「18年間、待ちに待ったSEEDの劇場版を堪能してください!」映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公開記念舞台挨拶
2024年1月28日、新宿ピカデリーにて、映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公開記念舞台挨拶が行われ、保志総一朗(キラ・ヤマト役)、田中理恵(ラクス・クライン役)、石田彰(アスラン・ザラ役)、上坂すみれ(イングリット・トラドール役)、森崎ウィン(グリフィン・アルバレスト役)のキャスト陣の他、西川貴教(主題歌アーティスト)、福田己津央監督が登壇。第二次ガンプラブームを巻き起こし、新世代のガンダムシリーズとして一世を風靡したSEEDシリーズのTV放送から約18年の時を経て、満を持して劇場版の公開を迎えた想いを語った。
2002年10月より全50話で放送されたTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』。当時の若い世代に向けて制作され、21世紀最初のガンダムシリーズとして始まり、これまでのファン層に加え多くの女性層を獲得し最高視聴率8.0%を獲得、さらに小学生を中心に第二次ガンプラブームを巻き起こし、新世代のガンダムシリーズとして一世を風靡。
その後2004年10月から続編となるTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が放送開始すると更なる話題性を獲得し、最高視聴率は前作の『SEED』を上回る8.2%を獲得。シリーズ累計のパッケージ販売数は驚異の400万本を超え、TVアニメシリーズの枠に留まらないそのムーブメントは、グッズ、音楽、イベント、実物大フリーダムガンダム立像(上海)など多岐にわたり世界中を席巻した。
舞台挨拶レポート
福田己津央監督
好調なスタートという報告を受けています。これは今まで18年間、応援してくださった皆さんのお力添えだと思っています。
18年、お待たせしてほんとにすみませんでした。劇場にお越し下さった皆さんの笑顔が見たくて、映画の良さってまさしくそこにあると思っています。それを第一に考えて、ずっと制作してきました。どうぞ楽しんでください!
鈴村健一(シン・アスカ 役)※MCによる代読
劇場にお越しの皆様へこんにちは、シン・アスカ役の鈴村健一です。
本日は劇場にお越しいただき、誠にありがとうございます。出演者の方々が沢山いる中、お時間をいただきまして感謝しております。
少しだけ、語らせてください(笑)
僕がシン・アスカという役に出会ったのは、29歳というかなり遅めの青春真っ只中でした。
あの日々を思い出すと、若さゆえの試行錯誤と、成長への渇望が交錯していたことを思い出します。
シン・アスカと同じく、僕自身もまた、もがきながらなんとかして歩みを前に進めていた、そんな日々でした。シン・アスカというキャラクターは、戦争によって多くを失い、心に傷を負った少年です。
まわりに当たり散らす、激情を持った少年。時にわがままに見えたり、人の話を聞かないその姿にイラつきを覚えた人もいたかもしれません。
しかし、今思えば、とても等身大の少年の当たり前の心の動きだったように思います。
彼の本来の人間性、素直さや明るさを、僕が表現出来ていれば、シンをもっともっと魅力的な少年にしてあげられたかもしれません。
もちろんあの頃の自分にできることは精一杯やっていたつもりですし、あの頃にしか出せない空気感もあったと思います。ですが、作品の収録が終わった後も「今なら、また違う視点やアプローチで彼を演じることができるかもしれない」と、ふと頭によぎる瞬間も何度かありました。そして時を経てまたシン・アスカと向きあうときが来ました。
今回の劇場版では、監督たちの導きにより、あの戦いの別の場所できっと見せてくれていた素直なシン・アスカと出会えたと思っています。「こんなに素直で可愛い子だったんだ」と改めて僕も惚れ直しました(笑)そんなシン・アスカの姿をぜひ皆様の目で確かめていただければ幸いです。今回の劇場版は「あの頃のSEED」の空気感を感じさせてくれます。
あの時代を経験した人達は、もしかしたら、あの時とダイレクトに時間が繋がった感覚すらあるのかもしれない…そんな心地よさがあると思っています。きっと期待に応えてくれます。胸を躍らせてその瞬間をお待ちください。皆さんの貴重な時間をいただき、本当にありがとうございました。
引き続き、舞台挨拶と、上映を心ゆくまでお楽しみください。
皆様にとって、忘れがたい瞬間となりますように。心を込めて!
