【インタビュー】鈴鹿央士と飯豊まりえが今ほしいもの。『夏へのトンネル、さよならの出口』
鈴鹿央士×飯豊まりえW主演の劇場版アニメ『夏へのトンネル、さよならの出口』(9/9公開)。声優初挑戦の鈴鹿央士、そして声優を始め、数多くの作品に出演する飯豊まりえに本作の魅力や、本作に登場する“ウラシマトンネル”にちなんで今ほしいものなどを聞いた。
劇場版アニメ『夏へのトンネル、さよならの出口』は、そのトンネルに入ったら、欲しいものがなんでも手に入るという“ウラシマトンネル”を発見した2人の高校生、主人公・塔野カオル(鈴鹿央士)と、転校生・花城あんず(飯豊まりえ)による、夏の終わりにふさわしい、エモーショナルで心に響く少年少女の成長物語。
鈴鹿央士×飯豊まりえ インタビュー&撮り下ろしフォト
■不思議な世界にふと迷い込んだ体験ができる作品
-脚本を読んだ時の印象を教えてください。
鈴鹿央士(塔野カオル 役)
僕はアニメーションの台本を読むのが初めてだったので、普段目にする映画やドラマの台本とは違う書き方にまず驚きました。
映画・ドラマの場合だと、ページを開いたらセリフとト書きがあるだけなんですけど、アニメの台本は上下に分かれていて、セリフ・ト書きの部分と人物の動きなどが細かく書かれていて、こんな台本があるんだってことがまず衝撃でした。台本の状態から人物の動きや画面の色がわかるのは、とてもワクワクしました。
物語については、ウラシマトンネルって知ってる?というところから始まって、カオルとあんずが共同戦線を結んで一緒に調べていく。そして、ストーリーが進んでいくにつれて増していくウラシマトンネルへの興味や、ワクワク感がすごく掻き立てられて、この2人の関係性が縮まっていく様子や恋の部分もいいなって思いました。みんなに届く青春の物語なんじゃないかなという印象を持ちました。
飯豊まりえ(花城あんず 役)
ガラケーや田舎で二人が出会うシーンなど、10代の方が観たらもしかしたらとても新鮮なものに映って、30代、40代の方が観たらどこか懐かしい感覚になるのかなと思いました。そして、ウラシマトンネルは欲しいものが手に入るという幻の不思議なトンネルだけど、欲しい物を手に入れた代償として何かが起きてしまうのでは?と思わされるところもあって、そこはとても面白いと思いました。そして、登場人物はいろいろいるんですが、まるで世界にはカオルとあんずの2人しかいないかのように思わされるところもあります。
完成した作品を観たら、映像の美しさと音楽のかっこよさにビックリしました。この映画を観た人は、現実世界から断絶されたような映像美もあって、ひと夏の不思議な世界にふと迷い込んだ体験ができると思います。
-演じられた役にはどんな思い入れがありますか?
鈴鹿央士
何事にも初めてというものがありますが、“初めてを大切にしたい”という想いが僕の人生の中にあります。
ですので、今回、初めて挑戦することになった声優というお仕事が、この物語で、そして塔野カオルくんという役で良かったなと思います。
カオルくんとは家庭環境など僕とはぜんぜん境遇が違いますが、住んでいる場所や、僕もガラケーは持っていたので、少し似ているところもあります(笑)
声を録っている時は緊張や不安もありますし、目の前のことをやるしかない心境でしたが、完成した映像を観た時は、やれて良かったなと改めて感じました。
これからこの作品を皆さんの元に届けていくことになりますが、たくさんの人に届くといいなと思っています。
飯豊まりえ
私は学生時代もずっとお仕事をしていたので、青春時代を過ごしたという想いが薄いんです(笑)
なので、役を通してですが、男の子と2人で夏の自由研究みたいな、「2人だけの秘密ね」と言って、不思議な世界に迷い込んでいくという体験をしたのが楽しかったです。そういった意味ではもう一度高校生を味わえた(収録の)2日間でした(笑)
花城あんずは、自分とは違う部分はもちろんあるんですけど、だからこそ面白かったです。カオルくんにいろいろ指示したり、強気で意見したり、でも可愛いところもある。さらに、ちょっと孤独な部分やほしいものへの葛藤もあって、それらが重層的になっている人間らしい女の子のを演じられたのは楽しかったです。
また、改めてこの役をオーディションで選んでいただけて嬉しかったです。声優のお仕事に憧れがありましたので、自信に繋がりましたし、この作品がいろんな方に届いて、また次のご縁のきっかけになったらいいなと思っています。
-演じられるにあたって取り組まれたことは?
