莉子

【インタビュー&撮り下ろしフォト】莉子「悔しさがやる気につながった」

2月18日公開、福本莉子&松田元太W主演映画『君が落とした青空』で、福本莉子演じる実結の親友役として出演している莉子(19)。同じ名前のため現場では役名で呼びあったことや、莉子自身の俳優としての今の想いを伺った。
※記事の最後に直筆サイン入りチェキプレゼントの案内があります。

莉子インタビュー&撮り下ろしフォト

■どっちの莉子?

-「W莉子」として初共演の福本莉子さんとは、お名前が一緒ですね。

莉子(丸井佐喜子 役)
最初、漢字まで一緒なのにビックリして、こんなことあるんだって思いました。実際、誰かが「莉子ちゃん」って呼ぶと2人とも反応しちゃいます(笑)

莉子

莉子

-撮影現場では、“実結”“佐喜子”と役名で呼び合っていたそうですが、それは自然にそうなったのでしょうか?

莉子
たしか本番前の読み合わせの時に、スタッフさんから「莉子ちゃんと莉子ちゃんだから呼び方をどうしよう?」という話が出て、最初は「福本さんと莉子ちゃんでいいんじゃない?」っていう案も出たんですけど、実際に撮影現場では、監督が役名で呼ぶっていうのもあって、その後みんなも役名で呼ぶようになりました。

-今後、本作の舞台挨拶やPR活動の中で、また福本莉子さんと一緒になることがあった場合、お互い、どう呼び合うかは決めてたりしますか?

莉子
撮影が終わってからは、お互い、「莉子さん」「莉子ちゃん」って呼び合ってて、既に“莉子”が混合している状態です(笑)

君が落とした青空

福本莉子/莉子 ©2022映画『君が落とした青空』製作委員会

■主人公の実結が何度もタイムリープする不思議な話

-この作品の台本を最初に読んだ時の感想を教えてください。

莉子
主人公の実結が何度もタイムリープしますが、彼女以外の登場人物はそれに気づいていないという不思議なお話だと感じました。
実結と私たちの行動とのギャップは、この作品を楽しむ要素になるかなと思いました。

莉子

-莉子さん演じる“佐喜子”のキャラクターはどう捉えましたか?

莉子
佐喜子はほんとにしっかりしていて、そして実結のことをいつも気にかけています。自分に悩みがあっても自分のことはあまり話さず、ただただ実結のことを心配したり、優しく話を聞いてあげたりもします。佐喜子がそういう存在だということは、台本からも、本読みの時の監督からお話を伺った時も感じたことで、そこを大切に演じようと思いました。

-役作りはどう進められましたか?その際、Yuki Saito監督と相談されたことがあれば教えてください。

莉子
監督からは、佐喜子は学級委員や生徒会もやる子なんだろうねというアドバイスはありましたが、監督は基本は皆さん自由にやってというスタイルです。この作品はそういうスタイルでできあがっています。

■「卵焼きを20個くらい食べた」

-撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

莉子
今回は、メインの出演者は、修弥(松田元太)、実結(福本莉子)、佐喜子(莉子)、佑人(板垣瑞生)、トモカ(横田真悠)の5人だけで、しかも年齢が近いのと、撮影期間が短いなりに同じ教室のシーンが多かったのもあって、みんなでTikTokの話題で盛り上がったり、ほんとに何気ない会話を交わしたり、コミュニケーションを取って過ごせました。横田真悠ちゃんとは、共演シーンが無いんですけど、モデルのお話をしたりして盛り上がってました。

-タイムリープで何度も「同じ日」を繰り返されつつも、少しずつ違うシーンが劇中描かれてますが、実際の撮影現場では、すべて同じ日に撮ったのでしょうか?

