
【インタビュー】映画版『ブルーロック』富本惣昭&木田佳介が語る「エゴ」の共鳴とブルーロック的サッカー選手とは?約1年の猛特訓で挑んだ“究極のリアル”
世界中で愛される大人気コミックスを映画化した『ブルーロック』。本作でチームYの二子一揮を演じる富本惣昭と、大川響鬼を演じる木田佳介を直撃! 約1年にわたる過酷なサッカー練習の舞台裏や、互いの印象、そして作品の核である“エゴ”に迫る。(読者プレゼントあり)
映画『ブルーロック』は、世界累計6,000万部突破の大人気サッカー漫画を、『キングダム』のCREDEUS制作で実写映画化した超大作。W杯優勝を目指し、全国から集められた300人の高校生FWたちが、脱落すれば代表入り資格を永久に失う極秘プロジェクト〝青い監獄〟(ブルーロック)で熾烈なサバイバルを繰り広げる。
潔世一(高橋文哉)らが覚醒していくドラマを、元日本代表の松井大輔氏監修のもと培った、生身の限界に挑むリアルなアクションで描く。主題歌はAdoの新曲「モンストロ」。(2026年8月7日公開)
富本惣昭 × 木田佳介 インタビュー&撮り下ろしフォト
■出演が決まった時の喜びと「エゴ」への共感
‐ まずはお二人に、この映画版『ブルーロック』への出演が決まった時の率直なお気持ちをお聞かせください。
富本惣昭(チームY・二子一揮 役)
もう、シンプルにまずは嬉しいという気持ちでした。その後に、これだけの大作に出られるという緊張感がきて、身を引き締めて撮影に臨もうと決意しましたね。
木田佳介(チームY・大川響鬼 役)
出演が決まった時はとても嬉しかったです。僕は小さい頃からサッカーをやっていて(水戸ホーリーホックユース出身)、原作の『ブルーロック』も読ませていただいていたので、「まさか実写化するなんて!」という驚きもありましたし、その作品に自分が関われるというのは本当に光栄だなと思いました。
‐ 原作にある「エゴ」という独特の考え方については、どう感じられましたか?
富本惣昭
僕はすごく共感できました。サッカーに限らず、自分のゴールのためにプレイする、自分のために何かをするという感情は、普段の生活やプライベートでも誰もが持っているものだと思うので、スッと受け入れられましたね。
木田佳介
僕も共感派です。自分がサッカーをやっていた10代の頃にこの思想を持っていたら、また違っただろうなと羨ましくも思いました。今の日本人に足りない部分を、絵心甚八(えご じんぱち)が分かりやすい言葉で伝えてくれる。サッカー好きだけでなく、若い方が見て「人生がより良い方に向かうように」と背中を押してくれる作品だと感じています。
自分自身、生きていく中で遠慮してしまう場面があるのですが、この作品に触れて「一歩前に出よう」と思えました。
■司令塔・二子とエース・大川、それぞれの役作り
‐ 演じられたキャラクターをどのように捉えて撮影に臨まれましたか? 性格やサッカーのタイプについて教えてください。
富本惣昭
二子は常に一歩引いて、俯瞰して周りを見ている選手です。周りを使って勝つというプレイスタイルですが、その内側には勝利に対する強い執着心とエゴをしっかり持っている。足が速いわけでもフィジカルが強いわけでもないからこそ、自分の武器である「目(視野)」をどう使うかを自分なりに考えているキャラクターだと捉えました。
木田佳介
二子が「考えるタイプ」だとしたら、僕が演じた大川は「感情型」だと思います。二子を極端な話「踏み台」にしてでも自分が点を取るという、ストライカーとしてのエゴが非常に強い選手です。
イメージとしては、僕らの世代なら(元イタリア代表の)マリオ・バロテッリ選手のような、とにかく「自分がゴールを奪うんだ」という主張ができる選手を意識して演じました。ブルーロックの思想に一番早く溶け込めたのは、きっと二子よりも大川なのではないかなと想像しています。
‐ お二人自身は、二子と大川のどちらのタイプに近いですか? あるいは「なりたい」と思うのは?
