中村加弥乃

【インタビュー&撮り下ろしフォト】中村加弥乃「役者として自分の殻を破りたい」子役からの実力派女優の決意

ABEMAで放送中の「恋愛ドラマな恋がしたい ~Kissing the tears away~」(シーズン8)。12月26日放送でついに主役を勝ち取った、女優・中村加弥乃(なかむら かやの/27)。子役から芸能キャリアスタート、AKB48在籍やNHK朝ドラ出演経歴を持つ彼女が本ドラマへの出演を決意した想いとは?

中村加弥乃(なかむらかやの) プロフィール
1994年2月10日生まれ。東京都出身。2005年~2007年元AKB48初期オープニングメンバー。映画では2011年『アバター』『青いソラ白い雲』、2014年『少女は異世界で戦った』『ら』、2015年『W?二つの顔を持つ女たち?』、2016年『何者』、2017年『新宿スワンII』、『きょうのキラ君』、『傷だらけの悪魔』、2020年『サイレント・トーキョー』。ドラマでは2007年テレビ東京「チョコミミ」、2009年TBS「小公女セイラ」、2010年NHK「ケータイ発ドラマ 激?恋…運命のラブストーリー…」、2011年TBS「3年B組金八先生・ファイナル~『最後の贈る言葉』」、2015年NHK「ぼんくら2」、2017年関西テレビ「嘘の戦争2時間スペシャル」、2020年NHK「連続テレビ小説 エール」など、数多くの作品に出演。
趣味は、舞台・映画鑑賞、写真、ギター弾き語り、韓国語・中国語の勉強。特技は、ダンス(ヒップホップ・タップダンス・ジャズダンス)、アクション、日舞(藤間流)、アルトサックス。

中村加弥乃インタビュー

■役者として自分の殻を破りたい

-番組内で芸歴21年と紹介されてましたが、まず最初に今のお仕事を始められたきっかけについて教えてください。

中村加弥乃(なかむら かやの)
お芝居歴で言うと21年なんですけど、芸歴で言うと2歳半からなのでもっと長くなっちゃうんです(笑)
母が、モデルから女優さんになったお友だちから、「お芝居は子役からやってたかった」と聞いて、それで子どもが生まれたらやらせてみようと思ったのがきっかけで、私は気づいた時には、舞台などのお仕事をしていました。

中村加弥乃

中村加弥乃

-これも番組内でのことですが、「自分のお芝居に思うところがあって、それを変えたくてここに来た」とコメントされてましたが、具体的にどういうことか教えてください。

中村加弥乃
よく、「演技がうまいね」って言っていただくことがあるんですが、もっとその先の“演技をしていない領域”に行きたいなと思っていました。
この「ドラ恋」という番組は、お芝居をするっていうよりも、自分自身の気持ちや相手への気持ちなども全部使って本物で勝負する番組だと思ったので、それは挑戦してみたいと思いました。自分の殻を破れるんじゃないかなって。

■俳優としての感情と恋愛としての感情の2つが入り交じる

-3週間にわたる伊豆での合宿生活による撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

中村加弥乃
サバイバルゲームみたいでした。ご飯も自分たちで作って、お芝居もやらなきゃいけないけど、カメラが回ってない時間ももちろんあって、でも、カメラが回ってないところでは、人間関係が進まないように男女別々にしてコミュニケーションも取らないような配慮はあったんですが、それでも、あ、この人はこういうことができるんだとかという気付きはありました。
カメラが回っている時間は実際はたくさんありますが、放送では45分。放送では見えないところでも、気持ちが動くところはいっぱいありました。

-長い時間8人で共同生活していると、当然、いろんな人間関係が構築されていきますよね。

中村加弥乃
はい。友情もそうですし、兄弟みたいになったメンバーもいましたし、行くまではここまでメンバー一人一人に思いが強くなるとは思っていなかったです。

中村加弥乃

-ライバル心や嫉妬もありましたか?