莉子
同じ日に撮ることが多かったです。たとえば教室でお弁当の卵焼きを食べているシーンは、これは何回目ですという前置きがあって、少しずつ違うお芝居をするのですが、結局、卵焼きは20個くらい食べたんですよね(笑)
もうほんとに途中でキツくなっちゃって、でも監督からは「ウマい!」って言ってとそこだけは言われていたので、板垣瑞生くんと一緒に「キツイよね~」と言いながら、でも本番では「ウマ~い」と頑張って言ってました(笑)
そんな感じでのどのシーンもみんなけっこうこんがらがっちゃって、「これは何回目のシーンだよ」ってスタッフさんに教えてもらいながらなんとか撮影してました。

君が落とした青空

場面写真(莉子/福本莉子)©2022映画『君が落とした青空』製作委員会

-実結がタイムリープする度に行動が変わるので、周りの人も必然的に変わってきますもんね。

莉子
そうなんです。実結だけがその先に起こることがわかってきているので、それに対する私たちの反応やセリフも変わることになり、そこが難しかったです。

■「私は友だちから相談されるタイプ」

-この物語で描かれている実結と修弥(演:松田元太)の関係について、莉子さんが感じられたことがあれば教えてください。

莉子
月に1回一緒に映画に行く約束をしているところは高校生らしいとも言えるし、可愛いなと思います。でも、共演者の女子3人で会話した時に「2年も付き合ってて、あんなに言えない関係ってなんなんだろうね」っていう話にはなりました(笑)

-莉子さん自身は友だちづきあいの中ではっきりと言う方ですか?

莉子
相手の方との距離感にもよりますけど、私はあんまり溜め込んでおけないタイプなんです。なので、高校の友だちは3年間ほぼ毎日一緒にいた仲なので、たとえば友だちがなにか悩んでそうだったら、私からなんでもスバズバ聞いちゃいますね。

-そこは佐喜子とは少し違う?

莉子
佐喜子は実結自らが話してくれるまで待っているところがあって、でも私は待てないで聞いちゃうタイプです(笑)

-スバズバ言うという意味では、莉子さんはトモカ(演:横田真悠)に近い?

莉子
どうなんだろう?友だち関係で言ったら、アクティブなトモカに近いかもしれないですけど、ただ、恋愛となると私はけっこう奥手なので、そこはもしかしたら実結か佐喜子かもしれないです。

莉子

-修弥(演:松田元太)と佑人(演:板垣瑞生)、この2人から選ぶとしたら、莉子さんなら、どちらを選びますか?

莉子
佑人は見てて応援したくなる感じで、自分の気持を置いて、実結と修弥のことを優先したり。そういうところを考えると私は佑人かもしれないですね。佑人のような気遣いは周囲の人はなかなか気づきにくいけど、それを知った時はとても嬉しくなると思うからです。

-莉子さんは恋愛については、人に相談するタイプ?それとも相談されるタイプ?

莉子
それでも相談されることの方が多いかな。私自身は恋愛経験が無さすぎるのもあって自分のことは全然言わないくせに、人のことを聞いて、「それってこうじゃない?」とか、「で、どうなった?」って聞くのが好きなんですよ(笑)

-こういう相談って、相手が恋愛経験豊富というよりも、聞きやすい人柄かどうか?ってこともありますからね。

莉子
確かに、私は友だちといるのが好きだし、話をするのが好きだから、自然と聞かれる側に回っているのかもしれないです。
みんなと一緒にいる中で、誰かが相談ごとを話始めたら、私が一番に食いつきます(笑)

莉子

■悔しさがやる気に。

-別のインタビューで、『小説の神様 君としか描けない物語』への出演が女優としての大きな出発作品だとおっしゃってましたが、元々モデルとして活動スタートされた莉子さんが、お芝居の道に進もうと思われたきっかけはありますか?

莉子
私はもともとは自分からお芝居をやりたいという感じではなかったんです。そういう中、『小説の神様 君としか描けない物語』に出演させていただくことになって、まず、撮影現場で、これまで映像だけで見ていた俳優さんの方々の演技に圧倒され、そして完成した作品を観て、自分が演技とは言えないくらいぜんぜんできてなかったなと自分の中ですごく反省があって、同時に悔しくなったんです。
それがお芝居に対するやる気に繋がって、お芝居のワークショップに通って基礎から勉強したんです。そうしてだんだんお芝居が楽しくなってきたんです。逆に『小説の神様 君としか描けない物語』をきっかけに今こうやって女優として活動できているというのはすごくあります。

莉子

-もともと負けず嫌いなところもあったりしますか?

莉子
あるかもしれないですけど、できない自分に悔しさ以上に恥ずかしくなっちゃって、それがやる気に繋がったという感じかもしれないです。

-今作『君が落とした青空』の完成版をご覧になってご自身のお芝居はいかがでしたか?