富本惣昭
僕は二子を演じていたのもありますが、自分でハッキリと主張できる大川のようなプレイスタイルは、見ていてすごく「いいな」と羨ましく思っていました。「ボールをよこせ、よこせ!」っていうタイプですからね。
木田佳介
僕は、感情的には大川に似ている部分もありますが、二子のように全体を一歩引いて見られる能力は、自分も欲しいなと思います。
ちなみに、僕はもう普段から、富本くんのことを「二子ちゃん」って呼んでいて、逆に「富本くん」って言うと違和感があるんです(笑)、それぐらい富本くんは、二子っぽいところがあって、練習中もみんなのことを一歩引いて見ていて、絶妙なタイミングで会話に入ってきてくれる。そういう大人な部分は僕にはないので、二子とリンクしている富本くんの魅力だなと感じます。
富本惣昭
あはは、僕も木田さんに同じこと思ってましたよ。お互い、自分にないものを持っている相手に惹かれているのかもしれないですね。そこは大川と二子の関係性にすごくリンクしている気がします。
‐ 今回が初共演だそうですが、お互いの印象についてお聞かせください。
富本惣昭
最初はクールな方なのかなって思ったんですけど、何日も一緒にいる中で、面白いことが好きな方なんだなって思いました(笑)
ロケバスでの移動中は、木田さんが盛り上げ隊長で、みんなに話題を振って、エンターテイナーのようにすごかったですよ。
木田佳介
移動時間が片道3、4時間ぐらいあったんですけど、みんなも撮影終わりだとアドレナリンが出ていて全然寝られなくて。
なのでせっかくですし、みんなで楽しく話して盛り上がってくれたら1番だなって思ったんです。
逆に、撮影現場ではどちらかと言うと喋るタイプではないです。
‐ 木田さんからみた富本さんの印象は?
木田佳介
本人にも言ったのですが、本当に顔が綺麗で物静かなとても素敵な性格だなと思います。
さきほども言いましたが、二子みたいに俯瞰的に見ているところもあって、人として自分に無いものがあってリスペクトしています。
富本惣昭
人見知りを発揮しているだけっていう説もありますけどね(笑)
木田佳介
でも仲良くなると近くに来てくれます。
僕と二子(富本くん)は、撮影期間中ずっと一緒でしたし、ホテルも一緒だったので、僕の部屋まで遊びに来てくれたり、人懐っこい一面も魅力だなと思います。
■約1年に及ぶ本格トレーニングと「サッカー経験者」としてのこだわり
‐ 劇中のプレイは非常にリアリティがありますが、サッカーの練習はどれくらいされたのでしょうか?
木田佳介
撮影前に約1年弱、みっちり練習しました。
富本惣昭
本当に基礎の基礎からでしたね。インサイドパスから始まって、最後は試合ができるレベルまで。普通の選手が小・中学校の何年もかけてやることを、1年間に凝縮してやった印象です。
後半は、それぞれのキャラクターに合ったフォームやプレイスタイルを掘り下げていきました。
‐ お二人ともサッカー経験者ですが、実際の撮影でその経験が役に立った実感はありますか?
富本惣昭
根本的にサッカーの動きが染み付いているので、映像になった時も「ちゃんとサッカーをやっている人だ」と思ってもらえるのではないかと思います。
木田佳介
その上で、経験者であっても、1週間だけ練習して撮影に入るのと、1年かけるのとでは、ぜんぜん違うというのはあります。
‐ 作品全体のサッカー描写で、経験者視点から共感できる部分はありましたか?
木田佳介
予告映像を見ただけでも、クオリティがすごいです。キャストもスタッフもゼロから作り上げたものが、本当に世界で戦うトップクラスの選手に見えるレベルまで行っていると思います。
予告編
富本惣昭
現実的でありながら、同時に「超人的」な部分も描かれているのが面白いですよね。見ていてワクワクしますし、チームVの凪(誠士郎)くんのプレイなどは「こんな天才がいるんだ」と憧れてしまいます。
‐ チームYは、他のチームと比べてどのような空気感でしたか?
木田佳介
他のチームは「一本柱」で勝負しているところが多いですが、チームYは二子と大川のダブルプレイで完結させる。合理的で、組織として最初から出来上がっているのが特徴です。
富本惣昭
二子と大川以外の選手たちが自己主張を抑えて組織に徹している。それを二子がどうまとめていったのか、想像するのが楽しかったです。
‐ プレイの面で、経験者だからこそ「ここは絶対に見せたい」とこだわったポイントは?
