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映画『バナ穴 BANA🕳ANA』

【稲垣吾郎インタビュー】8年越しの約束が結実!新しい地図の3人が放つ「観る者の想像力で完成する」唯一無二の物語。映画『バナ穴 BANA🕳ANA』

稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人が揃う待望の長編映画第2弾『バナ穴 BANA🕳ANA』が公開される。前作から8年、鬼才・山内ケンジ監督が描く「辻褄の合わない」不可思議な世界に、稲垣はどう向き合ったのか。撮影秘話や3人の空気感、作品に込めた想いを深く語った。

本作は、2018年公開のオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』に続く「新しい地図」による映画第2弾で、3人が揃って出演する初の長編映画となる。
監督・脚本は岸田國士戯曲賞など数々の受賞歴を持つ鬼才・山内ケンジが務め、主演の3人は「本人役」として登場する。
熊本県天草を舞台に、魚屋や家庭教師をする稲垣、韓国語を話す兵士に追われる草彅、自身のアーティスト活動が反映された香取など、現実と虚構が混ざり合う不条理な物語が展開される。意味や整合性を超え、観客の想像力に解釈を委ねる「わからないムービー」という新ジャンルのエンターテインメント作品である。

稲垣吾郎 インタビュー&撮り下ろしフォト

‐ 前作『クソ野郎と美しき世界』から8年、いよいよ第2弾の公開となります。今回のお話を聞いた時はどのようなお気持ちでしたか?

稲垣吾郎(稲垣吾郎 役)
ようやく来たな、という感じですね。8年前に第2弾の製作を発表しましたが、そこから時間が経ってしまいました。僕ら個人個人の活動が充実していて忙しかったというのもありますが、3人揃っての映画となると数ヶ月のスケジュール調整が必要ですから。
でも、ずっとやりたいという気持ちは持っていましたし、応援してくれるファンの方にとっても僕らにとっての大切な記念碑的な作品なので、完成して本当に良かったです。お話をいただいた時は純粋に嬉しかったですね。

映画『バナ穴 BANA🕳ANA』

稲垣吾郎

‐ 最初から『バナ穴 BANA🕳ANA』という不思議なタイトルは決まっていたのでしょうか?

稲垣吾郎
いえ、最初は全然聞いていませんでした。撮影中に「バナナ」に関連した言葉や歌などは耳にしていましたが、まさかこういうタイトルになるとは思っていませんでした。手応えとしては、非常に不思議な、でも良いものに仕上がったなと感じています。

‐ 製作が決まった際、草彅さんや香取さんと何かお話しされましたか?

稲垣吾郎
特に改めて深い話はしていないですね(笑)。二人はラジオをやっているのでそこで話したかもしれませんが、「決まったね、楽しみだね」というくらいの、いつもの感じでした。
ファンの方々がずっと期待して待ってくれているのは伝わっていましたし、ファンミーティングでもよく話題に出ていたので、ようやく届けられるという安堵感もありました。

映画『バナ穴 BANA🕳ANA』

場面写真  (C)2026 BANA_ANA Film Partners

‐ 今回のロケ地は、熊本県の天草がメインだったそうですね。

稲垣吾郎
はい、ほぼ全編ロケですね。天草という場所が持つ、どこか分からない不思議な空気感がこの映画の世界観にぴったりでした。近未来のようでもあり、この世の果てのようでもあり、あるいは楽園のようでもある。去年の3月から4月にかけて、まだ少し寒い時期から通い始めました。
天草は本当にいいところですが、移動はなかなか大変でした。空港から車で2時間弱かかりますし、東京での仕事もあったので、結局3、4回は往復しましたね。でも、あの独特の空気感は同じ日本とは思えないほどで、本当に行って良かったです。

‐ 天草の食べ物はいかがでしたか?

稲垣吾郎
本当に美味しかったです!特にスタッフに教えてもらったお寿司屋さんが素晴らしくて、3回くらい行きました。東京ではなかなか食べられないような珍しい食材を、大将が色々と料理してくれて。
草彅さんもお気に入りのもつ鍋屋さんを見つけたみたいで、最後は彼が仕切って3人で行きましたよ。

映画『バナ穴 BANA🕳ANA』

‐ 3人で一つの物語を紡ぐというのは、久しぶりの体験だったのではないですか?

稲垣吾郎
そうですね。3人で一緒にお芝居をするというのは、昔から一緒にやっていますが、やはり新鮮な感覚がありました。バラエティ番組のコントとはまた違う、映画の現場で「あ、普段はこういうスタイルでお芝居しているんだな」とお互いの気配を感じることができました。
特に草彅さんは、本番前にグッとスイッチが入るタイプで、その集中力や緊張感が伝わってくるのが嬉しかったですし、新鮮でした。
香取さんはとても自然体で演じていましたね。僕自身、草彅さんとの軽トラでの長いやり取りがあったのですが、俳優としての彼を近くで感じられたのは本当に楽しい時間でした。

映画『バナ穴 BANA🕳ANA』

場面写真  (C)2026 BANA_ANA Film Partners

映画『バナ穴 BANA🕳ANA』

場面写真  (C)2026 BANA_ANA Film Partners

‐ 「本人役」を演じるという点については、どのような感覚でしたか?