莉子
これはたぶん、何回経験しても何歳になっても自分の演技を見るのは恥ずかしいんだと思います(笑)
でも今作のような青春系のジャンルの作品は個人的にすごく好きなので、そういう作品の中に自分が居ることが率直に嬉しかったのと、台本で内容は知ってはいたけど、私が出ていないシーン含めて全体を通して映像として見るとすべてがきれいに繋がっていて、とても楽しめました。

莉子

■ロック系や男性アーティストが好き

-本作の主題歌を歌われているまふまふさんの曲をお聴きになっていかがでしたか?

莉子
“君が落とした青空”という題名のとおり、青空や青春という駆け抜けていくイメージが曲からすごく伝わってきて、この映画にピッタリだなと思ったのと、逆に今までの映画の中でも、ただただ王道の恋愛ストーリーじゃないというのもあるんですけど、それに掛け合わせた感じで、曲と映画のバランスがとても新しく、新鮮に感じました。

-ちなみに莉子さん自身が普段よく聴かれるアーティストは?

莉子
ONE OK ROCKさんやVaundyさんが好きで、よく聴いています。ロック系や男性アーティストを好きになることが多いです。

莉子

莉子

■キャディバッグが欲しくてゴルフを始めることに。

-6歳から始めたゴルフのベストスコアが89だそうですが、これはいつ頃出されたスコアですか?

莉子
確か小6くらいの頃です。小学生の時は部活が無かったので、部活の代わりにゴルフをやるという感じで、多い時は週2でレッスンに通って、週末には打ちっぱなしとか、コースを回ることもありました。

-ゴルフを始めたきっかけは親御さんから?

莉子
両親ともやってましたが、父が家でゴルフのTV観覧しているのを一緒に見た時に、ゴルフをやりたいというよりもキャディバッグがほしいと思ったのがきっかけです(笑)私は、キラキラしたアクセサリを付けたものは洋服でもすごい敏感なんです。
キャディバッグがほしいというところからゴルフを始めることになって、それが意外と続いちゃったみたいな感じです。
最近はあまりできてないんですけど、打ちっぱなしくらいはたまにでも行ってみたいなと思っています。

-好きなゴルフ選手は?

莉子
私が小学生の頃、宮里藍選手がスターだったので、実際に試合を観に行って、色紙にサインをもらったこともあります。

莉子

■1日1日の大切さをそっと気づかせてくれる映画

-最後に、莉子さんが思う『君が落とした青空』の見どころ含めたPRメッセージをお願いします。

莉子
今作はただの恋愛物語じゃないというところが一番見どころポイントだと思います。特に若い世代の方々はこれからいろいろあると思いますし、目の前のことで動きがちだと思うんですけど、それで良い時とそうじゃない時があるんだということがひとつ。
そして、1日1日の大切さをそっと気づかせてくれる映画にもなっていることがひとつ。そういうことを感じていただけたらとても嬉しいなと思います。家族、友だち、カップルと、大切な方と一緒にご覧になると意味がある作品なので、是非、多くの方が観に来てほしいなと思います。

莉子

莉子(りこ)プロフィール
2002年12月4日生まれ(18歳)、神奈川出身。特技はゴルフ、バランスボール。
Popteen専属モデルとして活躍し 2020年3月号好きなモデルランキング」で第1位を獲得。2020年4月、マイナビティーンズの「好きな女性インフルエンサーランキング」第1位、6月にはJCJKの「JC・JK流行語大賞2020年上半期」ヒト部門で第2位に選出された。
一方、役者としては、ドラマ「ブラックシンデレラ」「DISTORTION GIRL」など2度の主演を務め、現在は火曜22時のTBSドラマ「ファイトソング」に出演中。
公開作には日本テレビドラマ「卒業式に、神谷詩子がいない」や映画『牛首村』『君が落とした青空』『女子高生に殺されたい』など多数の出演作が控え、今後の活躍が期待される若手女優。
SNSの総フォロワー数も250万人を超え、女子高校生が選ぶインフルエンサーに2年連続で1位に選ばれるなどティーンに絶大な人気を誇る。

■莉子さん直筆サイン入り読者プレゼント

莉子さんの直筆サイン入り撮り下ろしチェキを抽選で3名様にプレゼントします。
NB Press OnlineのTwitterアカウント(@NB_Press_Online)をフォローの上、下記ツイートのRT(リツイート)で応募完了。
当選者には、TwitterのDMにてお知らせいたします。(参考:個人情報の取扱いについて
応募締め切り:2022年2月28日(月)23時59分