木田佳介
「オフ・ザ・ボール(ボールを持っていない時の動き)」です。カメラはボールを追いますが、背景に映る選手の動きがリアルでないと作品の質が落ちてしまう。チームのみんなと「ここはこう動くのがリアルだよね」と相談しながら作り上げました。
富本惣昭
僕は木田さんの、両手を広げるゴールパフォーマンスが大好きなんです!サッカーやってる人なら「絶対これやるよな!」というあるあるが詰まっていて、見ていて本当に楽しかったですね。
木田佳介
あれは原作でも描かれているのですが、自分なりの表現も加えました。映っているかどうかわかりませんが(笑)、ぜひ劇場で探してみてください。
■サッカー監修・松井大輔氏との現場と、主演・高橋文哉の存在
‐ サッカー監修の松井大輔さん(元日本代表)からは、どのような指導がありましたか?
富本惣昭
松井さんは僕たちの意思や動きをすごくリスペクトしてくれました。動きを押し付けるのではなく、僕たちがやりたいことに対して「もっとこうした方がプロの選手っぽく見えるよ」とプラスアルファのアドバイスをくれる感じで、すごくやりやすかったです。
木田佳介
練習からずっと付き添ってくださって、一丸となって作っている感覚がありました。具体的な指示というよりは、「こっちのニュアンスの方がいいんじゃない?」と提案してくださることが多くて、経験者の僕たちにとっても勉強になることばかりでした。
‐ チームY vs チームZの試合シーンで、特に印象に残っていることは?
富本惣昭
特に二子はポジション的にフィールドのどこにでも映るので、とにかく、ずっと走っていました(笑)。カウンターの応酬で何本もダッシュを繰り返して。
木田佳介
サッカーシーンとしては最初の撮影日だったので、ある種の手探り状態でしたが、そこから始まったんだなと思うと感慨深いです。トレーニングはきつかったですが、スタッフさんが丁寧にケアしてくださって、全員で「力戦」して作ったというイメージです。
‐ 主演の潔世一(いさぎ よいち)役・高橋文哉さんの印象はいかがでしたか?
富本惣昭
文哉くんは本当に大きな存在でした。「潔をやるんだ」という覚悟が背中から伝わりましたし、現場の雰囲気作りも素晴らしくて。撮影の合間に何気なく発する一言が「潔っぽいな」と感じることが多くて、みんなを自然と勇気づけてくれるんです。
木田佳介
誰もがリスペクトを抱く、愛のある人だと思います。その覚悟と行動に、みんなが勝手についていきたくなるようなリーダーシップがある。撮影中だけでなくラフな会話もたくさんして、チームワークを作るために芝居以外の部分でもすごく気を配ってくださいました。文哉くんがいてくれたからこそ、現場全体が一つになって突き進めたんだと思います。
■譲れない「エゴ」とファンへのメッセージ
‐ 作品のテーマにちなみ、お二人が仕事やプライベートで「これだけは譲れない」というエゴを教えてください。
富本惣昭
僕は「素直さ」です。人から教わったことを吸収する力、吸収しようとする姿勢は、誰にも負けたくない。これ、自分で言うのはだいぶ恥ずかしいんですけど(笑)。
木田佳介
僕は「諦めないこと」。この仕事をしていると挫けそうになる時もありますが、サッカーをやっていた頃と同じように、とにかく今は諦めずに一生懸命続けたい。そこに対してのエゴを持っていたいです。
‐ 現実のサッカー界で「ブルーロックを体現している」と思う選手はいますか?
