しかったですよ。若葉くん、元気?
若葉竜也
元気です。
草彅剛
(若葉くんは劇中と)全然、イメージ違うね、今日は。スーパースローで出てくるシーン、かっこ良かったじゃん。今、やってやって。
(会場拍手)
– とっても盛り上がっているところ申し訳ないんですが、本日、マスコミも入っておりますので、ネタバレは少しご遠慮いただいて・・・ほどほどに。
草彅剛
はい、すみません(汗)
若葉竜也
なんで俺のせいになるんですか?
(会場笑)
草彅剛
真千子ちゃん、茶碗蒸しの好きな真千子ちゃん。
あ、司会してください。誰か仕切ってくれないと不安になるんで。
– はい、仕切らせていただきます。
(会場笑)
忘れられない“台風家族”2018年-夏-
– ここからは「忘れられない台風家族2018年夏」と題しまして、昨年の思い出話を伺います。まずは最年少、映画初出演の甲田さんから伺います。
甲田まひる
ちょうど昨年の夏に撮影してたんですけど、写真とか見ながらとても楽しかったなって振り返ってて、今日こうして皆さんと会えるのがすごい嬉しいですね。
撮影は初めてだったんですけど、共演者の方がとても優しく温かい現場で、個人的には大変なこともいろいろあったんですけど、現場に行くと皆さんのおかげで気持ちがすごい楽になって、楽しく撮影できていました。
– 市井監督はすごくいろいろとこだわってたそうですが?
尾野真千子
全体的にすごくこだわる監督なんですけどね。
市井昌秀監督
しつこくてごめんなさい。
尾野真千子
いやいや、そういう人!(笑)
私の場合で言いますと、ソーメンを食べるシーンがありまして、「そのタイミング」とか、細かく指示がありました。
市井昌秀監督
最高の頬張り具合でした。
草彅剛
監督はいつもまばたきもしないでモニターを見ていて、目が血走ってて、すごい充血してんなって思って「大丈夫?」って言ったら、「昨日飲みすぎちゃったんだ」って言って、「なんだそっちか」って思ったりして。ね、監督ね?
市井昌秀監督
うん、うん、たしかにそうかもしれない。
草彅剛
(本番撮影の時)モニターから離れて急にカメラ横に来るのはやめてください!すごい緊張するんで(笑)
でもね、みんなが集まった時に監督から、「草彅くんの小鉄が見たいんだ」「MEGUMIちゃんの麗奈が見たいんだ」っていうことを始まる時に言われたんですけど、監督の演出はすべてそこに含まれているなと私は思います。
それができなくて今まで僕は悩んできたのかなみたいな。自分を出すことによって、その役に見えるっていうことを今回、初めて監督から学ぶことができました。
楽しかった釣り堀
若葉竜也
撮影中はすっごい暑さで、家の中で撮影しててもめまいするくらい暑くて、っていうのは覚えています。
あ、あと、撮影が早く終わった日に倫也くんとMappy(甲田まひる)と釣り堀に行きました。釣り堀だけは楽しくて、それが唯一昨年の夏に楽しかったことかな。
(会場笑)
中村倫也
作品の中味の話をしてくれます?
草彅剛
ほんとに楽しかったこと言ってるよね。
若葉竜也
ほんと楽しかったんですよね。それが。撮影中、そんなに楽しい楽しいと思ってやってたことはなかったですね。大変だったんで。
中村倫也
竜也の役も謎の男だよね?家族ではないけどずっといるし。
若葉竜也
うん。しゃしゃり出てくるし(笑)
中村倫也
出演者全員が好きな役でしたよね。
でも釣り堀が楽しかったと。
若葉竜也
釣り堀がマジで楽しかったです。競争したんですよ。どっちが多く釣るかって。
甲田まひる
結果はどうでしたっけ?
中村倫也
竜也、竜也!