‐いよいよ公開となったお気持ちは?周りの皆さんの反応は?
保志総一朗(キラ・ヤマト役)
僕はキラを演じているが故に、キラに感情移入しているので、キラ視点で物語を見ているので、その感想は言えないですけれど、正直公開前は、物語全体として期待して見ている皆さんがどんな感想を持つのか不安でした。
でもSNSの反応を見ている限り、 好評を得られているという実感があって感極まっています。
‐本作の注目ポイントは?
田中理恵(ラクス・クライン役)
愛がテーマになっていて、いろんな愛や絆、守るべきものは何か?ということを感じていただきたいです。「愛と必要性」です。
石田彰(アスラン・ザラ役)
愛をテーマにしているのは間違いないです。同時に戦争を描いているので、それぞれの立場の思惑がぶつかっています。それをなんとか収束させるためには、いろんな決断をしなくちゃいけなくて、その決断を迫られた一番辛い想いをしているところもちゃんと描かれています。ハッピーなことだけではなく。そういう意味で、かつての盟友のイザークとディアッカが登場しますが、彼らがどういう想いで任務に就いているのかというのは見どころになるので、是非注目してください。
‐ガンダムSEEDシリーズは楽曲の素晴らしさも注目です。本作も、主題歌「FREEDOM」(西川貴教)、エンディングテーマ「去り際のロマンティクス」(See-Saw)、挿入歌「望郷」(中島美嘉)などが聴きどころです。
西川貴教(主題歌)
そのように思っていただけるなら嬉しいです。主題歌、エンディングテーマもとても良いですが、劇中の劇伴の素晴らしさも味わっていただきたいです。
組曲を映像と共に浴びているような素晴らしさがあるので、そこも含めて、ひとつの生き物として作品を、目、耳、振動として届けられたらと思っています。
森崎ウィン(グリフィン・アルバレスト役)
僕も音楽をやっている身でもあるんですが、西川さんが今おっしゃったように、劇伴も五感を刺激する大事な要素で、特に映画館の音響だとより、感情を揺さぶるものとなり、それが映画の良さのひとつとなっています。
そして、ガンダムならではの効果音、メカの動く音など、作品全体の“音”も皆さんが感じていただけたらなと思います。
‐海外ファンも多いSEEDシリーズですが、本作は全世界56の国と地域での公開が決まりました!
福田己津央監督
みんな、外国語を勉強しないとね。
石田彰
僕らが英語とかでやるんだったら、それはもはや吹き替えじゃないよね。
保志総一朗
しかも56の国と地域だよ?
石田彰
そんなのは無理だよね。せめて3カ国語ぐらいにしてくれませんか?
(会場笑)
福田己津央監督
世界に発信できるのは、ほんとにありがたいことです。
‐今回、上坂さんと森崎さんはSEEDシリーズ初参加ですが、いかがですか?緊張はおありですか?
上坂すみれ(イングリット・トラドール役)
緊張感はおありです!
私が学生のときにSEEDはリアルタイムに放送されていて、周りの子たちも、SEEDで初めてガンダムを観たという子が多くて。でも私はクラスですごくひねくれていたので、リアルタイムでは観てなかったんです。その後、声優になってから観たら、なんて過酷な話なんだ!って思いました。
見る人によって感想が違うし、心に残るシーンも違うし、語りたくなる作品。それが18年の時を経て劇場版として蘇る、そしてその新キャラクターを務めることが、とてもとても緊張しました。
福田監督とは、私が新人のとき、「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」という作品でお世話になった以来。今回のイングリッドという役はネタバレになるので詳しいことは言えませんが、劇場版の短いストーリーでどうやってキャラクターを表現できるのかなと思ったけど、最終的には参加できて良かったです。
ちなみに、このあと、飲み会を入れている人はいますか?私は試写会でこの作品を観たら、魂が飛んでいってしまって、そのあとの飲み会では何を飲んでもまったく酔わなかったんです。それぐらい魂を持っていかれるので、覚悟を決めて、この後は大人しくおうちに帰ってください!