鈴鹿央士
3年ほど前、ある作品のオーディションで声を吹き込んだ音声データを送ったら、下手すぎてうまくいかなかったんです。それ以来ぜんぜん自信を持てなくて、この作品のオーディションもいい経験になればいいなと思って臨んだのもあって、いざ「受かりました」と聞いた時、「やったー!」という気持ちと「大丈夫かな・・・」という気持ちとその両方がありました。
「予め観ておいた方がいいアニメーション作品はありますか?」ってスタッフさんに聞いたんですけど、「特にありません。そのまま来ていただければ大丈夫です。2人の生っぽい掛け合いを録りたいんです。」と言ってくださったので、緊張感はもちろんありますけど、へんにガチガチにならなくていいんだという意味でちょっと肩の荷が下りたと同時にやる気を持てるようになりました。
飯豊まりえ
夏の季節が舞台の青春物語って是非やってみたいと思っていたので、しかも主役ですし、今回、オーディションで選んでもらえたということは、声とキャラクターが合いますという、パズルのピースがはまるような感覚で嬉しかったですし、自信に繋がりました。
声優さんに囲まれながら収録するのはプレッシャーもありますが、相手役が同じ俳優同士の鈴鹿くんで、私たちにしかできないものを作れたらいいなと思いながら取り組みました。
-オーディションではどんなことを?
飯豊まりえ
オーディションでは次の2つのシーンをやりました。ウラシマトンネルの存在を知ったあんずが、塔野カオルくんに「私と手を組まない?それぞれほしいものがあって何かと都合がいいでしょ?」と共同戦線を結ぶシーンと、物語終盤のあんずの心が乱れて塔野くんに泣き叫ぶシーン。役が決まるまでは何回かオーディションがあって、なかなか決まらなかったのですが、最後に決まって良かったです。
-本作で印象に残っているところは?
鈴鹿央士
僕は、カオルとあんずが初めて駅で会った時のことを、再度やるシーンです。あそこはド青春すぎて、収録の時もドキドキしちゃって、ニヤニヤしながら演じてました。このシーンでカオルくんは初めて笑うし、花城あんずとの関係性がわかりやすく出てくるので、カオルくんの役としては唯一と言っていいくらい楽しいシーンだと思います。
飯豊まりえ
上から落ちてきて、カオルが倒れているあんずの上に乗っかってしまい、あんずが「どいてくれる?」と言ったんですけど、それとは裏腹にあとからメールで「ちょっとエッチだね」って送るところ。私は男の子脳なのかもしれないけど、そこにすごい萌えました(笑)あんずがそれを計算してやってないところにグッときちゃいました。
あとは、水族館のシーンや、この時代ににしかできない言葉選び、女の子側から手を繋いだりするところとかは、青春時代の甘酸っぱさを感じました。もうこの頃には戻れないんだなって現実を突きつけられました(笑)でも、この作品は昔の自分を思い出すきっかけになるかもしれません。
■お互いの印象
-今回、アフレコはお二人はご一緒に収録できたんですか?
飯豊まりえ
ずっと一緒でした。
-昨今の事情からアフレコが個別になることがある中、それはよかったですね。
飯豊まりえ
ほんと、そう思います!
-声優初挑戦の鈴鹿さんは、声優としても先輩にあたる飯豊さんの印象はいかがでしたか?
鈴鹿央士
ほんとに引っ張っていただきましたというのが大きいです。
アフレコのスタジオに入るのは初めてですし、どうしたらいいんだろう?ってなってましたが、言葉以上に、立ち振舞でこうすればいいんだってわかる道筋を示してくださっていたので、それに付いていけばいいのかなって、ちょっと甘えさせていただきました。とても頼もしかったです。
飯豊まりえ
そんなふうに思ってくれて嬉しいです。
-一方で、飯豊さんから見た鈴鹿さんの印象は?
