『悪鬼のウイルス』で映画初主演を務めた村重杏奈。HKT48を卒業後、バラエティー番組で活躍する彼女が挑んだ初めての映画撮影の現場について話を聞いた。(直筆サイン入りチェキプレゼントあり)
本作は、二宮敦人原作、衝撃のホラーサスペンス小説の完全映画化。
村重杏奈 インタビュー
■村重のモットーは「いただいたお仕事は全力でやりきる」
‐映画初出演で初主演というお話が決まったときのお気持ちは?
村重杏奈(日名子 役)
まず一番にビックリしました。私には、お芝居のイメージが全くないと思うんですけど、それなのに主演?って思ったので。
その次に、まだ撮影にも入っていないのに、かなり緊張しましたし、ちょっとだけ不安もありました。
私は、普段あまり不安になることはない方なんですけど、この作品の話に限っては「大丈夫かな?」って思いました。
‐お芝居にはもともとご興味があったんですか?
村重杏奈
村重杏奈
お芝居を見るのは好きなんですけど、自分がやるという経験はほとんどなかったので、どんな感じでやったらいいんだろうとか想像もつかなくて、自分がお芝居をするということに興味を持つなんてことは、頭にもなかったです。
バラエティーとかモデルのお仕事がメインでしたし。
‐そういう中、俳優のお仕事をいただいたからには?
村重杏奈
はい。村重のモットーは「いただいたお仕事は全力でやりきる」ことなので、せっかく誰かが期待して村重杏奈がいいんじゃない?って言ってくれたってことは、頑張るべきなのかなと思いました。
(お芝居への)苦手意識はありましたけど、これをきっかけに、もしかしたら何か変わるかもしれないし、何か新しい発見があるかもしれないなと思って、挑戦してみようと決心しました。
‐今回のことをきっかけにして、今後、俳優・村重という新境地を今後開いていきたいという想いは芽生えたりされましたか?
村重杏奈
俳優の世界は、すごい方がたくさんいらっしゃるじゃないですか。私は、バラエティーでもまだまだ若手なのに、「俳優の世界にも手を出すの?」って思われたくないので、お話をいただけたら頑張りたいなと思うんですけど、自分から名乗りを上げるようなことはないですね。なので、これをきっかけに、いろんな作品にも是非出たいとは全く思っていないです。
‐なるほど。もし、お話がいただければというスタンスということですね。
村重杏奈
はい。
■皆と一緒に役を作っていった
‐映画初出演&主演として“日名子”役の取り組みはどうされましたか?
村重杏奈
日名子はお嬢様で、私と真逆な子なんです。そして、そもそも私はお芝居をしたことがないから、役を落とすということの意味すら分かっていない状態だったので、何をしたら日名子になれるんだろうということは、考えられてなかったんです。
でも、撮影が始まっていくにつれて、周りのみんなが役について話したりとかしている中で、とりあえず、私の中で日名子のキャラクターを想像することを頑張りました。私が思うお上品な大学生でありつつ、ちょっとハラハラする刺激を求めている女の子かなって。
あとは、太田将熙(内川智樹 役)さん、桑山隆太(颯太 役)さんとかに、「みんなが思う日名子ってどんな感じ?」って聞くこともしました。
日名子 ©2025二宮敦人・TOブックス/映画『悪鬼のウイルス』製作委員会
‐今お話に出ました太田さん、桑山さん、そして華村あすかさんと村重さんの4人の仲良しな空気感と、だんだん追い詰められていく様が素敵でしたが、この雰囲気を出すためにどのような工夫をされましたか?
村重杏奈
撮影期間は1週間と短かったんですけど、仲良くなりたいなって思っていたので、撮影の合間の空き時間では、けっこうお話しました。あと、太田将熙くんが撮影中に誕生日を迎えたので、みんなでお祝いもしました。
仲の良い空気感が必要だけど、私は、カメラが回ったからといって急に仲良くなれるタイプではないので、空き時間も含めてみんなとお話するようにしました。
場面写真 ©2025二宮敦人・TOブックス/映画『悪鬼のウイルス』製作委員会
‐今回、共演者の方々は当然、お芝居が経験豊富な方々ですが、そういう中でのプレッシャーをどうやって乗り越えられましたか?
村重杏奈
もうやるしかないっていう感じでした。プレッシャーは、撮影が始まる前まではありましたけど、いざ撮影に入ってからはプレッシャーを感じる余裕もなかったので、もう無我夢中で台本と向き合って、みんなからアドバイスをいただきながら取り組んでいました。
■普段観ている作品のありがたさがわかった
‐ロケ地は千葉県の田舎の方だと伺ってますが、印象に残っていることは?