(会場笑)
西川貴教
比喩が独特すぎて、みんな飲み込めないよ!(笑)
上坂すみれ
でも、それぐらいすごい作品だということを説明したかったんです!観ると心がフリーダムになってしまうぐらい。
西川貴教
“すみぺ”(=上坂すみれ)がいちばんフリーダムですよ!
上坂すみれ
すみぺって呼んでいただけるんですね。ありがとうございます!
最後にメッセージ
保志総一朗
18年間、待ちに待ったSEEDの劇場版を、いよいよ観ていただけます!是非堪能してください!
■フォトギャラリー
[記事・写真:三平准太郎]
映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
《INTRODUCTION》
2002年10月より全50話で放送されたTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』。当時の若い世代に向けて制作され、21世紀最初のガンダムシリーズとして始まり、これまでのファン層に加え多くの女性層を獲得し最高視聴率8.0%を獲得、さらに小学生を中心に第二次ガンプラブームを巻き起こし、新世代のガンダムシリーズとして一世を風靡。
その後2004年10月から続編となるTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が放送開始すると更なる話題性を獲得し、最高視聴率は前作の『SEED』を上回る8.2%を獲得。シリーズ累計のパッケージ販売数は驚異の400万本を超え、TVアニメシリーズの枠に留まらないそのムーブメントは、グッズ、音楽、イベント、実物大立像(上海)など多岐にわたり世界中を席巻した。
そして約20年の年月を経て、遂に「SEEDシリーズ」完全新作の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が、1月26日(金)より全国公開を迎える。
《STORY》
C.E.75、戦いはまだ続いていた。
独立運動、ブルーコスモスによる侵攻……
事態を沈静化するべく、ラクスを初代総裁とする世界平和監視機構・コンパスが創設され、
キラたちはその一員として各地の戦闘に介入する。
そんな折、新興国ファウンデーションから、ブルーコスモス本拠地への合同作戦を提案される。
《CAST》
キラ・ヤマト:保志総一朗
ラクス・クライン:田中理恵
アスラン・ザラ:石田 彰
カガリ・ユラ・アスハ:森なな子
シン・アスカ:鈴村健一
ルナマリア・ホーク:坂本真綾
メイリン・ホーク:折笠富美子
マリュー・ラミアス:三石琴乃
ムウ・ラ・フラガ:子安武人
イザーク・ジュール:関 智一
ディアッカ・エルスマン:笹沼 晃
アグネス・ギーベンラート:桑島法子
トーヤ・マシマ:佐倉綾音
アレクセイ・コノエ:大塚芳忠
アルバート・ハインライン:福山 潤
ヒルダ・ハーケン:根谷美智子
ヘルベルト・フォン・ラインハルト:楠 大典
マーズ・シメオン:諏訪部順一
アウラ・マハ・ハイバル:田村ゆかり
オルフェ・ラム・タオ:下野 紘
シュラ・サーペンタイン:中村悠一
イングリット・トラドール:上坂すみれ
リデラード・トラドール:福圓美里
ダニエル・ハルパー:松岡禎丞
リュー・シェンチアン:利根健太朗
グリフィン・アルバレスト:森崎ウィン
ギルバート・デュランダル:池田秀一
《STAFF》
企画・制作:サンライズ
原作:矢立 肇、富野由悠季
監督:福田己津央
脚本:両澤千晶、後藤リウ、福田己津央
キャラクターデザイン:平井久司
メカニカルデザイン:大河原邦男、山根公利、宮武一貴、阿久津潤一、新谷学、禅芝、射尾卓弥、大河広行
音響監督:藤野貞義
音楽:佐橋俊彦
主題歌:西川貴教 with t.komuro 「FREEDOM」
エンディングテーマ:See-Saw 「去り際のロマンティクス」
製作:バンダイナムコフィルムワークス
配給:バンダイナムコフィルムワークス、松竹
公式サイト:https://www.gundam-seed.net/freedom/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/SEED_HDRP
全国公開中!
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