飯豊まりえ
私自身、自然体で居られたのは鈴鹿さんの柔らかい人柄のおかげです。鈴鹿さんはちょっと不安げに「どうしたらいいんだろう?難しい~」って言ってたけど、ありのままの地声がとても綺麗で、繊細で儚くて、塔野くんにピッタリなので、ほんとに私もやりやすかったですし、私も助けられました。
-鈴鹿さんは、お芝居での鈴鹿さんと、舞台挨拶なんかでの素の鈴鹿さんとぜんぜん雰囲気が変わる印象がありますが、飯豊さんから見ていかがでしたか?本番になると変わるとか?
飯豊まりえ
独特なところがありますよね。良い意味でシャキっとしていないところ。寝そうな雰囲気でトロントロンしてるよね?
鈴鹿央士
365日眠そうってよく言われます(笑)
飯豊まりえ
燃えたぎる!みたいな時ってあります?
鈴鹿央士
あります。けっこう出す時もありますよ。
飯豊まりえ
2日間でほんの一部の鈴鹿さんしか見てないですけど、どんな人なのかもっと知りたくなる存在感を感じました。
そこが唯一無二な感じで、怖いものが無いように見えるけど、怖がっているのか。でも器用だし才能の塊にも感じます。
-実写作品でも共演されてみたいと思われますか?
鈴鹿央士
是非共演してみたいです!
飯豊まりえ
こういう関係性で出てみたいですね(笑)
鈴鹿央士
そう、引っ張っていってもらいたいかもしれないです(笑)
飯豊まりえ
私が鈴鹿さんを連れ回してる、みたいな(笑)
-鈴鹿さん、声優を初挑戦されてみて、実写作品と比較してやりやすい点、やりにくい点はどこでしょうか?
鈴鹿央士
やりやすさは、天候に左右されないし、あと大きかったのは順録りです。台本の最初から最後まで順番通りに進められたこと。順録りだと、物語が進むにつれて変化していくというものに合わせて自分も変わりやすいからです。ドラマだと、話(エピソード)をまたいで撮ったりするのは当たり前なので。
あと、収録のテンポ感が早かったですね。実写作品だとカメラ割り確認など、カメラさん、音声さん、照明さんと、大勢のスタッフの方々が現場では動きますけど、アニメのアフレコは次のシーンへの移行がすごい早いなと思いました。
■今“ほしいもの”
-この作品のテーマのひとつとして「ほしいもの・願い」があると思いますが、今のお二人の「ほしいもの・願い」をお聞かせください。
鈴鹿央士
ドラム式洗濯機がほしいです。
飯豊まりえ
えっ?すぐに手に入りそうじゃない(笑)
鈴鹿央士
価格が高いじゃないですか。
飯豊まりえ
そっか(笑)でも毎日使うものだしね。
鈴鹿央士
今、洗濯物を干している時、「ドラム式にしたら、乾燥機能も付いてるのか」って思うと、贅沢でいいなって思いますね。
飯豊まりえ
時間をお金で買うみたいなところはあるよね(笑)
でも、現実的な願いだね。
私がほしいものは「記憶力」です。台本を開いた途端に全部頭に入ってくる記憶力(笑)
そうしたらもうちょっと自分の時間を作れるよね。これも超現実的な願い(笑)
-やはりセリフを覚えるのは大変ですか?
飯豊まりえ
記憶力がこんなにほしいと思ったのは無いくらいです(笑)
今は、自分の生活の時間をちょっと削って、台本を覚える時間に費やしています。記憶力と、時間もほしいですね(笑)
-その点アニメはいいですよね。
飯豊まりえ
ほんとにそうなんです!台本を見ながら演じられるので。
■飯豊まりえ「密かな自分だけの楽しみを」
-飯豊さんは、同時にたくさんの作品に出演されています。先ほど記憶力がほしいとおっしゃってましたが、それぞれの作品への取り組みで心がけていらっしゃることはありますか?
飯豊まりえ
最近は、それぞれの作品の制作時間が限られてきて短くなっているんです。その中でもクオリティは上げていかなくてはならないし、表には出さないけど、実は自分の中で、密かなテーマやメッセージを込めて取り組むということを楽しみながらやっています。
どのキャラクターもまったく違うように演じたいと思うので、声色を変えてやったり、いろいろと工夫しています。
-同時に複数の作品をやっていても自分の中でこんがらがることはない?