莉子

※チェキプリンタでその場で出力したもので写真はすべて同じですが、サインはそれぞれに書いていただきましたので、書き方、インクにじみなどの違いがあります。ご当選した場合でも、チェキをお選びいただくことはできませんので予めご了承ください。

■撮り下ろしフォトギャラリー

[インタビュー:安田寧子/写真:桜小路順]

撮影データ:Nikon Z 6II/SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art (A014)/Godox AD300Pro/Godox AD100Pro ほか

映画『君が落とした青空』

INTRODUCTION
原作は、全国女子中高生に大人気の小説アプリ「野いちご」にて発表され、“切ない小説ランキング”第1位(※注1)を獲得、現在発行部数16万部を記録している櫻いいよの同名小説。

主人公・水野実結役には、沢口靖子・長澤まさみ・上白石萌歌らを輩出した「東宝シンデレラ」オーディションにてグランプリを受賞し女優デビュー、『思い、思われ、ふり、ふられ』 で浜辺美波とWヒロインとして出演し注目を集めた福本莉子。
とにかく素直で一生懸命、“思わず応援したくなる”等身大のヒロインを瑞々しく演じている。

そんな福本演じる実結の彼氏・篠原修弥役には、2012年に結成されたジャニーズJr.内ユニット“Travis Japan”のメンバーであり、雑誌ViViの人気企画「【2021年上半期】国宝級イケメンNEXTランキング」で堂々の第2位にランクインした松田元太。
サッカーが得意な学校の人気者で、不器用に見えるけれど実結のことをまっすぐに想いやる役柄を爽やかに演じきった。

監督を務めたのは、ドラマ「おっさんずラブ」(EX/18)で演出を担当した回がTwitter の世界トレンド1位となり大きな反響を巻き起こしたYuki Saito。本場ハリウッドで映画を学んだ後、これまで世界各国の映画祭でも高い評価を得てきた俊英が、2人の繊細な心情を丁寧に描く。
※注1:スターツ出版が刊行する4つの“ケータイ小説”文庫レーベルのうち、「切ない」「青春」「涙」をテーマとする“ブルーレーベル”の小説内で2012年の発行から現在に至るまでの9年間、売り上げ数で第一位を記録し続けている。

STORY
付き合いはじめて2年経つ高校生の実結と修弥。
“毎月1日は何があっても必ず一緒に映画を観に行く”という約束通り、その日も映画館デートへ向かう2人だったが、修弥は急用を理由に突然キャンセルしてしまう。
最近何かを隠しているような雰囲気だった修弥に、どこか不安を感じていた実結。気まずい空気の中、「もう一度話したい」と連絡してきた彼と会うため、待ち合わせ場所に向かうが、目の前で修弥が交通事故に遭う。
実結は突然の事故にパニックになるが、目が覚めると事故当日の朝に戻っていた。“修弥を助け出す”と心に決めた実結だったが、何度も「同じ日」を繰り返す中で、彼が隠していた事実を知る。果たして、実結は修弥を助けることができるのかー?

福本莉子 松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)
板垣瑞生 横田真悠 莉子
矢柴俊博 松本若菜
主題歌:まふまふ「栞」(A-Sketch)
原作:櫻いいよ「君が落とした青空」(スターツ出版刊)
監督:Yuki Saito 脚本:鹿目けい子 音楽:富貴晴美
製作:小西啓介 鷲見貴彦 菊地修一 奥村景二 相馬信之
企画プロデュース:大畑利久 プロデューサー:木村綾乃 共同プロデューサー:髙石明彦 アソシエントプロデューサー:木村麻紀
撮影:花村也寸志 照明:志村昭裕 録音:久連石由文 美術:小林蘭 装飾:小林宙央 編集:古川達馬
衣装:佐久間美緒 ヘアメイク:細野裕之 VFXスーパーバイザー:古橋由衣 スクリプター:古保美友紀 音響効果:松浦大樹 助監督:牧野将 制作担当:真保利基
製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ 製作:映画『君が落とした青空』製作委員会 制作プロダクション:The icon
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2022映画『君が落とした青空』製作委員会
公式サイト:happinet-phantom.com/kimiao/
公式Twitter:@kimiao_movie

2022年2月18日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

君が落とした青空

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