村重杏奈
何もなかったです。どう生活するの?ってくらい何もなくて、あんなに東京が恋しかったのも初めてでした。
もう、コンビニを見かけるだけでテンションが上がっちゃうぐらい。
役もハラハラする究極な設定でしたけど、現場も究極で、何もないんですよ。ホテルも「えっ?創業何年目?」って思うぐらい古くて。
1週間の撮影期間中、どの瞬間も怖かったです。ホテルも怖かったし、撮影現場もハラハラドキドキでした。
‐孤立してるような感じのロケ地だったと?
村重杏奈
はい。ほんとに何にもないところに嘘みたいにホテルが建っていて、「これ、本当にホテル?」って思わされるぐらいの、結構壮絶な場所でした。
‐携帯電話の電波も入りにくかったりとか?
村重杏奈
はい、私は電波が無いと生きていけないのに。
そして、かなりな山奥にある、日本にこんなところがあるんだっていうような廃棄されたようなコンクリート作りの建物で撮影したときは、時期が10、11月頃だったのもあって、とても寒くて。更に、撮影で返り血とか浴びるので、更に寒くなって、みんなでストーブの前で丸まってました。
ほんとに、映画の撮影ってこんなに過酷なんだって思いました。普段、自分が何気なく見てる映画って、作品として見てるから、役者さんたちの大変さまではなかなか想像しないけど、今回の経験で、こんなに大変なんだとわかって、普段観ている作品ってありがたいなって思うようになりました。
■バラエティー番組の心霊ロケ経験は役に立たなかった
‐村重さんは、ふだん、ホラー作品はご覧になるんですか?
村重杏奈
ホラーは本当に苦手なんです。なのに、なぜか心霊ロケに行かされるんです。でも、縁があるのかなとは思います。
ホラーは苦手だし、心霊ロケもできれば行きたくないんですけど、でもバラエティー的にはまだまだ頑張りたいから行きたいという想いもあるんです。
今回の作品もホラー映画って聞いて、「怖っ!」「上手にできるかな?」「キャー!」って言っちゃわないかなとか心配だったんですけど、でも、ホラーの仕事をいっぱいいただけるのも何かのご縁かなと思いまして、好きになるように努力してみたんですけど、全然無理です(笑)
‐でも、バラエティー番組での心霊ロケの経験が今回の出演に役立ったのでは?
村重杏奈
そう思うじゃないですか。でも、1ミリも役に立たなかったんですよ(笑)
この作品は幽霊じゃなくて、鬼だからというのもあるかもしれませんが、心霊ロケで暗闇に慣れているはずと思ったけど、やっぱり怖かったです。なので、現場を移動する時も、皆と一緒に移動してました。一人になる瞬間が一度もなかったです。
‐ロケ地も怖かったんですね。
村重杏奈
怖かったです。教会にも行ったんですけど、やっぱり暗いと不気味なんですよね。
‐ストーリー的にはいかがだったんですか?
村重杏奈
台本を読んだ時点で怖かったです。なので、一人で台本を練習するのはとても怖かったです。
「鬼にはどうやってなるの?」「村重、上手にできるかな?」とか、怖い感情と戸惑いの感情がありました。
■情緒が不安定過ぎました
‐この作品の撮影は、順撮り(物語の進行に沿った撮影)だったのでしょうか?村重さんはお芝居が初めてということで、もし、順撮りじゃなかったら、より戸惑うことになったのかなと思っての質問です。
村重杏奈
順撮りじゃなかったです。(撮影期間が短いのもあり)例えば明るいうちに撮れるシーンはまとめて撮ろうという感じで。
日名子は、智樹のことが好きなんですけど、その気持ちをハッキリ出すシーンや、終盤のシリアスなシーンを先に撮った後に、映画冒頭の「私達YouTuberです!イェイ!」みたいな軽いシーンを撮るから、感情の持って行き方が訳が分からなくなりました。
‐そういう中で、特にお芝居で大変だったことや印象に残っていることは?
村重杏奈
一番ドキドキしたのは智樹とのラブシーンというか、私が積極的に智樹の服を脱がそうとするシーンはとても緊張しました。バラエティーってそんなことないじゃないですか。私が急に若い男の子の服のボタンを外すってことはないから。
役とはいえ「これ、どんな感じでいったらいいんだろう?」って緊張していたら、太田将熙くんは役者のプロなので、「シゲ、ここで大胆にいってもらって大丈夫だから」って、お芝居をリードしてくれて助けられて、勇気を出すことができました。
やっぱり、映画初主演、お芝居もほとんど初めてという私が、ちょっとピンクのシーンというのは緊張しましたし、怖かったです。
‐初主演で色々てんこ盛りですね。
村重杏奈
てんこ盛りです!しかも、服を脱がして、大好きだから、もうやっちゃおうよっていう気持ちの昂りになっているときに、鬼の頭がポトって落ちるんですよ。だからもう情緒が不安定過ぎて、「ナニコレ!?」って思いました。
■今後にも活かせそう
‐ご自身が演じている姿を実際に映像でご覧になっていかがでしたか?