飯豊まりえ
はい。ゾンビものサバイバル作品やりながら恋愛作品もやっていたので(笑)、役の切り替えの苦労はしていないです。
-そういったお忙しい中でも、ハマっていることはありますか?
飯豊まりえ
最近はぬか漬けにハマっています。特にアボカドやナスのぬか漬けが気に入っています。
■鈴鹿央士「毎回壁にぶち当たるけどお芝居をしていたい」
-鈴鹿さんは、2016年のエキストラ出演を除いて、ちゃんと役をもらっての俳優活動を始められたのが2019年。この3年あまりを振り返っていかがでしょうか?
鈴鹿央士
毎作品、壁にぶち当たりますし、作品へのアプローチの仕方も毎回同じルーティンでやっているとダメだってことが最近わかってきました。やればやるほど壁にぶち当たって、毎回、ワーッってなります。
でも、これまで、人との出会いにも感謝しているし、作品との出会いにも感謝しています。これからもお芝居をしてたいし、良い作品と出会いたいし、それを皆さんに届けたいという想いがあるから、前を向けて進んで行けるんだなとも思います。まだまだ物足りないですけど。
飯豊まりえ
わずか3年でこんなに多くの作品に出演されててすごくない?
鈴鹿央士
3年前の今ごろちょうど「なつぞら」を撮影してました。
飯豊まりえ
それから瞬く間に。すごい!
-そんな鈴鹿さんがオフの日の好きな過ごし方は?
鈴鹿央士
お香を焚いて、レコードで音楽をかけて、本を読むことです。
-よく聴くアーティストは?
鈴鹿央士
オアシス、セロニアス・モンク、ノラ・ジョーンズ、ケン田村さんなどを聴いています。
■最後にメッセージ
-最後に本作をこれからご覧になる方々へのメッセージをお願いします。
鈴鹿央士
『夏へのトンネル、さよならの出口』は、自分の人生に行き詰まった2人の物語ですが、観てくださった方々それぞれに寄り添い、観てくださった方、その人の物語にもなると思います。そして、見ごたえがあって意味も深い作品だと思います。是非ご覧いただきたいです。
飯豊まりえ
ウラシマトンネルを通して「何かと引き換えにでも欲しいものは?」と自分の中で問われると、いろいろ悩むとは思いますが、一方で、美しい映像とかっこいい音楽で描かれるストーリーに爽快感もある作品です。同時に、今を生きることに意味があるということを、ファンタジーを通して教えてもらえるんじゃないかなと思います。何者でもない自分を見つけてくれるのがウラシマトンネルなので、是非皆さんも迷い込んだつもりでご覧になって、自分というものを探してほしいです。
■撮り下ろしフォトギャラリー
[鈴鹿央士…ヘアメイク:阿部孝介(traffic)/スタイリスト:朝倉豊]
[飯豊まりえ…ヘアメイク:本岡明浩/スタイリスト:有本祐輔(7回の裏)]
[インタビュー・写真:三平准太郎]
鈴鹿央士(すずか おうじ)プロフィール
2000年1月11日生まれ、岡山県出身。映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』(16/三木孝浩監督)にエキストラとして参加したことをきっかけにスカウトされる。『蜜蜂と遠雷』(19/石川慶監督)で映画初出演を果たし、第44回報知映画賞、第74回毎日映画コンクール、第93回キネマ旬報ベスト・テン、第43回日本アカデミー賞など、映画賞の新人賞を総なめ。その後、劇場版とテレビドラマの実写「ホリミヤ」(21/松本花奈監督)、「ドラゴン桜」(21/TBS)、映画『星空のむこうの国』(21/小中和哉監督)、『かそけきサンカヨウ』(21/今泉力哉監督)、「クロステイル~探偵教室~」(22/東海テレビ系)、『バイオレンスアクション』(22/瑠東東一郎監督)など多数出演。現在、テレビ朝日系で放送中の「六本木クラス」にも出演している。メンズノンノモデルとしても活躍中。
飯豊まりえ(いいとよ まりえ)プロフィール
1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2012年の女優デビュー後、数多くのドラマ・映画に出演。現在、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」、主演を務める「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」(読売テレビ制作・日本テレビ系)に出演中。
