真楪伶

【インタビュー】AKB48卒業を発表した まちゃりんの“キセキ”

台湾出身で8年間AKB48に在籍してきた馬嘉伶(まちゃりん)。先日、AKB48からの卒業を発表、芸名を同じ読みで「真楪伶」に変え新たな道へ進む決意を持った彼女に今後の抱負などを聞いた。

真楪伶 インタビュー&撮り下ろしフォト

■憧れのAKB48の卒業を決心した理由

‐AKB48を卒業しようと思われた理由は?

真楪伶(まちゃりん)
憧れだったAKB48に入れたことは自分にとって誇りに思っています。
でも、一生続けるわけにはいかないし、いつか卒業することになります。AKB48はとても恵まれた環境なので、もし卒業したらその先が不安になるだろうとも思っていました。
でも、もし卒業を発表するときは必ず笑顔で発表したいとも思っていたんです。
そういう中、1年で7作品もの舞台に出演できて、ファッションモデルやキャラクタ-デザイン(ぱみぃ)のお仕事を始めるようになって、今ならAKB48を離れても自分は大丈夫!と自信を持てるようになったから、卒業発表しました。

真楪伶

真楪伶

‐「卒業発表する時に“笑顔”で発表すること」という目標を達成したとのことですが、卒業を発表したときの周りの反応は?

真楪伶
AKB48を通して私のことを知ってくれたり、ファンになってくださった方が多かったので、「寂しい」と言われるかなという不安がありましたが、卒業発表では笑顔で「これからのことを楽しみにしている」と伝えたところ、ファンの方も「これからも馬嘉伶のことを応援しよう」って思っていただけたなと感じました。その公演後の「お見送り」のときも、ファンの方々が笑顔でいてくれたのがとても印象的でした。今では、卒業後もずっと応援してくれるって確信を持てています。

真楪伶

■成長を実感できたAKB48での8年間

‐8年間のAKB48での活動を振り返っていかがですか?

真楪伶
憧れてAKB48に入りましたが、元々人前で話したり、見られたりすることが苦手だったんです。なので、AKB48に入った当初は、ステージでもセンターはもちろん1列目ではなく、なるべく後方にいたいと思っていました。
でも、AKB48の活動を続けていくうちに、ステージの楽しさや、ファンの方々の応援が楽しく感じられるようになって、それからはあっという間の8年でした。楽しかったことが多かったし、8年前の自分のことを振り返ると、すごく成長したなと思います。最初の頃は、嫌なことや不安なことがあっても誰にも言えず我慢していたんですが、だんだんと自分が考えていることを言葉にして発信できるようになったり、自分のことだけを考えるんじゃなくて、みんなが幸せになるには?という視点で考えて行動できるようになってきました。

真楪伶

‐なるほど。そういう客観的に自分のことや周りのことを見れるようになってきたからこそ、デザインでも発信できるようにもなっていったんですね。

真楪伶
ステージは、作ってもらったものを自分なりに表現するものですが、デザインはイチから自分で考えてプロデュースしますので、それが私にとってとても楽しいことなんだと気づいたんです。与えてもらうものだけじゃなくて、自分が思うことを発信できる人になりたいという気持ちが最近は強くなりました。

‐デザインについては、なにか勉強されたんでしょうか?

真楪伶
独学です。きっかけは、AKB48の衣裳をデザインしてみたいと思ったことです。そのとき、紙にデザインを描いて、勇気を出してAKB48の衣裳スタッフの方に見ていただいたんです。そうしたら、「こういう描き方の方がいいんじゃない?」「こういうデザインの方がもっと可愛くなるよ」とか、とても親切にアドバイスをくださったんです。そして更に「今は紙に描くよりiPad使った方がいいよ」とも言ってくださって、最初は難しいかなって思ったんですが、いざやってみるとどんどん新しいアイディアを表現できるようになりました。
そうして、衣裳だけじゃなく、ウサギの「ぱみぃ」というキャラクターが生まれたんです。自分でもとても可愛くて、「LINEスタンプにできませんか?」って事務所に相談したら、「スタンプだけじゃなくて、ひとつのブランドにしたら」ってアドバイスしてくださって、グッズを出すことにもなりました(ヴィレバンとのコラボもあり)。

真楪伶

■まちゃりんの“キセキ”!

‐卒業後の新たな芸名を読み方は“まちゃりん”のまま、「馬嘉伶」から漢字を変えて「真楪伶」にされた理由は?

真楪伶
「馬嘉伶」は本名ですが、“まちゃりん”という発音は日本語読みではないんです。でも、漢字を見ただけじゃ読み方がわからないなって思ったのがきっかけです。
“まちゃりん”という読み方は変えたくなかったので、当て字にしたのが「真楪伶」なんです。“真っすぐ”という意味の“真”が好きなのでこれは必ず入れようと思いました。
で、“ちゃ”と読む漢字を調べたところ、候補が少なくて、その中で私がピンと来たのが(音読みで“ちゃ”と読める)“楪”だったんです。“ゆずりは”という読み方もできるこの漢字ですが、ここでまた“ちゃ”と読んでくれる日本の方はほとんどいないという壁にぶつかりました(笑)
結局日本の方がちゃんと読んでくれないという致命的な問題(笑)を抱えているという不安がある中、改名発表したんです。
そうしたら、ファンの方から「“楪”という文字を分解すると、“木・世・木=キセキ”と読めるよ!」って教えてもらったんです。教えてもらうまで私はぜんぜん気づいてなかったんですが。

真楪伶

真楪伶

‐それに気づいたファンの方、素晴らしいですね。

真楪伶
そうなんです!それを聞いてから不安は無くなって、「この漢字にして良かった!」って思いました。

‐台湾のご両親は、馬嘉伶さんの日本での活躍についてどう思っていらっしゃるのでしょう?

真楪伶
私の親はあんまり興味ないみたいです(笑)
先日、母と会話したときに、母が「台湾のTVニュースで、馬嘉伶の卒業発表のことを言ってたよ」って言ったので、「どう思った?」って聞いたら「卒業のことは知ってたので別に・・・」というあっさりとした反応で。いやいやそうじゃなくて、TVで取り上げられたことについての感想は無いのかな?って思いました(笑)

真楪伶

‐最後に、ファンの方々へのメッセージをお願いします。

真楪伶
この1年は舞台に多く出演したのもあって、舞台を通して私のファンになってくれた方も増えました。これからも舞台含めてお芝居を頑張りたいと思っていますし、ファッションやデザインのお仕事もこれからももっと勉強して頑張りたいと思いますので、今後の「真楪伶」を是非楽しみにしていてください!!

真楪伶

真楪伶(まちゃりん)プロフィール
2015年8月に「AKB48 台湾オーディション」の最終審査に合格し、同年12月にTOKYO DOME CITY HALLにてお披露目される。
2016年2月よりAKB48へ加入。
2018年3月のAKB48の51枚目のシングル「ジャーバージャ」でシングル表題曲において初選抜。
2023年6月、オリジナルキャラクターグッズ「ぱみぃ」ECサイトオープン。

2023年7月、「F i.n.t」公式アンバサダー&特集ページモデルに就任。

2024年2月、「ぱみぃ×ヴィレッジヴァンガード」コラボグッズ発売決定。

■撮り下ろしフォトギャラリー

[インタビュー・写真:三平准太郎]

 

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