若葉竜也
そうでしたっけ?倫也くんがすげえしょっぱなから釣ってたって思い出はあるんですけど。
世間はMEGUMIに中村倫也をはたかせたい?
– MEGUMIさんはいかがですか?
MEGUMI
みんなと毎日一緒にいて、若葉くんも言ったとおりとっても暑かったので、皆で助け合って距離感がすごく近くなったといいますか、仲良くなれたなと思っています。
私個人的にはですね、中村くんに対して、事あるごとに暴力を振るう役で。
今回どうかなって思ってたら、結果暴力を振るう形になって。
中村倫也
今回で3回め?
MEGUMI
3回めぐらいの暴力で。
中村倫也
過去2回は夫婦役でね。今回は兄弟で。
MEGUMI
そうなんですよ。申し訳ないなって。
中村倫也
MEGUMIさんに中村をはたかせたい、みたいな。
MEGUMI
そういう世の中の願望に応えていきたいと・・・
中村倫也
ハハハ!
– 監督、そういう願望があったんですか?
市井昌秀監督
はい、そうです!
中村倫也
ハハハ!
MEGUMI
そこすごい返事が早いですね。
銀行強盗役が嬉しかった
– 藤さんはいかがですか?
藤竜也
銀行強盗の役ができたのが嬉しかったね。若い頃はショットガンを撃ったりとか獲物を狙ったりとかずいぶんやったんですけどね、何十年ぶりかにですね、銀行強盗をやって嬉しかったね。やっぱり元気な役の方が嬉しいから。
– 監督の演出はいかがでしたか?
藤竜也
カーキ色の紙袋を覆面代わりに被るんですが、あれ前がよく見えないんですよ。車の中に駆け込んで発車させるんだけど、その段取りってどうだっていいと思うんですよ。
でも監督は「先にこれをやってあれをやって」って、その順番を間違えると気に入らないんですよ(笑)
そんなね、銀行強盗が逃げる折にね、そんなこと考えなくていいと思うんだけど(笑)これがあの有名な市井監督のこだわりかって思いました。
藤竜也に手を握られて幸せでした
榊原るみ
うちの子どもたちがすみませんね。勝手なことを(笑)
ふつう、監督さんっていうとエラそうにしてるものだけど、でもね、市井監督は「どこに監督がいるの?」っていう感じで控えめ。私のいる前はですよ。
とっても大人しくしていらっしゃったので、現場は監督の温かい愛情みたいなものがみんなに伝わって、とても和気あいあいとしてとても楽しかったです。
でね、藤さんが私の手を握るシーンを監督が突然作ったの。もともとは台本になかったの。
で、NGが出たんで、3回も握っていただいて。
(会場笑)
もう私、心臓がドキドキしちゃってね、とっても幸せでした。こういう役はいいですね。ありがとうございます。
誰だろう?な私にも温かい現場だった
長内映里香
月子という役柄自体が、この子何者なんだろうっていう感じで皆さんの前に登場するんですけど、私自身も皆さんからしたら誰だろうって感じだったと思うんですけど、優しくウェルカムしてくださったことが私はほんとに救われました。そんな温かい現場でした。ほんとに感謝です。ありがとうございました。
素に戻ってニヤニヤしながら包丁持って暴れた
中村倫也
千尋(中村倫也の役)が包丁を持って暴れるというシーンがあるんですが、それが長回しで、映っていないところでも僕ら兄弟がやってるってところ。
僕が包丁を向けると若葉が声が枯れるまで叫んだりとか、それがね、楽しかったですね(笑)
なんか、素に戻ってニヤニヤしながらやってました(笑)映ってないところで(笑)
風通しがいい現場だった
– 監督、今の皆さんのコメントを伺って改めて撮影現場を振り返っていかがでしがか?
市井昌秀監督
ほんと、暑い現場で。皆さんが来る前に本来あったはずのエアコンをぶち壊したんですど。本物の汗を撮りたくて。
草彅剛
なんでそんなことをしたんですか!?
