のん

のん、第16回伊丹十三賞受賞決定「宮本信子さんの旦那さまのお名前がついた賞で、まさに夢のようです」

第16回伊丹十三賞の選考会が行われ、俳優・アーティスト のんの受賞が決定した。
 
伊丹十三賞は、宮本信子が館長を務める伊丹十三記念館を運営する、ITM伊丹記念財団による伊丹十三顕彰事業のひとつとして、2008年に創設し、これまで、糸井重里、タモリ、内田樹、森本千絵、池上彰、リリー・フランキー、新井敏記、是枝裕和、星野源、磯田道史、玉川奈々福、宮藤官九郎、清水ミチコ、小池一子、三谷幸喜が受賞している。
なお、本年の贈呈式は、9月6日(金)に開催される。
 
― のん 授賞理由―
俳優、ミュージシャン、映画監督、アーティスト……困難を乗りこえ自由な表現に挑み続ける創作活動にたいして。
 
伊丹十三賞選考委員会

のん 受賞コメント

すごい賞をいただいて衝撃を受けています。嬉しくて興奮冷めやらぬ状態です。
偉大な映画監督であり物凄い役者であり「あまちゃん」で共演させていただいた最強・宮本信子さんの旦那さまであり…そんな憧れの存在の伊丹十三さんのお名前がついた賞をまだまだ若輩者の私がもらえるなんて、まさに夢のようです。
今まで自分のやりたいことを曲げずに無我夢中でやってきました。改めて、貫いていくべきなんだ。ということが胸にすとんと落ちてきて、凄まじい勇気をもらえました。
選考委員の先生方にも御礼を申し上げます。心から、ありがとうございます。
この賞に恥じぬよう精進、挑戦をしていきたいと思います。
のん

のん(写真:中村和孝)

 
のん プロフィール
俳優・アーティスト。
1993年7月13日生まれ。音楽、映画製作、アートなど幅広いジャンルで活動。
2016年、劇場アニメ『この世界の片隅に』主人公すずの声を演じ、第38回ヨコハマ映画祭審査員特別賞を受賞。
2022年2月に自身が脚本、監督、主演の映画作品『Ribbon』公開(第2 回上海国際映画祭 GALA部門特別招待作品)。
2022年9月、主演映画『さかなのこ』で、第46回日本アカデミー賞「優秀主演女優賞」受賞。2024年12月、主演映画『私にふさわしいホテル』公開予定。DMMTVでの実写ドラマ『幸せカナコの殺し屋生活』今冬公開予定。音楽活動では、2023年6月に 2ndフルアルバム『PURSUE』をリリース。
 
伊丹十三賞とは
デザイナー、イラストレーター、俳優、エッセイスト、テレビマン、雑誌編集長、映画監督……さまざまな分野で才能を発揮し、つねに斬新、しかも本格的であった仕事によって時代を切り拓く役割を果たした伊丹十三の遺業を記念して、伊丹十三賞を創設いたしました。
あらゆる文化活動に興味を持ちつづけ、新しい才能にも敏感であった伊丹十三が「これはネ、たいしたもんだと唸りましたね」と呟きながら膝を叩いたであろう人と作品に伊丹十三賞は出会いたいと願っています。
 
【選考規程】
授賞対象…伊丹十三が才能を発揮した分野において、優秀な実績をあげた人に贈る(エッセイ、ノンフィクション、翻訳、編集、料理、映画、テレビ番組、CM、俳優、イラストレーション、デザインなど)
選考委員…周防正行 中村好文 平松洋子 南伸坊(五十音順)
対象期間…贈賞年の前年4月1日~3月31日までの期間に発表された作品等の業績
賞・賞金…正賞 賞状と副賞100万円
 
伊丹十三(いたみ・じゅうぞう/1933-97)とは
映画監督・伊丹万作の長男として京都市に生まれる。愛媛県松山市で高校生活を送ったのち上京、商業デザイナーを経て、1960年俳優デビュー。
国内外の映画に出演したほか、ドラマやドキュメンタリー、CMなどテレビの分野でも活躍。ハリウッド映画出演の際の見聞録『ヨーロッパ退屈日記』をはじめ、著書・訳書多数。1984年『お葬式』以降、『タンポポ』、『マルサの女』など、日本人論をテーマとした十本の脚本監督作品を発表。娯楽性と時代性を兼ね備えた作品は多くの観客の支持を集めた。妻は女優の宮本信子。
2007年、松山市に伊丹十三記念館開館。
 
ITM伊丹記念財団とは
2007年、財団法人ITM伊丹記念財団設立。同年5月15日、愛媛県松山市に宮本信子を館長とする伊丹十三記念館を開館。
同館の管理運営および伊丹十三・伊丹万作に代表される愛媛の映像作家を中心とした調査研究、映画上映会・講演会の開催、伊丹十三顕彰事業などの事業を展開している。
2008年11月、伊丹十三賞を創設。2011年4月より公益財団法人ITM伊丹記念財団。
 

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