村重杏奈
とても恥ずかしかったです・・・。撮影から1年後に観たので、顔もなんだか幼くて「こんな感じだったんだ」って思いましたし、「智樹~!」って叫んでいるのも、「もうちょっと声を高くできないの?」とか反省点もありました。あとはやっぱり、大きなスクリーンに自分が役者として映っていることにそわそわする感じもありました。普段自分が出ているテレビのバラエティー番組は、村重そのままなので、それを見るのは大好きなんですけど。
‐先ほど、今後は自分からは役者をやるとは思っていないとお話されていましたが、今回の経験自体は、今後の村重さんの活動に活きることはあると感じられていますか?
村重杏奈
活きると思います。今回の撮影チームに出会えて、かけがえのない仲間たちだなって思えましたし、歳が近いので、今でもプライベートで集まることもあるんです。バラエティー番組だと、一瞬一瞬の出会いで終わることがほとんどですが、今回のようにお芝居で出会った方たちって、撮影期間を通して、寒さや、血を見てナイーブになったり、多くのことを一緒に乗り越えてきた仲間なので、やっぱり特別です。これからも切磋琢磨していける仲間にもなれそうなメンバーで、とても勉強になることがたくさんあって、今後にも活かせそうです。
■妹たちと話は合わないけど仲良し!
‐昨年(2024年)の春に、インスタグラムで3姉妹ショットを公開されていましたが、3姉妹の関係性、それぞれの性格の違いについて教えてください。
村重杏奈
妹たちは、私と正反対です。私はもう明るくて陽キャって感じなんですけど、妹ふたりは明るいけど物静かな面もあって、私とは好きなものがぜんぜん違うんです。真ん中の妹は戦国武将が好きだったり、3人目の妹は地雷系ロックが好き。だから3姉妹でいて、あまり話が合うことがないですね。でもすごく仲良しです。
‐杏奈さんはお母様の性格を受け継いでいるとか?
村重杏奈
そう、ママが家族の中で一番破天荒で陽キャなんですけど、私がそれを一番受け継いで、誰よりも破天荒になっちゃって。だから、妹たちとどこかへ行く時とかは距離を取られますね。私とママが一番うるさいので、同じジャンルと思われたくないらしくて、妹たちは離れて歩いてます。でも仲良しです。
‐もうお人方、年の離れた弟さんもいらっしゃいますね。
村重杏奈
はい、しょうまたん。しょうまたんは逆に私に似ていて陽キャで、なんでも挑戦したがるタイプです。でも、我が家で初めての男の子なので、すごく厳しく育てています。レディーファーストもあの歳でできちゃうし、無敵な男の子です。
‐先月、-9kgのダイエットを公表されてましたが、どんな取り組みをされたのでしょう?
村重杏奈
トータル-9キロでウエストが-9センチなんですが、ジムに行って、週2、3ぐらいで筋トレをしています。食事は、ロケがあるので、計画どおりに採れないタイミングもありますが、なるべくたんぱく質メインの健康的な食生活を心がけています。
でもお酒はすごく好きなので、やめることでストレスになるぐらいだったらちょっと飲もうかなって思ってストレスフリーなダイエットをさせていただきました。
■『悪鬼のウイルス』を観て気持ちを晴らしてください!
‐最後に、これからこの作品をご覧になる方へ見どころ含めたPRメッセージをお願いします。
村重杏奈
ホラー映画ではありますが、そんなに重苦しくないし、大人の方はもちろん、YouTubeや、心霊スポットの都市伝説など、若い世代にとっても身近に感じられることがポイントになっていて、内容も入ってきやすいと思います。
一方で、そういった心霊スポット的なところに実際に行くというのは、若い子には真似してほしくないので、もし行きたい気持ちを持っている子たちも、この『悪鬼のウイルス』を観て晴らしてください!
■村重杏奈さん 直筆サイン入りチェキ読者プレゼント
村重杏奈さん直筆サイン入り撮り下ろしチェキを抽選で2名様にプレゼントします。
応募締め切り:2025年2月23日(日)23時59分
※チェキプリンタでその場で出力したもので写真はすべて同じですが、サインはそれぞれに書いていただきましたので、メッセージの内容、書き方、インクにじみなどの違いがあります。ご当選した場合でも、チェキをお選びいただくことはできませんので予めご了承ください。
■撮り下ろしフォトギャラリー
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[インタビュー・写真:三平准太郎/ヘアメイク:沼田真実(イルミニ)/スタイリスト:櫻井かおり]
村重杏奈(むらしげあんな)プロフィール
1998年生まれ、山口県出身。父が日本人、母がロシア人。実家では母とロシア語で会話するバイリンガル。2011年、13歳でHKT48のオーディションに合格し1期生に。21年12月にHKT48を卒業。持ち前の明るいキャラクターを生かしてバラエティーからワイドショーまで出演の幅を広げ、モデルとしてもファッション誌やイベントで活躍中。
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