(会場笑)
市井昌秀監督
ウソですよ(笑)
でもほんとにね、撮影の舞台の古民家のすぐそばにテントを張って、俳優部の方には、カメラや照明のセッティングをしている時もずっとそこに居ていただいて、ほんとに風もない暑い中だったんですけど、その分皆の距離が近くなって、そういう意味ではすごく風通しがいい現場で、濃い交流をはかりながらやれていけたのが良かったなってすごく思っています。
– そろそろお時間が来ました。
草彅剛
え?まだ2分くらいしか経ってないような感じなんですけど。何分経ちました?
– もうすぐ30分です。
草彅剛
おかしいな、僕の腹時計、壊れたかな?
ライブビューイング決定!!
STAFF
このボードを読み上げていただけますか?
草彅剛
はい。あ、なんとですね、先ほど決定しました。ニュースがあります!
ライブビューイングが決定しました!
詳しくは後日発表ということで。ライブビューイングってなんですかね??
STAFF
衛星回線で全国一斉に劇場で同時中継されます。
草彅剛
あ、それが後日行われると!ありがとうございます、皆さん!
ちょっと、ハッシュタグ・ライブビューイング決定!
詳しくは後日ということでお願いします!
映画をご覧になる方にメッセージ
市井昌秀監督
冒頭にも言いましたけど、ほんとにまず公開を迎えられたことがありがたいと思っております。ほんとに皆さんの力があってのことです。ほんとにありがとうございます。
僕自身『台風家族』を作るにあたって、気恥ずかしいですけど、両親に観てほしいと思って作りました。
敢えてその二人だけに向けて作ったその奥には、何千何万の方々がいると思って、それを信じて作ってきました。
今回、公開させていただいて大変嬉しいんですけど、3週間限定の公開となっています。ものすごい生臭い話ですけど、今日、明日、明後日の3日間の動員数によって、3週間の中でですね、1日に上映できる回数が変わってきます。
もしできれば何度でもですね、劇場で観ていただけたらなと思いますし、あと、SNS等を使って広めていただきたいです。
そしてなんだかんだと生の声にはかなわないといつも思っていて、この映画を気に入ってくださった方は、友人知人やご家族の方に、薦めていただけたらと思います。
『台風家族』ですけど、映画がサッと台風のように過ぎ去ってしまうのは僕はイヤで。やっぱりお客さんに届けて映画は完成すると思うので、多くの方にこの映画を観ていただきたいので、生臭い話をしちゃいましたけど、どうかよろしくお願いいたします。
草彅剛
監督がおっしゃるとおりに、SNSで拡散してもらうのもほんとに大事なことで、この映画が広がるんですけど、生の声っていうのは、やっぱり一番強いことなので、今日のこの感想を家族などの近い方や、友人に伝えてくれると、この映画がどんどん広がっていくと思うので、皆さん、ほんとによろしくお願いします。
それと、公開できたことがほんとに嬉しいです。一年前、このメンバーで撮影をして、皆それぞれが、その時持っている力を最大限に出して取り組み、手作りのように作っていて、どこにもない唯一無二の作品だと思います。僕らが自信を持って薦めたい映画です。3週間なんですけど、皆さん、『台風家族』をよろしくお願いします。今日はありがとうございました。
フォトギャラリー
[wppa type=”content” album=”170″]
映画『台風家族』
出演:草彅 剛 MEGUMI 中村倫也 尾野真千子
若葉竜也/甲田まひる 長内映里香 相島一之 斉藤暁/榊原るみ・藤竜也
監督・脚本:市井昌秀
主題歌:フラワーカンパニーズ「西陽」(チキン・スキン・レコード) 音楽:スパム春日井
製作:木下グループ 配給・制作:キノフィルムズ
©2019「台風家族」フィルムパートナーズ PG-12
公式サイト:http://taifu-kazoku.com/
予告編
TOHOシネマズ他 祝!全国公開中!
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