そのほかの主な作品は、映画『いなくなれ、群青』(19/柳明菜監督)、『シライサン』(20/安達寛高監督)、『くれなずめ』(21/松居大悟監督)、「僕だけが17歳の世界で」(20/ABEMA)、「岸辺露伴は動かない」(20-21/NHK)、「君と世界が終わる日に」(21-22/NTV)、「恋なんて、本気でやってどうするの?」(22/フジテレビ系)など。
また、雑誌「Oggi」専属モデル「MORE」レギュラーモデルとしても活躍している。
声優としての出演作品も多く、『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』(19)、『名探偵ピカチュウ』(19)、『トムとジェリー』(21)などで多彩な才能を見せている。
▼衣裳:鈴鹿央士
□ジャケット ¥97,900
ブランド名: APOCRYPHA 問い合わせ先名: サカス ピーアール 問い合わせ先電話番号: 03-6447-2762
□シャツ ¥42,900
ブランド名: APOCRYPHA 問い合わせ先名: サカス ピーアール 問い合わせ先電話番号: 03-6447-2762
□パンツ ¥52,800
ブランド名: APOCRYPHA 問い合わせ先名: サカス ピーアール 問い合わせ先電話番号: 03-6447-2762
□ブーツ スタイリスト私物
▼衣裳:飯豊まりえ
□ドレス ¥474,100、スカート¥214,500 ※参考価格
□ブーツ ¥31,9000 ※参考価格(ジバンシィ/ジバンシィ表参道店 ☎03・3404・0360)
劇場版アニメ『夏へのトンネル、さよならの出口』
あの日のきみに、会いに行く―
鈴鹿央士×飯豊まりえW主演
欲しいものが手に入る不思議なトンネルに魅せられた少年と少女の忘れられない、ひと夏の物語
INTRODUCTION
優しさと切なさに満ちたひと夏の青春を繊細な筆致で描き、デビュー作にして第13回小学館ライトノベル大賞のガガガ賞と審査員特別賞のW受賞を果たした八目迷の「夏へのトンネル、さよならの出口」(小学館「ガガガ文庫」刊)が、このたび劇場版アニメとして映像化、9月9日(金)に全国公開となることが決定。
『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』(20)などを手掛けた田口智久が監督を務め、制作を『映画大好きポンポさん』(21)などを手がける新進気鋭の制作会社CLAPが担当。主人公・塔野カオルを鈴鹿央士、転校生・花城あんずを飯豊まりえがフレッシュに演じ、夏の終わりにふさわしい、エモーショナルで心に響く少年少女の成長物語が誕生した。
STORY
ウラシマトンネル――そのトンネルに入ったら、欲しいものがなんでも手に入る。ただし、それと引き換えに…。 掴みどころがない性格のように見えて過去の事故を心の傷として抱える塔野カオルと、
芯の通った態度の裏で自身の持つ理想像との違いに悩む花城あんず。
ふたりは不思議なトンネルを調査し欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶ。これは、とある片田舎で起こる郷愁と疾走の、忘れられないひと夏の物語―。
鈴鹿央士 飯豊まりえ
畠中祐 小宮有紗 照井春佳 小山力也 小林星蘭
原作:八目迷「夏へのトンネル、さよならの出口」(小学館「ガガガ文庫」刊)
キャラクター原案・原作イラスト:くっか
監督・脚本:田口智久
キャラクターデザイン・総作画監督:矢吹智美
色彩設計:合田沙織
美術監督:畠山佑貴 栗林大貴
撮影監督:星名工
CG:チップチューン
編集:三嶋章紀
音楽:富貴晴美
音響監督:飯田里樹
制作プロデューサー:松尾亮一郎
アニメーション制作:CLAP
主題歌:「フィナーレ。」 eill (ポニーキャニオン)
配給:ポニーキャニオン
製作:映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会
©2022 八目迷・小学館/映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会
公式サイト:natsuton.com
公式Twitter:@natsuton_anime
予告映像
9月9日(金) 全国公開
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