中村加弥乃
たくさんありました。2話のオーディションでアミリア(夏目アミリア)ちゃんとたくま(永岡拓真)くんが組んでいたのを見て、なんかヤダなと思った自分がいましたし、1話でナナ(織田奈那)とルイ(川合ルイ)のドラマを観た時も、とても素敵だったので、それもあって嫉妬しました。そうやって常に嫉妬心みたいなものはメラメラとありました。
でもそれに勝る“愛しい”という気持ちもあって、それは私が年齢的にお姉さんという立場だからかもしれませんが、その気持と、みんなのライバルにならなきゃいけないという気持ちもあって。
俳優としてライバルになるというのには慣れているんですが、恋愛としてのライバル、そこで戦わないといけないというのはまったく慣れてないことなので、ちょっとしんどかったです。

-俳優としての感情と恋愛としての感情の2つが入り交じるということでしょうか?

中村加弥乃
そうなんです。自分でも自分の感情がどちらなのかわからなくなるんです。

中村加弥乃

■さまざまな想いが交錯するオーディションでの指名

-この番組内のオーディションは、中村さんが普段作品などで受けられているオーディションとは違うものですか?

中村加弥乃
ぜんぜん違います。普段は、落ちたとしても「役と合わなかったんだ、次頑張ろう」と切り替えるんですが、「ドラ恋」のオーディションはペアなので、責任が倍になります。さらに6回しかチャンスが無い中で、俳優が本業なのにもし取れなかったらどうしようというプレッシャーもありました。そしてそれ以上に、たくまくんは4回中、3回も一緒に組んでくれたのに主役を取れなかったのですごく追い込まれました。

-演技指導の澤田育子さんはオーディションのたびに、何人かについて批評されます。かやのさんは批評された時涙されてましたが、その時の心境は?

中村加弥乃
それまで批評をいただけなかったので、「言ってもらえた」と安心して嬉しかったことと、「もっと相手を巻き込んで」と言われて、確かに普段のオーディションでは“個”の勝負なので、相手がセリフを忘れようとも自分がしっかりするという意識でやってます。それを澤田先生に見透かされていたんだと思って、いろんな感情が混ざり合って涙が出たんだと思います。

中村加弥乃

-オーディションで相手から指名される時はどんな気持ちですか?

中村加弥乃
めちゃめちゃ嬉しいです。

-それは自分が思っている人とは違っても?

中村加弥乃
はい。

-では、最初にたくまさんに指名された時も嬉しかった?

中村加弥乃
はい。でも、たくまくんはクジ引きで2番目だったので、ほんとはアユリちゃんと組みたかったんじゃないのかな?って思ったりもしました。
実は放送はされてないんですが、8人の中で一番最初に泣き出したのはたくまくんなんです。で、私はそれを見て「ドラ恋」スイッチが入って、私はこの人と主役を取らないといけないって思うようになりました。
でも、その後の2話ではルイくんを指名してるんですけどね(笑)その理由はルイくんの演技も素敵だなと思ったので一度組んでみたいと思ったからです。

-なるほど。では、指名する立場になった時も毎回、いろんな思いがあってのことなんですね。

中村加弥乃
はい。それこそ第5話のオーディションでは、自分自身、誰も指名してくれないのかなと落ち込んでいる時に優しい言葉をかけてくれたルイくんや、まだ一度も主演を取ってないのぶなが(大地伸永)くんのことも頭に浮かんだりしました。
でも、私のいろんなところを引き出してくれたのはたくまくんだと思って、ナナと組みたいと言ってた彼を指名しましたが、いろんな感情が交錯してのことなので、私は泣きながらでした。

中村加弥乃

■ついに主役獲得!

