橋本愛、シソンヌじろう 若き映像クリエイター発掘!『Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ』ファイナリスト発表
2021年8月3日、Hulu本社にて『Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ』ファイナリスト発表イベントが行われ、審査員である映画監督の沖田修⼀(審査員長)、女優の橋本愛、劇作家で小説家の本谷有希子、芸人・脚本家のシソンヌじろうの4名が、審査を通過した10名の候補者のプレゼンを受けて、ファイナリスト5名を選出した。
「Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ(通称:HU35)」は、オンライン動画配信サービス「Hulu」を運営するHJホールディングス株式会社が、2021年3月31日(水)から2022年3月にかけて開催する、35歳以下を対象とした新世代の映像クリエイター発掘&育成プロジェクト。
選考を経て選出された<5名のファイナリスト>は、制作費1000万円とプロの映画制作チームのサポートを受け、自身がプレゼンした短編企画を監督として制作できる。完成した5作品は、ファイナリストたちの制作過程に密着したドキュメンタリー番組とともにHuluで配信され、その後5作品の中から最終審査によってグランプリ作品が選出。グランプリ受賞者には、賞金100万円とHuluオリジナル新作の監督権が贈られる、若きクリエイターの発掘と育成を目的としている。
イベントレポート
■動画レポート
■ファイナリストのプレゼンを聞いて。
-ファイナリスト候補者10名のプレゼンをお聞きになっていかがでしたか?
沖田修一(映画監督/審査員長)
いろんな年代の方がいて、それぞれ自分の映画の事を真剣に話している姿心を打たれるところもあったし、とても難しいだろうなとも思ったし、資料以外のところからも伝わってくるものがありました。
橋本愛(女優/審査員)
自分とあまり年齢の変わらない方達が、こうやって熱意を持って挑戦している姿がすごくかっこよかったですし、本当は、みんなが選ばれたらいいのになっていう気持ちがすごく強くなったので、この中から5人を選ぶのはとても酷なことでした。
このHuluさんのの企画が今年で終わらずに、またどんどん続いていけば、もっともっと若い人たちにチャンスが届くんじゃないかなっていうのはすごく期待してます。
本谷有希子(劇作家・小説家/審査員)
私がイメージしている映画監督としての能力と、今日のようなコンペティションとしてプレゼンを堂々としなければならない能力とは、対極的なものだったので、今の時代の映像を作る方は、こういうことも求められるんだと思って、本当にこの時代に映像を作ろうと思わなくて良かったなと思いました。
シソンヌじろう(芸人・脚本家/審査員)
審査することももちろんなんですけど、プレゼンが面白すぎて、そのままコントにしたいなっていうのが、何人かの方のでありました。
■ファイナリスト選出5名発表
企画名「脱走球児」近藤啓介
近藤啓介
選ばれて嬉しいです!
沖田修一(映画監督/審査員長)
40分の枠の中で自分が見たいと思う素直な作品でした。そして私が書いている台本にとても似ている気がしました。私は野球の作品でできていないので、近藤さんに頑張ってもらいたいなって思いました。
企画名「まんたろうのラジオ体操」老山綾乃
シソンヌじろう
他の方がパワーポイントでプレゼンする中で、スケッチブックひとつで乗り込んでこられました。ふだん、報道のADというキツイ仕事されている中で脚本を書かれて、自分の作品を撮ってみたいというその情熱を感じました。
橋本愛
プレゼンの姿や言葉で気持ちがすごく伝わってきて、こういう人が撮る映画を見てみたいなって素直に思いました。
老山綾乃(おいやま あやの)
普段、報道のADをやってますが、もともと、映画を作りたくて映像業界に入りました。なので、報道の道は遠回りかなって思ったんですけど(涙)、報道の現場で頑張ったから、伝えたいことも溢れてくるものがあったので、2年半、報道で培った分、フィクションでも頑張っていきたいと思います!
