【紗羅マリーインタビュー】皆さんへ「ありがとう」という気持ちのプレゼントの作品です。映画『ニワトリ☆フェニックス』
井浦新×成田凌W主演映画『ニワトリ☆フェニックス』(4/15公開)に出演、主題歌も歌う紗羅マリー。前作『ニワトリ★スター』で俳優デビューした彼女に、本作の撮影エピソードと主題歌の取り組み、そして息子さんとの生活のことなどについて伺った。
紗羅マリー インタビュー&撮り下ろしフォト
■「待ってました!」
-前作『ニワトリ★スター』を振り返って、映画初出演の挑戦は改めていかがでしたか?
紗羅マリー(月海 役)
監督から出演オファーの連絡が来るまでは自分の中で勝手にボーダーをひいてしまっていたんです。私に合う役は無いだろうなとか、モデル1本でやってた方がいいのかなって。
でも、ちょうどそれを打破したいって思っていた時の連絡だったので、迷うことなく「やります!」と返事させてもらいました。
-前作の完成映像をご覧になってどうでしたか?
紗羅マリー
当時は直視できなかったです。私が(スクリーンの中に)いる?って感じで(笑)
前作では、何が正解かもわからないまま、監督のOKの声だけで進めていったので、自分の中で「もっとこうしたらよかった」というのが、見れば見るほど答え合わせのように出てきたりしてなかなか怖かったですね(笑)
-そういう中で、今作の『ニワトリ☆フェニックス』出演が決まった時のお気持ちは?
紗羅マリー
『ニワトリ★スター』を撮り終えてからも定期的に監督とは連絡を取り合っていて、その中で、「またやりたいんだよねとか、やるんだったらどんな感じかな」っていうお話は聞いていたので、「やることが決まったぞ」ってなった時には「待ってました!」って感じでした。
■新くんと凌ちゃんが2人揃うと、勝手に草太と楽人なんです
-『ニワトリ☆フェニックス』の台本を読まれた時の印象は?
紗羅マリー
『ニワトリ★スター』とはまったく違うので、台本の時点で「これを映像にしたらどうなっちゃうの?いい意味で観る人を裏切るんだろうな」って感じでワクワクしました。そして、私の役が“謎の花嫁”で・・・ネタバレになるので細かいことは言えませんが(笑)
-ふたたび、狼組に戻られて現場の雰囲気などはいかがでしたか?
紗羅マリー
前作が終わってからも狼組のグループLINEで連絡は取り合っていたのもあって、みんな「ただいま~」みたいな感じのほんわかした空気で楽しくやってました。チーム感、ファミリー感がありました。
-井浦さんのコメントを拝見しても、彼らもかなた狼監督との関係性で気負うことなく自然にそこにいらっしゃったのかなと想像はしてます。
紗羅マリー
そうです。新くんと凌ちゃんが2人揃うと、勝手に草太と楽人なんですよ。それは映画を撮ってないところでも。
普段から、草太と楽人の関係性なので、2人はそのまんまそこにいて、セリフを話せばその役になっている。みんなたぶん肩の力は抜いて楽しんでたんだと思います。
■空の青、木々の緑。気持ち良かった伊勢でのロケ
-伊勢でのロケはいかがでしたか?
紗羅マリー
8月の空の青さ、木々の緑が一番濃い、すべての色が一番はっきりしている時期にロケに行ったので、歩いているだけで気持ち良かったです。
そして、完成した映画を観ても思いましたけど、そこにあるすべてを綺麗に拾っていて、ほんとにそこにいるかのように体験できたので、撮影していた場所をいろいろ思い出したりしました。
■人一倍優しくてすべてを肯定してくれるかなた狼監督
-かなた狼監督は、どんな監督さんでしょうか?
紗羅マリー
「何考えてんだろう?この人は」っていう人ですよね。でも、人一倍心配性で、人一倍繊細で、人一倍優しいです。そして私と一緒でひねくれています(笑)
すべてを肯定してくれる人です。
-監督から演出はどんなものがありましたか?
紗羅マリー
今回に関してはないです。「楽しんでくれたらいいよ」って言ってくれてたので。
■草太と楽人が紡いできたものを私の言葉で歌にした
-主題歌「ありがとう」を歌われていて、作詞・作曲もされてますが、タイトルに込めた想いはありますか?
紗羅マリー
タイトル自体は重要じゃないっていうか、「何にする?なんでもいいですよ」って相談したら監督も「俺もなんでもいいよ」って言って、「じゃぁ、“ありがとう”にしますか」みたいな感じで決まりました(笑)
ほんとそれぐらいの感じで、中身を聴いてもらえたらと思っています。
-それでは歌詞に込めた想いについて教えてください。
紗羅マリー
『ニワトリ★スター』と『ニワトリ☆フェニックス』で共通しているのは、草太と楽人の関係性や彼らが進んでいくもの。監督からは「何かから少し逃げたかった。逃げてもいいじゃない」っていうニュアンスを入れてほしいと言われてました。
なので、草太と楽人がこの2つの作品で紡いできたものを私なりのフィルターに通して言葉にしていきました。
-作詞・作曲のプロセスについて教えてください。
紗羅マリー
最初、DJ FUKUさんからバックトラックをもらって、そこにメロディーと歌詞を付けました。まず、作品を観ながら言葉をノートに2、3ページ書き連ねていって、それらを自分の言葉にしていき、監督にちょっとずつ見せてました。「言葉のセレクトはこんな感じです」というように。
そういうやり取りを続けながら最終的に仕上げていきました。
-なるほど。ちょっと細かい質問になりますが、バックトラック(オケ)だけ先に用意されてそこにメロディーを付けていくという作曲の仕方は変わってませんか?