稲垣吾郎
不思議な感覚でした。山内監督が描く「稲垣吾郎」は、世の中が持っているパブリックイメージとしての僕であって、本当の自分とはまた違います。そのメタな構造というか、「こう思われているから、こう演じてみよう」と客観的に自分を俯瞰しながら楽しんでいました。まあ、誰もが一歩外に出れば何らかの「役」を演じているようなものですからね(笑)

映画『バナ穴 BANA🕳ANA』

‐ 山内ケンジ監督からは、物語について何か具体的な説明はあったのでしょうか。

稲垣吾郎
それが、全くないんです(笑)。本当に不思議な方で、衣装合わせの時も「ああ、いいですね」と言っているだけ。でもモニターの前でニヤニヤされていたり、終わった後に手応えを感じている表情を見て、「あ、今のはツボにハマったんだな」と判断していました。
草彅さんは監督にずっと話しかけていて、「これ、アカデミー賞ですよ!世界に残る名シーンですよ!」なんて言って、監督はめんどくさそうにしていましたね(笑)最後の方は打ち解けていましたけど(笑)
言葉での説明はありませんでしたが、監督の僕ら3人に対する愛のようなものは強く感じました。僕らの言いやすい言葉や気持ちの流れを優先して、自由にやらせてくれたのはありがたかったです。

山内ケンジ監督

山内ケンジ監督

‐ 劇中では魚屋をしていたり、家庭教師をしたり、あるいはバンドのバックコーラスをしたりと、稲垣さんの役柄が一番謎めいていますね。

稲垣吾郎
僕に魚売りをさせたら面白いと思われたんでしょうね(笑)。確かに、3人の中でも僕の役が一番謎かもしれません。キスシーンもありましたが、カメラが寄らずに全身で撮られていたのが逆に難しかったです。(演じる側の立場としては)アップの方が集中できる気がするんですが、引きの画だと全身で表現しなきゃいけないからです。
でも、監督が狙った通りのシュールな面白さは出せているんじゃないかなと思います。

映画『バナ穴 BANA🕳ANA』

‐ 稲垣さんが出演された映画『半世界』の阪本順治監督は、稲垣さんのことを「人の個性を受け止められる懐の深さがある」と評されていますが、そういう稲垣さんが、この不条理な物語の中で、草彅さんや香取さんの「リアルな本人」としてのエネルギーをどう受け止められましたか?

稲垣吾郎
阪本監督にそう言っていただけるのは光栄です。確かに僕は、自分がどう出るかよりも、相手がどう出てくるかをまず見たいタイプかもしれません。特に草彅さんのような熱いエネルギーを持って芝居をする人に対しては、どう受け止めてどう返すか。フリートークでもそうですが、相手の出方を楽しんで、そこに自分を合わせていくというのが僕のスタイルなんだろうなと、今話していて改めて思いました。

‐ もし俳優という仕事以外の人生を歩んでいたら、何になっていたと思いますか?

稲垣吾郎
昔はよく考えましたけど、今はジャンルの違うアーティスト、例えばピアニストや作曲家といったクラシックの音楽家に憧れがあります。ラジオでミュージシャンの方にお会いしたり、ジルベスターコンサートの司会をしたりする中で、彼らがどんな気持ちで音楽に向き合っているのか、その頭の中を覗いてみたいなと思うことがありますね。
役として別の職業を演じている時は、そんな別の人生を疑似体験しているようで、それが俳優という仕事の楽しみでもあります。

映画『バナ穴 BANA🕳ANA』

‐ 本作はミニシアターを中心に全国で公開されますね。

稲垣吾郎
ミニシアターはこの映画にとって、とても大切な場所だと思います。僕自身、映画ファンとしてミニシアターにはよく行きます。大きな映画館では短期間で終わってしまう作品を、思いを持って上映し続けてくれる力に、今の日本映画は助けられていますよね。以前の『半世界』や『窓辺にて』でもミニシアターの方々には本当にお世話になったので、今回もご一緒できて嬉しいです。大きなスクリーンで映画を観るという体験を、ぜひ大切にしてほしいですね。