-12月19日、26日の放送は、ついにかやのさんとたくまさんがドラマの主役を勝ち取りましたが、そのお気持ちと見どころを教えてください。

中村加弥乃
育子先生に台本に主役の名前を書いてもらうことは強く願っていたことですし、そのために頑張ってきたことです。1話でボロボロに泣いていたたくまくんを見て以来、ずっと主役を取りたいと思っていたので、2人の名前が並んだ時はほんとに嬉しかったです。
でも、ドラマを撮る前に同棲ハウスで置きた事件で、また私の気持ちが変わってしまうんです。そこはひとつ見どころとしての注目ポイントかなと思います。

-ドラマの撮影を終えていかがですか?

中村加弥乃
ドラマ撮影後、共同ハウスに戻った時に、ドラマを見てくれたのぶながくんが、台本にいっぱいメモをしてくれていたり、けん(島津見)くんが「ここが良かった」とコメントをくれたりして、それはとても嬉しかったです。
また、この経験で感情の幅が広がったと思いますし、今後、いろんな役を演じる上でそれを活かして頑張りたいなと思います。

中村加弥乃

■ほんとに相手を好きになることはある?

-「ドラ恋」のテーマでもありますが、俳優さんは、作品の中で疑似恋愛シーンを演じられますが、相手のことをほんとに好きになってしまうことはありますか?

中村加弥乃
ぜんぜんあると思います。

-それは、相手のことがほんとに好きなのか、これは芝居だけなのかという区別はつくものでしょうか?

中村加弥乃
区別はつかないですし、たぶん、ほんとに好きにはなっていると思うんですけど、私は役が抜ける時に、好きという気持ちも抜けるタイプなので、ほんとに作品が終わってからじゃないとほんとに好きだったのかどうかはわからないです。
でも、「ドラ恋」で思ったのは、キスシーンがテーマになっていますが、キスそのものよりも、そのシーンの設定の方が自分の心に影響を与えているんだなと気づきました。
同じキスでも、お互いが実は別の人のことを思ってる設定なのか、両思いの設定なのかでぜんぜん違う気持ちになるからです。

中村加弥乃

■中村加弥乃が出てるから面白いよねと言っていただけるように。

-オフの時間はどんなことをして過ごされてますか?(好きなことや趣味など)

中村加弥乃
好きなことは、映画やドラマを観ている時間ですね。日本の作品はもちろん、韓国の作品も観ています。

-それは個人として?それとも俳優目線として?

中村加弥乃
どっちもです。何をやってもそうなんですけど、新しいことに挑戦する時は、全部お仕事に繋がればいいなと考えるので、韓国語もちょっとずつ勉強していますが、それもいつかお仕事に繋がったらいいなと思ってのことです。
アクションやサックスとかは、作品きっかけで好きになりました。

-ちなみに最近お気に入りの作品はなんでしょうか?

中村加弥乃
ユ・インナさんの「真心が届く」です。

-最近特に韓国ドラマや映画の評価が高くなってますが、俳優さんとしてその理由について思うところはありますか?

中村加弥乃
とてもリアルなお芝居で、それは設定が非現実的であっても観る人に現実だと思わせてしまう力を持っていると思います。

-最後に今後の抱負をお聞かせください。

中村加弥乃
皆さんは、限られた時間の中で、数ある作品の中からひとつ選んで観てくださいます。私は役者として面白いと思っていただけるようなお芝居ができるようにずっと追求し続けていきたいですし、この作品は中村加弥乃が出てるから面白いよねって思っていただけるように頑張りたいと思います。

中村加弥乃

■撮り下ろしフォトギャラリー

[ヘアメイク:富井香織/聞き手・写真:桜小路順]

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20代/30代大人女子人気NO.1のドラ恋シリーズ第8弾。

出演:
織田奈那/ナナ
島津見/けん
中村加弥乃/かやの
大地伸永/のぶなが
夏目アミリア/アミリア
川合ルイ/ルイ
永岡拓真/たくま
吉永アユリ/アユリ

(C)AbemaTV, Inc.

毎週日曜22:00から22:45、ABEMA SPECIALにて配信

 

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