企画名「鶴美さんのメリバ講座」幡豆彌呂史
沖田修一
時代が変わっても何が好きというモチベーションで面白いものができるんだなって思いました。まだお若いですが、ここからこの作品をどう練り上げて着地するのかに興味を持ちました。
本谷有希子
いちばん自分の欲望に忠実に作っていらっしゃったかなという印象でした。その熱さがある反面、主張者としての冷静な目線もあって、そのギャップが興味深かったです。映像経験が無いということですので、経験が無い人が作る異色の作品を期待しています。
幡豆彌呂史(はず みろし)
今までの選考で、周りの方は映像制作経験がある方が多くて、中には映画監督として活躍されている方もいて、私がこの場にいてもいいんだろうかって思うこともあったんですけども、本谷さんに今いただいたコメントのとおり、経験が無い中で精一杯頑張っていきたいと思います。
企画名「瑠璃とカラス」吉川肇
吉川肇
めちゃくちゃ嬉しいです。やるからには良い作品を作りたいと思います!今日は父の誕生日なんですが、関西在住なのでこの1年半会えてませんが、今日は電話でファイナリスト選出を報告したいと思います。
橋本愛
お笑いを作品にするのは、ほんとうにハードルが高いことだと思うので、そこへの挑戦を個人的にすごく見てみたいと思いました。
シソンヌじろう
おめでとうございます
吉川肇
ありがとうございます!
シソンヌじろう
あ、今のはお父さんのお誕生日に向けてです。
(会場拍手&爆笑)
シソンヌじろう
最初、王道っぽい設定かなと思いましたが、ひねりがあって、たくさんの方が楽しめる作品になるのかなと思いました。そしてやっぱり、“漫才しよう”っていうのをネタにするのはすごく難しいことだと思うので、そこに挑戦していただきたいです。
企画名「速水早苗は一足遅い」上田迅
上田迅
この場で飛び跳ねたいくらい嬉しいです。ただ、やっとファイナリストに決まったということなので、グランプリ目ざして頑張ります。
橋本愛
脚本を読んだ時にものすごく綺麗だなという印象があって、着眼点も面白いし、とてもまとまっている。そしてこういうのを撮りたいというイメージが具現化されていると思いました。先ほどのプレゼンでの予告映像を拝見しても、その完成度の高さに驚きました。
これから映像化される時は、私個人的な気持ちとしては、その“綺麗さ”からどこか突き抜けたものを是非見たいなと期待しています。
沖田修一
経験豊富な方で現場もたくさん知ってると思うんですけど、そういう方がこのHuluで1本撮ってほしいと思うし、これからまたいろいろ悩みながら作るのだと思いますけど、応援しています。
上田迅
今、お話にあったように、綺麗だけじゃない人間の在り方をもっとブラッシュアップしていきたいと思います。
■総評
沖田修一
企画を作るのはタダだし、ハチャメチャをやっていいんだと改めて思いました。私は審査の側にいますけど、ひとつひとつの作品を手が震える思いで読ませていただきました。
これから実際に映像を作るとなると、いろんな現実がぶつかってくると思いますが、それらを蹴飛ばして頑張ってほしいです。
橋本愛
芸術・文化に関わる身としては、それらが守られていかなくてはならないという気持ちがすごく強くあります。今は、短い時間の中で表現するというのが主流になりつつあるので、2時間かけた映画作品に興味を持つ人っているのかなって不安になる気持ちもありました。でも、こんなにたくさんの方が応募されていて、その熱量も伝わってきました。今回、選出されたなかった方も、諦めずにこれからも続けていってほしいなと思います。
本谷有希子
今回5作品が選ばれましたが、選考会ではもちろん意見が分かれたものもあります。選ばれた方はもっと突き詰めて考えていけるし、選ばれなかった方も、ほんとに自分が見たいもの、自分が出せるものをどんどん突き詰めて世の中に作品がたくさん出てきたらいいなと思います。
シソンヌじろう
僕も昔は、戦いの連続でした。バトルライブなんかで何度もふるい落とされて。でも、心腐らずに続ければそれは勝ちだと思うんです。豊かな気持ちで自分がやりたいことを続けている人は素晴らしいと思いますし、いつかチャンスは必ず来るものだと、僕はそれを体験しているので、諦めないで自分がやりたいことを続けてください。
■フォトギャラリー
[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]
<Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ概要>
◆名称:Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ(通称:HU35)
・ファイナリストによる短編作品 制作準備・制作期間:2021年8月~2022年2月
・短編作品配信:2022年2月中旬・最終審査会:2022年3月
◆公式HP:http://HU35.jp/
◆公式Twitter:https://twitter.com/U35_hulu
◆主催・企画・製作/HJホールディングス株式会社
◆制作・運営/東京テアトル株式会社
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