‐ 最後に、公開を待ち望んでいるファンの皆さん(NAKAMA)へメッセージをお願いします。

稲垣吾郎
「わからないムービー」と言っていますが、全てに白黒つけたり、整合性を求めたりしなくていいと思うんです。正解のない自由な世界に身を任せることで、自分自身も自由になれる、そんな解放感を楽しんでほしいですね。
3人の空気感やリアルなやり取りは、ファンの方なら絶対に楽しんでもらえるはずです。細かなディテールに楽しめるポイントがたくさん散りばめられているので、一度観て「あれは何だったんだろう?」と気になったら、ぜひ何度でも映画館に足を運んでみてください。皆さんのイマジネーションで、この作品を完成させていただけたら嬉しいです。

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稲垣吾郎(いながき ごろう)プロフィール
1991年CDデビュー。2017年に「新しい地図」を立ち上げる。2010年に『十三人の刺客』(三池崇史監督)で第23回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞助演男優賞、第65回毎日映画コンクール男優助演賞を受賞。
2019年に『半世界』(阪本順治監督)で第31回東京国際映画祭観客賞、第34回高崎映画祭最優秀主演男優賞を受賞。その他の出演作に『海辺の映画館─キネマの玉手箱』(20/大林宣彦監督)『窓辺にて』(22/今泉力哉監督)、『正欲』(23/岸善幸監督)、『風よ あらしよ 劇場版』(24/柳川強監督)、『あんのこと』(24/入江悠監督)など。舞台では「No.9~不滅の旋律~」(15,18,20,24/白井晃演出)「サンソン −ルイ16世の首を刎ねた男−」(21,23白井晃演出)、「プレゼント・ラフター」(25/小山ゆうな演出)にも出演。

■撮り下ろしフォトギャラリー

[インタビュー・写真:三平准太郎/スタイリスト:黒澤彰乃/ヘアメイク:金田順子]

映画 『バナ穴 BANA🕳️ANA』

《INTRODUCTION》
本作は、2018年に2週間限定公開で28万人を動員し話題を呼んだ4本の短編からなるオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』の第二弾。
前作同様、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人を主演に、監督は様々なフィールドで活躍する山内ケンジが務めます。
山内はCMディレクターから演劇界に進出し、『トロワグロ』(2014)で第59回岸田國士戯曲賞受賞、『温暖化の秋 -hot autumn-』(2022)で第74回読売文学賞•戯曲シナリオ賞を受賞。その後、映画監督としても頭角を現し、上記「クソ野郎~」他、『友だちのパパが好き』(2015)『アジアのユニークな国』(2025)などの話題作を世に送り続けてきました。
そして、共演には、バラエティのみならず、映画や大河ドラマへ出演するなど大活躍のファーストサマーウイカ、NHK朝の連続ドラマ小説『ブギウギ』に主演、演技、歌唱、ダンス全てのパフォーマンスを通じ鮮烈な印象を残した趣里、第一弾に続いて登場、クリエイターたちから出演を熱望され続け、名作にこの人あり、の古舘寛治、ドラマ、映画、舞台など活躍の幅を広げる小澤征悦、演技、声、立ち姿そのすべてを武器に表現の世界に唯一無二の存在感を放ち続ける吹越満、更に葉山さら、水野響心、鄭亜美と個性あふれる豪華な面々が揃います。
作品鑑賞後「わからない」と苦笑いする関係者が続出、「わからない」のにぐっとくる。そんなすごい映画ができちゃいました。おひまな方はぜひご覧ください。

出演:稲垣吾郎 草彅剛 香取慎吾
ファーストサマーウイカ 趣里 / 葉山さら 水野響心 鄭亜美 / 古舘寛治 小澤征悦 吹越満
監督・脚本:山内ケンジ
音楽:大城静乃
主題歌: 『バナナのうた』
エグゼクティブプロデューサー:飯島三智 小佐野保
企画協力:多田琢 山崎隆明 権八成裕
プロデューサー:稲垣護 佐藤洋輔
協力プロデューサー:野上信子
音楽プロデューサー:緑川徹 丸橋光太郎
撮影:菅祐輔
照明:渡邊大和
録音:北原慶昭
美術:原田恭明
装飾:寺尾淳
助監督:井川浩哉
キャスティング:山内雅子 元川益暢 髙野力哉
衣裳:細見佳代 増井芳江
ヘアメイク:永嶋麻子 櫻井安里紗 金田順子
編集:河野斉彦
音響効果:森木由美
制作:最上勝司
宣伝デザイン:佐野研二郎 香取有美
製作:CULEN ギークピクチュアズ
制作プロダクション:ギークピクチュアズ
配給:CULEN ギークピクチュアズ
(C)2026 BANA_ANA Film Partners
公式サイト:https://bana-ana.com/
公式X:@bana_ana_2026
公式Instagram:@bana_ana_2026

本予告(90秒)

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2026年6月27日(土)グランドシネマサンシャイン 池袋 の特別上映を皮切りに、その後全国順次公開

映画 『バナ穴 BANA🕳️ANA』

本ビジュアル

 

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