高橋幸宏が中学生のときに18回も映画館に通った大好きな映画とは?
【ムービープラス】~高橋幸宏が人生と映画について語る~中学生のときに18回も映画館に通った大好きな映画とは?「この映画が観たい」 ムービープラスで5月放送
CS映画専門チャンネル「ムービープラス」で放送中のオリジナル番組「この映画が観たい」。5月は、音楽家の高橋幸宏さんが登場。自身がセレクトした映画「男と女」「個人教授」「幸せはパリで」 「明日に向って撃て!」 「リバー・ランズ・スルー・イット」について、番組で熱く語っている。
◆高橋幸宏さんインタビュー
中学三年生の頃だったと思うんですが、「男と女」を劇場に18回観に行きました。今思うと、すごくませた子供ですよね。でも、思春期の自分にはとても響いた映画なんです。大人の恋愛は複雑だなって。末っ子だったこともあって、背伸びをしたかったのかもしれないですね。この頃から音楽には興味があって、「男と女」で音楽を手がけているフランシス・レイが素晴らしいです。アヌーク・エーメ演じるヒロインの夫役をピエール・バルーが演じていますが、後に僕は彼のアルバムをプロデュースすることになるんです。このこともあって、僕は運命論者になりました。自分が大好きで、仕事がしたいとか会って仲良くなりたいって願うと、ほとんどの場合で実現するんです。製作50周年記念でデジタル・リマスター版が上映されて拝見しましたが、映像が綺麗になったとかは抜きにして、カメラワークや構図の素晴らしさを再確認しましたね。
Y.M.O.時代は、あまりにも人気がすごすぎて出かけることもできなくて、まさか自分が好きで始めた音楽で、こんなことになるなんて夢にも思っていませんでした。だからこの時期は、家に引きこもっていることも多くなりました。
「明日に向って撃て!」は、僕の中で映画音楽の最高峰ですね。バート・バカラック独特の音楽が良いんですよね。彼は、いまだにコンサートで、この映画の曲をたくさん演奏しています。僕の音楽のすべてに影響を与えてくれた映画です。音楽以外にも、うまくいってる三角関係ってあるんだって気付かされました。それまでは男女の友情はないって思っていましたが、もしかしたらあるのかもって思うきっかけになったのはこの映画です。
もともと海釣りが好きだったんですが、川とフライフィッシングの魅力を教えてくれたのは「リバー・ランズ・スルー・イット」。フライフィッシングって、とても孤独なんです。だけどそれも楽しい。この映画で、人生は川のように流れて終わるんだなって感じました。僕が死んだら、できることなら川に散骨して欲しい。そのくらい川が好きです。
「この映画が観たい#44 ~高橋幸宏のオールタイム・ベスト~」
初回放送:5月1日(月)23:00~23:30
再放送:5月10日(水)10:45~11:15、18日(木)18:00~18:30、23日(火)11:00~11:30、25日(木)11:15~11:45
高橋幸宏 プロフィール
1972年、加藤和彦率いる”Sadistic Mika Band”に参加。1978年、細野晴臣、坂本龍一とともに”Yellow Magic Orchestra (Y.M.O.)”を結成。ソロ活動と併行して、1981年からの鈴木慶一(ムーンライダーズ)との”THE BEATNIKS”、2001年からの細野晴臣との”SKETCH SHOW”、2008年からの原田知世や高野寛、高田漣等との”pupa”(ピューパ)など様々なバンドで活動。ソロとしては、1978年の1stアルバム『Saravah!』以来、2013年の『LIFE ANEW』まで通算23枚のオリジナル・アルバムを発表。2015年、小山田圭吾、砂原良徳、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井とのバンド”METAFIVE”を結成、大きな話題を呼ぶ。音楽家としての顔を持つ一方、ファッション・デザイナーとしても長いキャリアを持つ。
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