中川大志×染谷将太×上白石萌歌×森田想が予想した“穴”の形とは?ドラマイズム「滅相も無い」完成披露トークイベント
2024年4月8日、丸の内ピカデリーにて、ドラマイズム「滅相も無い」完成披露トークイベントが行われ、中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想、加藤拓也監督が登壇。加藤監督オリジナル脚本の本ドラマの魅力を語ると共に、風変わり?な加藤監督への質問や、本ドラマにちなんで、それぞれが予想していた“穴”のイラストをフリップに描いた。
トークイベントレポート
■トークノーカット動画レポート
■テキストダイジェストレポート
世界が注目する劇作家でもある加藤作品初参加の中川。「現実世界に突如穴が現れてという、リアルと非現実が隣り合わせにある世界観がとても好き。自分たちの日常にも訪れるかもしれないという、その切り口にワクワクしました。撮影も演劇と映像をミックスした手法で撮るということで、自分たちも想像できていなかったので楽しみでした」と異才がクリエイトした世界にゾッコンだった。
映画『ほつれる』以来となる加藤組参加の染谷は「本読みの際に加藤監督から『ズルい男だけどもある種一番普通な人間だ』と言われて、それがしっくりと来た。めちゃくちゃ喋るしセリフ量も多くて不安でした。周囲に『加藤組の作品に入っている』と伝えたら『凄く喋るでしょ』と言われた」と明かした。
これに加藤監督は「確かにみんなよく喋りますね。まあ、喋るってことだけなんですけど」と人ごとのように言って笑いを誘い、中川から「加藤さんがそれを書かれたんですけどね…」とツッコまれていた。
念願の加藤作品初参加の上白石は、加藤が生み出すリアルなセリフに触れて「普段私たちが喋っているような日常会話のエッセンスをセリフに盛り込んでいて、普通に噛むとか人間的に喋る言葉をセリフにする。その“加藤さん語”を早く喋ってみたかったです。いつもよりセリフを入れるのに時間がかかりましたが、セリフを声に出すと血の通った言葉になるので、これが“加藤さんの世界の言葉か”と思った。いまだかつてない映像体験で、まだまだこの世界にいたいと思いました」と痺れていた。
そんな“加藤語”を喋る多弁なキャラが多い中で、『わたし達はおとな』以来となる加藤組の森田は「今回も私はたまたまあまり喋らない役で…。加藤さんはあまり喋らせてくれない」と残念がると、ここでも加藤監督は「そうですね、喋るのをやめました。そういう時もありますね」とクール。それでも森田は「喋らない間の演出もしてくれて、喋る人とそうではない人のライトの当たり方など、濃度の違いの演出までこだわってやってくれました」と加藤監督の演出術に脱帽していた。
斬新なスタイルでオリジナルストーリーを構築した加藤監督。
「自分が舞台と映像の両方をやっているからこそ、その両方の表現を使いました。ただ、映像と舞台を織り交ぜるというのはある種よくある手法だとも思っていて、今回は映像表現の方でも紙芝居やCG、AIやゲーミング技術を使ったりと様々な手法を取り入れました。」とハイブリットなドラマだと語った。
国内外で高い評価を集める異才・加藤監督に俳優陣が質問。
中川から「加藤監督はいつも淡々といる印象。フー!とかテンションが上がることはないの?」、
上白石から「ジェットコースターとかで声を上げることは?」などと聞かれた加藤監督。
それに「ギャー!とはなりません。『怖いな』とは言うけれど」と答えると、中川から「イメージ通りで良かったです」と言われていた。
また染谷から脚本執筆のスピードを聞かれると「タイピングは早いです。よく“パワフルだね”と褒められる」と加藤監督。
上白石が「どんな夢を見ますか?」と質問すると加藤監督は「夢は見ません。布団に入ったらすぐに眠れる」と明かし、中川は「いい眠りですねえ」と羨ましそうだった。
それぞれが想像する本作の穴をイラストで発表
また“巨大な穴”が登場する本作にちなんで、それぞれが想像する本作の穴をイラストで発表。
キャスト&監督がそれなりの穴を描く中で、もはや完全なるドーナツを描いた上白石は「私はドーナツが好きなので、身近なもので穴といえばドーナツ。ドーナツだったらいいなあという願望です」と胸を張ると、中川は「そういうことじゃなくて…」と苦笑いで、加藤監督も「文字でドーナツって書いてるし…。お題の趣旨を理解されている?」と我が道を行く上白石のスタイルに驚いていた。
最後にメッセージ
中川大志(怒れない川端 役)
凄く面白いドラマで芝居が上手い人しかいません。刺激的な現場で加藤監督の紡ぐ言葉や世界観を自分で解釈して落とし込んで表現したいという思いでやりました。未知なる新しいモノづくりを体感した刺激的な時間でした。ぜひお楽しみください。
染谷将太(思い出す菅谷 役)
虚構と現実の微妙な距離感を描いている不思議な作品です。放送が始まったら沢山の人に観ていただきたいです。
上白石萌歌(田舎暮らしの松岡 役)
深夜という誰にも邪魔されない時間に加藤さんの現実と非現実を行ったり来たりする心地よく危うい作品に身をゆだねてほしいです。
森田想(帰国生の青山 役)
すべてが新鮮で先鋭的なドラマですが、心の奥底に着地するような作品です。必ず楽しんでいただけるはずです。
加藤拓也監督
派手な物語ではないけれど、キャラクター一人一人の人生のある一部分にフォーカスを当てた物語です。深夜に様々な物語を味わってほしいです。
■フォトギャラリー
[写真:山田健史/動画:三平准太郎]
ドラマイズム「滅相も無い」
舞台は、巨大な“穴”が現れた日本。
入るか悩む8人の男女は、お互いの人生を語り合う――
《第1話 あらすじ》
日本に突如現れた、7つの巨大な“穴”。三年余りの歳月を費やし様々な調査がなされたが、その正体は何もわからないまま。やがて政府は調査を打ち切り、穴への立ち入り制限も撤廃した。穴に入る人間は多く存在したが、未だに帰ってきた者はいない。そして、穴を神として、「穴の中には救済がある」と唱える者が現れた。名前は、小澤(堤真一)といった。
12月1日。リゾート施設に、8人の男女が集まっている。彼らは、小澤をリーダーとする団体の信者たち。小澤の説くルールでは、穴に入る前に、それぞれの理由を話し、記録しなければならないのだ。
話す順番は、入る予定が早い順となった。そして、一番早いのは、12月6日に入る予定の川端(中川大志)。川端の話を岡本(窪田正孝)がメモし、菅谷(染谷将太)ら6人も耳を傾ける。川端は、自分の小学生時代から語り始める。幼い頃から怒ることができなかったこと。そして、怒れないまま大人になっていったこと。「そんな時に、穴が現れたんです」川端の物語の先にあるものとは――!
稀代の演出家×豪華俳優陣で描く、誰も観たことの無い“穴”ドラマ、開幕!
出演:中川大志 染谷将太 上白石萌歌 森田想
古舘寛治 平原テツ 中嶋朋子 窪田正孝 / 堤真一
ナレーション:津田健次郎
監督・脚本:加藤拓也(「きれいのくに」「ほつれる」)
主題歌:クリープハイプ「喉仏」
制作プロダクション:AX-ON
協力プロダクション:ウインズモーメント
製作:「滅相も無い」製作委員会・MBS
©「滅相も無い」製作委員会・MBS
公式サイト:https://www.mbs.jp/messoumonai
2024年4月16日(火)より、MBS 24:59~、TBS 25:28~他にて放送スタート!
Netflixにて、全世界見放題独占配信
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