紗羅マリー
そうかもしれませんね。ヒップホップなんかはバックトラックだけ作って、そこにリリックを乗せていくというやり方なので、ヒップホップの人たちのやり方だと思うんですけど、私自身はヒップホップで育ってきてないので。
-よく聞くのは、先にメロディーができて、そこに編曲作業(バックトラックを付けていく)という手順です。
紗羅マリー
そうですね。ただ、今回はラップにはしたくなかったので、なるべく(ヒップホップ流の)プロセスに引っ張られないようにはしました。
■息子とは一人の人間と人間として。
-インスタでは、親子というよりは、まるでお姉さんと弟の兄弟のような雰囲気の写真をあげられていますが、お子さんとはどういう関係性ですか?
紗羅マリー
お互い平等な感じで家にいるので、私は子育てをしているという感覚も無いし、年齢差はあるけどただ一人の人間同士が、一緒に楽しみながら生活して成長していけたらいいよねという感覚でいます。
向こうのほうがしっかりしている時もあります。けっこう私は叱られるので(笑)
-どんなことで叱られるんですか?
紗羅マリー
「お財布持った?」「鍵持った?」とか(笑)、「イタっ」ってこけたりすると「またママこけたの?」みたいな感じで叱られたりします。
でも、甘えてくれる部分は甘えてくれますし、でも私も同じように甘えます。ハグが必要だから今すぐここに来てくれって。お互い助け合いながら生きています。
-海が近い郊外に引っ越されたそうですが、その理由は?
紗羅マリー
コロナ禍がしばらく続くと言われていたので、その時点で引っ越しを決めて、コロナ禍が落ち着くまではいったん東京から出て、子どもらしい日々を送ってもらうことにしました。この先たとえばコロナ禍が落ち着いたら戻るかもしれません。
-お子さんは新しい土地での生活は楽しんでますか?
紗羅マリー
インドア派だったんですけど、アウトドア派になりまして、運動神経もすごい上がってくれたみたいです。
■最後にメッセージ
-最後に『ニワトリ☆フェニックス』の見どころ含めて、これからご覧になる方へのPRメッセージをお願いします。
紗羅マリー
前作『ニワトリ★スター』を観た人でも観ていない人でも楽しめる映画になっていて、狼組からの皆さんへ「ありがとう」という気持ちのプレゼントの作品です。そんなに気負って観なくても気軽な気持ちで観ていただければ、それで勝手に話は進んでいくし、勝手に裏切られるし(笑)、勝手に涙も出るし笑顔にもなれると思います。「ありがとう」という気持ちでいっぱいなので一人でも多くの方に観ていただけたらと思います。
紗羅マリー(さらまりー)プロフィール
1986年12月12日生まれ。10代の頃からモデルとして活動開始。女優、歌手、自身のファッションブランドirojikakeのデザイナーも務めるなど、幅広い分野で活躍中。2017年にミュージカル舞台『RENT』、2018年に映画『ニワトリ★スター』2020年『花と雨』など。ヒロインを務める映画「ニワトリ★フェニックス」は、2022年4月15日公開予定。
Instagram:@saramary12
[ヘアメイク:奈良 裕也(SHIMA)/スタイリスト:小川夢乃/写真・記事:桜小路順]
映画『ニワトリ☆フェニックス』
STORY
なにかから少しだけ逃げたかった―。
2人の青年、草太と楽人は いるはずもない火の鳥を探す旅に出た。 それぞれの人生に漂う暗い影から、 “少しだけ逃げたかった”束の間の逃避行。
物語と並行する謎の花嫁の存在。 裏社会の追手、寂れた妖怪スナック。 SM嬢の一味や、農業ラッパー、自転車旅の青年、穏やかな僧侶、誰もいない映画館の館長などなど。 あてもなき珍道中で主人公が出逢う奇妙な連中や、
人生のヒントをくれる様々な登場人物。 果たして主人公達が探す火の鳥とは??
笑って、泣いて、また笑う。
出演:井浦新、成田凌、紗羅マリー、LiLiCo、津田寛治、阿部亮平、奥田瑛二、ジョーブログ(YouTuber)、都若丸、佐藤太一郎、シャック、マグナム弾吉 ほか
脚本・監督:かなた狼
企画:GUM株式会社(Gentle Underground Monkeys Co,Ltd.)
製作プロダクション:GUM株式会社
©2022映画「ニワトリ☆フェニックス」製作委員会
公式Twitter:@hinotoritamago
公式Instagram:@hinotorinotamago
公式Tiktok:@niwatori_phoenix
2022年4月15日(金) 全国ロードショー
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