木田佳介
本田圭佑さんや堂安律さん。俺が点を取って勝つんだ、と公言して実行するスタイルは、まさにブルーロックですよね。三笘薫さんのように内に秘めるタイプも熱いですが、口に出して有言実行するタイプは作品とリンクするなと感じます。
富本惣昭
ズラタン・イブラヒモヴィッチ選手(元スウェーデン代表)ですね。キング的な自信を持っていて、自分を確立している。海外のトップ選手は、すでにブルーロックの精神が出来上がっているイメージがあります。
※インタビュー時期:2026年5月
‐ 最後に、映画を楽しみにしているファンの皆さまへメッセージをお願いします。
富本惣昭
今作の主人公・潔世一にとって、チームY戦は大きな進化の転換点となる大事な試合です。キャスト、スタッフ全員がそれぞれのエゴを持って撮影に挑みました。劇場で、僕たちが注いだ情熱とエゴをぜひ感じていただきたいです。
木田佳介
原作を知っている方はもちろん、サッカーにこれまで触れてこなかった方も、どんな入り口からでもいいので劇場へ足を運んでほしいです。僕が『ブルーロック』から勇気をもらったように、皆さんの背中を一押しできる何かが必ずこの映画にはあります。良い意味での「エゴ」を自分の中に持って、明日から頑張ろうと思ってもらえたら嬉しいです。
富本惣昭(とみもと そうしょう)プロフィール
2002年7月21日生まれ、東京都出身。
「テニスの王子様」4th シーズンで青学・菊丸英二役に抜擢され注目を集める。
その後も舞台「一瞬の風になれ」、「エリオスライジングヒーローズ」、迷宮歌劇・続「美少年探偵団」で主演を務め、舞台「飛龍伝」、「リンス・リピート-そして、再び繰り返す-」など、ジャンルを問わず様々な舞台作品に出演。
また、ドラマ「僕らのミクロな終末」、「君とゆきて咲く~新選組青春録~」など映像作品にも出演し、活躍の場を広げている。
今後も映像待機作が多数控えており、2026年9月には主演舞台「怪物事変―東京編」が上演される。
木田佳介(きだ けいすけ)プロフィール
1993年2月13日生まれ。埼玉県出身。
2015年に俳優デビュー。
主な出演作は、映画 「東京リベンジャーズ」、「狐狼の血 LEVEL2」、「プロジェクト・カグヤ」、配信ドラマ「DEAD END―羅刹の刻印―」など。
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■撮り下ろしフォトギャラリー
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[インタビュー・写真:三平准太郎]
【富本惣昭】ヘアメイク:八十島優吾、スタイリスト:村松栞奈
【木田佳介】ヘアメイク:池上豪(NICOLASHKA)、スタイリスト:古川水桜
映画『ブルーロック』
《INTRODUCTION》
累計発行部数6,000万部を突破!日本中に“エゴ”の嵐を巻き起こし、世界中で愛されている大人気サッカー漫画『ブルーロック』(原作:金城宗幸・ノ村優介/講談社「週刊少年マガジン」連載)が、待望の実写映画化。『キングダム』シリーズや『国宝』、『SAKAMOTO DAYS』などを手掛けるCREDEUSが制作を務めます。
先日、Adoが歌う主題歌「モンストロ」、劇中歌「綺羅」に加え、Fukaseの新曲「twilight」が挿入歌に決定し、豪華アーティスト陣の共演が大きな話題となりました。
日本以外にも25以上の国・地域で劇場公開を予定し、世界中から熱い注目を集めています。
- メインカット
- 場面写真①
- 場面写真②
- 場面写真③
- 場面写真④
- 場面写真⑤
- 場面写真⑦
- 場面写真⑥
- 場面写真⑧
- 場面写真⑩
- 場面写真⑪
- 場面写真⑫
- 場面写真⑬
- 場面写真⑭
- 場面写真
- 大川響鬼(演:木田佳介)
- 高橋文哉(チームZ・潔世一 役)
- 櫻井海音(チームZ・蜂楽廻 役)
- 高橋恭平(チームZ・千切豹馬 役)
- 二子一揮(演:富本惣昭)
- 野村康太(チームZ・國神錬介 役)
- K(チームV・凪誠士郎 役)
- 綱啓永(チームV・御影玲王 役)
出演:高橋文哉
櫻井海音 高橋恭平 綱啓永 野村康太 / K(&TEAM) 青木柚 西垣匠 富本惣昭 木田佳介
倉悠貴 東啓介 / 畑芽育 窪田正孝
原作: 金城宗幸・ノ村優介『ブルーロック』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
監督: 瀧悠輔
脚本: 鎌田哲生
制作: CREDEUS
製作: CK WORKS
配給: 東宝
©金城宗幸・ノ村優介/講談社 ©CK WORKS
公式サイト:https://bluelock-movie.jp/
公式X:https://x.com/BLUELOCK_MOVIE
2026年8月7日(金)劇場公開!
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